ケージ・ウォリアーズ
「Cage Warriors: Showdown 2」
2006年11月19日(日・現地時間)イギリス・シェフィールド オクタゴン・センター
鹿又旋風、『The Team Fightsport
Lightweight Tournament at Cage Warriors: Showdown
2』で吹き荒れる!
ケージ・ウォリアーズ『ショーダウン』の第2戦はケージ・ウォリアーズ初の日本人選手の参戦として歴史にその名を残すだろう。修斗とD.O.Gのベテラン鹿又智成は、「チームファイトスポール・ライト級トーナメント」を3試合トータルで11分にも満たない試合時間で制し、ケージウォリアーズ・ショーダウン2の観客に大きなインパクトを残した。
G.C.Mの推薦でWorld Wide
Cage Network(WWCN)を通じてケージ・ウォリアーズへ送り込まれた鹿又智成は、米国人選手ブライアン・コーヘン、英国人選手ピーター・アーヴァインに続きフィンランドのヤルッコ・ラトーマキ(ラートマキは同じくWWCN加盟団体のノルディック・ファイト・スポーツ・プロモーションより送り込まれた選手)に勝利し観衆を驚かせた。
オクタゴンセンターに詰め掛けた大勢の観客の見守る中、7試合のトーナメント戦が行われた。トーナメントの第1試合では地元の人気選手イアン・“M−16”・ブトリンがエマニュエル・フェルナンデスの教え子、エマニュエル・ゲアーを1Rの半ばでTKOし、かつての仇敵に雪辱を晴らし準決勝へ進出した。
ヤルッコ・ラートマキもまた、2005年にEVT GPライト級決勝戦でトーマス・ヒッテンに敗北したその雪辱を僅差の判定ながらも果たした。ヤルッコ・ラートマキは経験豊富なノルウェー人ファイター、トーマス・ヒッテンのプレッシャーに1Rの前半こそ押し込められた感があったが、緻密な組み立てでじりじりとそのプレッシャーを押し返していった。
Figure 1 Kanomata vs.
Bryan, photo by Robert Swann/CW
鹿又智成は準々決勝第3試合に登場し、1R前半に米国人選手のブライアン・コーヘンの胸に膝を押し付けマットに釘付けにすると、素早いパスガードからのパウンド連打で秒殺勝利をものにした。準々決勝第4試合ではピーター・アーヴァインが経験と技術に裏打ちされたグランドワークでウルフズレア・アカデミーのミック・シンクレアーに競り勝ち準決勝への進出を決めた。
Figure 2 Jarrko vs. Butlin,
photo by Robert Swann/CW
準決勝でラートマキは三角絞めを潰された英国人ファイター、ブトリンがタックルに来たところを巧にがぶってバック奪うと、チョークを決めてファイナル進出を決めた。
Figure 3 Kanomata vs.
Peter, photo by Robert Swann/CW
準決勝第2試合でピーター・アーヴァインは試合が始まるとすぐに試合の大半を占めたグラウンドの攻防で鹿又に挑んだ。しかしながら、アーヴィングの消極的な姿勢は最終的には日本のスター選手にグラウンドでコントロールされ、パウンドを浴びTKOを招く結果となってしまった。
Figure
4 Kanomata vs Jarrko, photo by Robert Swann/CW
決勝戦で鹿又は素晴らしい試合運びを見せた。差し合いから飛びつき三角でラートマキを捕らえた鹿又は、バスターで逃れようとするラートマキの意識を奪い、瞬く間にこのフィンランド人選手を切って落とした。
この他の試合では筋骨隆々のヘビー級イタリア人選手、アイヴァン・セラーティがリトアニアから急遽出場したリシアルダス・ツラトカスに勝利。またセラーティのチームメイトフランセスコ・リガートは地元選手のリチャード・テイラーにサブミッションでの敗北とこれで2連敗となってしまった。シェフィールドで活動するキックボクサー、スコット・サイクスとアレックス・マッケンジーはそれぞれストライクフォースのベテラン選手、ブレット・ヒーリーとファイトフォースのリー・チャドウィックに勝利しホームタウンの観客の前で輝きを放った。
鹿又は2007年の前半にもケージ・ウォリアーズ・ライト級世界チャンピオンのアレッシャンドリ・イシドロとタイトルを賭けて戦うだろう。ケージ・ウォリアーズでは5戦全勝のイシドロはこの15ヵ月で欧州ライト級の最高とも呼べる選手を4人撃破し、タイトルを保持している。そしてこの無敗記録は彼が来年のケージ・ウォリアーズで、日本から来たこの新顔のスターを挑戦者に迎えるまで続くように思われる。
次回のケージウォリアーズは12月9日、ノッティンガムのハーヴェイ・ハッデン・センターで行われる。『ケージウォリアーズ・エンター・ザ・ラフハウス』だ。この大会ではダン“ザ・アウトロー”ハーディーとアレッシャンドリ・イシドロとの73kg級のタイトルマッチ、そして長らく実現が望まれてきたミドル級タイトルマッチ、PRIDE参戦経験もあるグレゴリ−・ブーシェラゲムと2ホット2ハンドル・ロード・トゥ・ジャパン・トーナメント覇者のジョーダン・レイデヴとの試合が組まれる予定だ。
http://www.cagewarriors.com
文 Warrior Promotion 訳 WWCN Director 礒野元
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