R.I.S.E.プロモーション
「R.I.S.E. XXXI (ライズ・サーティワン)」
2006年11月26日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場17:00 開始17:30
▼第8試合 82kg契約 3分3R
○藤田智也(ドージョーチャクリキ・ジャパン)
KO 2R2分33秒 ※3ノックダウン
●高村聡(VITAL SAFE KARATE
SCHOOL)
1R、高村はガードを下げた独特の構えから左右のステップしてパンチやミドルを放つ。藤田は細かくジャブを突いて右のロー。距離が詰まるとヒザ蹴りから、右ストレートを打ち下ろす。
高村のパンチをしっかりとブロックしながら、コツコツと右ローを返す藤田。高村は果敢に左右のフック、アッパーを出していくが、藤田のブロックを崩せない。
2Rに入っても、右ローを中心に攻撃を組み立てる藤田は、高村が突っ込んでくるところにヒザ蹴り。
その後もコツコツと右ローを蹴って、首相撲からのヒザ蹴りで高村にダメージを蓄積させていく。ここで高村が不用意なバックブロー。
バランスを崩したところに、藤田が強烈な右ローを蹴ると、明らかに高村は効いた素振りを見せる。すると藤田は右ローを連打しダウンを奪う。
そこからは藤田が一気にラッシュ、右ローをフェイントにしてからの右ハイキックで、右ローで立て続けにダウンを奪い、高村をマットに沈めた。
▼セミファイナル 59kg契約 3分3R
○KOICHI(レフティージム)
判定 3-0 ※30-29、30-28、30-28
●永山敬之(BOUT-1 SAPPORO)
1R、右ローを蹴るKOICHI。永山はその蹴り足をとって右ストレートと左フックを当てる。KOICHIは右ボディから左フック。
これが永山の顔面をとらえ、KOICHIは左フックで飛び込んで距離を詰めてく。
永山はKOICHIを首相撲にとらえてヒザ蹴りを打つが、有効打はなくブレイクが続く。再開後、左フックで飛び込むKOISHIは、強烈な右フックを当てる。
2R、左フックの打ち合う両者。永山はパンチのフェイントから右ローを蹴る。ジャブで前に出るKOICHIはそこから右ローを蹴って、ローをフェイントにしての右のストレート。距離が詰まってショートの距離になると右フックを当てる。しかし試合が進むに連れて徐々に動きが柔らかくなってきた永山も右ストレートを当て、KOICHIが前に出てくるところに左フック。右ストレートから左フックを打つKOISHIに対し、永山は左フックから右ローを蹴る。
3R、いきなり右ローを蹴る永山。左フックから組みついてヒザ蹴りを放つ。KOICHIは永山のガードの間からジャブを突いて右ストレートを当てる。
右ローと右ミドルを蹴る永山だったが、KOICHIはその右ローに左フック、前蹴りに右フックを合わせる。やや永山の右ローでバランスを崩す場面もあったKOICHIだったが、残り1分の声がかかると、永山のブロックの上から左アッパー、フック、右フックを打ち込み、最後までKOを狙う姿勢を見せた。
▼第6試合 65kg契約 3分3R
○TOMOHIKO(和術慧舟會レンジャー品川ジム)
KO 1R29秒 ※右フック
●斉藤武彦(スクランブル渋谷)
1R、パンチからローで前に出るTOMOHIKOに対し、斉藤が右フックを当てると、そのまま足を止めての激しい殴り合い!
するとTOMOHIKOが左フックを当てて形勢逆転、最後は右フックで斉藤の顔面を打ち抜いてド派手なKO勝利を収めた。
▼第5試合 53kg契約 3分3R
○ウエンツ修一(スクランブル渋谷)
判定 3-0 ※30-28、30-29、30-28
●前島マルコス(ブラジリアン・タイ)
1R、マルコスは左右のパンチから右ミドル。序盤のラッシュでやや面食らったウエンツだったが、マルコスが前に出て来るところを首相撲に捕らえて、距離を取りながら左ミドルを蹴る。
ウエンツはジャブで距離を測りながら左ミドル。マルコスの左フックにカウンターの左フックを当てると、ハイキックを空振りしたマルコスに左フックから右ハイキックを蹴る。
その後もマルコスが前に出て来るところに、上手くミドルやテンカオを当てるウエンツは、左フックから飛びヒザ蹴りを見せた。
2R、直線的に前に出て来るマルコスにミドルとパンチを当て、組み際の右フックを打つウエンツ。そして距離が近づけば、首相撲からヒザ蹴りを当てる。大振りのパンチを振るマルコスに、ウエンツが強烈な右フック。
マルコスはマウスピースを吐き出しそうになるものの、ウエンツは攻撃が雑になってしまい、なかなかマルコスを倒せない。残り30秒、再び右フックを当てたウエンツは、そこからミドルを蹴って一気にラッシュ。しかしここでもマルコスに粘られてしまう。
3R、右のローを蹴るマルコス。ウエンツも右フックから右ローを当てるものの、マルコスの手数と前に出る圧力で、ここまでのような勢いはない。首相撲では完全にマルコスを圧倒するウエンツだったが、マルコスの反撃の前にKOで仕留めることが出来なかった。
▼第4試合 68.0kg以下契約 3分3R
○若月慧士(ドージョー☆シャカリキ)1戦1敗
KO 1R2分10秒 ※右ストレート
●“ROCKY”MAZEN(シリア/フリー/1995世界国際松涛館空手道選手権メキシコ世界大会
個人銀メダル、団体金メダル)
伝統派空手の老舗として世界100カ国以上に支部を持つ、世界的にも有名な世界国際松涛館空手において、数々の実績を残し戦前から注目を集めたMAZEN。
しかしR.I.S.E.では禁止とされるキックパンツのままでリングに上がってしまい、一度コスチュームを着替えに戻るというハプニングの中、デビュー戦を迎えた。
1R、MAZENは細かく上半身を動かせて前に出る。若月は左右に動いてローを蹴るが、MAZENはそこに右フックを合わせて、距離が詰まるとすぐにヒザ蹴り。
そしてMAZENは若月の蹴り足を手で引っ掛け、右フックを当てて先制のダウンを奪う。
再開後、すぐに右フックを当てて2度目のダウンを奪い、MAZENの勝利は目前かと思われたのだが…
MAZENの右ミドルの打ち終わりに、若月が右フックを当ててダウンを奪い返す! さらにパンチの打ち合いになると、若月がカウンターの右ストレート! 若月はこの一発で試合をひっくり返し、大逆転KO勝ちを収めた。
▼第3試合 49kg契約 3分3R
○まゆみ(KFGジム)
KO 1R15秒 ※左フック
●城戸道子(和術慧舟會レンジャー品川ジム)
1R、城戸のインローにパンチを合わせるまゆみ。そのままパンチで前に出ると、強烈な左フックを一閃!
