全日本キックボクシング連盟
「Solid Fist」
2006年11月12日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30
※オープニングファイト開始17:30
▼トリプルメインイベント第3試合 62.00kg契約 3分5R
○ジャルンチャイ・ケーサージム(タイ/現役ムエタイ4冠王)61.6kg
判定3−0 ※50−49、50−48、50−48
●小林 聡(藤原/WKA世界ムエタイ・ライト級王者)61.7kg
“ムエタイ四冠王”ジャルンチャイはその肩書きを誇示するように、四本のベルトと共にリングに上がる。
そして小林の入場曲「キッズリターン」のテーマが鳴り響くと、場内からは大きな手拍子。すると須田トレーナーを先頭に、小林がグレイシートレインのように藤原ジムの面々と肩に手を当てて、花道に姿を見せる。リングに上がった小林は四方に礼をすると、青コーナーに控えるジャルンチャイとグローブを合わせると、その場に立ったままジャルンチャイを激しく睨みつけた。
ジャルンチャイのワイクーが終わり、両選手がコールを受けそれぞれのコーナーに戻ると、一人のファンが「小林、今日はお前を見に来たぞ!」と叫び、客席のいたるところから「そうだ!」と相槌を打つ声が上がり、大きな拍手が巻き起こる。小林のセコンドには藤原ジムの藤原敏男会長が付いた。
1R、いきなり前蹴りを蹴った小林だったが、ジャルンチャイはそれを受け止めて小林をマットに突き飛ばす。左のインローを蹴るジャルンチャイに対し、小林は左アッパーで飛び込んで左右のフック。ジャルンチャイはパンチのフェイントからミドル、左のインローを立て続けに蹴る。
ジャルンチャイのローの蹴り終わりに右ストレートを合わせる小林。ジャルンチャイは右ミドルから左フック、右ローで小林のバランスを崩すと、すぐに右ヒジを繰り出す。さらに右ローを蹴る小林に対して、ジャルンチャイは蹴り足を取っての右ストレート。小林がバランスを崩すと、すぐに右ヒジ。そして小林を首相撲に捕らえると、強烈なヒザ蹴りをボディに突き刺す。
さらにジャルンチャイは小林のガードの間を縫うように飛び込んでの左の立てヒジ! 当たりは浅かったものの、この一発で小林は右目尻をカットする。しかしドクターチェックは入らず、小林はジャルンチャイのパンチを空振りさせると、右ハイキック、そしてボディへのバックキックを見せる。
2R、ここでの左のインローを多用するジャルンチャイ。左フックが相打ちとなると、すぐに小林に組み付いてサイドから小林のボディにヒザ蹴りを出す。距離が出来ると右ローを蹴るジャルンチャイに対し、小林は右ストレート。ジャルンチャイが左フックを打てば、すぐに小林が左フックを返す。
ジャルンチャイのジャブにワンツーで飛び込む小林。しかしジャルンチャイは小林を首相撲に捕らえると、強引に頭を下げさせて強烈なヒザ蹴り! さらに離れ際にも右のヒジを打ち下ろし、一瞬、小林の動きが止まる。何とか距離を取って右フックを打つ小林だったが、ジャルンチャイはすぐに組み付いて小林をマットに転がす。
そして3Rに入ると首相撲を多用するジャルンチャイ。小林はそこに右ヒジを打ち込み、さらにワンツーとパンチで前に出て行くが、ジャルンチャイも強烈な右のヒジ打ちを繰り出し、これで小林の左前頭部には大きなたんこぶができる。ジャルンチャイは小林が前に出てくるところを首相撲に捕らえて組みヒザ。
ラウンド中盤以降は小林をひたすら首相撲で捕まえて、小林にパンチを打たせない。小林も必死に右フック、左アッパーを突き上げるが、単発に終わってしまう。
4Rに入ってもジャルンチャイの首相撲地獄は続き、もどかしそうな表情を浮かべる小林。何とかジャルンチャイの体を引き剥がそうと必死に距離を取ろうとするものの、パンチを繰り出す瞬間、頭を低くして飛び込んでくるジャルンチャイに距離を潰されてしまう。そして終了間際、ジャルンチャイの強烈な右ローが小林の左足をとらえると、小林はやや足を引きずるようにして、コーナーへと下がる。
