J-NETWORK主催
「MACH GO! GO! '06〜フライ級最強決定トーナメント決勝戦&喧嘩火山再爆発
〜THE REMATCH 寒川×我龍〜」
2006年11月22日(水)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00(予定)
▼第12試合 J-NETWORKミドル級タイトルマッチ 3分5R
○寒川直喜(J-NETWORKミドル級王者/バンゲリングベイ)
判定 3-0 ※49-48、50-47、50-47
●我龍真吾(J-NETWORKウェルター級王者/ファイティングマスター)
※寒川がタイトル防衛に成功。
まず初めに登場したのは特攻服姿の我龍。そして「36」の応援ボードを掲げる応援団が大勢いる中、登場したのは寒川。
リング中央で向かい合うと、我龍はガンを飛ばし臨戦態勢だ。寒川のセコンドには、一緒に練習しているDEEPライト級王者の帯谷信弘(総合格闘技木口道場チームラスカル)が付く。
1R 上背の寒川は我龍に圧力をかけていき、パンチ連打からロー。そして右ハイも入れていく。我龍がやり返すと、寒川は冷静にディフェンス。寒川は的確にジャブと前蹴りを入れていく。我龍もパンチを返していくが、突破口を作れない。寒川の右ストレートで我龍は大きくのけ反った。
2R 右ローを連打の我龍に対し、寒川はコーナーに詰めて左右のフックのラッシュ。我龍は顔面のガードを固めてこれを耐えきると、「効いてない」とばかりに両手を広げベロを出し挑発。
振り回すパンチで前に出る我龍は首相撲からヒザ蹴り。これを受ける寒川は長身で押していく。ここで場内からは「真吾」コールと「直喜」コールが大きく交錯した。
3R クリンチからヒザ蹴りを打ち合う両者。寒川は右ジャブからローで前進する。我龍も負けじとローを返す。相手が前に出てきたところを、寒川は出足払いで転ばすと我龍は何度も転倒。手数で寒川が押していく。
4R 強引に前に出る我龍に、寒川は左ジャブ連打で大きくのけ反らせる。スタミナが切れた我龍は、半ば振り回すようなパンチになってしまった。寒川の左ハイキックが入るも、我龍は意地を見せてダメージを感じさせない動きで反撃する。
5R 最終ラウンドのゴングが打ち鳴らされると、二人はリング中央で抱き合い全力で戦うことを誓う。寒川はガードを固めながら前進し、ロー。ダメージを受けた我龍は片膝をつく場面も。寒川の右ミドルがクリーンヒットし、我龍はバランスを崩す。
残り1分を切ったところで我龍タイム突入! 我龍は両手を下げてノーガードの打ち合いにしようとグローブタッチを受ける姿勢に出るのだが……。
寒川はそれには一切応じようとせず、ジャブ連打。怒りの表情と変わった我龍はブンブン振り回すフックを放っていきながら前進。両者に決定打はなく判定へ。
49−48、50−47、50−47で寒川が勝利し、タイトルの防衛に成功した。表彰式の途中、割り込みでマイクを握った我龍は「前回は納得のいかない試合でしたけど、今回ははっきり負けました」と完敗したことを認めた。
それを受けて寒川は、「お互いライバルとして試合を繰り返していくことで、世界に近づいて行くと思います。またいつかK-1 MAXの決勝で我龍選手とはやりたいと思います。あ、すみません。我龍さんとは準決勝でやって、決勝は新田さんでした(笑)」とコメント。そして、12月17日(日)東京・ディファ有明で開催されるDoAトーナメント制覇に向けて気合を入れた。
▼第11試合 メインイベント 「MACH
GO! GO! '06 〜フライ級最強決定トーナメント〜」決勝戦 3分5R
○TOMONORI(NJKFフライ級王者/OGUNI/ニュージャパンキックボクシング連盟)
判定 49-46、49-45、50-46
●魂叶獅(J-NETWORKフライ級王者/はまっこムエタイ/全日本キックボクシング連盟)
先に入場したのは、TOMONORI。頭から白いフードをすっぷり被り堂々とリングイン。一方の魂叶獅は黒いロングコートでゆっくりと登場。
1R 勢いよく出たのは魂叶獅。距離を詰めるとロー。するとカウンターでTOMONORIがかぶせる右ストレート。これで魂叶獅はダウン!
