サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦 supported by Crymson
“BACK TO OUR ROOTS 2”」
2007年3月16日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
▼メインイベント 世界バンタム級チャンピオンシップ 5分3R
△BJ(同級世界王者/勝村道場)
ドロー 判定 1−1 ※30−29、29−29、28−29
△漆谷康宏(同級世界1位/和術慧舟會RJW/挑戦者)
※BJが初防衛に成功
「タイトルマッチまで3年待った」という漆谷に対し、「関係ないっすよ。何年待っても出来ない人は出来ない」と言い放ったBJ。漆谷にとっては待ちに待った王座挑戦であり、BJにとっては昨年10月に奪取した王座の初防衛戦である。
選手入場式ではリングインするやずっとシャドーボクシングをやり続け、リングから降りる時はロープに手を滑らせてエプロンからリング下へ後ろ向きに転落してしまうというアクシデントもあったBJ。気合いが入りすぎているほどだ。
1R、両者ともジャブ&ロー。BJは深津飛成譲りのフックで、漆谷は小野寺力譲りのワンツーで攻める(深津、小野寺共に両選手のセコンドについていた)。
積極的に攻めるのはBJの方で、度々フックで突進。しかし、漆谷のバネを活かしたその場で垂直にジャンプして当てる飛びヒザ蹴りが、前傾姿勢のBJにヒット!
すかさずパンチでラッシュをかける漆谷はもう一度の飛びヒザ蹴り! BJは胴タックルで組み付き、漆谷をコーナーへ押し付けてダメージを回復すると、再びフックで攻めて行く。
2R、BJが左右のフックで前に出る! 右フックでバランスを崩した漆谷にすかさず胴タックルを仕掛けるBJだったが、コーナーを背にされてテイクダウンは奪えず。
お互いにハイキックを飛ばし、パンチを交換する。ステップを使ってアウトボクシングする漆谷に対し、BJは左右のフックで前に出続けた。テイクダウンを奪いたいBJはパンチから胴タックル。しかし、勢い余ってロープの反動で漆谷が上になる。漆谷はトップポジションをキープしてパウンドを入れるが、決定打は奪えなかった。
3R、やはり左右フックとローで前に出るのはBJ。漆谷は下がりながらのハイキック、迎え撃つ形でパンチを放ち、一進一退の攻防が続く。BJはフックで突進して胴タックル、漆谷もBJの大振りになったフックにタックルを合わせるが、テイクダウンは奪えない。
ゴングが鳴ると勝ちを確信したかのように漆谷はガッツポーズ。だが、判定は三者三様のドローとなった。
初防衛に成功したBJだったが、試合内容に納得がいかず「すいません! すいません!」と号泣。腰にベルトを巻かれると「巻かないで下さい! 巻かないで下さい!」と泣きじゃくり、ずっと下を向いたままだった。
「けっこう盛り上がった試合ばかりだったけど、チャンピオンがくだらない試合をしてすいませんでした。また練習して、皆さんの前に帰ってきます」とリング上で挨拶したBJ。
インタビュースペースでは、「ベルトを預かっている立場なので、面白い試合をしなければいけない。もっと面白い試合を追及していきたい」と涙の理由を語ったBJは、「もっと経験が積みたい。地方でもどこでも呼ばれればどこにでも出て行くので、ガンガン試合をやりたい」と試合への意欲を見せた。
▼セミファイナル ライト級 5分3R
○佐藤ルミナ(同級世界2位/roots)
TKO 1R1分21秒 ※ヒザ蹴りによる出血でドクターストップ
●アウグスト・フロタ(同級欧州2位/スイス/チーム・フロタ)
1R、強烈な左右のローキックから飛び込み様の右ストレートで観客を沸かせるルミナ。スピードのある攻撃に、フロタもパンチを返すが当たらない。フロタのパンチをかわしてバランスを崩させたルミナは、フロタが起き上がろうとしたところへ飛び込むようなヒザ蹴り! これでフロタは頭部から流血。
