KGS
「R.I.S.E. XXXVI」(ライズ・サーティーシックス)
2007年5月13日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場17:00 試合開始17:30
▼メインイベント 70kg以下契約 3分3R
○CRAZY884(on the Rope)
判定3-0 ※30-28、29-28、29-28
●MIKOTO(アイアンアックス)
1R、インローからパンチで前に出て行くCRAZY。MIKOTOは下がりながらも、確実に右ローを返し、距離が詰まれば首相撲に捉える。さらにCRAZYのパンチが大振りになったところで、コンパクトにパンチを打ち込み、ラウンド終盤には右ストレートをヒットさせる。
しかし2Rに入ると、CRAZYの圧力がMIKOTOの攻撃を押しつぶし、MIKOTOをロープやコーナーに詰める場面が増えていく。そしてMIKOTOのローにCRAZYがカウンターの右ストレート。そこから返しの左フックを当てて、MIKOTOを攻め込む。両腕ブロックでディフェンスを固めるMIKOTOに右アッパーや、ボディへのテンカオを突き刺すCRAZY。強烈な左ミドルをボディに叩き込み、MIKOTOの動きを止めて、パンチの連打で前に出る。
3R、これまで以上にプレッシャーをかけて前に出て行くCRAZY。左右のフック、アッパー、首相撲からのヒザ蹴りと、一方的にMIKOTOを攻め込む。このCRAZYの猛攻にMIKOTOは下がりながら、クリンチで凌ぐことで精一杯。2R以降、怒涛のラッシュでポイントを重ねたCRAZYが復帰2連勝を飾った。
試合後、CRAZYは「復帰してからは、実戦でのパンチに対する反応とスタミナに不安がありましたけど、この2試合である程度、手応えはバッチリです。これからは名前のある選手たちと戦っていきたい」と完全復活宣言。
元GUTSMAN修斗道場の所属で、第2代DEEPライト級王者の帯谷信弘(木口道場)やJ-NETWORKミドル級王者の寒川直喜(バンゲリングベイ)とは同期のCRAZY。「僕よりも先に実績を作って、上の舞台で戦っていますが、自分も必ず追いつこうと思うので、(二人には)もっともっと先に行ってもらいたい。有名じゃなくても、面白くて強い選手がいることを見せていきたい」と、今後の意気込みを語った。
▼セミファイナル 72.5kg以下契約 3分3R
○克(TARGET)
判定3-0 ※29-28、29-28、28-27
●田島直樹(S-KEEP)
1R序盤はゆったりとしたペースで試合が進む中、サウスポーの田島は克の右に回りながら左ストレートを打っていく。克はじっくりと田島の動きを見て、右ローと右ミドル。田島のブロックを跳ね飛ばさんばかりの強烈なミドルを蹴っていく。
2R、克が不用意に距離を詰めたところで、田島のパンチが立て続けにヒット! 田島の左ストレートが克の顔面を打ち抜き、克がダウンを喫してしまう。しかしこの一発で目が覚めたのか、克は右ストレートを起点に猛反撃。田島に右アッパーや右ミドルをバンバン叩き込み、ダウンを奪ったはずの田島が防戦一方という展開になる。
そして3R、克が右フックで遂にダウンを奪い、試合は五分と五分の状態に。こうなると試合を有利に進めるのは、勢いに乗っている克。
右ストレートや右アッパーで顔面にパンチを集め、ボディががら空きになるとそこに右ミドル。
さらにガードの上からでもお構いなしに右ハイキックを蹴って、攻め込んでいく。しかし試合終盤、田島も意地を見せて、カウンターの右ストレート! あわやの場面を作ったものの、克の攻撃を止めることは出来ず。ここまでR.I.S.E.戦績3戦全勝3KOの克が、苦しみながらも無敗を守った。
▼第4試合 60kg以下契約 3分3R
△パトリシア山内(湘南格闘クラブ)
判定1-1 ※29-30、29-29、30-28
△龍馬(y-park)
1Rから左フックと右ローのコンビネーションで攻めるパトリシアだったが、徐々に龍馬がその動きを読んで、パトリシアの左フックに右フックをかぶせていく。2R以降、パトリシアは左右のミドルを積極的に蹴っていくが、龍馬のブロックの上でクリーンヒットはない。
3R、パトリシアの蹴りに合わせて右フックで飛び込む龍馬。パトリシアはそこを首相撲に捉えて、追撃を許さない。パンチで攻めた龍馬と、蹴りで攻めたパトリシア。判定は3者3様のドローに終わった。
▼第3試合 70kg契約 3分3R
―千春“桃白白”(ボス)
アランの計量オーバーにより試合中止
―アラン・ダイヤモンド(TARGETブラジル)
▼第2試合 64kg以下契約 3分3R
○佐藤洋一郎(グレイシーバッハ東京)
TKO 3R2分25秒 ※セコンドからのタオル投入
●菅原剣心(バンゲリングベイ・モンスター軍)
柔術の道場として知られるグレイシーバッハからキックボクサーとしてプロデビューした“打撃系柔術家”の佐藤。普段は柔術や総合と並行して、ジムのキッククラスで練習を積んでおり、KAMINARIMONで優勝したことをキッカケに、今回のデビュー戦を迎えた。
しかし佐藤は同じデビュー戦の菅原を1Rから圧倒。蹴りを主体に攻撃を組み立てようとする菅原を、回転の速い左右のフックで一方的に攻め込んでいく。何とか2Rまでは持ちこたえていた菅原だったが、3Rに入ると佐藤が首相撲からのヒザ蹴りを当てて、立て続けに2度のダウン。セコンドからタオルが投げ込まれる形で、佐藤がTKO勝利を収めた。
▼第1試合 65kg以下契約 3分3R
○並木祐二(クロスポイント・ムサシノクニ)
KO 3R0分31秒 ※左フック
●高橋 功(和術慧舟會Duro)
1Rからリーチを生かした前蹴りや左ミドルで先手を取る並木。高橋がパンチで前に出て来るところに左フックを合わせていく。2Rには並木の蹴りに右ストレートを合わせていった高橋だったが、右ミドルで徐々に並木がペースを取り戻し、3Rに鮮やかなカウンターの左フック! 並木がこの一発で高橋をマットに沈めた。
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