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KGS
「INNER WARP presents R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT'07」
2007年6月17日(日)東京・ディファ有明
開場15：00 トーナメント開始16：30
RISING STAGE開始15：10
▼メインイベント FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 決勝戦 3分3R延長1R
○TURBO（FUTURE_TRIBE ver.OJ/WMAF世界スーパーフェザー級王者）
判定3−0 ※30−28、29−28、29−28
●末広智明(大道塾吉祥寺支部)
※TURBOが60kgトーナメント優勝
 60kg級トーナメントの決勝戦は、R.I.S.E.の軽量級エース候補と呼ばれて久しい大道塾の北斗旗軽量級王者・末広と、様々な団体で幅広く活躍するフリー系の大物TURBOで争われることになった。
1R、これまでの2戦とは違い慎重なTURBO。左右に素早いフットワークで動き末広にテンカオを打たせないばかりか、末広の右もヒョイヒョイとかわしていく。そして、右ローを狙い撃ち。パンチで前に出る末広だが、拳は空を切る。TURBOは右ストレートで飛び込んだかと思うとサッと離れ、接近戦になると首相撲からのヒザ蹴り、崩しで末広をマットに転がす。
2R、末広の攻撃をかわし続け、自分の攻撃は的確に当てるアウトボクシングを展開するTURBO。右ローとヒザ蹴り＆レバーブローで末広にダメージを蓄積させていき、末広の右ミドルに右ストレートを合わせてプッシュ気味のダウンを奪う！ その直後、末広も右フックをヒットさせTURBOに腰を落とさせるが、TURBOは末広に付け入る隙を与えない。
 3R、ダウンを挽回しようと攻める末広だが、TURBOはヘッドスリップ、両腕ブロック、クリンチを多用してクリーンヒットを許さない。左右のフックとローで前に出る末広。しかし、TURBOに距離を詰められて組み付いてしまい、後続打が出ない。最後まで攻めきった末広だったが逆転はならず、TURBOが歓喜の勝利を収めた。
「トーナメントは初めてで、3試合過酷なトーナメントを制せて本当に嬉しいです。言葉にならないくらい。ずっとこのベルトを守り続けるので、応援お願いします」とリング上からマイクアピールしたTURBO。多くの観客が残ったことが、好試合の連続を証明していた。
敗れた末広は「2月から何回試合をしたんだろうってくらいやったので、しばらく休みたいです」と本音を吐露。2月、4月とR.I.S.E.に試合に出て、4月と5月には空道のトーナメントに出場、そして今回のトーナメントとハードなスケジュールが続いたためだ。同じ道場の関係者によれば、ローキックのダメージが蓄積していたという。
●TURBOのコメント
「本当に嬉しいっすね。こんなに嬉しいものとは思わなかった。
1回戦はもっとガンガン行ってもよかったけど、見すぎちゃった。やらせすぎた。彼はデビュー戦であれだけ出来るから、これからが楽しみですね。
準決勝は相手が全然止まってくれなくて。中須賀選手が出てくると読んでいたので、予想外だった。左ミドルを中心にやろうと思ってましたが、止まってくれなかった。パンチは大きいから見えてましたよ。
決勝戦はさすがにノーダメージというわけにいかず、息もあがってきて。末広選手はローが効いていたように見えたので、ローを中心にと思ってました。3Rは倒しに行くより勝ちに徹しちゃいましたね。もっと本当は打ち合ってベルトを取りたかったんですけど。トーナメントの優勝が欲しかったので。
1日3試合は疲れました。初めてですよね。よくK-1の選手はやってると思いましたよ。目の前の相手に集中して、先のことは考えずにやりました。試合はどんどんやりたいので、狙ってきて下さい。受けて立ちますよ。
連敗したのはちょっとの差だったと思うんですよ。最後の詰めが甘かったのと、倒す武器がなかったのが原因。今日はダウンも取れたし、それが勝ちに繋がったけど、去年は一発で倒す武器が欠けていたと思います。ダウンはタイミングですからね。今日はそれがバッチリ合った。
連敗中は引退危機でしたね。本当に申し訳なくて、やらない方がいいかとも思いました。周りの人やジムのみんなにもつまらない思いをさせて…一度は下がったけどまた上がってきたので、そのまま行きます。自分の階級の全員とやりたいんですよね。だからトーナメント途中で負けた選手ともワンマッチでやりたいし、リベンジも受けます。
（闘いたいと名前を挙げた全日本キックの山本真弘＆元気は）やってくれますかね？ まだまだ体は動く自信があるし、やれるんであればやりたい。
賞金の100万円でみんなにビールを振舞いたいですね。ミットとかサンドバッグとか言ってましたけど、ミットとビールどっちがいいかを聞いたらみんなビールって言うと思う（笑）。代金が101万円になったら涙が出そうですけど」
▼セミファイナル スペシャルマッチ 70kg以下契約 3分3R延長1R
○HAYATO（FUTURE_TRIBE）69.6kg
判定3−0 ※30−27、30−28、29−28