5R、ジャルンチャイの組み際に小林の右フックがヒット! 一気に場内が盛り上がるが、やはりここもジャルンチャイの首相撲に捕まってしまい、小林は反撃の糸口を掴めない。右ローを飛ばすジャルンチャイに対し、そこをパンチで狙う小林。すると今度はジャルンチャイは前蹴りやサイドキックで小林を突き放していく。
刻一刻と経過していく残り時間。何とか逆転の一発を当てたい小林だったが、パンチで打ち気になると、そこをジャルンチャイに組み付かれてしまう。残り10秒、ロープに押し込まれながら、ジャルンチャイの頭にヒジを打ち込んだ小林だったが、有効打にはならないまま、試合が終わった。
判定でジャルンチャイの勝利が告げられると、セコンドにグローブを外してもらう小林。赤コーナーでがっくりと肩を落とすと、しばらくしてから四方に礼をし、ジャルンチャイがリングを降りるとマイクを握った。
「今日はありがとうございました。不甲斐ない試合をしてしまってすいません。自分は精一杯やりました。今日は言いたいことがあります。今回の試合を最後にしようと決めてから、今日はリングに上がりました。全日本キックのファンのみなさん、15年間ありがとうございました!」
なんと小林はリング上から突然の引退を宣言! あまりに突然のことにファンからは「次があるよ」「やめないで!」という悲痛な叫び声が上がったが、小林はリングで一礼し、控え室へと戻っていった。
控え室に閉じこもったままの小林はノーコメント。宮田興行本部長より「藤原敏男会長が判定の結果を聞かずに会場を出てしまったので、引退のことは知らないはず。今後のことは藤原会長を交えて話し合う」とし、明日行われる『藤原祭り』の記者会見にて藤原会長のコメントが発表される予定となっている。
▼トリプルメインイベント第2試合 68kg契約 3分5R
○大 輝(JMC横浜/全日本ウェルター級王者&ラジャダムナン・ウェルター級8位)68kg
判定3−0 ※50−49、50−48、50−48
●ゲーンカート・チューワッタナ(タイ/ラジャダムナンスタジアム&プロムエタイ協会ウェルター級1位)68kg
この試合に勝てば、ラジャダムナンの王座挑戦が現実味を帯びてくる大輝。ラジャの公式プロモーター、チューチャルーン・ラウィーアラムウェン氏(通称アンモー)がリング下で見守る中、来日直前にランキング1位となったゲーンカートに挑んだ。
1R、ジャブから右ローを撃つ大輝。ゲーンカートはそのローをとって、右ストレートを打つ。10月のタイ遠征同様、本場のムエタイ戦士を前にしても、大輝は臆することなく左右のミドルを蹴る。さらに軸足蹴りでゲーンカートをマットに転がすなど、序盤から積極的にゲーンカートを攻め込んでいく。
2Rに入っても大輝の攻め手は止まらない。左ミドルから顔面への右ストレート、ボディへの右ストレートと顔とボディにパンチを打ち分ける。ゲーンカートも右ミドルを返すものの、単発に終わってしまうため、大輝はどんどん前に出て行く。
ラウンド中盤以降、前に出てくる大輝に左右のフックを当てて、組み付いて首相撲からのヒザ蹴りを出すゲーンカート。しかし大輝も決して組み負けず、距離が出来ればローとパンチのコンビネーション、終了間際にはゲーンカートのローにパンチで飛び込み、細かい連打でゲーンカートを追い込む。
3R、大輝の右ストレートに対してゲーンカートは前蹴り。大輝が左右のロー、左ミドルを蹴れば、ゲーンカートもすぐさま右ミドル、右の前蹴りを見せる。前蹴りのフェイントから右ヒジ、さらに組んでからのヒザ蹴りを狙うゲーンカート。ブレクによる再開後、大輝は軸足蹴りで再びゲーンカートのバランスを崩すと、強烈な右ローを蹴る。