立ち上がった魂叶獅はダメージを感じさせることなく、圧力をかけるようにロー。TOMONORIも下がるようにローを返す。お互いに合わせ鏡のように技を出し合い、一歩も引かない試合展開。
2R 前に出ながら魂叶獅は変わらず右ロー。下がりながら応戦するTOMONORIも右ロー。プレッシャーをかける魂叶獅に対し、TOMONORIはフックと右ストレートを当てていった。これで魂叶獅は鼻血を出すことに。TOMONORIは前蹴りで距離を作り、魂叶獅の前進を防ぐ。
3R このラウンドでも前に出るのは魂叶獅。そして右ローを効かせ始めた。TOMONORIが下に意識をとられたところ、魂叶獅は右ハイをヒット。TOMONORIはバックブローで反撃。さらにショートパンチ連打で魂叶獅の足を止めた。
4R TOMONORIの攻撃の前に、魂叶獅は止まることなく上下に打ち分ける攻撃を見舞っていく。途中、魂叶獅のローブローで試合は一時中断。再開後、TOMONORIは右ミドル連打で、魂叶獅の前進をストップ。
5R 鼻血どばどば流れるも魂叶獅は変わらずに右ローを連打していく。ダメージが蓄積されたのか、TOMONORIは足を引きずり始めた。
しかし魂叶獅との距離が開くと、TOMONORIはミドルと前蹴り。終盤には、両者ともに足を止めて打ち合いへ。シーソーゲームは終わることなく、試合は終了。
判定3−0でTOMONORIがフライ級トーナメントを制覇し優勝。3本のチャンピオンベルトを体に身に付けたTOMONORIはマイクを握ると、「応援してくれた人のおかげで優勝出来ました。相手はパンチも効いてて強かったですね。
日本一って言っていいのかなって思います。フライ級でも熱い試合が出来ることが証明出来たので、ぜひK-1のリングに出てみたいです」とコメントし、笑顔を見せた。
▼第10試合 70kg契約 サバイバルマッチ1
○新田明臣(元WKA世界ムエタイSウェルター級王者、元全日本&NJKFミドル級王者、元IKUSA-U70戦王/バンゲリングベイ)
判定 30-29、30-28、30-28
●ダニエル・スミーク(オーストラリア)
新田がいつもの曲「サンバ・デ・ジャネイロ」で入場すると、会場からは万雷の拍手が沸き起こった。そして新田コールが爆発する。
1R ローで様子を探りながら左ハイを入れる新田。ダニエルもローで返していく。新田のプレッシャーが凄く、ダニエルは後退していった。圧力に耐え切れず、ダニエルは首相撲へ。コーナーに詰めた新田は左右のロー。嫌がるダニエルは首相撲からヒザ蹴り。お互いに探り合いが続く。
2R ゴング開始も、ダニエルのセコンドがなかなか引き下がらずイエローカードが出た。新田がローで前に出ると、それを嫌がるダニエルは首相撲で回避する。
しかし新田はコーナーに詰め、ロー連打。明らかにダニエルは足にダメージを蓄積し始め、棒立ちだ。ローでダニエルに意識を下に集中させていた新田は時折左ハイを繰り出す。ダニエルは痛くてたまらないのか、自分からプレッシャーをかけるようになり前に出て行く。
3R 変わらずロー勝負の新田に対し、ダニエルは頭を下げながら組み付きにいく。一旦離れると新田は左ハイをクリーンヒット。色白のダニエルはローを食らい続けて、太ももが真っ赤。新田のローが面白いように入り、ダニエルはしかめっ面だ。
ダニエルのダウンは時間の問題と思われたのだが、すぐに組み付いてくるために新田は決定打を打ち込めない。終盤、新田が攻撃をするたびに、応援団から「おぃっ!」の声が飛ぶ大盛り上がりだったが、新田は最後まで捕らえることは出来なかった。
30−29、30−28、30−28で新田が判定勝利。マイクを握った新田は「KOしたかったが、カウンターを意識しすぎたために消極的な試合になってしまいました」と悔やむ。「でも勝ててよかったです。お客さんが喜んでもらうことが一番です」と勝利の余韻に浸った。
▼第9試合 63kg契約 サバイバルマッチ1
○西山誠人(WFCA世界ライト級王者/アクティブJ)
判定 3-0 ※30-28、30-27、30-27
●ベン・スピヴァック(オーストラリア)
1R、サウスポーのスピヴァックに対して、西山は前に出て左フックから右ロー。その後もタイミングよく右ローを当て、スピヴァックがロープを背負うと左ミドルを蹴る。
西山がすぐに後ろに下がるスピヴァックに左フック、右ストレートを当てると、スピヴァックは組み付いて何とかディフェンス。その後も完全に逃げ腰のスピヴァックに対し、西山は右のヒジ、左の前蹴りを顔面に突き刺した。
