GCMコミュニケーション主催
「CAGE FORCE 02」
2007年3月17日(土)東京・ディファ有明
開場16:00 開始17:00
▼第8試合 CAGE
FORCEウェルター級トーナメント準々決勝戦 5分3R
○門馬秀貴(日本/和術慧舟會A-3)76.5kg
TKO 1R1分48秒 ※レフェリーストップ
●ヤンネ・トゥリリンタ(フィンランド/ヘラクレス・リーヒマキ/フィンランド ザ・ケージ代表)77.0kg
1R、パンチで前に出るトゥリリンタは、そのまま門馬に組み付くと、金網に押し込んでテイクダウンを奪う。グラウンドで下になった門馬だが、すぐにラバーガードからオモプラッタで攻めると、オモプラッタの形のままトゥリリンタをスイープ。門馬はトゥリリンタの腕を固定したまま、鉄槌を落とす。
かなりえげつない角度で腕が極まっていたものの、タップしないトゥリリンタ。門馬は足だけでなく、自らの手でトゥリリンタの腕を捻り上げると、レフェリーが試合を止めた。約1年半ぶりに勝ち名乗りを受けた門馬は、金網を飛び出して客席でファンと熱い抱擁! 「準決勝、決勝と勝って、僕がベルトを巻く瞬間を見に来てください」とマイクアピールした。
▼第7試合 CAGE FORCEウェルター級トーナメント準々決勝戦 5分3R
○菊地 昭(日本/KILLER BEE)76.7kg
TKO 2R1分34秒 ※レフェリーストップ
●ジャレッド・ローリンズ(米国/チーム・オーヤマ&ノーリミッツ/米国 パンジア・ファイト代表)77.1kg
1R、ローリンズを後退させて、ケージを背にすると、菊地はすかさず両足タックル。空間を潰した状態でテイクダウンを奪うと、上半身をガッチリ固めてパスガードに成功する。そこからしっかりポジションを取り、腕十字を仕掛けるのだが、ローリンズは腕が伸びながらも、体を捻って腕を引き抜く。
スタンドの再開後、菊地はローリンズのパンチを掻い潜ってタックルでテイクダウン。先ほどと同様にパスガード→マウントポジションの流れでポジションを奪うと、もう一度、腕ひしぎ十字固めにトライ! 今度こそ極まったかに見えたが、ローリンズはここからも腕を引っこ抜いて脱出する。
1Rだけで二度のチャンスがありながら、極めきれなかった菊地。しかし2R開始直後にテイクダウンに成功し、マウントポジションを奪うと、関節技ではなくヒジ打ちとパンチで一気に攻め立てる。必死に腕でブロックしようとするローリンズだったが、菊地のヒジ打ちで顔面をカット! 完全に動きが止まったローリンズに菊地がパンチを落としたところで、レフェリーが試合を止めた。
GCM広報誌のアンケートでは、ぶっちぎりの優勝候補に挙げられていた菊地。自身初となるケージとヒジ打ちでの試合に注目が集まったが、見事それに対応した動きでの勝利だったと言えるだろう。
▼第6試合 CAGE
FORCEライト級トーナメント1回戦 5分3R
○朴 光哲(KILLER BEE/元修斗環太平洋ウェルター級チャンピオン)70.2kg
TKO 1R2分33秒 ※レフェリーストップ
●ヤルッコ・ラートマキ(フィンランド/シュートファイティング・ラペンランタ/フィンランド ザ・ケージ代表)70.3kg
1R、ジャブからワンツーで前に出る朴に対して、ラートマキが両足タックルでテイクダウン。ガードポジションになった朴は足を入れてラートマキの体を蹴り離して立ち上がる。そこにフロントチョークを合わせるラートマキだったが、朴は頭を抜いてインサイドガードへ。
クローズガードを取るラートマキの頭を金網に押し込んだ朴は、ラートマキの動くスペースを潰してからパスガード。マウントポジションを奪うと、パンチとヒジ打ちのラッシュで朴が貫禄のTKO勝利。菊地同様に、ケージ&ヒジ打ちを上手く利用した勝ち方だった。
▼第5試合 CAGE
FORCEライト級トーナメント1回戦 5分3R
○光岡映二(日本/和術慧舟會RJW) 70.2kg
一本 3R1分38秒 ※フロントチョーク
●ブライアン・コップ(米国/チーム・ペイン&サファーリング/米国 パンジア・ファイト代表)70.2kg
アマレスでオールアメリカンまで上り詰めたコップのテイクダウンに光岡は大苦戦。1Rから何度もコッブにテクダウンを許して、苦しい展開が続く。
スタンドの攻防で右フックを当てる場面があった光岡だったが、試合を決めるまでのクリーンヒットはなく、コッブ有利のまま試合は第3Rへ。するとここでもコッブのヒザ蹴りでマウスピースを吐き出してしまう光岡。
