シュートボクシング協会
「第17回全日本アマチュアシュートボクシング選手権 全国大会」
2007年3月17日(土)東京・台東リバーサイドスポーツセンター
集合時間10:00 試合開始11:00
緒形健一、宍戸大樹らシュートボクサーの他に、現在の総合格闘技で活躍する桜井“マッハ”速人、菊田早苗、村浜武洋らも輩出したアマチュアシュートボクシング全国大会が、今年で17回目を迎えて盛大に開催された。
注目選手はシュートボクセ・アカデミー・ジャパンから出場した山崎貴文。ヴァンダレイ・シウバを髣髴させる独特の構えで圧力を掛けていき、回転の速いパンチの連打、組んでのヒザ蹴りの強さで順調に勝ちあがって行った。準決勝では右ハイキックによる見事なKO勝ちも収めている。
→シュートポイントにはならなかったが、山崎は首投げにもチャレンジした。
決勝では“宍戸大樹二世”とも呼ばれている湯田達巳(シーザー)と対戦。シーザージム(シュートボクシング)VSシュート・ボクセの図式となり、両者共にパンチと蹴りで激しく打ち合い、投げを狙っていく。
勝敗は延長戦にまでもつれ込み、パンチの連打とヒザ蹴りで最後まで攻め続けた山崎が判定で勝利。敗れてSBの牙城を守れなかった湯田は悔しさのあまり、その場で泣き崩れてしまった。
北海道で修斗を学び、プロ総合格闘家になるため上京してシュートボクセ・アカデミー・ジャパンに入門したという22歳の山崎。建築関係の仕事をしながらプロでデビューする日を夢見ている。「練習がツラくて何度も辞めようと思ったんですが、優勝できると思っていなかったので嬉しいです」と喜びを語った。
→柔術家のマググレノが中重量級の台風の目となった。大会MVPのシーザー賞も獲得!
中重量級では、同じシュートボクセ・アカデミー・ジャパンに所属し、関係者から優勝候補に挙げられていた松岡栄貴が初戦で敗れる波乱が起こった。勝利を得たのはスティーブ・マググレノ(シーザー=※以前はマグダレノと表記)。
この選手元々は南カリフォルニアを代表するグラップラーで、デラヒーバカップ柔術トーナメント・アダルト茶帯メジオ級で優勝、昨年10月の『Giグラップリング』でビル・クーパーや中村K太郎と対戦したこともある。総合格闘家を目指し、打撃を取得するためシーザージムに入門したという。
→決勝戦でマググレノが決めた、見事なバックブロー! この一発でKO勝ち。
マググレノは前に出る圧力とパワーを利して、強烈な右ストレート一本で決勝まで勝ち進んだ。決勝では川地正倫(RIKI)をその右ストレート、ジャンプしての右ストレートで追い込んでいき、最後は華麗なバックブローの一撃! KOで優勝を成し遂げた。
また、キッズの部ワンマッチではシーザー武志会長の次男である村田義光くん(シーザー)が初の試合に出場。
同じジムの若林光太くんと対戦し、ゴングと同時の猛ラッシュで立て続けにスタンディングダウンを奪い、見事に勝利した。
→次男の義光くんから勝利の報告を受けたシーザー会長、思わず笑顔がこぼれる。お父さんと同じプロ格闘家への道を進むのか?
愛息の試合を笑顔で観戦していたシーザー会長だったが、握手を交わす時は厳しい表情に。「プロにはさせたくないんだよね。次男よりも長男の方がやる気になっているよ」と、複雑な親心を覗かせた。
<RESULT>
▼軽量級(57kg以下)
優 勝 倉島喜重(恵心会)
準優勝 大桑宏章(シーザー)
▼中量級(67kg以下)
優 勝 山崎貴文(シュートボクセ・アカデミー・ジャパン)
準優勝 湯田達巳(シーザー)
▼中重量級(77kg以下)
優 勝 スティーブ・マググレノ(シーザー)
準優勝 川地正倫(RIKI)
▼重量級(77kg以上)
優 勝 キース・ヴァーゴ(フリー)
準優勝 大工原学(シーザー)
▼女子の部
優 勝 奥山千浪(風吹)
準優勝 鉄つるぎ(恵心会)
▼中学生の部
優 勝 奥山貴大(風吹)
準優勝 吉岡弘樹(シーザー)
▼ベストファイト賞
山崎貴文(シュートボクセ・アカデミー・ジャパン)
▼敢闘賞
RIKI GYM
▼シーザー賞
スティーブ・マググレノ(シーザー)
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