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【DEEP】長南が因縁の対決を制し初防衛に成功、横田と長谷川が新王者に!

2006/02/16



DEEP事務局
「All in One Solution Inc. Presents DEEP 28 IMPACT 2.16 6周年後楽園大会」
2007年2月16日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
※※フューチャーファイトは18:00〜

▼メインイベント 第10試合 DEEPミドル級タイトルマッチ 82kg以下契約 5分3R 
長南 亮(チームM.A.D/DEEPミドル級王者)
判定 2−0
桜井隆多(R-BLOOD/挑戦者)
※長南が初防衛に成功

 白いガウン姿でまずは桜井が登場。セコンドには同門の石田光洋、川尻達也。そしてチャンピオンの長南が黒いガウン姿がリングイン。セコンドには小野寺力、中村和裕。

 1R ゴングが打ち鳴らされると、ダッシュして飛びヒザ蹴りを放ったのは長南。それをしっかりと受け止めた桜井はテイクダウンする。下になった長南は三角絞めの体勢へ。持ち上げてバスターでリングに叩き付けられたが、長南は離さない。引っこ抜くかたちで回避した桜井は上をがっちりと固めたまま。

 ブレイクがかかりスタンドの展開へ。桜井が右フックを当てそのままマウントをとったが、長南はブリッジで返し反撃を開始する。桜井が一方的にパウンドを打たれるかたちとなった。

 2R 両者ミドルを打ち合う中、長南の右ストレートがヒット。しかし桜井はそのまま組み付き、上を取る。そしてこつこつとパンチ。マウントを取ったが、またしても長南がブリッジで上を取り返す。上から強烈なパウンドを放つも展開は作れずにブレイク。

 激しいパンチを交錯させる中、桜井のパンチがヒット。しかし反撃の手を緩めない長南がロープ際に詰めるとヒザ蹴り。これが金的をとらえ、桜井はうずくまる。ここで2R終了。

 3R 右フックを当てた桜井は組み付くと、長南をコーナーに押し込んだ。アームロックの体勢にいくも、桜井はふりほどくように脱出する。しっかり上を取った桜井だが、決め手に欠ける。スタンドで打ち合う中、再び桜井がテイクダウンし上を固めた。下から長南が蹴り上げで突き放そうと必死。

 終盤、ロシアンフックで攻め込む長南であるが、桜井の組み付きに阻まれる。桜井が上からパウンドを落とすも、長南が上を取り返し反撃したところでゴング。激闘を制し、長南が初防衛に成功した。

「本当に苦しい1年でした。顔をケガして心が折れそうになりましたが、桜井選手という強い相手のおかげでここまで頑張ってこれました。一緒に練習してくれた仲間、応援してくれた人たち、自分の妻に感謝したいと思います」とマイクを握った王者は、仲間と共に喜びを分かち合った。




▼セミファイナル 第9試合 DEEPライト級タイトルマッチ 70kg以下契約 5分3R 
横田一則(GRABAKA/挑戦者)
判定 3−0
帯谷信弘(総合格闘技木口道場チームラスカル/DEEPライト級王者)
※横田がDEEPライト級新王者に

 山崎、石川が破れGRABKAはこれで2連敗。横田はこの悪い流れを払拭することが出来るか? まずは黒ジャージ姿で登場。セコンドには総帥・菊田早苗。続いて王者・帯谷がリングイン。

 1R 豪快なパンチで一気にコーナーに詰めた帯谷は組み付くとテイクダウン。完全に上を試合した帯谷だったが、一瞬の隙をついて横田が立ち上がる。差し合いの中、足をひっかけた横田がそのままマウントポジションへ。下の帯谷はうつ伏せになってピンチを逃れようと必死。横田が踏みつけにいくと、帯谷は立ち上がりバックを取る。倒れこんだ両者だが、ロープ際のためにブレイク。

 スタンドから再開し、今度は横田がパンチで優位に試合を進める。コーナーに詰めるがローブローを食らう。残り時間30秒、帯谷は重戦車のように突っかかるも、横田が冷静に対処したところでゴング。

 2R ローから前蹴りの横田に対し、帯谷は組み付きにいきバックを取った。ブレイク後、横田の必殺の首投げが炸裂! そのままマウントを取ったが、帯谷は立ち上がり反撃を許さない。外掛けも決まったが、帯谷はすぐに立ち上がる。一進一退の攻防に、観客は沸きっぱなしだ。

