M-1 FAIRTEX SINGHA BEER
ムエタイチャレンジ「BATTLES OF FATE 2007」
2007年3月4日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼第10試合 トリプルメインイベント3
M-1スーパーウェルター級選手権3分5R(インターバル90秒) ムエタイルール
○クンタップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/王者)69.2kg
判定 3−0 ※49−48、50−48、50−49
●新田明臣(日本/バンゲリングベイ/UKF世界ミドル級王者/挑戦者)69.5kg
※クンタップが初防衛に成功。
新田が先に登場し、新田祭りが開幕! 場内のボルテージが一気に最高潮に達する。それに負けじと、赤いTシャツを身に着ける陽気なタイ人を大勢引き連れてリングインしたクンタップ。
1R、ノーガードのクンタップはじりじりと圧力をかける。そしてにこやかな表情で新田の放つローをひょいひょいと交わした。新田が距離を詰めると、クンタップは鋭利な前蹴りを何度も顔面にヒット。この攻撃で新田は大きくのけ反ってしまう。
2R、プレッシャーをかけながら前進する新田に対し、クンタップは重いミドル、パンチのコンビネーションで迎撃する。クンタップの攻撃は何発もヒットするのだが、新田の打撃は寸前で交わされてしまい、今一歩詰めれず。
3R、変わらず新田はロー中心に試合を組み立てる。クンタップが同じようにローを打ち込むと、新田はももを突き出し「打って来い」と言わんばかりに挑発だ。クンタップもももを出し、お互いにローの蹴り合いへ。
4R、「ローのダメージはなかった」というクンタップだが、明らかにスタート時とは違い、動きに精彩が欠けてくる。新田がプレッシャーをかけると、クンタップは接近戦でコンパクトなパンチのコンビネーションで新田の攻めを寄せ付けない。さらに重いミドルを連打でヒットさせた。
5R、疲れの見えるクンタップはノーガードのまま左ミドルのみの攻撃に。新田はチャンスとばかりにローとパンチで攻めるが、捕らえることが出来ない。ローを変わらず放つも、クンタップは膝でカットする防御ではなく後ろに後退するもの。新田の攻撃は当たらず、クンタップの攻撃が当たる展開に。
手数の多かったクンタップが判定で勝利し、初防衛に成功した。KOを終始狙っていたクンタップだが、「新田のスピードが早くて捕まえることが出来なかった」と反省しながらも、防衛出来たことに笑顔。次戦については「有名な日本人だったら、誰の挑戦でも受ける」と余裕の表情で語った。
一方の新田は、「判定には納得しています。攻め切れなかったことが今後の課題です」と猛反省し、4・22『TAITANS』では今日の負けをバネに「絶対に勝ちたい」とした。
▼第9試合 トリプルメインイベント2
M-1ミドル級王座決定戦3分5R(インターバル90秒) ムエタイルール
○我龍真吾(ファイティングマスター/元J-NETWORKウェルター級王者)72.4kg
判定 3−0 ※50−49、50−49、49−48
●白虎(和術慧舟會RANGER品川/元NKBウェルター級王者)72kg
※我龍が初代ミドル級王座に就く。
リング中央で顔を合わせると、バリバリに気合の入った我龍が白虎に眼付け。すると白虎はにこやかに笑顔を振りまき相手の挑発には一切のらない。
1R、前進する我龍はクリンチからのヒザ蹴りを多用する。パンチ、ローの打ち合いではお互いに一歩も引かない意地の張り合いに。
2R、試合の主導権を握る我龍が白虎をロープに追い込むと、首相撲の展開へ。白虎は押されながらも接近戦ではゴチャゴチャのパンチで迎撃する。ハイ、ミドルと上下に散らす白虎に対し、我龍はローを返す。
3R、蹴りで突き放してくる白虎の距離を潰す我龍はパンチのコンビネーションで揺さぶりにかかる。我龍の前蹴りで白虎は転倒する場面が目立ち、悪印象を与えなかねない。
4R、白虎のローを起点とする攻撃に、我龍が後退する場面も。勢いを掴む白虎は一気呵成に攻め込むも、我龍はクリンチを仕掛け猛攻を許さない。お互いに決定打のないまま最終ラウンドへ。
5R、一切勢いの衰えない両者は攻撃の手を休めない。我龍の圧力が上回り、白虎は攻め込まれる。途中、我龍のファールカップの紐が切れるアクシデントが発生した。
いったんタイムストップし、修理が終わったところで再開。するとここで残り時間1分ということが発覚! ノーガードで殴り合う“我龍タイム”に突入だ。我龍は白虎にそのスタートの手ほどきを説明すると、壮絶な打ち合いに! 息もつかせぬ手数を出し合ったが、お互いに決定打はなし。
