↑7・27後楽園ホールで行われる決勝戦に進出した7人。左から宮城、五十里、松本、高田谷、ヨシロックT、藤井、岩見谷
パンクラス
「PANCRASE 2007 RISING TOUR 第13回ネオブラッド・トーナメント準決勝戦」
2007年5月6日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場13:30 開始14:00
▼第8試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 ミドル級戦
○岩見谷智義(高田道場)
判定3-0 ※三者とも20-20、マスト判定
●鳥生将大(パンクラスism)
レスリングで2004大阪府国体最終予選成年の部優勝、2005大阪府民体育大会優勝、2005西日本学生レスリング選手権フリースタイル84kg級優勝の実績を持ち、極真カラテ茶帯、柔道初段の格闘技歴を引っさげて昨年5月にパンクラス入門テストで合格した期待の新人・島生(とりゅう)。12月にデビューを果たし、2戦2勝でこの日を迎えたが…。
1R、ローキック&ワンツーから組み付いていく島生は岩見谷をロープへ押し込んでヒザ蹴りを見舞う。
しかし、テイクダウンを奪うことが出来ずにブレイク。離れるとハイキック&パンチの連打から再び胴タックルに行く島生だが、やはりテイクダウンは奪えない。
腕の差し合いを岩見谷が制し、逆にコーナーへ押し込んで行くもやはりテイクダウン出来ずにブレイク。ロー、ハイキックと攻めていく島生に岩見谷もローを返していく。
2R、打撃からタックルを決めたい島生だったが、先制したのは岩見谷の方。タックル、タックルの連続で攻めて行き、ついにテイクダウンに成功して抑え込んでいく。島生が立ち上がってもすぐにタックルで倒し、島生に打撃を打たせない。
最後は岩見谷が引き込む形となり、島生がガムシャラにパンチを見舞っていったが、テイクダウンとトップポジションを奪い続けた岩見谷がマスト判定(判定はドローだが、トーナメントのため優劣をつける)で勝利。島生は3戦目でプロ初黒星を喫した。
▼第7試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 ミドル級戦
○藤井陸平(和術慧舟會RJW)
一本 1R3分20秒 ※スピニングチョーク
●阿部健太郎(ハイブリッドレスリング山田道場/予選優勝)
1R、両者長いリーチからストレートを飛ばし合い、藤井が先にタックルへ行くも上になったのは阿部の方。しかし、藤井が立ち上がり、阿部は左ストレートと左ハイキック。このハイキックを肩で受け止めた藤井がグラウンドへ引きずり込み、立とうとした阿部にガブッてスピニングチョーク!
しっかりと両足を相手の片足に絡めて動きを制した藤井が絞り込み、阿部からタップを奪った。
▼第6試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 ウェルター級戦
○ヨシロックT(和術慧舟會A−3)
TKO 1R3分11秒 ※グラウンドでのパンチ
●TOSHI(空柔拳会館)
1R、ヨシロックはTOSHIの前蹴りをキャッチして引っ張り込みテイクダウン、そのままずっと上をキープする。パウンドを入れ、TOSHIが立ち上がろうとしてもバックを奪い続け、左右に振って転がす。
有利なポジションをキープしながら殴るヨシロック。最後はマウントを奪ってパウンドの嵐を見舞い、レフェリーが試合をストップした。
▼第5試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 ウェルター級戦
○高田谷悟(格闘技吉田道場/予選優勝)
一本 1R1分22秒 ※腕ひしぎ十字固め
●八島勇気(パンクラスP's LAB東京)
1R、八島が回り込んでフックを放ち、三度目のパンチのタイミングでテイクダウンを奪いに行く。しかし、高田谷がブリッジでリバーサルに成功、そのままマウントを奪ってパウンドを叩き込む。
嫌がって亀になった八島のバックにつき、さらにパンチを入れる高田谷。乗り過ぎて前に落とされるが、そこから腕十字! 八島は三度も高田谷を持ち上げてマットへ叩きつけたが、逆に深くはまってしまいタップを奪われた。
▼第4試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 ライト級戦
○松本晃市郎(今田道場/予選優勝)
TKO 2R4分48秒 ※グラウンドでの顔面蹴り
●荒牧 拓(パンクラスP's LAB横浜)
1R、両者ともに慎重すぎるほど慎重な闘いぶり。パンチを狙う松本とテイクダウンを狙う荒牧。トリッキーなクネクネとした動きから前蹴り、飛びヒザなどを放って組み付こうとする荒牧に、一発を狙う松本という展開でスタンドでの膠着状態が続く。
2R、お見合いが続く中、松本がパンチを出すと軽く当てるのは荒牧の方。荒牧は頭を下げてパンチを振りかぶってくる松本へ組みヒザを狙うが当たらない。松本のパンチを空振りさせて逆にパンチを当て、テイクダウンを狙う荒牧。