ルミナはマウントを奪い、バックマウントからパンチを落とす。ルミナを背負ったまま立ち上がろうとしたフロタだったが、再びマットに倒れルミナがバックをキープ。ここで出血が酷くなり、ドクターチェックの結果、ルミナがドクターストップで快勝した。
セコンドに付いた小野寺力の指示通りに動いて見せたルミナは、打撃のスピードも的確さも増し、打撃面での成長ぶりを見せつけた。
▼第6試合 ライト級 5分3R
○ウィッキー聡生(同級環太平洋10位&06年度新人王/シューティングジム横浜)
判定 2−1 ※30−28、28−29、29−28
●門脇英基(同級環太平洋8位/和術慧舟會東京本部)
1R、セコンドからの「へなちょこフットワークだ!」と指示を受けたウィッキーは、ノーガードで構えてニヤニヤと笑いながら門脇を誘う。そこからハイキック、フックを飛ばしていくが、門脇もジャブを当てていく。ウィッキーの打ち気を誘った門脇がいいタイミングでタックル、粘るウィッキーをグラウンドへ引きずり込んだ。しかし、ウィッキーは門脇がパスする瞬間を狙ってのブリッジですぐに立つ。
門脇がウィッキーの大振りの左フックにタックルを合わせ、堪えたウィッキーは投げを狙うが門脇がテイクダウン。やはりすぐに立ち上がったウィッキーは門脇のタックルを切ってフルスイングのフック! かわした門脇がスイープして上になり、腕を狙っていったがウィッキーはこれを許さず。門脇のタックルを潰して上になる。
2R、ジャブからタックルを狙う門脇。テイクダウンに成功するも、抑え込むのが精一杯の様子。スタンドに戻るとウィッキーは思い切った打撃を振り回し、フックやハイキック、ヒザ蹴りが門脇を襲う。
3R、門脇はタックルで上になるが、やはり攻めきれない。後半はスピードが鈍り、タックルを切られる場面が目立つ。ウィッキーは相変わらず大振りのフックやアッパーで突進し、門脇を脅かす。
門脇のタックルを切ってガブッたウィッキーが上になり、亀の状態になった門脇へパンチを叩き込んだところで試合終了。ウィッキーがスプリットながらも上位ランカーを破った。
▼第5試合 フェザー級 5分3R
○上田将勝(06年度新人王/パラエストラ東京)
一本 3R2分00秒 ※スピニングチョーク
●田澤 聡(同級環太平洋7位/GUTSMAN・修斗道場)
1R、サウスポーからローを放つ上田がタックル。田澤がこらえると上田は投げに行き、失敗するもすぐに田澤の首を正面から捉える。そして、体を動かして絞め上げていくとスピニングチョークの体勢に! キャッチが入り、そのまま絞め続けるが、なかなかタップを奪えなかった。
2R、パンチで突進する田澤は上田を投げようとするも、上になったのは上田の方。そのままトップポジションをキープしたまま、上田はパウンドをコツコツと叩き込んでいった。
3R、上田のハイキックに田澤はパンチで応戦。ガンガンと打ち合いを挑んでいく田澤が上田にロープを背負わせる。上田も打ち返すが、田澤のパンチに勢いがある。しかし、上田は打ち合いに応じると見せてタックル、田澤が腕を巻き込みながら上を奪い返すが、上田がすぐにガブッて再びスピニングチョーク! 上田が回転したところで田澤はタップした。
▼第4試合 フライ級 5分2R
○室伏シンヤ(06年度新人王/SUBMIT静岡)
KO 1R1分33秒 ※右ヒザ蹴り
●タイガー石井(パラエストラ吉祥寺)
▼第3試合 ミドル級 5分2R
○新美吉太郎(総合格闘技津田沼道場)
TKO 2R4分21秒 ※マウントパンチ
●イワン・ムッサルド(スイス/チーム・フロタ)
▼第2試合 2007年新人王決定トーナメント1回戦 フライ級 5分2R
○山本達也(ノースキングスジム)
判定 3−0 ※20−19、20−18、20−17
●室伏カツヤ(roots)
▼第1試合 2007年新人王決定トーナメント2回戦 フェザー級 5分2R
△田村 和也(マッハ道場)
ドロー 判定 0−0 ※19−19、19−19、19−19
△江田 皓哉(PUREBRED京都)
※抽選により、田村が準決勝進出
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