しかしコッブの組み際に左ミドルを合わせると、タックルに入ったコッブの首を掴んでフロントチョークへ! 光岡は飛びつくような形でコッブの首を締め上げる。コッブは金網に押し付けてディフェンスしようとしたものの、頭が抜けずにタップ! 光岡の大逆転勝利にディファ有明が揺れた。
▼第4試合 CAGE FORCEライト級トーナメント1回戦 5分3R
○アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュート・ロシア)69.1kg
TKO 2R3分57秒 ※レフェリーストップ
●カイナン・カク(米国/BJ・ペンMMA/米国 ROTR代表)70.1kg
今最も注目を集めるロシア人ファイターのアルトゥール・ウマハノフ。過去3戦は圧倒的な強さで勝利しているものの、一部では「幻想を抱きすぎている」という意見も上がっている。今回の対戦相手のカイナン・カクは柔術で茶帯を巻き、総合戦績は8勝1敗。ケージの経験も豊富ということで、ウマハノフの実力測定には持ってこいの相手だったのだが…
1R、ウマハノフはパンクラスでの伊藤崇文戦同様に、両手をだらりと下げた独特の構え。カクがパンチで突っ込んでくると、それをいなして豪快な投げでテイクダウンを奪う。ここはカクが上手くウマハノフのパウンドをディフェンスし、ブレイクとなるが、スタンドでの再開になるとウマハノフが強烈な左アッパー! 再びテイクダウンを奪う。
イノキ・アリ状態から飛び込むようにパンチを打ち込むウマハノフ。しかしここでカクが一瞬の隙をついて足関節へ! 一気にウマハノフの足を絞り上げるカクだったが、ウマハノフはバランスを保ったまま、足を抜いてグラウンドで上のポジションをキープすると、インサイドガードからカクの顔面をこするようにヒジ打ちとパンチを落とす。
2R、ここでもウマハノフが先にテイクダウンを奪う。1Rまではパウンドにこだわっていたウマハノフだったが、ここではパンチだけでなくパスガードを狙っていく。亀になってサイドポジションを許すまいとするカク。ウマハノフはそのカクのサイドについて、体をコントロールしながら強烈なパンチ! 単発ながらも的確にカクのガードの間を打ち抜き、会場には「ゴツッ!」と乾いた音が響き渡る。
このパンチで確実にカクにダメージを蓄積させていくウマハノフ。ラウンド開始直後こそ動きを止めなかったカクも、ウマハノフの一発をもらうたびに動きが止まり、最後はレフェリーが試合をストップ。ウマハノフは、まさに相手を“破壊する”攻撃で勝利を手にすると共に、未だベールに包まれている部分はあるものの、確実にその強さを証明した。
▼第3試合 CAGE FORCEライト級トーナメント1回戦 5分3R
○鹿又智成(日本/パラエストラ八王子)70.3kg
TKO 1R0分09秒 ※レフェリーストップ
●ダイソナー・ジェイコブ・シディック(豪州/プーマ・ジム/豪州 ウォリアーズ・レルム推薦)69.8kg
1R、鹿又の右ストレートが出会い頭でクリーンヒット! シディックはその場に崩れ落ち、必死に足関節を狙っていくものの、鹿又は落ち着いてそれをディフェンスしてパンチの連打。わずか9秒の秒殺劇でトーナメント一回戦をクリアした。
▼第2試合 CAGE FORCEライト級トーナメント1回戦 5分3R
○高橋 渉(日本/フリー)69.9kg
TKO 2R3分06秒 ※レフェリーストップ
●キム・インソク(韓国/チームCMA KOREA KPW/韓国KPWミドル級チャンピオン)69.1kg
タックルを潰される展開が続いた高橋だったが、1R終盤にテイクダウンを奪うと、そこからパンチとヒジ打ちを落とし、マウントからバックとポジションを変えて腕十字を狙っていく。試合のペースを掴んだ高橋は、2Rに入ると再びタックルでテイクダウンを奪い、ヒジ打ちとパンチでインソクを攻め立て、レフェリーストップを呼び込んだ。
▼第1試合 CAGE FORCEウェルター級トーナメント1回戦 5分3R
○吉田善行(日本/東京イエローマンズ)77.1kg
KO 1R1分45秒 ※レフェリーストップ
●井上克也(日本/和術慧舟會RJW)77.0kg
1R、両手を伸ばして距離を取る井上に対して、パンチで前に出ていく吉田。すると吉田の右アッパーが当たり、井上の動きが落ちる。吉田はそのまま井上を金網まで押し込んで、ヒザ蹴りとクリンチアッパー&フックでラッシュ! 何とか耐え凌いでいた井上だったが、この猛攻の前にダウン! 吉田が追撃のパウンドを入れたところでレフェリーが試合を止めた。
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