このまま判定になるかと思いきや、思い切って飛び込んだ松本がようやく右フックをヒットさせ、荒牧が倒れこんだところで松本が顔面への蹴りを放ち、レフェリーが試合をストップした。
▼第3試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 ライト級戦
○五十里祐一(パンクラスP's LAB東京)
判定3-0 ※20-17、20-18、20-18
●風間 奨(パラエストラ東京/予選優勝)
1R、蹴りにきた五十里に風間がタックル、そのままもつれてグラウンドへ。風間がずっと上をキープしたままパウンドを入れるが、五十里も下から顎を狙った鉄槌や蹴り上げを当てていく。
2R、打撃の展開から風間が飛びついて引き込むと、五十里は待ってましたとばかりにパンチを落としていく。サイドへ回った五十里は中腰の体勢から顔面への蹴りを連発し、さらにボディへのヒザ蹴りも連発。五十里が肩固めの体勢になったままゴングとなった。
▼第2試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 フェザー級戦
○長谷川孝司(パンクラス稲垣組)
反則 2R3分20秒 ※ヒザ蹴りが急所に入り、長谷川が試合続行不可能に
●吉本光志(AJ)
※両選手の強い希望により、5・30後楽園大会での再戦が決定。
全日本キックからの参戦となる吉本はこれが総合3戦目。
足を使って大きく回りながら右ストレートのカウンターを狙い、長谷川が入ってくるところをヒザで迎え撃つ。
長谷川は打撃を見せてタックルへ行くが、吉本はバービーでガブッたり、ロープを背にして堪えたりとテイクダウンを許さない。ブレイクになると吉本はパンチとテンカオ、ミドルキックで一気に攻める。
2R、長谷川が前に出てくるところへ右ストレートを狙い打ち、アッパーも繰り出す吉本。長谷川がタックルに来てもバービーで冷静に対処し、総合への対応振りを見せ付ける。離れるとジャブを突き刺し、接近するとヒザを突き上げる。
長谷川も組んでのヒザを吉本の頭部にヒットさせるが、その直後、吉本はすぐにジャブからハイキック。長谷川が突っ込んでくるとコーナー際でヒザ蹴り! これで長谷川が倒れ、吉本のKO勝ちが宣告されるが、サブレフェリーが金的だったことを確認していたため無効に。
長い回復時間がとられたが、リングに倒れたままの長谷川はまったく立ち上がることが出来ず、吐き気も訴えたため吉本の反則負けとなった。試合を優勢に進めていた吉本はこの裁定に涙を流し、泣きながら四方へ礼をしてリングを降りた。
しかし第4試合終了後、両選手の強い希望により、5・30後楽園ホール大会での再戦が決定。その勝者が7・27決勝戦へ駒を進めることがアナウンスされた。
▼第1試合 ネオブラッド・トーナメント準決勝 フェザー級戦
○宮城友一(P's REAL)
判定3-0 ※20-18、20-17、20-18
●村山トモキ(AJ)
1R、村山が右ローを主軸にジャブ、ヒザ蹴り、前蹴りと打撃で優勢に立つ。しかし、宮城が胴タックルでテイクダウンに成功すると戦況は一変。宮城がマウントからバックへ回ってスリーパー、ブリッジで耐える村山は上になって向き合うことに成功し、パウンドを打つも宮城が下からの腕十字を仕掛ける。
2R、村山がリズミカルにロー、前蹴りを繰り出し、タックルに来た宮城にヒザ蹴り! しかし、宮城はそのままテイクダウンに持ち込み、バックマウントからスリーパー。かろうじて片腕を掴んでいる村山だが、宮城の片腕が喉に食い込み苦しそうなうめき声を上げる。
そのままの体勢が最後まで続き、村山は粘りに粘ったが宮城が勝利した。
▼パンクラスゲート第5試合 ウェルター級5分2R
○FLAVIO田中(Flavio.VT道場)
KO 1R2分38秒
●阪本洋平(闘心)
時間切れドローもさることながら、ピリッとしない試合が続いた今日のゲートだったが、最後に田中が鮮やかなKO勝ちで締めた。
フックを強振して果敢に攻めた坂本だったが、田中はそのパンチをひらりとかわして強烈な左ミドル。最後も左ミドルからの左ストレートを突き刺し、坂本をロープにまで吹っ飛ばしてKO勝ちを飾った。
▼パンクラスゲート第4試合 ライト級5分2R
△小見川和隆(現代エンタープライズ)
時間切れドロー
△上田厚志(総合格闘術骨法烏合会矢野道場)
▼パンクラスゲート第3試合 フェザー級5分2R
△佐々木亮太(B-CLUB)
時間切れドロー
△佐藤将光(坂口道場)
▼パンクラスゲート第2試合 フェザー級5分2R
△廣瀬 勲(ストライプル)
時間切れドロー
△江泉卓哉(総合格闘技武門會)
▼パンクラスゲート第1試合 フェザー級5分2R
△内山重行(GRABAKAジム)
時間切れドロー
△工藤一郎(和術慧舟會東京本部)
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