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【天空】14歳・藤鬥嘩裟、ムエタイ戦士から勝利! 次戦は強豪ランバーとの対戦が内定

2007/01/14


天空キックボクシング協会
「キックボクシング『天空』〜星雲〜」

2007年1月14日(火)東京・新宿FACE
開場17:00 開始18:00 観衆=518人(満員)


▼セミファイナル(第9試合) フライ級 ムエタイルール 3分5R
藤 鬥嘩裟(藤ジム/「K-2グランプリ 第14回全日本新空手大会」優勝)
判定 3−0 ※50−48、50−47、50−47
ジョムホーッ・ソー・パラーンチャイ(タイ)

 1R序盤から軽やかに前蹴り、ローを繰出す鬥嘩裟。対するジョムホーッは大振りのフックで対抗する。ジョムホーッは飛びヒザ蹴りの奇襲攻撃に出るが、鬥嘩裟はどっしりとした構えで跳ね返す。リング中央に鬥嘩裟が立ち、ジョムホーッがぐるぐる回りながら攻撃する展開。

 2R、ロー、前蹴りを連打する鬥嘩裟。ジョムホーッも同じくローを返すがヒットしない。ジョムホーッの動きが止まれば、鬥嘩裟は容赦なく前に出て鋭いローを的確にヒットさせた。

 3R、左ミドル、左フックでくるジョムホーッの攻撃を、闘牛士のように捌いていく鬥嘩裟。スタミナ切れか(?)ジョムホーッは自分から攻撃を仕掛けなくなり、
すぐにクリンチに持ち込んだ。

 4R、鬥嘩裟の右ローが面白いようにヒット。そしてカウンターで前蹴りを合わせていく。鬥嘩裟はパンチの連打、首相撲からのヒザ蹴りを何発も叩き込んだ。

 5R このラウンドになっても全く疲れを見せない鬥嘩裟が主導権を握ったまま。バテテしまったジョムホーッはガードを下げてのパンチを出すのが精一杯。終始試合をリードし、手数の多かった鬥嘩裟が判定勝利した。

 ジョムホーツはムエタイの本場バンコクで試合を行ったことがなく、地方のお祭りでの試合、いわば“草ムエタイ”で試合をしていたセミプロのような選手ではあるが、中学2年生の14歳が3分5Rスタミナ切れすることなく23歳のタイ人から勝利を収めたのは立派。充分に非凡な才能を感じさせた。

 マイクを握った鬥嘩裟は「応援ありがとうございました! 相手は強かったんですけど、毎日練習してきたので何とか勝つことができました!」と観客にお礼。

 大勢のマスコミ陣が取り囲む中、鬥嘩裟は「練習したことが上手く出来なかった。緊張はしませんでした」と、強心臓ぶりを発揮。


 鬥嘩裟の師匠で、魔裟斗を育てたこともある加藤会長は「この年齢で魔裟斗のように連打が出来る。魔裟斗がデビューした18歳まであと4年だから、この選手が18歳になった時にどうなるかという夢を持ってます。前蹴りをやれと言ったらその通りに蹴っていた。魔裟斗が前蹴りを使えるようになったのは8戦目だった」と鬥嘩裟の才能にベタぼれ。

「日本中の14歳を連れてきてぶつけても、彼は負けない」と“史上最強の中学生”鬥嘩裟に自信を持つ加藤会長は、仰天プランも口にした。「遅くとも4月までにランバーを対戦相手に用意します」と、鬥嘩裟の次戦の対戦相手として“日本人キラー”の異名を持ち、日本人のチャンピオンクラスたちに負けたことがないランバー・ソムデートM16の名を挙げた。

 ランバーはムエタイで75勝(28KO)28敗3分の戦績を持ち、ムエタイの二大殿堂のひとつルンピニースタジアムのフライ級2位まで登り詰めた強豪だ。日本ではキックボクシングの試合でチャンピオンクラスを軒並みKO、総合格闘技にも挑戦して矢野卓見などから勝利を収めている。しばらく試合から離れているとはいえ、ジョムホーッとは比べ物にならないほどの大物である。

 そのランバーとの試合を聞かされても藤はたじろぐことなく、「誰が相手でも勝ちます! 次の試合はもちろんKOで勝ちます」と言い放ち、明日から練習を再開するという。加藤会長が「この男が16歳になった時に、キック界を背負う男になる」と期待を掛ける鬥嘩裟。今後、ますます注目度を高めていきそうだ。




▼メインイベント(第10試合) フェザー級 ムエタイルール 3分5R
龍馬(y-park/J-NETWORKライト級7位)
KO 2R0分50秒
平塚洋司(極真会館千葉県北支部)

 1R、極真仕込みのローで出る平塚。それにカウンターで合わせるように龍馬はパンチを仕掛ける。距離を取りながら蹴りを出す平塚に対し、龍馬は接近戦でパンチのコンビネーションを当てていく。クリンチにきた龍馬に対し、平塚はフック連打で寄せ付けない。

 終盤には、前に出てきた平塚のパンチに合わせて、竜馬が右ストレートからの左フックでダウン奪取! フラフラになりながら立ち上がった平塚に、龍馬が追撃したとことでゴング。

 2R開始早々、再び龍馬が左フックでダウン奪取! 立ち上がった平塚だったが、またもやラッシュを浴び2度目のダウン。最後に龍馬は右ストレートでKO勝ちした。倒れた平塚は自分の力で起き上がることが出来ず、担架で運ばれていった。

 龍馬も元々、極真空手をやっていたと選手。「極真という名前を聞いてもビビらなかった。今まではライト級でやっていて初めてフェザー級でやったんですが、相手が軽く感じた」という。今後はJ-NETWORKでフェザー級王座を狙うと共に、R.I.S.E.の60kg級トーナメント制覇も視野に入れていく。




▼第8試合 フェザー級 3分3R
藤井英人(BLUEDOGGYM)
ドロー 判定 1−0 ※29−28、28−28、28−28
丸山高志(藤ジム)


▼第7試合 フェザー級 3分3R
須釜和成(拳枠会宮越道場)
判定 3−0 ※29−28、30−28、30−28
柴田和哉(ウィラサックレック・フェアテックスジム)

▼第6試合 天空ジュニアキックボクシング 2分2R
小林幸太(藤ジム)
判定 3−0 ※20−19、20−19、20−19
高浦懇紀(谷山ジム)

▼第5試合 天空ジュニアキックボクシング 3分1R
小林涼太(藤ジム/「第6回全日本ちびっこ空手」優勝)
判定 3−0 ※10−9、10−9、10−9
山田哲平(遠山道場/「第19回全日本ちびっこグローブ空手」優勝)

▼第4試合 天空ジュニアキックボクシング 3分1R
岡 彩我(藤ジム/「第6回ジャパンカップジュニア空手道大会」優勝)
ドロー 判定 1−0 ※10−9、10−10、10−10
竹内将生(谷山ジム)

▼第3試合 天空ジュニアキックボクシング 2分2R
茨木佑希哉(ウィラサックレック・フェアテックスジム)
判定 3−0 ※20−19、20−19、20−19
岩石和也(ファイティングスペースゼロ/「第16回全日本アマチュアシュートボクシング高学年の部」優勝)

▼第2試合
宮越宗一郎(拳枠会宮越道場)
TKO 1R2分28秒 ※タオル投入
香椎エドワード健人(遠山道場)※デビュー戦


▼第1試合 ウェルター級 3分3R
畠山健次郎(山木ジム)
判定 2−0 ※30−30、30−29、30−28
中尾 宏(谷山ジム)



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