 圧力をかける帯谷に飛びヒザを放つ横田。組んでからのヒザ蹴りもうまく決まり、スタンドでは横田が優位に試合を進める。

 3R 変わらず大振りのパンチを出す帯谷に組み付いた横田は上をとり、グラウンドでの主導権を握ったまま。横田はパウンドを放つと、帯谷は立ち上がる。2度目の首投げがすっぽ抜け反撃された横田だったが、戦況は変わらない。スタンドの攻防で活路を見出したい帯谷だが、グラウンドになるとどうしても上になるのは横田だ。バックを制し横田がスリーパーを狙ったが、決めきれないまま判定決着へ。

 判定3−0で横田が文句なしの勝利! DEEP新ライト級王者となった横田は「勝って一言いいたいことがあるんです。アイム チャンピオン!」と雄たけび。そして「ベルトを巻けたのは先輩方やみんなの声援があったからです。これで満足することなく、より高い舞台へ行っても活躍できるよう頑張ります」とあいさつした。



▼第8試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 76kg以下契約 5分3R 
長谷川秀彦(SKアブソリュート/挑戦者)
判定 2−0
中尾受太郎(フリー/DEEPウェルター級王者)
※長谷川がDEEPウェルター級新王者に

 大会パンフレットに掲載されていた勝利者予想ではやや中尾有利とされていたが、試合直後から長谷川が必殺のサンボテクニックで中尾の動きを封じ込めた。

 ガードポジションになれば足関節を狙い、テイクダウンを奪えば、パスガードでパウンドの連係で攻め立てる。

 2R途中から中尾の鼻からはおびただしい出血が起こり、中尾は血を口から吐きながら戦うという壮絶な展開となった。

 長谷川が圧倒的優位に試合を進めて迎えた3Rにドラマが待っていた。残り1分過ぎ、マウントポジションを取っていた中尾が起死回生の腕十字を仕掛けたのだ! 

 伸びる長谷川の右腕、中尾の大逆転勝利を望むファンからは大声援が起こる。しかし長谷川は自分の肩を上げて、腕を引っこ抜くようにディフェンス! このピンチを逃れた長谷川が判定2−0で中尾を下し、ウェルター級のベルトを腰に巻いた。



▼第7試合 49kg以下契約 女子ルール 5分2R
ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA 正進MMA)
判定 3−0
渡辺久江(フリー/DEEP女子ライト級王者)

 1R、渡辺同様にキックボクシングで実績を持つソヒは、サウスポースタイルから繰り出す左ストレートを何度も渡辺の顔面にヒットさせ、渡辺を後退させる。

 渡辺も必死に左ミドルで距離を取ろうとするものの、ソヒはそこに左ストレートを合わせる。ソヒのパンチを受けると顔を背ける渡辺。ソヒの首相撲からのヒザ蹴りで体を「く」の字に折るなど、1Rは完全にソヒのラウンドとなった。

 2R、最初のラウンドとは打って変わって、渡辺はテイクダウンを狙う。そしてグラウンドで上を取る渡辺。しかしソヒも渡辺のパスガードを阻止して、クローズガードで動きを固めるとブレイクを待つ。その後もテイクダウンこそ奪われるソヒだったが、渡辺に攻撃らしい攻撃を許さない。

 残り1分、渡辺はソヒと打ち合い、左右のフックを当て逆転を狙うものの、ソヒは一歩も下がらず、逆に左ストレートを当てて一歩も下がらず。スタンドの打撃で打ち勝ったソヒが、渡辺を下し金星を挙げた。


▼第6試合 82kg以下契約 5分3R
ヘクター・ロンバード(キューバ/吉田道場)
TKO 1R0分49秒 
石川英司(GRABAKA)

 今後のDEEPミドル級を左右する一戦は予想だにしない結末となった。1R、パンチで前に出て行くヘクターに対して、石川は距離をとってミドルキックを蹴る。しかしこれを空ぶった石川は、バランスを崩してしまい、グラウンドで下になってしまう。亀になる石川にすぐに覆いかぶさるヘクターは鉄槌の連打! 

