ADCC
JAPAN主催
「ADCC JAPAN TRIAL一次予選&第1回ADCC JAPAN CUP」
2007年3月25日(日)東京・新宿コズミックセンター
開場10:00 試合開始11:30
▲上段左より77kg未満級予選通過者の太田洋平、ゾン・ヨン・ゼ、和田拓也、寺本大輔、山田崇太郎、下段左より女子55kg未満級予選リーグ通過者の山口芽生、富松恵美、66kg未満級予選通過者の亀田雅史、戸井田克也、小野瀬龍也、植松直哉
<66kg未満級試合結果>
▼Aブロック決勝
○亀田雅史(総合格闘技コブラ会)
ポイント3−0
●佐藤稔之(アカデミアAz)
Aブロックには和道稔之が本名の佐藤稔之の名でエントリー。1回戦の中村将光(GRABAKAジム)戦では有利なポジションを取りながらもポイントにはつなげられず、終了間際にテイクダウンを決めて、ポイント2−0で勝利。続く準決勝では小塚誠司(格闘技サークルOZ)にバックからのチョークスリーパーを極めて決勝へ駒を進めた。
もう一方の山を勝ち上がったのは、過去に山本“KID”徳郁(KILLER
BEE)とも対戦経験がある亀田。1回戦で中村浩(ロデオスタイル)に大差のポイント勝ちすると、準決勝では村田卓実(和術慧舟會A-3)を相手に、レフェリー判定にまでもつれる接戦の末、勝利を収めた。
そして迎えた決勝戦、先に引き込みハーフガードから攻めようとする佐藤に対し、亀田は佐藤の上半身をガッチリと押さえ込んでパスガードを狙っていく。亀田の強いホールディングに動きを固められてしまう佐藤。逆に亀田はここから肩固めへ。これがかなり深く入り、佐藤は苦しそうな表情を浮かべる。必死に肘を張ってディフェンスする佐藤。ポイントが入る4分過ぎ、亀田がニーオンザベリー、マウントポジションでポイントを狙っていくが、ここで佐藤は足を入れてこのピンチを脱出する。
しかし亀田はもう一度、ハーフガードの状態から佐藤の上半身を肩固めに捉えて、パスガードしてマウントポジションへ! これで亀田に待望の3ポイントが入る。残り時間を考えると、ポイントでの逆転は難しくなった佐藤は必死にブリッジして、足をこじ入れようとするが、亀田は懸命の押さえ込み。終了間際に何とかガードに戻した佐藤だったが、亀田のディフェンスを崩すことが出来ず。亀田が黒帯柔術家の佐藤からマウントポジションを奪う、堂々の戦いぶりでこのブロックを制した。
▼Aブロック準決勝
○佐藤稔之(アカデミアAz)
一本 ※チョークスリーパー
●小塚誠司(総合格闘技サークルOZ)
▼Aブロック準決勝
○亀田雅史(総合格闘技コブラ会)
レフェリー判定
●村田卓実(和術慧舟會A-3)
▼Bブロック決勝
○小野瀬龍也(REDIPS)
ポイント6−4
●西林浩平(GRABAKAジム)
小野瀬は1回戦で大塚隆史(AACC)からポイントこそ奪えなかったものの、レフェリー判定で勝利。準決勝ではアズマ・エメルソン(秋本道場ジャングルジャンクション)の執拗なギロチンチョーク&足関節狙いに手こずったものの、スイープでポイントを奪い、下馬評通りに決勝に勝ち進む。
その小野瀬と相手となったのは、昨年のグラップリング界で大躍進を遂げた西林浩平(GRABAKAジム)だ。1回戦では川口智弘(TEAM村上看板)をラバーガードからの三角絞めで秒殺すると、準決勝では牧野仁史(リバーサル)からしっかりポジションを取った後、チョークスリーパーでタップを奪い、2試合連続一本勝ちで決勝戦に弾みをつけた。
