10月29日(日)東京・新宿FACEにて、J-NETWORK&日本女子ボクシング協会主催「第1回女子キック&女子ボクシング合同興行『女祭り』」の昼の部が開催された。
昼夜二部構成で開催される今大会は、女子格闘技イベントとしては初の試み。記念すべき第一回目にあたる今大会の昼の部(女子ボクシング)「LOVE Machine Gun」のメインでは、渡辺まりか(F.I.T−GYM)と伊藤知子(チームクロス)の軽量級屈指のファイター対決が行われた。
1R序盤からノンストップでガンガン打ち合いにいく両者。自分の得意な距離であるアウトボクシングスタイルで勝負したい伊藤に対し、渡辺は接近戦に持ち込みフック、ボディと上下に散らす攻撃に出る。
「接近戦に持ち込まれ、やりにくかった」という伊藤は相手のペースにずるずるとはまってしまう。
4Rには、渡辺が伊藤をロープ際に追い込み、パンチラッシュ。しかし、6Rになるとペースを握り返した伊藤が手数で盛り返していき、ホールドが目立ち始めた渡辺を突き放す。そして伊藤と渡辺は一進一退の攻防を繰り広げ、決着はつかず。伊藤に一票入るも、ドローに終った。
「判定決着でも仕方ない試合をしてしまった。もっとメインらしい試合がしたかった」と振り返る伊藤に対し、渡辺は「ドローに終わってしまったが、勝ったと思った」とガッカリ。そして3週間前に渡辺は同居していたおばあちゃんを亡くしており、無心で闘っていたことも語った。
セミでは、上村里子(フィオーレ)とジェット・イズミ(クロスポイント)が対戦。今年5月に世界タイトルに挑戦している上村は、1R開始早々ワンツーからの左ストレートでダウン奪取。
その後も、遠い間合いから伸びる左ストレートを武器に上村が主導権を握る。しかし4Rに入ると、スタミナ切れの上村に対し、ジェットが追い上げる場面を作った。結果、上村が判定勝利で激戦を制した。
第3試合では、保母さんファイターの奈月(Battle Army)が園児を引き連れて入場。ガードを固めながら持ち味の体力で優位に試合を進め、CHIZU(菅原)から判定勝利した。
その他、第2試合では衝撃のコスプレ・ファイターで女子ボクシング界屈指のビジュアル系、SAKURAが迷彩のメイド服で登場。江口凡子(シュガーレイ)を手数で上回り判定勝ちした。
J-NETWORK & 日本女子ボクシング協会
「第1回女子キック&女子ボクシング合同興行『女祭り』」
昼の部(女子ボクシング)「LOVE Machine Gun」
2006年10月29日(日)東京・新宿FACE
開場12:00 開始12:30
▼メイン・イベント ミニフライ級 2分6R
△伊藤知子(チームクロス)
ドロー 判定 1−0 ※59−58、59−59、59−59
△渡辺まりか(F.I.T−GYM)
▼セミ・ファイナル ライトフライ級 2分4R
○上村里子(フィオーレ)
判定 3−0 ※38−38、38−37、38−37
●ジェット・イズミ(クロスポイント)
▼第6試合 56kg契約 2分4R
○古賀友子(シュガーレイ)
KO 4R1分47秒
●紗織(ヒーロー)
▼第5試合 ミニフライ級 2分4R
○伊藤まみ(TKM)
判定 3−0 ※40−39、40−38、40−38
●近藤みゆき(B.I.T.)
▼第4試合 ライト級 2分4R
○水谷智佳(白鳥)
判定 2−0 ※40−40、40−39、40−38
●真保輝子(カドエビGC)
▼第3試合 54kg契約 2分4R
○奈月(Battle Army)
判定 3−0 ※40−38、39−37、40−37
●CHIZU(菅原)
▼第2試合 ミニフライ級 2分4R
○SAKURA(山木)
判定 3−0 ※40−38、40−39、40−39
●江口凡子(シュガーレイ)
▼第1試合 バンタム級 2分4R
△せり(巴組)
ドロー 判定 1−0 ※40−39、39−39、39−39
△ウルフ日向(SPEED)
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