4R開始直後、組みヒザを出すゲーンカートだったが、レフェリーがブレイクを指示しても、それを無視して攻撃。これに明らかにムカついた表情を見せた大輝は再開後、右ストレートから左フック! これがゲーンカートの顔面を捉え、一気に場内は沸き上がる。パンチをもらいながらも、前に出るゲーンカートに、左右のフック、右アッパーを突き上げる大輝。ゲーンカートは必死に組み付いてそれを阻止する。
再開後、前蹴りで距離を取り、大輝が距離を詰めたところで組みヒザを狙うゲーンカート。大輝は落ち着いてそれに対処し、距離が出来るとすかさず左ミドル。そして右フックから左ミドル、右ストレートを当てて、再びゲーンカートをぐらつかせる。組み付くゲーンカートを突き放して、左ミドル、右ハイキックを蹴る大輝。完全に試合を支配する。
インターバル中に声を出して気合を入れた大輝は、最終ラウンドもワンツーから勢いよく飛び込み、左ミドルでゲーンカートを後退させる。右ヒジでカットを狙うゲーンカートに対し、距離を取って左ミドルを当てる大輝。
顔面とボディに右ストレートを打ち分け、首相撲になっても強烈なヒザ蹴りをボディに突き刺す。時折、バックヒジやバックブローを出すものの、完全に動きが止まってしまうゲーンカート。逆に大輝は左ミドル、右ローをバシバシ当てて、最後はゲーンカートを一方的に攻め込み、試合を終えた。
判定は3−0のフルマークで大輝! ランキング1位のゲーンカートを試合内容でも圧倒しての判定勝利だけに、来年2月のタイ遠征での王座挑戦がグッと現実味を帯びてきたと言えるだろう。
▼トリプルメインイベント CROSS BOUT ライト級サドンデスマッチ 3分3R
○大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)61.1kg
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●山本雅美(北流会君津/NJKFライト級1位)61kg
ド派手なライティング、入場口では選手の入場に合わせてスモークが飛び出すという演出で、トリプルメインイベントの幕が開いた。
山本の入場曲「ワンナイト・カーニバル」が流れると、山本の応援団から大きな手拍子が巻き起こる。対する大月は筋骨隆々のマスクマンに囲まれてリングに上がると、客席からはさらに大きな声援が起こった。
1R、ガードをだらりと下げる大月とは対照的に、山本はしっかりと高くガードを上げる。左フックから右アッパーを振り回す大月。山本はローを蹴っていくが、大月は距離を外してそれを空振りさせる。山本のガードに関係なく、左フックから飛び込む大月。山本のブロックの隙間を狙って右アッパーを突き上げていくが、クリーンヒットはない。
2R、ジャブを出す山本に対して、大月は左右のフックから一気にパンチで飛び込む。バランスを崩す山本に連打を浴びせかける大月。しかし山本はすぐに態勢を立て直し、すぐにガードを上げる。
距離をとった山本は左ミドル、それをキャッチされるとすかさずヒジを出す。1Rとは違い、右フックから前に出る大月は、山本の左ミドルをとって左右のパンチ。なかなか間合いが詰められない大月は前蹴りや左右のロー。右ボディ、左フックから右ストレート、左ミドルで山本を下がらせる。しかし山本の固いディフェンスを崩せない大月は首をかしげながら、自陣コーナーへ引き上げた。
3R、ここまでディフェンス一辺倒だった山本だが左ミドルを多用し、前に出てくる大月に左フックを当てる。その後も飛び込んてくる大月に前蹴りや左ミドルを繰り出す山本。しかし大月の前に出てくる圧力を跳ね返しきれず、大月のパンチを被弾する。
しかしタフな山本は大月のパンチにも効いた素振りを見せない。逆に大月はバックブローの奇襲技を始め、左ミドル、左フックや右アッパーと果敢に手数を出していくが、やはり山本のガードを崩せない。終盤、山本が左ハイキックや左ミドルを当てるものの、大月にほとんどダメージはない。
ディフェンシブな山本を一方的に攻め続けた大月が判定勝利を飾ったものの、試合内容に納得できないのか、大月は勝ち名乗りを受け、勝利者賞を手にすると、写真撮影にも応じず、すぐにリングを降りた。
