第11回目。

　旗揚げから使われているオリジナル音源は、 当初、試合中に流れる音楽を格闘技ファンは疑問視していたが、ここに来てこの団体の姿勢が浮き彫りとなった。

　小さいプロモーションながら、採算を度外視しているかのような試合前の煽り映像。これに加え、ムービングライトやレーザービームを取り入れる等、ハッキリしたイベント性を強調した演出作りに、そのベクトルが世間に向けられているのが見てとれた。

　休憩明けにはバーサス・田邊敦史代表が、来年1月6日、大阪アメリカ村にあるライブハウス『ＦＡＮ-Ｊ　ｔｗｉｃｅ（ファンジェイ　トワイス）』にて、総合格闘技とは別形態で打撃ルールの大会開催プランを発表した。

　また、パワーゲート年内最終興行となる12月17日の同フラミンゴ大会では、このイベントに先駆けた打撃ワンマッチも取り入れ、更に今後も演出を効率的に取り入れてゆく方針。

　一月半に一回開催する興行回転の速さは、まさに「格闘R&B」を標榜するに値する活発さだ。

バーサス
「総合格闘技イベント POWERGATE 11 帰還
inフラミンゴ・ジ・アルーシャ」
2006年10月29日(日) 大阪・フラミンゴ・ジ・アルーシャ
開場16:00　開始17:00

＜全試合結果＞

▼ファイナルゲート　ミドル級　3分3Ｒ
○久保輝彦（禅道会）
TKO　2Ｒ1分46秒
●グッドマン田中（K.S.W八条口プロレス）

▼7ｔｈゲート　ウェルター級　3分3Ｒ
○高田谷悟（格闘技吉田道場）
判定　3−0
●内山政人（頂上会）

▼6ｔｈゲート　フェザー級　3分3Ｒ
○大野賢良（シューティングジム神戸）
KO　2Ｒ2分45秒
●泉谷剛（格闘集団BRAVE）

▼5ｔｈゲート　ウェルター級　3分3Ｒ
○鬼頭　潤（格闘集団BRAVE）
判定　2−1
●田島靖弘（ROYAL　KINGS）

▼4ｔｈゲート　ライト級　3分3Ｒ
○小角陽一（TEAM VAMOS）
判定　3−0
●村松幸三郎（格闘集団BRAVE）

▼3ｒｄゲート　フェザー級　3分3Ｒ
○山崎善太（チームKGW）
判定　2−1
●合田隆宏（成蹊館）

▼2ｎｄゲート　バンタム級　3分3Ｒ
○鬼頭譲（格闘集団BRAVE）
判定　2−1
●中谷幸太（格闘技吉田道場）

▼1ｓｔゲート　フライ級　3分3Ｒ
○大司（闘技道場「輪」）
TKO　1Ｒ1分41秒
●DAISUKE（BHAIRAVA）