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【マーズ】野地は惜しくも判定負け、桜木はファビアーノからTKO勝利

2006/12/22


MARS事務局
「MARS 06 “RAPID FIRE”」
2006年12月22日(金)神奈川・横浜文化体育館
開場17:30 開始18:30 ※オープニングマッチは、17:45頃開始

▼第9試合 総合ルール 無差別級契約 5分3R
エドモンド・カバウカンチ・ジュニオール(ブラジル/HARD COMBAT)
判定 2−0
野地竜太(チームGARO)

 1R、野地はローキックからパンチを狙うが、カバウカンチはほとんど打ち合うことなくテイクダウンを狙いにいく。最初はコーナーやロープを背にして堪えた野地。

 しかし、カバウカンチは片足を掬ってテイクダウンに成功する。すぐにマウントを奪ったカバウカンチ、野地はパウンドを嫌ってカメになるも、バックを奪われカバウカンチを前に落として脱出を図ったが、腕十字をとられる。

 この腕十字からは脱出した野地へカバウカンチがすぐにタックル。またもバックを奪ってパンチを入れながら、スリーパーを狙う。カバウカンチがバックマントを奪ったままゴング。

 2R、カバウカンチはタックルを狙いつつも、左右のフックも当てていく。野地は前に出ようとするが手が出ず、距離をつめたところでタックルを受けてテイクダウンを許す。野地が立ち上がろうとすると、バックやマウントを奪っていくカバウカンチ。

 野地はグラウンドになると何も出来ないに等しく、カバウカンチにいいポジションを取られるだけ。終盤、スタンドに戻って左ハイキックをヒットさせるが、目立った攻撃はそれくらい。

 3R、野地の左ミドルを嫌がって逃げるカバウカンチだが、野地は追うことが出来ず逆にタックルをもらってテイクダウンされてしまう。タイミングよくリバーサルしても下からの十字や三角の圧力に耐え切れず、パウンドを入れないで立ち上がる野地。

 スタンドを要求しても手が出ないため、すぐにカバウカンチのタックルでグラウンドに引きずり込まれる。

 最後、野地は体勢を低くしてパンチを打ちに行こうとしたが、タックルを警戒するあまり手がほとんど出ず、いいところが全くないまま試合終了のゴングを聞いた。




▼第8試合 総合ルール -97kg契約 5分3R
桜木裕司(掣圏会館)
TKO 2R1分55秒 ※ドクターストップ
ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET)

 1R、右ハイキックをヒットさせたファビアーノが一気にラッシュ! ヒザ蹴りとパンチで桜木を追い回し、アッパー、ロー、ハイキックと打撃で圧倒する。

 体勢を立て直した桜木はローからパンチで攻めるが、ファビアーノはしっかりとガードして打ち返し、打撃テクニックの差を見せ付ける。

 桜木はもつれ合って倒れてもなぜかパウンドには行かず、スタンドを要求してあくまでもファビアーノと打ち合うつもりだ。最後にはファビアーノを右フックのカウンターに捉え、ニヤリと笑う桜木。

 2R、やはり打撃で行こうとする桜木。ファビアーノのアッパー&フックに追い回されるも、ガードを固めてチャンスを窺う。ファビアーノの右ストレートに右のロシアンフックをカウンターでヒットさせるも、ファビアーノ優勢は変わらない。

 それでも桜木はもつれて倒れるとスタンドを要求。ファビアーノの土俵で勝負するつもりだ。そして、ロープを背にした桜木へファビアーノが飛びヒザ蹴りを放った次の瞬間、着地したファビアーノの膝がガクンと折れてその場に倒れこんだ。

 和田レフェリーにはファビアーノが着地した瞬間、“ブチッ”と膝靭帯の切れる音が聞こえたという。立ち上がろうとしたファビアーノだったが、両足で立つことはままならず、ドクターストップで桜木が勝利。

 桜木はマイクを取り、「今年、試合で勝てなくていろいろ言われました。今回も試合前に足を怪我してしまって…。最後でようやく勝てました。来年もMARSに参戦する限り、どうしても越えないといけないヤツがいます。野地! 城西三軒茶屋(極真会館の支部=桜木も元・極真)とパンクラスの続き、このリングでやろうじゃないか!」と、メインに登場する野地へ挑戦状を叩きつけた。

 桜木もまた、最初から右足をガチガチにテーピングしており、試合後は足を引きずって控え室へ戻るほどの怪我を負っていたようだ。

 この試合がいつ実現するか? 来年の春「桜が咲く前」(天野プロデューサー)に2007第一戦予定されているMARS次期シリーズで、ひとつのテーマが出来たようだ。

 また、ファビアーノに寝技を指導した矢野卓見は「倒れ方を指導しておけばよかった。ああいうこともあるんですね。本当はパウンドを練習していたのに一発も出せなかった」とこの結果を悔しがった。ファビアーノは大会後、救急車で病院へ運ばれた。




▼第7試合 MFCチャレンジトーナメント決勝 5分2R
キム・ドヒョン(韓国/闘神塾)
一本 1R4分26秒 ※腕ひしぎ十字固め
坪井淳浩(GSB)