2R、西山は右ミドルから左フック。ようやく右のミドルを蹴ったスピヴァックだったが、西山が少しでも前に出るとすぐに組み付いてしまう。
西山はスピヴァックの左ミドルの打ち終わりに右ストレート。そして西山が再び右ストレートを当てると、スピヴァックは背中を向けて心が折れるようにダウン。再開後もスピヴァックはすぐに西山に背中を向けるなど、もはや戦意喪失状態である。
3R、左ミドルを蹴り、やや戦闘意欲を見せたスピヴァックだったが、西山の右ローと左フックを受けると、再び心が折れたモードに突入してしまう。左ミドルを蹴って自分が転ぶというバランスの悪さを見せてしまい、残り2分間はひたすら西山に組み付き続けたスピヴァックであった。
フラストレーションの溜まる試合内容だっただけに、西山も「地味な試合じゃなくて、派手な試合をしたかったんですけど…あのくらいの相手ならKOしないとダメだと思います」と表情は優れなかった。
▼第8試合 ライト級 サバイバルマッチ1
○小宮由紀博(J-NETWORKライト級1位/フォルティス渋谷)
延長判定 2−1 ※10-9、9-10、10-9
本戦判定 0−0 ※30-30、29-29、30-30
●ムアンファーレッグ・ギャットウィチアン(元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者/タイ)
青木真也が見守る中、花道に現れたムアンファーレッグは、柔術着を身にまとっての入場。入場曲はもちろん青木と同じ「バカサバイバー」だ。
1R、強烈な右ローを蹴る小宮に対して、ムアンファーレッグは小宮の攻撃を捌きながら、右ミドルや前蹴りを放つ。小宮が軸足蹴りでムアンファーレッグをアットに転がすと、ムアンファーレッグは小宮の蹴り足を取って、倒れ際に右ミドルを蹴る。
ガードの低いムアンファーレッグに対して、小宮は右ストレートから細かく連打を見せるが、ムアンファーレッグは上半身の動きで小宮にクリーンヒットを許さない。
2R、細かくジャブを突いて右ストレートで前に出る小宮。右アッパー、左フック、右ストレートと連打を繰り出す。「来い来い」と小宮を挑発するムアンファーレッグだが、カウンターで単発の攻撃を入れるだけ。小宮がジリジリと前に出てプレッシャーをかけていくものの、小宮も手を出さないため、試合はやや膠着気味に。
しかしワンツーで前に出る小宮が強烈な右ハイキック! これが完全にムアンファーレッグの顔面をとらえたが、ムアンファーレッグはニヤリと笑って、効いた素振りを見せない。逆に、ムアンファーレッグが組際に強烈な右アッパーを突き上げて、小宮がバランスを崩す。
3Rに入ると、さらに試合は動きが少なくなり、観客からもブーイングが起こる。ムアンファーレッグの右ローに左フック、右アッパーで畳み掛ける小宮。しかし下がりながら距離を取るように左ミドルを蹴るムアンファーレッグを崩すことが出来ず、お互い決め手に欠き延長戦へ。
延長R、右アッパー、左フック、右ストレートで前に出る小宮。しかし延長に入っても、ここまでのラウンドと同じような展開が続き、セコンドから「ゴー!ゴー!」の声が上がるものの、小宮は下がるムアンファーレッグを仕留め切れないまま、試合が終わった。
▼第7試合 フェザー級 サバイバルマッチ1
○上松大輔(チームドラゴン)
判定 3-0 ※30-26、30-26、30-26
●TURBO(元NKBフェザー級王者/FUTURE_TRIBE
ver. OJ)
1R、左のローとミドルを蹴るTURBO。上松はそこに右ストレートで飛び込み、右のローを蹴る。TURBOが蹴りのフェイントを入れたところで、左右のパンチで前に出る上松。下がるTURBOだったが、すぐに体を入れ替えて、上松をコーナーに詰めると右ヒジを繰り出す。
その後も左右のミドルを蹴っていくTURBO。終盤、TURBOが右手を回してパンチで前に出たところに、上松がカウンターの右ストレート! これがきれいにTURBOの顔を打ち抜き、キャリアで勝るTURBOが先にダウンを奪われるという展開に。
2R、ジャブを突いて右ローを蹴る上松。TURBOは左右のフックで前に出て、上松のローに左フックで飛び込む。右ローを的確に当てるTURBOは、これで上松のバランスを上手く崩し、マットに転がす。TURBOは左ボディから飛び込んで右ミドル。上松がパンチで前に出て来るところにテンカオを合わせ、徐々に試合のペースを掴み始める。
