KGS
「R.I.S.E.XXXIII」(サーティースリー)
2007年2月18日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント 65kg契約 3分3R
○水谷秀樹(スクランブル渋谷/R.I.S.E.
FLASH to CLASH'06王者)
判定 2-0 ※30-28、29-29、30-38
●TAKI(士道館/MA日本キックボクシング連盟ライト級5位)
昨年12月、尾崎圭司戦以来の復帰戦となる水谷は、FLASH
to CLASHのベルトと共に入場。ファンからの花束贈呈、名前をコールされると紙テープが舞うなど、注目度の高さを感じさせた。
1R、サウスポーの水谷に対して、TAKIは右ミドルを蹴る。水谷はジャブをついて左のインローを返す。右ミドルとインローを蹴るTAKI。水谷はいきなりバックキックをTAKIのボディに突き刺した。この一発で試合の流れは水谷に傾く。
水谷は右フックから左ミドル、ジャブでTAKIを下がらせて左ミドル。顔面への前蹴りでTAKIをロープに詰めると、そこから左右のストレート、左ミドルと一気に攻め込み、ガードの間を縫うように右フック、左アッパー、左のヒザ蹴り、そしてバックブローを繰り出した。
2R、パンチで距離を詰めて左ハイを蹴る水谷。TAKIは単発ながらも強烈な右ローを返す。それでもお構いなしに距離を詰めていく水谷は、TAKIをロープに詰めるとボディにヒザ蹴り。
ここから左ハイ、顔面への前蹴り、左のヒザ蹴りを繰り出す。そして今度は蹴り技から一転、左右の細かいパンチの連打でTAKIをコーナーに釘付けにする。それだけでなくバックブローやバックキックを見舞う水谷。しかしTAKIはこれを耐え抜く。
3R、右ローで攻めの突破口を開きたいTAKIは、序盤から右ローを連打。水谷は組み付いてヒザ蹴りを狙う。TAKIも組みヒザで応戦するのだが、ヒザ蹴りのヒット数は水谷が上だ。水谷は右のバックブローを放つと、ここでも怒涛のラッシュ!
口を開けて苦しそうには見えるものの、水谷の手数は3Rに入っても留まることを知らない。そして残り10秒、伝家の宝刀・左ハイキックを蹴る水谷!
しかしこれは当たりが浅くTAKIからダウンを奪うまでには至らない。試合は判定になり2-0となったが、水谷にとっては完勝と言ってもいい内容だった。
しかし試合後、水谷は今回の復帰戦について「格闘技をやってきて、ここまでドキドキしたのは初。尾崎選手に負けたことが悔しくて、今日はKO勝ちしなきゃいけないと思って戦ったのに、倒せませんでした」と反省の弁。
現在は本格的に70kgで戦うための体作りに着手しているという段階で、「4,5回はこのまま行けば倒せると思った場面があったけど、それが出来なかった。
体重が増えた分、瞬発力が落ちていたのかもしれません。これからはフィジカルの部分を強化したい」と、課題を口にした。
4月のR.I.S.E.後楽園大会であの村浜武洋(OFF)と対戦する水谷。「格闘技を始める前からテレビで見ていた人と戦えるので、こんなにうれしいことはない。今は目の前にあるチャンスを一つ一つ勝って行きたい」と大一番へ向けての豊富を語った。
▼セミファイナル 60kg契約 3分3R
○末広智明(大道塾 吉祥寺支部)
判定 3-0 ※30-28、30-28、30-28
●梅下湧暉(湘南)
1R、サウスポーの梅下はインローとミドルを飛ばす。末広も右ミドルを返す。梅下の左ストレートに左フックを合わせる末広。梅下が前に出てくるところをジャブで止めて、ショートの左フックを返す。
左右の蹴りを出す梅下だったが、末広はそこに左フックを合わせる。そして残り30秒、末広はスイッチして左ストレート、さらに右ミドルから右のヒザ蹴りを突き刺す。首相撲の攻防で足をかけたとして、イエローが出たものの、試合は末広のペース。
2R、末広は梅下の左ミドルを引っ掛けて左フック、この一発で梅下は大きくバランスを崩す。ノーガードからパンチで飛び込む末広。左の前蹴りで梅下を突き放し、梅下が前に出てくるところに右のヒザ蹴り! ボディに突き刺さったこの一発で梅下の動きが止まる。その後も末広の左フック、右ストレートが何度も当たる。
しかし3Rに入ると、運動量が落ちる末広。組み付き→ブレイクという展開が続く。
ラウンド中盤、スイッチする梅下に右ローから左フック、右ストレートを当てるなど攻勢に出たものの、そこから先に攻め手がなく、梅下を仕留めることができない。結局、このまま試合が終了。末広にとってはKOですっきり倒しておきたかった一戦となった。
▼第6試合 70kg契約 3分3R
○CRAZY884(on the Rope)
KO 2R3分00秒 ※右ストレート
●剣(team BLADE)
1R、いきなりパンチで前に出て行く剣。CRAZYのジャブの打ち終わりに右ストレートを合わせる。しかしCRAZYも剣にロープを背負わせて右ストレートを当てると、剣の連打に的確にパンチを返す。
CRAZYは左フックから右ストレート。終了間際に右のボディストレートから顔面への左フックを返し、剣をコーナーに詰めて細かいパンチの連打でラッシュを仕掛けた。