▼セミファイナル 61kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
○チューティン・シットクヴォンイム(タイ/谷山/元ムエタイ二冠王)60.4kg
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●増田博正(スクランブル渋谷/全日本ライト級王者)60.6kg
1R、サウスポーの増田にチューティンはインローを蹴る。奥足へのローを蹴る増田。中盤からは首相撲の攻防が増えるが、増田はチューティンに組み負けず、逆に積極的にヒザ蹴りを出していく。チューティンは離れ際の左ヒジを強振すると、会場がどよめく。
2R、チューティンは首相撲の展開になると、左ヒジを織り交ぜながらヒザ蹴り。距離が開けば右ミドルを蹴り、増田が距離を詰めようとすると首相撲に捕らえて、増田に攻めの糸口を掴ませない。
そしてチューティンの組みヒザで、増田の体がくの字に折れ曲がる場面も。
3R、得意の左ローを繰り出す増田。チューティンは右フックで飛び込み、ガードを固める増田にフック、アッパーとパンチの連打をまとめる。徐々にチューティンの首相撲で増田は転がされるようになり、反撃できないまま、判定で敗れた。
▼第4試合 全日本Sウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
○佐藤皓彦(JMC横浜/同級5位)69.7
延長1回判定3−0 ※三者とも10−9
●後藤友宏(TEAM GO/同級10位&元NKBウェルター級2位)68.5kg
1R、まずはローを蹴り合う両者。後藤の右ローに対して、佐藤が左フックからパンチで飛び込んでいく。後藤を下がらせて右ストレートを当てる佐藤。そこから右ミドルを蹴ると、後藤の蹴り足を取って右ストレートを放つ。左ミドルからローを当てる後藤。佐藤は前に出てパンチの連打。
2R、前蹴りで後藤を下がらせた佐藤は、そのままパンチで距離を詰める。後藤は前に出て来る佐藤に左フックから右ローを返す。コツコツと右ローを蹴る後藤に対して、佐藤は単発ながら重い右ローと右ミドル。
後藤が佐藤の体を押して、右ローを蹴ると、佐藤がバランスを崩す。佐藤の左足に照準を絞った後藤は右ローを細かく連打。佐藤の右ミドルが後藤のガードの上を叩くと、後藤は「効いてないよ」とアピールする。
3R、ここまでのラウンドを取られていると判断したのか。右ミドルから一気に前に出る佐藤。組み付く後藤にヒザ蹴りを当てる。後藤の前蹴りをひっかけて右ストレートで飛び込む佐藤は再び組みヒザ。その後も組みヒザ蹴りを多用する佐藤。残り40秒、合わせ鏡のように右ハイキックを蹴り合う両者。本戦判定はドローとなり、試合は延長へ。
延長R、首相撲に勝機を見出した佐藤は、左フックから飛び込む後藤を捕まえてヒザ蹴りを多用する。組みの状態であまりにも消極的なため、後藤にはイエローカードが提示される。その後も後藤を首相撲で完封した佐藤が延長戦をモノにした。
▼第3試合 ヘビー級 サドンデスマッチ 3分3R
○山宮恵一郎(GRABAKA/同級6位)
KO 3R2分26秒
●安部康博(建武館/元全日本ヘビー級王者&同級3位)
1R、サウスポーの山宮に対して、安部は右ミドル。山宮は右のジャブを突いて、距離を詰めてパンチの連打をまとめる。右アッパーから左ストレートを打つ山宮。下がる安部を左ストレートがとらえ、山宮が最初のダウンを奪う。
再開後、右フック、左ストレート、右アッパーと前に出る山宮は再び左ストレートでダウンを奪う。山宮はこのまま一気に試合を決めようと猛然とラッシュ! 安部がロープ伝いに下がり、山宮の連打で後方に倒れるものの、これはダウンではなくラウンド終了のゴング。
