サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦 supported by Crymson
“Back to our Roots 3”」
2007年5月18日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
▼メインイベント 第11試合 世界ライト級チャンピオンシップ 5分3R
○田村彰敏(日本/総合格闘技津田沼道場/同級環太平洋王者&世界3位)
判定 3-0 ※30−27、30−27、30−28
●リオン武(日本/シューティングジム横浜/同級世界王者)
※田村が第6代世界ライト級王者に就く
1R、プレッシャーをかけて前に出るリオンに対し、田村はローとミドルを返す。そして組みの攻防になると、田村がテイクダウン。
リオンは倒れ際にブリッジで起き上がろうとするが、田村は上手くそれをコントロールしてマウントポジションで押さえ込む。しかし下になったリオンも田村に有効打は許さず、足を入れてフックガードに戻す。
イノキ・アリ状態からパスガードを狙う田村に、リオンが蹴り上げ。田村は中腰でバランスを取り、脇を差そうとするリオンの体を突き放してパンチを打ち込む。抱っこちゃん状態でしがみつくリオンだったが、逆に田村の小さなパンチをコツコツもらってしまう。
2R、左ミドルを飛ばす田村。リオンのパンチをしっかりとブロックして、右ローを返していく。そしてリオンが右ストレートを狙ったところで、田村がカウンターのタックルでテイクダウンを奪う。
リオンの体に頭をつけてパスガードを狙う田村。一旦、立ち上がり、リオンが蹴り上げを狙ったところで、リオンの股を膝で割ってパスガードする。
サイドポジションでがっちりと押さえ込む田村は鉄槌、後半は袈裟固めのような態勢からパンチを落とす。ここまで防戦一方だったリオンは、サイドポジションから反転してタックルで立ち上がると、田村を豪快にテイクダウン。
ようやくリオンが有利なポジションを奪ったのだが、田村はガードからリオンの上半身をハイガードでがっちりと固定し、パンチを打ち続ける。
3R、田村の左ミドルに対して、一気に距離を詰めるリオン。田村はヒザ蹴りを当ててリオンを突き放し、スタンドの攻防になると、抜群のタイミングで左ミドルを連打!
リオンはパンチの距離まで詰めることが出来ない。また田村は蹴った後、すぐに両手で顔をブロックし、蹴りに対するカウンター対策も怠らない。しかし一瞬の隙をついたリオンの右ストレートが田村の顔面をとらえる! これでバランスを崩した田村だったが、必死にリオンの足元にタックルに入ると、渾身の力でテイクダウンを奪う。
田村はリオンの胸に頭をつけてコツコツとパウンド、リオンの三角絞めに対しても背筋を伸ばしてディフェンスする。
逆転勝利を目指し、下から展開を作ろうとするリオンだったが、田村は必死にそれを押さえ込む。そして田村がインサイドガードの状態のまま、試合が終了。パンチに対する的確なブロッキングと、距離を取る左ミドルでリオンを完封した田村が新王者の座を手に入れた。
▼セミファイナル 第10試合 ライト級5分3R
○アントニオ・カルバーリョ(カナダ/シャオフランコMMA/同級世界2位)
判定 2−1 ※29−28、29−30、29−28
●日沖 発(日本/ALIVE/同級世界8位)
1R、左右のローを蹴っていく日沖。組み付いてくるカルバーリョからテイクダウンを奪うと、一気にマウントポジションまで移行し、パンチを落とす。
必死に足を入れてガードに戻そうとするカルバーリョだったが、日沖は難なくそれをパスガード。一度は立ち上がられるものの、外掛けですぐにテイクダウンを奪う。そして再びマウントをポジションを取って、パンチを落としていく。
対するカルバーリョもポジションを入れ替えて、パスガードを狙いながらパンチを落とす。やや攻め込まれた感じある日沖だったが、ハーフガードから脇を差して立ち上がり、ポジションを入れ替える。
そしてカルバーリョのフックガードをまたぐようにパスガードしてマウント、ハーフからパンチを落としていく。
2R、長身を生かして、日沖はジャブと右ローで攻める。テンポよく右ローを蹴る日沖の前に、カルバーリョはなかなか距離を詰められない。しかしカルバーリョがパンチだけでなく、蹴りとパンチのコンビネーションを見せると、日沖はカルバーリョの攻撃を被弾してしまう。
テイクダウンも奪われた日沖だったが、下から足関節を使って立ち上がる。ここから激しいパンチの打ち合いとなるが、カルバーリョがテイクダウンを奪う。
3R、パンチとローのコンビネーションで攻める日沖に、カルバーリョの右ストレートがヒット!