●裕樹（リアルディール）69.4kg
 1R、パンチを警戒してブロックを固めるHAYATOに対し、裕樹は予告どおりローキックを連発していく。上にパンチを集めてローキック、右をフェイントして左ロー。HAYATOは左ジャブを多用し、右ストレートや左アッパーへ繋げていく。左右の前蹴り、ミドルで裕樹を突き放す作戦。が、終盤には裕樹のローでHAYATOが大きくバランスを崩し、裕樹はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
2R、やはりローキックを狙い撃ちする裕樹。同じようにパンチを警戒してガードを固めるHAYATOだが、裕樹が打ちに来ると打ち合いに応じる。HAYATOの左フック、左アッパーが入り出し、ボディへのパンチ＆ヒザも繰り出す。そして、ボディへの前蹴りで裕樹をロープ際へ吹っ飛ばし、左アッパーでダウンを奪う！ 焦る裕樹はローを捨ててパンチでの打ち合いを挑むが、HAYATOはガッチリとブロックして左フック、右ストレートを返していく。
3R、前蹴りで距離をとりながらパンチを当てていくHAYATOに、裕樹もパンチで打ち合いながらのローキック。HAYATOに疲れが見え、左足が効いてガクガクする場面もあったが、最後までペースを崩すことなく闘い抜いた。
 ▼第8試合 スペシャルマッチ 70kg以下契約 3分3R延長1R
○拳士（シルバーウルフ）70.0kg
KO 1R2分55秒 ※右フック
●龍二（リアルディール）69.9kg
1R、圧力を掛けて前に出る龍二。パンチのコンビネーションで拳士をロープ際に追い詰めていき、連打を加えようとしたところで拳士の右フックがカウンターでヒット！ 龍二がダウン！ 拳士は足元がおぼつかない龍二に右ストレートでダウンを追加し、プロボクシング仕込のパンチでラッシュをかける！
龍二は両腕ブロックを固めて必死のディフェンス、拳士がインファイトを仕掛けてくるとクリンチ。そうやってダメージの回復を待った龍二は終盤にもパンチで圧力をかけていったが、再び右フックをもらって体が泳ぎ、拳士に攻められたところでレフェリーが試合をストップした。
▼第7試合 FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 準決勝 3分3R延長1R
○TURBO（FUTURE_TRIBE ver.OJ/WMAF世界スーパーフェザー級王者）
判定3−0 ※30−26、30−25、30−25
●オノリュウ（クロスポイント・ムサシノクニ）
 1回戦で大須賀を破る番狂わせを演じたオノリュウが、続けてTURBO狩りに挑んだが、TURBOはエンジン全開でオノリュウを引き離した。
オノリュウの右パンチをヘッドスリップやスウェーで徹底的にかわし、スピードで翻弄するTURBO。回りながらの右ローを軸に、いきなり距離を縮める飛び込み様の右ストレート、接近しての連打を浴びせてサッと離れるなどテクニックとスピードが光る。
2Rにはオノリュウが組んだところに右フックを浴びせてダウンを奪ったTURBO。3Rになるとさらに回転のスピードを速めて右フックから左ハイ、さらに回り込んで右フックから左ハイを浴びせ、同じパターンで2度目のダウンも奪う。
3R、オノリュウは右を当てようとどんどん前に出るが、TURBOを捕らえることが出来ず二人目の大物食いはならなかった。1回戦の中須賀戦に集中してサウスポー対策を練り上げ、TURBO戦のことは全く想定していなかったという。
TURBOもまた、中須賀が上がってくると想定してサウスポー対策をしており、オノリュウの映像などを見ていなかった。「セコンドが1回戦を見ていてその様子を聞いていたのと、パンチで来る相手は得意なんで…」とTURBOはオノリュウ戦を振り返った。
▼第6試合 FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 準決勝 3分3R延長1R
 ○末広智明(大道塾吉祥寺支部)
KO 2R1分38秒 ※ヒザ蹴り
●板橋 寛（スクランブル渋谷）
テンカオが冴え渡る末広は、板橋の左腹に右のテンカオを集中。上体は左側に倒し、板橋の左のパンチはもらわない。さらに組んでのヒザ、前蹴り、右ボディストレートで板橋の左腹に攻撃を集中させると、板橋は腹を守るために左腕を使い、左のパンチが出せなくなってしまった。
2Rも徹底してボディを攻める末広、右ミドルから右テンカオというコンビネーションを見せ、右のテンカオから左のテンカオ、そして首相撲に板橋を捉えた末広はヒザ蹴りを連打！ これで末広が腹を抑えてうずくまり、末広が二連続KO勝利となった。
▼第5試合 FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 1回戦 3分3R延長1R
○オノリュウ（クロスポイント・ムサシノクニ）60.0kg
KO 2R2分30秒 ※右ストレート
●中須賀芳徳（NJKF/OGUNI/真王杯60kg準優勝・NJKFフェザー級2位）60.0kg
 もう一人の優勝候補・真王杯60kgトーナメント準優勝の中須賀が登場。対するオノリュウは強烈な右のパンチを武器に、現在四連勝中と勢いに乗っている。
