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【修斗】奥野との激闘を制した小西がミドル級新人王に! メインは田村が判定勝利

2006/12/02


サステイン主催
「プロフェッショナル修斗公式戦」

2006年12月2日(土)東京・新宿FACE
開場17:00 開始18:00

▼第6試合 2006年度新人王決定トーナメント決勝 ミドル級 5分2R
小西“獅子”優樹(シューティングジム神戸)
判定3-0 ※20-18、19-18、20-17
奥野泰輔(GUTSMAN・修斗道場)

 ここまで3戦全勝全KO勝ちの強打者・奥野と、こちらの負け無しという関西の新鋭・小西の対決となった新人王トーナメント決勝は、関係者の間でも注目された一戦だったが、その期待に違わぬ壮絶な試合が展開された。

 1R、小西が両足タックルからテイクダウンを奪うも、すぐに奥野は立ち上がり、逆に倒し返す。マウントに移行した奥野に対し、小西はTKシザーズから立ち上がる。

 激しいパンチの打ち合いの中、小西の右フックがカウンターでヒットし、奥野はダウン! なんとか立ち上がった奥野は、やや目の焦点が定まらない様子だが、すぐさまタックルを仕掛けテイクダウンに成功。マウントを奪うが、小西が返し上を取ったところで1Rは終了。

 2Rのゴングが鳴るやいなや、両者は再び激しい打ち合いに挑み、会場からは大歓声が沸き起こる。ガンガン互いのパンチがヒットし合う中、奥野が組み付きテイクダウン。バックに回るも、小西が体勢を入れ替え、反対にバックマウントを奪い、強烈なパンチを落としていく!

 スタンドに戻ると、両者はパンチを振り回し続け、グラウンドになれば常に動き上を奪い合う、これぞまさに総合格闘技という展開に、会場から「凄い!」という声が聞かれるようになる。

 そして試合終了間際、下になった奥野が腕十字を仕掛け、「逆転か!?」と会場がまた沸いたが、惜しくもここでゴングが鳴ってしまった。

 判定は、ダウンのポイントが響き、ジャッジ三者とも小西を支持。激戦を制した小西だけでなく、真っ向から立ち向かい、見事な総合格闘技を見せた奥野も称えられるべき一戦だったといえよう。


▼メインイベント ライト級 5分3R
田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/世界10位・環太平洋5位)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-28
ウィッキー聡生(シューティングジム横浜/環太平洋9位)

 開始のゴングが鳴ると、軽い打撃の交換から、組み付いてきたウィッキーに対し田村が外掛けでテイクダウンに成功。ウィッキーに上を取り返されるが、田村はオモプラッタを仕掛ける。ウィッキーはなんとか堪えるが、その腕を取られたままパンチを浴び、ジャッジの印象は悪い。なんとか腕を抜いたウィッキーだったが、上を取るも田村に左腕を掴まれ、パウンドを放っても、しっかりとディフェンスされ、攻勢を奪うことができない。

 2R、今度はウィッキーが右ハイから組み付くが、またも田村が逆にテイクダウン。上をキープしながら、何度も肩パンチを落としていく。ここで立ち上がったウィッキーは、セコンドの指示どおり、いつものトリッキーな構えに移行。そして、ノーガードからの右アッパーでダウンを奪う! しかし田村はさほど効いていない様子で立ち上がり、再びテイクダウンを奪うと、マウントへ。さらに上から三角絞めを仕掛けるなど、試合のペースは依然として田村が握ったまま。

 最終ラウンド、ウィッキーは果敢にパンチを振って出るが、それをかわした田村は、やはりグラウンドへ持ち込む。終了間際にウィッキーがブリッジしてきた瞬間に腕十字を狙う。ここは極まらず、ウィッキーが上になったところで試合が終了。

 ダウンを奪われながら、終始ペースを握っていた田村が判定をものにした。


▼セミファイナルフェザー級 5分2R
徹肌ィ郎(和術慧舟會岩手支部)
判定3-0 ※19-18、19-18、19-18
秋本じん(秋本道場ジャングルジャンクション/環太平洋8位)

 1R、序盤に秋本が左フックで徹をグラつかせるも、徹はすぐに組み付き、ロープへ押し込んでいく。差し合いが続く中、ここで徹のヒザ蹴りが秋本の金的をとらえ、試合は一時中断。徹は1ポイント減点されてしまう。

 再開後、秋本の右フックをもらった徹は、かまわず組み付きテイクダウン。じっくりとパスガードしながら、バックに回り、その体勢をキープ。ラウンド終了間際に秋本は立ち上がるも、反撃する時間は残っていなかった。

 2R、打撃勝負を挑もうとする秋本に対し、徹はタックルで倒し、マウント→バックマウントへ移行。何度か狙ったチョークは極まらなかったが、試合の大半、有利なポジションを制して勝利した。


▼第5試合 2006年度新人王決定トーナメント決勝 フェザー級 5分2R
上田将勝(パラエストラ東京)
一本 1R4分42秒 ※三角絞め
松本輝之(シューティングジム大阪)

 パンチで前に出る松本に対し、上田がカウンターのタックルでテイクダウンを奪う。しばしパウンドを浴びていた松本がリバーサルに成功するが、今度は上田が下から三角絞め!

 松本は上田を持ち上げ、バスターで叩きつけ逃れようとするが、上田は離さず、さらに絞めつけタップを奪った。


▼第4試合 2006年度新人王決定トーナメント決勝 フライ級 5分2R
室伏シンヤ(SUBMIT静岡)
一本 1R2分32秒 ※腕ひしぎ十字固め
竹沢弘晃(和術慧舟會RJW G2)   

 タックルに来た室伏をギロチンで捕らえた竹沢が、そのまま極めるかと思われたが、なんとか室伏は頭を抜いて、下から三角絞めを狙う。

 竹沢はバスターで室伏を叩きつけ、なんとか相手の足を振りほどいたが、室伏はすかさず腕十字の体勢へ。これがガッチリと極まり、竹沢はタップするほかなかった。






▼第3試合 2006年度新人王決定トーナメント決勝 ライトヘビー級 5分2R
武田光博(パラエストラ函館)
TKO 2R3分16秒 ※レフェリーストップ
松木 睦(ノースキングスジム)

 開始早々からポジションの取り合いが続いたが、1R終盤からペースを握ったのは武田。マウントからバックに回り、パンチを落とす。2Rに入っても、すぐにテイクダウンに成功し、上をキープ。強烈なパウンドの前に、松本は防戦一方に。そして武田がマウントからパンチを連打すると、レフェリーが試合を止めた。


▼第2試合 フェザー級 5分2R
亘理崇麿(パラエストラ仙台)
判定3-0 ※20-19、20-19、20-18
マイク・ハヤカワ(シューティングジム大阪)

 互いにタックルを切り、スタンド勝負を選択した両者だったが、的確にパンチをヒットさせていったのは亘理だった。パンチを浴びたハヤカワの顔は次第に腫れ始める。最後は亘理がテイクダウンを奪い、コーナー際でパウンドを落として勝利を決定付けた。


▼第1試合 フライ級 5分2R
室伏克哉(roots)
TKO 1R2分59秒 ※ドクターストップ
佐藤ハヤト(パラエストラ千葉)
    
 差し合いから佐藤がテイクダウンに成功し、足関節を狙っていく。対する室伏も足関節で対抗。そのまま上になり、パウンドを落としていく。そこから再び室伏が足関を仕掛けたところで、佐藤に鼻血が見られ、ドクターチェックの末、室伏のTKO勝利となった。

 

【関連リンク】
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