 石川はパンチをもらいながらも、背中を見せたまま何とか立ち上がるが、ヘクターの勢いは止まらず、石川の後についたまま猛前とパンチを打ち続ける。そのまま石川をコーナーに押し込むヘクター。

 石川はコーナーに体を預けつつ、一気に正対するのだが…この瞬間、レフェリーが試合をストップ! ヘクターのパンチに石川が背を向けたままだったため、レフェリーがストップと判断したのだ。

 ほとんどダメージがない状態で試合を止められた石川は猛抗議。セコンドについていた三崎和雄、菊田早苗はもちろんのこと、リング下で試合を見ていた郷野聡寛や佐々木有生もがコーナーに駆け上がり、レフェリー陣に詰め寄り、リング内は一時騒然となった。

 協議の結果、レフェリーは「指摘の通り、何発か後頭部へのパンチがありました。ダメージがない状態で試合も止めましたが、後ろを向いたまま、無抵抗でパンチを受けていたので、試合をストップしました。抗議は後日、文書で頂くという形にしますが、本日の試合裁定はこのままと頂きます」とした。

 それでもまだ納得のいかない石川は「全然パンチも効いてないし、負けたとは思ってません」とだけ言い残し、リングを降りた。


▼第5試合 90kg以下契約 5分2R
滑川康仁(チームM.A.D.)
ドロー 判定 0−0
ファビアノ・カポーニ(イタリア/ブラジリアン・トップチーム)

 大振りのパンチから組み付いてテイクダウンを狙う滑川。しかしカポーニの腰が強く、滑川は引き込む形でグラウンドで下になる。

 ガードポジションからコツコツとパンチを入れる滑川に対し、カポーニもパンチを落とすが、有効打はない。10分間、一進一退の攻防が続き、結果はドローとなった。


▼第4試合 67kg以下契約 5分2R
志田 幹(パンクラスP’sLAB東京)
判定 2−0
山崎 剛(GRABAKA)

 1R、サウスポーの山崎に右ストレートを何度も当てる志田。明らかにダメージが見える山崎だったが、テイクダウンを狙い不用意に距離を詰めてしまい、志田の右フックから左フックの逆ワンツーをもらってしまう。

 さらに志田は終了間際にギロチン! キャッチが宣告されるものの、山崎は何とか耐えて逃げる。2Rに入ると、ポイントを挽回しようと猛然と前に出る山崎だったが、志田は上手く距離を取ってテイクダウンを許さず。


▼第3試合 73kg以下契約 5分2R
小見川道大(吉田道場)
TKO 1R4分25秒
オ・ウォンジン(韓国/CMA KOREA 正進MMA)

 ウォンジンの左フックと右ストレートでぐらつく小見川だったが、そのピンチを脱出すると、スタミナ切れを起こしたウォンジンにコンパクトにパンチを当てる。そして右フックを一閃! これがウォンジンの顔面を打ち抜いて、逆転のKO勝利を収めた。


▼第2試合 78kg以下契約 
キム・ドンヒョン(CMA KOREA 争心館)
KO 2R4分34秒 ※左フック
小池秀信(GRABAKA)

 パンチのプレッシャーで前に出るドンヒョン。小池は距離を取りながら右のローを蹴り、タックルでテイクダウンを試みるが、ドンヒョンの腰が強く倒せない。

 小池がタックルから引き込み、ドンヒョンがスタンドを要求するという展開が続いたが、残り1分すぎ、ドンヒョンの左ミドルからの左フックがクリーンヒット! 最後の最後でドンヒョンがKO勝ちを収めた。



▼第1試合 65kg以下契約 5分2R
北田俊亮(パラエストラ千葉)
一本 1R1分24秒 ※フロントチョーク
薩摩竜仁(BLUE DOG GYM)

 タックルでテイクダウンを奪った北田が、起き上がろうとする薩摩の首を捉えてフロントチョーク! 一気に薩摩の首を絞り上げ、タップを奪った。

▼フューチャーファイト第3試合 65kg以下契約 5分2R判定なし
宮下トモヤ(フリー)
ドロー ※時間切れ
高橋基希(高田道場)

▼フューチャーファイト第2試合 65kg契約 5分2R判定なし
羅相福(GRABAKAジム)
ドロー ※時間切れ
島崎太郎(U-FILE.CAMP)

▼フューチャーファイト第1試合 76kg以下契約 5分2R判定なし
渡辺良知(AACC)
一本 1R2分10秒 ※腕ひしぎ十字固め
潮田健志(A-SQUA)

 

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