ニュージャパンキックボクシング連盟
「FIGHTING EVOLUTION T〜進化する戦い〜」
2007年1月14日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼メインイベント 57kg契約 3分5R
○国崇(拳之会/NJKFバンタム級王者)
KO 1R1分44秒 ※左ストレート
●デーン“ダディクール”N.T.G.(N.S.G./WMC豪州フェザー級王者)
WMC豪州フェザー級王者の肩書きを持つデーン“ダディクール”N.T.G.を迎え撃った国崇。
「対戦相手の情報は全くない」という状態だったものの、開始直後から鋭いローキックを飛ばし、長身のデーンに得意の左ボディフックを当てる。
そしてデーンがパンチで前に出てきたところに、練習していたという左ストレートをカウンターでドンピシャリのタイミングで合わせると、デーンはマットの上に大の字。デーンは目を閉じたまま、ピクリとも動かないほどのダメージを受け、国崇が鮮やかなKO劇を見せた。
試合後、3月のタイトルマッチについて国崇は「(米田は)NJKFで桜井選手の次に勢いがある選手。過去に2回勝っているけど、気を緩めずに全力で迎え撃つ」と意気込みを語っている。
▼セミファイナル ミドル級 3分5R(肘なし)
○テーワリットノーイSKV(タイ/元ラジャダムナンスタジアムSフェザー級王者)
KO 2R2分48秒 ※3ノックダウン
●TAKASHI(千葉)
1R、前蹴りでTAKASHIを吹っ飛ばし、強烈な左フックと右ストレートを当てたテーワリットノーイ。元ラジャダムナン王者として、格の違いを見せるかに思われたのだが、何と試合開始2分を待たずに、テーワリットノーイは口を大きく開けて肩で息をし始めてしまう。
TAKASHIのパンチを上体の動きでかわし、ダメージこそ受けないものの、自ら攻撃を出せない。しかしインターバルで何とかスタミナを回復させたテーワリットノーイは、2Rに入ると強烈な右ローキックで立て続けにダウンを奪い、終わってみれば2RKO勝利という結果となった。
▼第8試合 66kg契約 3分5R(肘なし)
○DJ.taiki(フリー/パンクラスフェザー級1位)
判定 2-0 ※49-47、48-48、49-47
●健太(E.S.G./NJKFウェルター級8位)
スパイダーマンのコスプレで入場したDJ.taiki。試合が始まるといきなり健太に突進するなど、気合十分だ。1R序盤こそ緊張からか大振りのパンチが目立ったDJ.taikiだが、健太のローキックに右ストレートや左フックを合わせていく。
そして2R、パンチの打ち合いの中からDJ.taikiの右のバックブローが健太にヒット! 健太はそのまま後方に倒れ、ダメージはないものの、ダウンが宣告される。このまま試合を決めたいDJ.taikiは右ストレートで飛び込み、左フック、右アッパーとパンチで一気に攻め込むが、健太を仕留めることが出来ない。
3R、こつこつと右ローキックを蹴る健太に対して、DJ.taikiは蹴り足をすくってからの右ストレート。健太はその度に尻餅をついてしまい、あまり印象が良くない。しかしDJ.taikiがほとんどローをカットしないために、徐々に試合は健太ペースになっていく。
4R以降、健太がこのローキックを軸に猛追。ダウンこそ奪われないものの、DJ.taikiの手数は止まってしまう。5Rに入ると健太はそれまで以上に右ローキックを連打し、ローをフェイントにしての右ハイキック、右ストレートを当てる。最後は健太が攻勢のまま試合終了となったものの、ダウンといった明確なポイントを奪うまでには至らなかった。
▼第7試合 ヘビー級 交流戦 3分5R
○天昇山(キング/NJKFヘビー級1位)
KO 3R1分35秒 ※3ノックダウン
●力丈(大誠塾/韓国ファイティングトーナメント準優勝)
グローブを合わせた瞬間、殴りかかっていくなど、やる気満々の力丈だったが、天昇山が老獪なテクニックで力丈を翻弄。距離を取りながら右ローを蹴り、首相撲の攻防になれば必ずヒザ蹴りを打ち、それを嫌って力丈が体を背けると、すかさずヒジ打ちを叩き込む。
2Rに入ると、天昇山はボディと顔にパンチを打ち分けて、前に出てくる力丈に右ローを当てて、遂に力丈がダウン。3Rにもすぐに右ローでダウンを奪った天昇山は、再開後、力丈をコーナーに詰めてヒザ蹴りの連打で2度目のダウンを奪い、最後は前蹴りを効かせて頭が下がった力丈に右ハイキックを蹴って、試合を終わらせた。
▼第6試合 ライト級 3分5R
○砂田将祈(誠至会/同級2位)
判定 3-0 ※49-47、50-48、50-47
●中山宏美(OGUNI/同級4位)
1Rから首相撲の攻防を仕掛けていった砂田だったが、2Rにヒザ蹴りが中山の金的に入ってしまい、試合が一時中断。中山はその場にうずくまり悶絶し、試合続行不可能化と思われたが、「やります」と連呼して試合は再開される。
しかし中山のローブローの影響は明らか、残りのラウンドは開始直後に少し攻撃を出すだけで、あとは砂田の首相撲からのヒザ蹴りを耐えるという展開が続き、試合終了となった。
▼第5試合 フェザー級 交流戦 3分5R
○長崎秀哉(WSRフェアテックス/J-NETバンタム級8位)
判定 3-0 ※49-47、49-47、50−47
●赤十字竜(キング/NJKFフェザー級5位)
昨年度はNJKF最優秀新人賞を受賞、デビュー以来無敗街道を突き進んでいた赤十字に、遂に土がついた。
1R、右のヒザ蹴りから長崎をロープに詰めて連打をまとめた赤十字。2Rにはパンチのプレッシャーで長崎を下がらせて強烈な右ローを蹴るなど、優位に試合を進めていたのだが、長崎のボディブローが徐々に効き始めたのか、3Rに入ると急激に失速してしまう。
ほとんど攻撃らしい攻撃を出せなくなり、長崎の首相撲で体力を削られるという展開に。セコンドからは「口を開けるな! 歯を食いしばれ!」と厳しい指示も飛ぶ。
4Rに入り飛びヒザ蹴りから右ストレートで飛び込んでパンチで打ち合うも、長崎の右フックでダウンを奪われてしまう。何とかポイントを挽回しようと前に出る赤十字だったが、長崎の首相撲の前に有効打のないまま、試合終了のゴングを聞いた。
▼第4試合 61kg契約 3分5R
△レッガラー鉄(東京北星/フェザー級10位)
判定 0−1 ※49−50、49−49、49−49
△ひでお(北流会君津/ライト級10位)
ミドルとヒジを打ち合う互角の展開が続く中、5Rにひでおが右ストレートからパンチでレッガラーを追い込む。対するレッガラーは首相撲からのヒザ蹴りで応戦。結局、どちらも決め手を欠き、ドローに終わった。
▼第3試合 ライト級 3分3R
○一輝(OGUNI)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
●近藤一輝(真樹ジム愛知/MA日本ライト級)
▼第2試合 ウェルター級 3分3R
○岩崎元樹(インスパイヤードM)
KO 1R1分37秒 ※3ノックダウン
●イエティー達郎(キング)
▼第1試合 フェザー級 3分3R
○新井宏和(OGUNI)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−28
●小谷勇弥(健心塾)
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