2R、安部の右ミドルをブロックして、一気にパンチで距離を詰める山宮。しかしパンチが大振りになってしまい、1Rのようにはパンチが当たらない。左ボディから右フックを当てる山宮。安部も右フック、バックブローを繰り出すが、逆に山宮の左ストレートをもらってしまう。
3R、山宮は右ボディから左フックを返す。安部は右ハイキックを飛ばし、組みヒザを出すが、これがローブローとなり、試合が一時中断となる。再開後、右のボディストレート、右ミドルを蹴る安部。しかし山宮が綺麗に右フックを当ててダウンを奪う。
再開後、安部をロープに詰めてパンチの連打で襲い掛かる山宮。左ストレートで2度目のダウンを奪い、最後はフラフラの安部をパンチで追いかけ、3ノックダウンでうれしいキック初KO勝利を収めた。
▼第2試合 スーパー・ウェルター級 3分3R
○クリストフ・プルボー(スクランブル渋谷)67.5kg
判定3−0 ※三者とも30−28
●藤元洋次(NSG)69.3kg
1R、細かいローの連打から一気に前に出るプルボー。藤元が前に出て来るところに左アッパーを合わせると、組みついて強烈なヒザ蹴りを突き刺す。藤元をロープに詰めたプルボーは、ガードを固めて亀になる藤元に左ボディから右ロー、その後も華麗なコンビネーションで藤元を攻め立てる。
首相撲でも藤本を突き放し、パンチとヒザ蹴りを有効に使い分けるプルビー。パンチで勝負しようとする藤元に、的確にヒザ蹴りを当て続けた。
2Rに入るとやや運動量が落ちるプルボー。首相撲からのヒザ蹴りこそ当てるものの、前に出る藤元に対して下がる場面も。藤元も単発ながら右ローを当て始める。
3R、一気にパンチで前に出る藤元。プルボーを後退させて逆にヒザ蹴りを当てていく。しかしパンチの正確さで上回るのはプルボー。藤元のパンチをしっかりとブロックし、逆に右フックをあて、左ミドル、左ハイキックを当てる。鼻血がひどい藤元にはドクターチェックが入る。
再開後、プルボーは左ミドルと前蹴りで距離を取る。藤元の右フックが当たり、やや動きが止まったものの、最後は上手く首相撲で逃げ切った。
▼第1試合 ヘビー級 3分3R
○洪 太星(極真会館)
判定3−0 ※30−27、30−29、30−28
●コンボイ山下(超越塾)
1R、パンチとローで攻めるコンボイに対して、洪は強烈な右ローを蹴り返す。開始直後こそ、勢いよく攻めたコンボイだったが、徐々に手数が少なくなり、クリンチする時間が増える。逆に洪は組んでからのヒザ蹴り、右アッパーから左フックを当てていく。
2Rいきなり洪の右ハイキックがクリーンヒット! 足元がふらつくコンボイだったが、それでも前に出てパンチを繰り出し、追撃を許さない。しかしその後も洪は首相撲からのヒザ蹴りを効果的に当てて、距離が近づけばショートの左フックを当てる。完全に攻めてがなくなったコンボイはクリンチを繰り返す。
3R、右ミドル、右ハイを繰り出す洪。ややクリンチが増えるものの、右ローを何度も当て、コンボイをダウン寸前まで追い込むと、コンボイの足が止まったところに強烈なヒザ蹴り、左フックを当てる。しかしコンボイもダウンは許さず、洪が判定でコンボイを下した。
▼オープニングファイト第3試合/ライト級3分3R
○野間一暢(JMC横浜)60.9kg
判定3−0 ※30−27、30−28、30−28
●中向居尚輝(S.V.G.)61.1kg
▼オープニングファイト第2試合/フェザー級3分3R
△甲野裕也(S.V.G.)57kg
ドロー 判定0−1 ※30−30、29−30、30−30
△上杉隼土(超越塾)56.7kg
▼オープニングファイト第1試合/フェザー級3分3R
○永野裕典(和術慧舟會DURO)56.5kg
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●九島 亮(AJ)56.9kg
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