 1R、サウスポーのキムは左ストレートを伸ばし、坪井はコンビネーションで迎え撃とうとする。

 パンチから組み付いた柔道出身のキムが投げ、坪井はこれを堪えるが、キムは怪力で投げようとした。

 しかし、上になったのは坪井の方。坪井は殴りながらパスしてマウントを奪い、パウンドでキムに鼻血を出させる。

 キムは何とか脱出すると坪井がタックル、キムはバックを奪って十字を狙うかに見えたが、反対側に飛ぶようにして逆の腕を取って腕十字! これが見事に極まり、キムがトーナメント優勝を遂げた。



▼第6試合 総合ルール -85kg契約 5分2R
山宮恵一郎(GRABAKA)
ドロー 判定 1−0
カルロス・トヨタ(ブラジル/HARD COMBAT)

 柔術テクニックに空手の経験を併せ持つトヨタは、一切グラウンドにいこうとせずに山宮とパンチの打ち合いへ。途中、山宮の左フックがヒットするも、トヨタはクリンチにいく追撃を許さない。

 両者ともに決め手がないまま試合終了。ドローに終わり、MARS初参戦の山宮だったが、インパクトを残すことは出来なかった。



▼第5試合 総合ルール -73kg契約 5分2R
雷暗暴(アメリカ/雷道場)
TKO 1R1分20秒
ヘンリ・カキウチ・ヴォルべリン(ブラジル/HARD COMBAT)

 キャリアに優る雷暗が打撃で一気に詰め寄ると、両足タックルで一気にテイクダウン。

 そのままヘンリのガードをかいくぐってサイドポジションをとった雷暗は、ヘンリの顔を固定しながらパウンドの雨を降らせる。何も出来ないヘンリの姿を見たレフェリーが即座にストップをかけた。



▼第4試合 総合ルール -95kg契約 5分2R
濱田順平(CMA誠ジム)
判定 2−1
藤井克久(フリー)

 濱田の打撃に付き合うことなく、藤井は両足タックルでテイクダウン。上をとると藤井はパウンドを落としたが、1R終盤には濱田にやり返されてしまった。

 2Rには乱打戦となった。お互いに顔面から出血するほどに殴り合う。濱田の打撃が押してきたところで、藤井はテイクダウン。上から殴り続けたところでゴング。手数で少し上回った濱田が僅差で判定勝利した。



▼第3試合 キックルール 無差別級 3分3R
コウイチ・ぺタス(ザ・スピリットジム)
判定 3−0
イ・ゼフン(韓国/闘神塾KOREA)

 1R、パンチとキックのコンビネーションで有効打を当てていったイ。2Rに入るとイにスタミナ切れが見え始め手数が減る。そこを見逃さずコウイチは攻めていき、右ストレートでダウンを奪った。

 3R、勢いを掴んだコウイチが手数で攻めていったが判定決着となってしまった。



▼第2試合 MFCチャレンジトーナメント準決勝 5分2R
キム・ドヒョン(韓国/闘神塾)
判定 3−0
毛利明彦(毛利道場)

 1R、打ち合うことなくキムはグラウンドの展開に持ち込んだ。下の毛利は腕十字を仕掛けるも、キムは持ち上げるように叩きつけ回避。そしてパウンドを落とした。

 2R、打撃で突破口を開きたい毛利だったが、キムに攻め込まれてしまう。そのまま試合をリードしたキムがトーナメント決勝に進出した。



▼第1試合 MFCチャレンジトーナメント準決勝 5分2R
坪井淳浩(GSB)
判定 3−0
西内太志朗(U-FILE CAMP.com)

 1R、西内は打撃戦ではなくすぐにタックルにいくも、寝ても立っても良しの坪井が有利。

 2Rには、西内がフロントチョークで後一歩まで追い込んだが、坪井はうまく脱出し、上からパウンド。 判定勝利の坪井がトーナメント決勝行きを決めた。



▼オープニングファイト第3試合 −62kg契約 3分3R
氏原文男(闘神塾)
判定 2−0
リョウ・ペタス(ザ・スピリットジム)

 1R、お互いに派手な足技を合わせ鏡のように出し合い会場を沸かせる。ラウンド終盤になると、パンチの打ち合いへ。コンパクトにまとめるリョウに対し、氏神は大振りのコンビネーションで対抗。

 手数で上回った氏神が僅差の判定勝負をモノにした。
 


▼オープニングファイト第2試合 −52kg契約 3分3R
山野寛之(チームドラゴン)
ドロー 判定 1−0
大野修司(クロスポイント吉祥寺)

 1R、山野のローに対して、大野はパンチを主に使っていく。2Rには大野がパンチ連打で試合をリード。最終Rには、お互いにバチバチの打ち合いを演じ、一歩も引かない展開へ。両者ともに決め手がなくドローとなった。


▼オープニングファイト第1試合 −70kg契約 5分2R
大塚隆史(AACC)
判定 3−0
LUIZ(ブラジル/禅道会)

 1、2試合ともにLUISの打撃に一切付き合わない大塚はタックルを仕掛けテイクダウン。そのまま押さえ込み、上からパウンド。主導権を握り続けた大塚が判定勝利した。
 

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