この一発で城戸はマットに崩れ落ち、まゆみが秒殺KO勝利。城戸はパンチのダメージにより、担架でリングを降りなければならなかった。
▼第2試合 75kg契約 3分3R
○東玖(とうきゅう/TARGET)
KO 3R2分12秒 ※左ハイキック
●山添善継(move)
この試合がデビュー戦となる東玖は、空手道
脩己會 総本部道場で指導員を務める空手家。脩己會の最高師範は、土管割りを筆頭に数々の逸話を持つ“伝説の空手家”倉本成春だ。
1R、サウスポーの東玖が、右ローからの左ストレートで山添を下がらせて、強烈な左ミドル。すぐに山添を首相撲に捕らえて、ヒザ蹴りを突き刺す。
完全にペースを取られ、浮ついた感じの山添。東玖はそこに容赦なく強烈な左ミドルを当てて、首相撲からヒザ蹴りで一気に攻め込む。
右フックから左ボディ。そして再び左ミドルを当てる東玖。そこから左ミドルをフェイントにして左ストレートを打つ。山添も右フックから左ボディを打って反撃に転じるが、圧倒的に手数が少ない。東玖は左ストレートから首相撲にとらえてヒザ蹴り。一方的に山添を攻め込むラウンドとなった。
2R、東玖は左ストレートで山添を下がらせて左ミドルと左ハイ。逃げる山添にヒザ蹴りを当てる。完全に逃げ腰の山添に、東は左ストレートと左ミドルとヒザ蹴り。山添は組み付いて必死にディフェンスする。
東玖は顔のガードを固める山添のがら空きのボディに左ミドル! 明らかに効いた素振りを見せた山添に、バックキックで追い討ちをかける。
その後も、左ストレートで顔面にガードを上げさせて左ミドルを当てる東玖。組み付く山添にヒザ蹴りを突き刺すなど、このラウンドもほぼ一方的に山添を攻めた。
3Rに入ると東玖が左ミドルと首相撲からヒザ蹴りを連打。そして強烈な左のパンチを当てて、山添をぐらつかせる。山添も左右のフックで前に出て反撃を試みるも、ここまでのダメージで勢いがない。東玖は左のヒザ蹴りをボディに効かせ、山添が下がったところに鮮やかな左ハイキック! この一発で山添は真後ろに倒れ、東玖が豪快なKO勝ちでデビュー戦を飾った。
TARGET伊藤代表によれば、現在は空手の指導のため週2回ほどのジム通いになっているという東玖だが、将来的には70kg級で試合をすることを考えており、今後の動向に注目が集まる。
▼第1試合 54kg契約 3分3R
○杉貴美子(SOLID FIST)
判定 3-0 ※30-29、30-28、30-27
●AZUMA(y-park)
1R、グレイシャア亜紀と裕樹をセコンドに付けた杉が右の前蹴りとローを蹴り、細かくジャブを突いて右フックを打つ。
右のクロスを狙うAZUMA。杉はセコンドの声に従って右ローを多用する。AZUMAは杉の右ローにパンチを合わせる。杉はAZUMAのパンチを受けても、全く下がらない。
2R、AZUMAが右のストレートを立て続けに当てる。杉は執拗に左右のローキック。距離が詰まるとAZUMAに組み付いてパンチを許さない。
組みの攻防が増え、AZUMAはなかなかパンチを当てるチャンスがない。しかし杉の組際に右フックを当てるAZMA。組みの攻防ではAZUMAが杉の足とボディにヒザ蹴りを当てる。
3R、互いにローとパンチの激しい打ち合いでスタート。ここで徐々に杉がジャブと右フックを当てて、AZMAを下げさせる。しかしここでAZUMAがバックスピンキック! これが杉のボディに突き刺さり、一瞬、杉の動きが止まる。
杉は組みを使ってダメージを回復させると、再びコツコツと右ロー。AZUMAは飛びヒザ蹴りやバックブローを繰り出し、逆転を狙うが、杉もバックブローの打ち終わりにフックを当てる。判定は杉に軍配。しかし互いに一歩も引かない激しい試合に場内は沸いた。
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