国際空手道連盟極真会館
「第38回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2006年11月18日(土)19日(日)東京体育館
開場10:00 開始11:00
11月18日(土)東京体育館で開催された国際空手道連盟極真会館主催『第38回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』の初日は、大番狂わせもなく優勝候補たちは順調に1回戦&2回戦を勝ち上がり、明日19日(日)に行われる決勝日に駒を進めた。
ゼッケン1番の第36回全日本チャンピオン田中健太郎(川崎中原)は、軸をブラさない“デンデン太鼓パンチ”でいつもどおり淡々と試合を進め、1回戦・2回戦を共に本戦判定4−0で突破。安定した実力を見せ付け、王座奪回を目指す。
ゼッケン128番の第37回全日本チャンピオン内田義晃(京都)はディフェンディングチャンピオンのプレッシャーからか、動きが堅く本領も発揮できず。
1回戦で身長11cm、体重26kgをも下回る相手(内田は身長185cm、体重105kg)に延長戦まで持ち込まれ、あわや体重判定となるところだったが、延長戦判定5−0でなんとかクリア。2回戦は淡々と左の突きを入れて本戦判定5−0で勝利したが、明日に不安を残す出足となっている。
二人の全日本無差別王者とは対照的に、気を吐いたのは今年の全日本中量級チャンピオン森善十朗(東京城西)と同軽量級チャンピオン鈴木雄三(東京城北)だ。
森は1回戦を上段飛び膝蹴りと上段膝蹴りでそれぞれ技ありを奪い合わせ一本勝ち、2回戦でも鋭い攻撃で相手を圧倒し、片方の足で蹴ると同時にジャンプして逆側の足でも蹴る二段蹴りも披露して本戦判定4−0で勝利。
鈴木はアグレッシブに打ち合う組手で1回戦を本戦判定5−0、2回戦では突きの応酬の中で左上段廻し蹴りを決めて技あり、本戦判定5−0で勝ち上がった。
ロシア、ポーランド、スペインなどから出場している11人の外国人選手の中では、ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア)が目立った。1回戦、2回戦を共に強い突きを効かせての本戦判定5−0で勝利。重い突きだけでなく、後ろ廻し蹴りや膝蹴りなどの大技を混ぜてくる。明日の決勝日は3回戦で木立裕之(本部直轄浅草)と激突。他にもスティーブン・キュージック(総本部)、クリストフ・ハブラシカ(ポーランド)、アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)、アルトゥール・ホヴァニシアン(総本部)、ヌルマガメド・マメドフ(ロシア)、ディミトリー・ルネフ(ロシア)が明日の3回戦に進出している。
正道会館の板谷泰志は1回戦負け、沢田秀男も2回戦において再延長判定3−2で惜しくも敗れ、加藤達哉のみが2日目に生き残った。
明日は11時30分からの開会式を経て、3回戦、4回戦、準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝戦が行われる。今大会のベスト8は来年開催される世界大会への出場権を手にすることが出来るため、熾烈なる争いとなるだろう。また、フランシスコ・フィリオが演武を披露することも決定している。
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