さらにカルバーリョは左右のミドルキックを飛ばす。手数で上回る日沖だが、パンチが当たるのはカルバーリョ。ワンツーで日沖を後退させて左フックを当てる。
残り1分30秒、カルバーリョの左フックに日沖が胴タックル、渾身の力でテイクダウンを奪うと、上半身を固めてパスガードを狙う。
しかしカルバーリョも必死にそれを阻止、コーナー際で四つ組の攻防となったところで試合終了のゴングとなった。判定はスプリットでカルバーリョ。接戦を制したカルバーリョがライト級サバイバルマッチで生き残った。
▼第9試合 フェザー級 5分3R
○マルコ・ロウロ(ブラジル/同級世界9位)
判定 2−0 ※30−28、29−29、30−27
●大沢ケンジ(和術慧舟會A-3/同級世界1位)
1R、前後にステップを踏む大沢。上体を振って、ロウロにパンチのプレッシャーをかけ、右ローを飛ばす。左手のガードが低い大沢に対して、ロウロが伸びのある右ストレート!
さらに大沢に組み付いてテイクダウンを狙っていく。大沢はロウロに背中を見せつつ、ロープを使って上手く立ち上がる。
ロウロのテイクダウン狙いを凌いだ大沢は、ローとハイキックを蹴り分け、ロウロを後退させると、右ボディストレートから左フック。さらに強烈なミドルをロウロのボディに叩き込む。ロウロはそのミドルに合わせて組み付いていくものの、テイクダウンを奪うには至らない。
2R、蹴りのフェイントから一気に組み付くロウロ。ここでロウロは大沢の腕を背中でクラッチしたまま、大沢をマットに転がすが、大沢は背中を見せて立ち上がり、グラウンドには持ち込ませない。
大沢は顔とボディにパンチを打ち分け、ロウロの足が止まったところに右ロー。ロウロのジャブも頭の位置をずらして、空振りさせる。残り2分30秒、タックルからテイクダウンを狙うロウロ。大沢の後ろにつくと、一旦、コーナーに押し込んでバックドロップのように投げる。
しかし大沢はここでもすぐに起き上がり、ロウロの体を突き放すと右フック! ロープ伝いに逃げるロウロを左右の連打で追いかけて、左フックを当てる。その後もロウロのテイクダウン狙いを凌ぎ、大沢が打撃を当て続ける。
3R、大沢のプレッシャーに下がるロウロ。パンチのフェイントから渾身のタックルでテイクダウンを仕掛けていくのだが、大沢はロウロに背中を見せて立ち上がる。足をかけ、タックルで押し込むなど、あの手この手でテイクダウンを仕掛けるロウロだったが、やはり大沢を倒すことができない。
残り1分、前に出る大沢と下がりながらパンチを返すロウロ。コンパクトなパンチを撃つ大沢に対し、ロウロは大降りながらフルスイングでパンチを繰り出す。
単発ながらパンチを当て続けた大沢と、グラウンドに持ち込むことは出来なかったもののテイクダウンを狙い続けたロウロ。結果はジャッジ2名がロウロを支持し、ロウロの判定勝ちとなった。
▼第8試合 フェザー級 5分3R
○岡嵜康悦(総合格闘技コブラ会/同級世界6位)
判定 2−0 ※29−29、29−28、29−28
●山本篤(KILLER BEE/同級世界7位)
▼第7試合 バンタム級 5分3R
○阿部マサトシ(日本/AACC/同級世界2位)
反則勝ち 2R4分38秒 ※下からの頭部への蹴り
●ダニエル・オテロ(ブラジル/ファブリシオ柔術/同級世界10位)
▼第6試合 ライト級 5分2R
○碓氷早矢手(和術慧舟會RJW)
判定 3−0 ※20−17、20−17、20−17
●村山英慈(シューティングジム八景)
▼第5試合 フライ級 5分2R
△澤田健壱(パラエストラ東京)
ドロー 判定 1−0 ※19−19、19−19、20−19
△室伏シンヤ(SUBMIT静岡)
▼第4試合 ライトヘビー級5分2R
○余膳正志(日本/シューティングジム大阪)
TKO 2R1分26秒
●安達明彦(日本/パラエストラ松戸)
▼第3試合 2007年新人王決定トーナメント2回戦 ウェルター級5分2R
○アローイ石橋(日本/パラエストラ札幌)
判定 3−0 ※20−16、20−15、20−15
●中島邦男(日本/マッハ道場)
▼第2試合 2007年新人王決定トーナメント2回戦 ウェルター級5分2R
○阿仁鬼(日本/パラエストラ札幌)
KO 1R3分50秒
●田口 公一(日本/PUREBRED大宮)
▼第1試合 2007年新人王決定トーナメント1回戦 ライト級5分2R
○直撃我聞(日本/PUREBRED京都)
TKO 2R2分54秒 ※パウンド連打
●野口ヨシキ(日本/パラエストラ札幌)
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