僅差の判定で我龍が勝利し、初代ミドル級王座に就いた。昨年は4戦全敗で引退も考えていたという我龍は、子供たちをリング上に上げ喜びに浸った。
▼第8試合 トリプルメインイベント1
M-1スーパフェザー級王座決定戦3分5R(インターバル90秒) ムエタイルール
○大宮司進(シルバーウルフ/ISKA世界スーパーフェザー級王者)58.6kg
判定 2−0 ※50−49、50−49、50−50
●TURBO(FUTURE_TRIBEver.O.J/元NKBフェザー級王者)58.9kg
※大宮司が初代スーパーフェザー級王座に就く。
2005年9月IKUSAのリングで対決している両者。この時はTURBOが判定勝利している。
1R、お互いにローの蹴り合い。TURBOが奥足を蹴って何度も大宮司を転倒させると、大宮司も意地でTURBOの蹴り足をキャッチし転倒させる。
2Rには、大宮司のパンチに対し、TURBOが縦ヒジを合わせる。TURBOのハイをスウェーで避ける大宮司は距離を詰めてパンチ連打。
3R、クリンチからのヒザ蹴りを連発させ主導権を握るのは大宮司。一方のTURBOはプレッシャーをかけていき、パンチからローにつなくコンビネーションで攻める。
4R、変わらずTURBOはローで前進する。大宮司は相手の蹴りにカウンターで合わせるように縦ヒジを合わせていく。
5R お互いに健闘を称えるように抱き合い、離れるとスパートをかけるように打ち合いへ。両者ともに休む間もなく攻撃し続けたが決め手はなし。
僅差の判定を制した大宮司が初代スーパーフェザー級王座に就いた。
▼第7試合 70kg契約3分5R(インターバル90秒) ムエタイルール
○ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1ウェルター級王者)69kg
TKO 1R終了時
●パク・グィゾン(韓国/国際格闘技協会Sウェルター級王者)66.9kg
ゴング開始から逃げ腰のパクに対し、ゲンナロンは飛び蹴りや回転回し蹴りで追い込む。両手を広げるように挑発し追い詰めるゲンナロンはカポエラキックまで繰り出す余裕ぶり。
バクは何発かローを蹴ったが話にならない。レベルの違いを見せ付けたゲンナロンが2Rのエンジンをかけたところ、足を負傷したパクがコーナーから出れずに試合は終了した。
▼第6試合 57kg契約3分5R(インターバル90秒) ムエタイルール
○ワンロップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1バンタム級王者)56kg
KO 1R2分21秒
●ゾン・ホング(韓国/大韓ムエタイ協会フェザー級1位)56.5kg
大韓ムエタイ協会フェザー級1位というゾンであるが、ワンロップの横綱相撲で試合は終わった。
ワンロップは近距離では鋭利なヒジを、遠い間合いではスピードあふれるハイを飛ばし観客を沸かせる。
ワンロップの一方的な攻撃の前にゾンは後退する。相手の蹴り足を掴んだワンロップは左ストレートをぶち込み、ダウンを奪う。何とか立ち上がったゾンであるが、その後もワンロップのラッシュを浴びKO負けとなってしまった。
▼第5試合 スーパーフェザー級3分5R(インターバル90秒) ムエタイルール
○AKIRA(チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級2位)58.7kg
判定 3−0 ※50−46、50−47、50−47
●堀口貴博(WSRフェアテックス)58.9kg
▼第4試合 71kg契約3分3R(インターバル60秒)ムエタイルール
○吉武龍太郎(全日本スーパーウェルター級6位/アイアンアックス)70.5kg
判定 2−0 ※30−29、30−30、30−29
●ワンミーチャイ・ウィラサクレック(WSRフェアテックス)68.8kg
▼第3試合 68kg契約3分3R(インターバル60秒)ムエタイルール
○市川光大(MAウェルター級5位/士道館・橋本道場)350グラムオーバー→再計量でパス
KO 2R2分14秒 ※左ボディ
●ゴーンサヤーム・ウィラサクレック(WSRフェアテックス)65.9kg
▼第2試合 フェザー級3分3R(インターバル60秒)ムエタイルール
○銀次(WSRフェアテックス)57kg
判定 2−0 ※30−28、30−28、29−29
●菅崎英世(元NJKフェザー級7位/習志野)56.8kg
▼第1試合 ヘビー級3分3R(インターバル60秒)肘無しルール デビュー戦
○柿崎孝司(WSRフェアテックス)87.5kg
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●篤志(ブリザード)84kg
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