リアルディール
「BATLLE EVENT REALDEAL I」
2007年5月6日(日)福岡・ZeppFUKUOKA
開場12:00 開始16:00
▼メインイベント 72kg 3分3R
△井手泰晴(KING EXCEED)
判定0-0 ※30-30、30-30、30-30
△三苫純次(ソリッドフィスト)
元リアルディールの三羽烏として、裕樹や龍二と共にR.I.S.E.マットで活躍していた井手。05年にリアルディールを独立し、自身のジムKING
EXCEEDを設立してからは、格闘家としての活動を一時休止していたものの、今大会、地元九州で復帰戦を迎えた。
対戦相手の三苫は元NKBのランカーで、福岡でソリッドフィストを主催するベテランキックボクサーだ。ジムの代表者同士の試合ということで、会場には両選手の応援団が多数かけつけた。特にベテランの三苫が今、話題の「ロッキー」のテーマで入場すると、場内は一気に盛り上がった。
この両応援団の声援に後押しされるように、試合は1Rからバチバチの殴り合いとなる。
どっしり構えて圧力をかけて前に出る三苫に対し、井手はステップを使って細かいパンチの連打で攻める。三苫の両腕ブロックをこじあけるように、左フックや右アッパー、左ボディを打っていく井手。さらにそこから得意の右ローキックにつなげていく。
井手の攻撃をしっかりブロックして、左右のフックを返す三苫。手数で攻め込む井手と、一発の攻撃力で対抗する三苫という展開が続く。
2Rに入ってもこの図式は変わらない。三苫がローの距離を潰して、井手をコーナーまで詰めると、井手の体を肩でかち上げるようにしてアッパーやフック、さらにテンカオを突き刺す。
三苫のプレッシャーに下がる場面があった井手だったが、右アッパー、左フック、右ストレート、そして左右のローキック。井手の手数は一向に衰えることを知らず、宍戸大樹を彷彿とさせるノンストップラッシュだ。
ディフェンス度外視、開始のゴングから続くフルスロットルの殴り合いに、場内はヒートアップ! 観客は総立ち状態で二人に声援を送る。
そして最終ラウンド、ここまで足を使ってローを織り交ぜて攻めていた井手だったが、パンチ主体の攻撃にシフトチェンジ。二人はまるで空手のように足を止めて、真正面から殴り合う!
9分間続いた、お互い一歩も引かない意地と意地のぶつかり合いに、試合終了のゴングと共に場内は大きな拍手に包まれる。そして判定ドローのアナウンスが告げられても、客席からはブーイング一つ起こることなく、井手と三苫は抱き合って健闘を称えた。
リング上で「リアルディールのリングは最高! 三苫選手は偉大な先輩でとても強かったです。ドローに持ち込むのが精一杯でした。リアルディールの大会を楽しみにしてきている皆さん、これから俺は復活するんでよろしく!」と、今後の飛躍を誓った井手。
井出に続いてマイクを握った三苫は「もう少しで40歳なんですけど、『ロッキー』を見て僕もまだまだ達成してないものがあると思いました。大人気ないかもしれないけど、みんなが認める大きなベルトを巻きます!」と、40歳を前にしてのタイトル奪取を宣言。
さらに「本当は勝って言いたかったけど……まだまだ畔田・三苫時代は終わってません!」と、長らく福岡の格闘技界を支えているリアルディール畔田代表にエールを送った。
▼セミファイナル 70kg 3分3R
○欽士(チームブレイクスルー)
判定3-0 ※29-25、29-24、29-25
●田川 翔(リアルディール)
1R、いきなりパンチでラッシュを仕掛けた欽士! 田川がヒザ蹴りを打った直後に、右フックを叩き込んで早々にダウンを奪う。さらに欽士は再開後、すぐにパンチの連打で襲い掛かり、二度目のダウンを奪った。
このまま欽士の圧勝に終わるかと思われたが、ここから田川が大逆襲を見せる。欽士の猛攻を必死に凌ぎ、強烈な左のテンカオを突き刺していく。
2R、動きが止まった欽士に、田川は左フックを起点に左ボディから右ストレート。欽士の足が揃ったところに、蹴りこみの深い右ローキックを蹴っていく。この右ローで左足が真っ赤に腫れ上がる欽士。試合の流れは完全に田村だ。
3R、右ローとヒザ蹴りで攻め立て、逆転勝利に突き進む田村! しかし欽士も意地を見せ、ローでバランスを崩しながらも、ダウンは許さない。
そしてローの猛攻を耐え凌いだ欽士が、左フックから右ストレート。そしてヒザ蹴りで田村をロープに詰めて、渾身の右フック! この一発で試合を決める3度目のダウンを奪った。
▼第6試合 70kg 3分3R
○神護(大分ジム)
判定3-0 ※30-28、30-25、30-26
●北村精進(リアルディール)
蹴りが主体の両者、1Rに左フックと右ローのコンビネーションで攻める北村だったが、神護がカウンターの左フック! これで先制のダウンを奪った神護は、2Rにも左フックからのパンチの連打で2度目のダウンを奪う。3Rに首相撲で攻め込んだ北村だったが、序盤のポイントを挽回出来なかった。
▼第5試合 70kg 3分3R
○白田優輔(リアルディール博多)
KO 2R ※右フック
●田村陽典(リアルディール西新)
筋肉質のがっちりした体系で、見るからにパワーファイターの白田は、左右のフックとフルスイングのローキックで前に出て行く。田村は白田のパンチをブロックし、パンチャーに有効なミドルとヒザ蹴りを返していく。これで田村が有利に試合を進めていたのだが、2Rに白田の右フックがクリーンヒット! この一発で白田が試合をひっくり返し、豪腕振りを発揮した。
▼第4試合 70kg 3分3R
○比田勝健人(リアルディール)
KO 1R ※左ハイキック
●TAKESHIX(KING EXCEED)
1R、左右のフックで前に出てくるTAKESHIXに対して、ジャブで距離を測り、ヒザ蹴りと左ストレートを当てる比田勝。離れ際の左ハイキックでダウンを奪うと、最後は体全身を使った左ストレートでTAKESHIXをマットに沈めた。
▼第3試合 63kg 3分3R
○Z(リアルディール西新)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●大場義哉(リアルディール博多)
▼第2試合 60kg 3分3R
○龍心(源闘塾)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-28
●中村 誠(リアルディール)
▼第1試合 60kg 3分3R
△宇都宮直樹(リアルディール)
判定0-0 ※30-30、30-30、30-30
△今村泰宣(大分ジム)
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