2R、右ストレートで前に出る剣は、左フックから右アッパー。乱打戦に持ち込み、CRAZYを後退させる。しかしCRAZYは剣のパンチをダッキングしてかわすと、細かいパンチで剣をコーナーに釘付けにし、顔面とボディに回転の速い連打を叩き込み、首相撲からのヒザ蹴りでダウンを奪う。
再開後、必死にパンチを繰り出す剣だったが、CRAZYはそれを空振りさせて、下から右アッパーと突き上げて左フック。再び細かい連打で剣を後退させると、最後は左フックから強烈な右ストレート! この一発で剣はリングにバッタリと倒れた。
▼第5試合 67kg契約 3分3R
○田中秀弥(POWER-X)
KO 1R2分32秒 ※右ストレート
●若月慧士(ドージョー☆シャカリキ)
1R、リーチで勝る田中は前蹴りで距離を取り、右ミドルを飛ばす。若月は離れた間合いから飛び込んで右フックを打つが、田中はしっかりとブロック。
距離が詰まると若月を首相撲にとらえてヒザ蹴りを打つ。前に出て右ストレートを打つ若月に、田中は下がりながらも強烈な右ストレート! これが若月の顔面を打ち抜き、田中が先にダウンを奪った。
何とか立ち上がった若月だったが、ダメージは大きい。ここで一気にパンチでラッシュをかける田中は左フック、右ストレートを当てて、若月から2度目のダウンを奪う。するとリングに大の字になった若月は立ち上がることができず。田中がJ-NETWORKランカーの実力を見せ付けた。
大会終了後、内田康弘R.I.S.E.プロデューサーは「下がりながらあの右ストレートを打つのはすごい。逸材だと思います」と田中を絶賛。また内田Pによれば、他の関係者も田中を高評価しているとのこと。今後の活躍に期待がかかる。
▼第4試合 57kg契約 3分3R
○MASAHIRO(POWER-X)
判定 3-0 ※30−28、30−28、30−27
●ヒートたけし(和術慧舟會RJW)
1R、前蹴りで距離を取るヒート。MASAHIROは左右のローを左足に蹴る。ヒートはリーチを生かして左右のストレートと左ミドル、MASAHIROはコツコツと右ローを返す。
ややローが効いた素振りを見せるヒートだったが、MASAHIROのローにパンチを合わせる。
2R、MASAHIROは、細かいパンチから右ローにつなぐ。手数が減ったは、必死にパンチを返して反撃を試みる。しかしラウンド終盤に入ると、ローのダメージとスタミナのロスから動きが落ちるヒート。そこにMASAHIROは右アッパー、左フックを当てる。
3R、左フックと右ローのコンビネーションで攻めるMASAHIRO。パンチで前に出て行くものの、出入りが単調なため、ヒートのジャブをもらってしまう。ローで足がそろい始めるヒートに、MASAHIROは右ローを連打。それでもヒートは前に出てパンチを返す。的確にローを当てたMASANORIが判定をモノにした。
▼第3試合 71kg契約 3分3R
○大輔(ハートマーク)HG(TARGET)
TKO 1R2分9秒 ※ドクターストップ
●TETSU(SAMURAI SWORD)
大輔はリングネームにあるようにHGのコスプレで登場。そんな大輔に対し、TETSUの応援団から「アイツはやられた方がいい」と厳しい言葉。
1R、TETSUはいきなりフルパワーのローを蹴って、左右のフックの連打でダウンを奪う。やや面食らった感のある大輔だったが、再開後にいきなり飛びヒザ蹴り! 左ミドルのプレッシャーで下がらせると、首相撲からボディにヒザ蹴りを突き刺し、ダウンを奪い返す。左目を気にするTETSUにドクターチェックが入る。
再開後、TETSUのボディに強烈な左ミドルを蹴りこむ大輔。再び首相撲にとらえると、ヒザ蹴りを連打し2度目のダウンを奪う。ここでTETSUに2度目のドクターチェックが入ると、ドクターが試合を止めた。試合後、TETSUはセコンドのHG男と腰振りパフォーマンスを披露した。
▼第2試合 67kg契約 3分3R
○國安浩史(シルバーウルフ)
KO 1R1分2秒 ※右フック
●森重 真(KFGジム)
1R、序盤は互いにローを蹴る展開が続いたが、國安がパンチとローのコンビネーションで森重を圧倒する。右アッパーから左フック、そして右ハイキックを飛ばす國安。
パンチで森重にガードを固めさせて、足が止まったところに強烈なローを蹴りこむ。そしてパンチのガードが甘くなったところで、國安が右フック! この一発で森重は真後ろに倒れこみ、國安が豪快なKO勝ちを収めた。
▼第1試合 53kg契約 3分3R
○梅原崇雪(TARGET)
TKO 2R2分51秒 ※レフェリーストップ
●野崎広幸(義勇会)
1R、ガードを下げて左右のフックを振るう野崎。この左フックで先制のダウンを奪う。しかしこのダウン以降、梅原は右ミドルと首相撲で野崎の体力を削り、ラウンド後半は足を使って距離を取る野崎を梅原が首相撲からのヒザ蹴りで攻め込む。
2R、明らかに首相撲ができない野崎に対して、梅原は容赦なくヒザ蹴りを連打。野崎は腕ブロックでヒザ蹴りをディフェンスするため、梅原に蹴られ続けてしまう。何とか耐えていた野崎だったが、コーナー際で遂にダウン! 梅原が首相撲からのヒザ蹴りで2度目のダウンを奪ったところで、レフェリーが試合を止めた。
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