1Rこそ中須賀の長いリーチから繰り出されるローキック＆左ストレートで突き放されたオノリュウだが、2Rからは右ストレートを繰り出して突進！ 中須賀をコーナーに追い詰めると右の連打でダウンを奪った！
まさかの場面に場内が大きく沸く！ 中須賀は立ち上がったがダメージは明らか。組み付いて時間が経つのを待ちたかったが、後半は打ち合いに転じた。左ストレートを放つとがら空きになる中須賀のテンプルへ、オノリュウの右がヒット。ロープに詰まる中須賀へ、オノリュウは右足を上げてフェイントをかけ、体ごとぶつけるような右フック！
中須賀は豪快に倒れ、担架が用意されるほどのダメージ。オノリュウが番狂わせを演じた。
▼第4試合 FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 1回戦 3分3R延長1R
○TURBO（FUTURE_TRIBE ver.OJ/WMAF世界スーパーフェザー級王者）59.7kg
KO 1R2分12秒 ※右ハイキック
●大嶋茂樹（スクランブル渋谷/KAMINARIMON
60kg級トーナメント優勝）59.6kg
 デビュー戦にして世界チャンピオンと対戦する大嶋は、全く物怖じせず試合前に強気発言を連発。本気でTURBOを喰うつもりである。
しかし、試合はあっ気なかった。ゴングと同時に前に飛び出したTURBOがいきなり右ボディストレートを放って威嚇。フットワークを駆使して素早く回り込み、ハイキックやローキック、いきなり飛び込んでの右ストレートと翻弄する。
ローやミドルを放つがTURBOの素早い動きについていけない大嶋。最後は大嶋のパンチに返したTURBOの左ハイキックが火を噴き、キャリアの差を存分に見せ付けた。
▼第3試合 FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 1回戦 3分3R延長1R
○板橋 寛（スクランブル渋谷）59.75kg
判定3−0 ※30−28、29−27、29−28
●菅原勇介（山木/05年MA日本キックボクシング連盟ライト級新人王）60，0kg
 末広を破り、トーナメント出場権を得た菅原は名門・山木ジムの新鋭。一方の板橋はR.I.S.E.で鍛え上げられた生え抜きの選手。
サウスポーの板橋は1R、右ローキックからの右フックでいきなりダウンを奪う。菅原は冷静にミドル、前蹴り、ヒザと自分のペースで闘おうとするが、板橋は全く下がらずにどんどん前へ出て攻め続ける。
板橋の前進は最後まで止まることなく、菅原の前蹴りやミドルにも後退せず逆に後退させ、判定勝利を奪った。
▼第2試合 FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 1回戦 3分3R延長1R
○末広智明(大道塾吉祥寺支部)59.25kg
KO 3R1分39秒 ※ヒザ蹴り
●ファイヤー原田（J-NETWORK/レグルス池袋/J-NETWORKライト級3位）59.5kg
 1回戦注目のカードは、期待に違わない激戦となった。愚直に前に出て左フックの一発を狙う原田に対し、末広は回りこみながらのローキック、前蹴り、テンカオでほぼ一方的に攻撃を当て続ける。
ところが2R、タイミングよく原田の左フックがヒットし、末広がダウン！ これで勢いに乗った原田は3R開始前、観客に叫んでのアジテーション。左フックで猛然と攻めるが、末広はテンカオを当て続ける。
原田の前進がついに止まり、末広がパンチで猛攻撃を加えてコーナー際での左右フックで原田がついにダウン！ 末広は原田のボディに攻撃を集中させ、ロープにもたれる原田へヒザとフックの連打！ 人間サンドバッグ状態になった原田を見て、レフェリーが試合をストップした。
▼第1試合 FLASH
to CRUSH TOURNAMENT'07 リザーブマッチ 3分3R延長1R
○パトリシア山内（湘南格闘クラブ）59.0kg
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●KOICHI（新宿レフティー）59.9kg
＜RISING STAGE＞
▼第5試合 70kg以下契約 3分3R
○小宮山大介（北斗会館）
判定3−0 ※30−29、30−28、30−29
●左 禅丸（レグルス池袋/J-NETWORKウェルター級7位）
▼第4試合 へビー級 3分3R
△イ・ソンチョン（ワイルドシーサー群馬/元プロボクシング東洋太平洋ミドル級王者）
ドロー ※判定1−0 ※29−29、29−29、30−29
△マッスルヒラヌマ（フリー）
▼第3試合 67kg以下契約 3分3R
○國安浩史（シルバーウルフ）
KO 3R1分21秒 ※右アッパー
●高平大需（ドージョーチャクリキ・ジャパン）
▼第2試合 53.5kg以下契約 3分3R
○梅原崇雪（TARGET）
判定3−0 ※三者とも29−28
●Roberto（club EDO）
▼第1試合 Kリーグプレゼンツエキシビションマッチ 2分2R
YUKIYA（ウィラサクレック・フェアテックス）
※エキジビションのため勝敗なし
KAZUYA（ファイティングスペースゼロ）
写真提供＝株式会社KGS/山本千代
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