そしてこの決勝戦でも自ら果敢に攻撃を仕掛けていくのは西林。小野瀬にハーフガードの状態で二重絡みからの潜りスイープを決められるものの、すぐにスイープでポイントを奪い返し、一進一退の攻防が続く。しかし終盤、西林を小野瀬が三角絞めに捉えると、そこからスイープする形となり遂に小野瀬がポイントでリード。西林も上のポジションを取り返し三角絞めから脱出すると、少ない残り時間でパスガードを狙うが、逆転はならず。小野瀬が勝負強さを発揮して、西林を下した。
▼Bブロック準決勝
○小野瀬龍也(REDIPS)
ポイント4−0
●アズマ・エメルソン(秋本道場ジャングルジャンクション)
▼Bブロック準決勝
○西林浩平(GRABAKAジム)
一本 ※チョークスリーパー
●牧野仁史(リバーサル)
▼Cブロック決勝
○植松直哉(クロスポイント)
一本 4分26秒 ※アームロック
●若林琢磨(MAX柔術アカデミー)
植松は1回戦で佐藤優太(秋本道場ジャングルジャンクション)を開始直後から圧倒、ポイントが加算される前からポジションを奪い続け、最後は腕十字で一本勝ち。準決勝では横山真樹(和術慧舟會東京本部)に電光石火のヒールホールドを極めて、難なく決勝進出を果たす。
決勝では1回戦で江尻慎司(AACC)に腕十字で一本勝ち、準決勝ではサンビストの若林次郎(パラエストラ東京EAST)から完璧なパスガードを奪って勝利した若林と対戦した植松。若林の片足タックルにカウンターで三角絞めを仕掛け、立ちの展開に戻ると投げでテイクダウン。若林のハーフガードからの潜りには足関節を仕掛けるなど、一気に若林を攻め立てる。
植松の猛攻を必死にディフェンスしていた若林だったが、ギロチンで引き込んだ植松に三角絞めの状態からスイープを許すと、アームバーを極められて万事休す。何とか脱出しようとタップをこばみ、体を回転させようとした若林だったが、植松のアームバーから逃げることは出来なかった。
▼Cブロック準決勝
○植松直哉(クロスポイント)
一本 ※ヒールホールド
●横山真樹(和術慧舟會東京本部)
▼Cブロック準決勝
○若林琢磨(MAX柔術アカデミー)
ポイント6−0
●若林次郎(パラエストラ東京EAST)
▼Dブロック決勝
○戸井田克也(和術慧舟會トイカツ道場)
一本 5分5秒 ※ヒールホールド
●本間祐輔(パラエストラ札幌)
Cブロックで圧倒的な強さを見せた植松を更に上回るインパクトを残したのが戸井田。独特のトリッキーな構えで相手を幻惑する戦法で佐久間亮(パラエストラ古河)をヒールホールドで秒殺。準決勝では黒帯柔術家の荒牧誠(アカデミアAz)と寝技で真っ向から渡り合い、最後はアキレス腱固めで荒牧からタップを奪う。
決勝戦では1回戦で尾藤広光(京都東山レスリング)、2回戦で水洗裕一郎(X-TREAME柔術アカデミー)に一本勝ちを収めている本間祐輔(パラエストラ札幌)と相対した戸井田だったが、引き込む本間に対して足を捌きながらパスガードを狙いつつ、一気にヒールホールドを極めてタップを奪った。戸井田は3連続で足関節による一本勝ち、しかも極められた選手が全員、タップと同時に声を上げるというクラッシャーぶりを発揮し、この日一番の衝撃を与えた。
この予選結果を踏まえて、亀田、小野瀬、植松、戸井田が最終予選に進出。すでに最終予選にエントリーしている推薦選手(佐々幸範、徹肌ィ郎、佐藤ルミナ、今成正和)の顔ぶれを考えると、4月の最終予選は非常に楽しみなトーナメントとなった。
▼Dブロック準決勝
○戸井田克也(和術慧舟會トイカツ道場)
一本 アキレス腱固め
●荒牧誠(アカデミアAz)
▼Dブロック準決勝
○本間祐輔(パラエストラ札幌)
一本 ※チョークスリーパー
●水洗裕一郎(X-TREAME柔術アカデミー)
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