しかしその矢先、組みの攻防で上松が右ヒジを当てて、TURBOの眉間をカット! 1Rのダウンに引き続き、今度はヒジなしのR.I.S.E.を主戦場にする上松が先にヒジでTURBOを切った。
ドクターチェックからの再開後、鬼のような形相で左ミドルを連打するTURBO。そしてパンチでガードを上げさせて強烈な右ローを蹴る。上松はTURBOのこの攻撃に下がることなく、ワンツーで前に出て右ミドル。TURBOは立て続けに二発右ハイキックを当てるものの、ダウンは奪えない。
3R、ワンツーで前に出る上松はTURBOが後退すると、そこをすぐに追いかけて左フック! これでTURBOが二度目のダウンを喫してしまう。もはやポイントで挽回できない状態となったTURBOは右ローを軸に猛然とラッシュ。しかし上松も果敢に前に出てパンチを繰り出していく。
左フックから右ストレートを打つTURBO。上松の顔面のガードが固いと見るや右ボディ、左ミドルを蹴って左ハイキックを飛ばす。その後も猛然とラッシュを仕掛けるTURBOだったが、上松はそれを凌ぎ、見事に大物喰いに成功した!
▼第6試合 J-NETWORKフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○江口光治(同級6位/チームドラゴン)
KO 1R40秒
●笠原 淳(同級7位/フリー)
ゴング開始後、両者がパンチを交錯させる中、江口の左フックが笠原のアゴにクリーンヒット! これで千鳥足となった笠原を見たレフェリーが試合をストップ! 江口の秒殺だった。
▼第5試合 J-NETWORKフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○木村敬明(同級8位/レグルス池袋)
判定 3-0 ※30-28、30-27、30-27
●武田晃一(アクティブJ)
J-NETフェザー級最強の攻撃力を持つ木村を恐れてか(?)武田は自分から出るも、様子を探るような攻撃となってしまう。じりじりと圧力をかける木村は強烈なミドルで武田の腹部をえぐっていく。
遠い間合いから何発も入り、武田はなかなか攻撃出来ない。3Rにはパンチをもらった武田はダウンを喫してしまう。木村が追い込みをかけるもフルラウンド終了のゴングとなってしまった。
▼第4試合 ヘビー級 サバイバルマッチ1※調整中
○長谷川康也(J-NETWORKヘビー級3位/アクティブJ)
KO 2R2分4秒
●GORILLA(SAMURAI SWOAD)
1R、ローの打ち合いをする両者。二人とも巨体だけに肉弾戦だ。GORILLAがフックを振り回しながら前に出る。
2R、GORILLAの右フックで、一瞬ぐらついた長谷川。このままGORILLAが前進し、もはや時間の問題と思われたその時! 後退しながら放った長谷川の右ストレートがクリーンヒット。GORILLAは立ち上がれず、長谷川が逆転KO勝利を収めた。
▼第3試合 ヘビー級 3分3R
○高瀬大樹(フリー)
判定 3-0 ※30-29、30-29、30-29
●野井翔健(キックボクシング千葉)
PRIDE戦績7戦4勝3敗、一時期は寝技の評価が関係者から高かった高瀬がキックデビュー。
期待感が大きかった高瀬だったが、緊張感からかゴングが鳴るも自分から仕掛けようとせず。固い動きの高瀬に、野井はパンチ、ローのプレッシャーを与えていく。
2Rになると、疲れの見せる高瀬はノーガード状態に。3R、高瀬はパンチと左ハイを繰り出し死力を尽くす攻撃。手数の多かった高瀬が勝利した。
▼第2試合 ウェルター級 3分3R
△小関 誠(バンゲリングベイ)
判定 1-1 ※30-29、29-30、29-29
△堤 大輔(チームドラゴン)
1R、ローで優勢に出た小関は、2Rに入るとワン・ツーのパンチのコンビネーションで追い込んでいく。3R、両者打ち合う中、巻き返しを狙う堤のヒザ蹴りがヒット。結果両者ドローに終わった。
▼第1試合 52.5kg契約 3分3R
○小林優起(クロスポイント吉祥寺)
判定 3-0 ※30-28、30-29、30-27
●小野寺鉱也 (DRAGON/全日本キックボクシング連盟)
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