TBS/FEG
「Ameba presents K-1 WORLDMAX2007〜世界一決定トーナメント〜」
2007年6月28日(木)東京・日本武道館
開場17:00 開始18:00
▼メインイベント K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○魔裟斗(日本/シルバーウルフ/K-1WORLDMAX2003世界王者)70.0kg
判定3−0 ※三者とも30−27
●J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム/HERO’S2006ミドル級世界王者)70.0kg
1R、右ローをフェイントしながら右ストレートを放つカルバン。魔裟斗は左へ回りながらの右ロー。カルバンは魔裟斗のミドルをキャッチしてのパンチ! 魔裟斗が下がると振りかぶるようなフック!
場内から大きなどよめきが起こるが、魔裟斗は右アッパーから右ロー、レバーブローからの右ローで反撃。爆発する魔裟斗コール。魔裟斗はワンツーからロー、カルバンのリターンのパンチは軽くかわす。
カルバンの右ストレートをパーリングしてかわし、逆に右ストレートをヒットさせる魔裟斗。下がったカルバンに左アッパーから右ロー。左ジャブから右フックを打ち下ろし、カルバンを防戦一方にさせる。
2R、ジャブから右ローに繋げる魔裟斗。カルバンが大振りの右フック、さらに左フック! 下がる魔裟斗だが、ニヤリと笑って右ストレートで押し返し、ワンツー・スリー・フォーからの右ローでカルバンを転倒させる。魔裟斗が左ハイキック、そして右ストレートを連打。組み付くカルバンを投げ飛ばす!
魔裟斗が右ハイキック、右フックでインファイトを仕掛け、右ローキック。カルバンは思い切った右フックを振り回すと、魔裟斗も右フックを打ち返してアッパーの連打でカルバンをロープに釘付けにする! 果敢に打ち合う魔裟斗を何度もカルバンのパンチがかすめ、一見スリリングに見えるが魔裟斗は巧みにかわしている。残り10秒、魔裟斗の右ストレートがヒット!
3R、パンチで打ちに行く魔裟斗は右アッパー、テンカオ、右ストレート。それでもカルバンは前に出る。魔裟斗は左フックから右ストレート。カルバンが前に出たところで魔裟斗のテンカオが鮮やかにヒット!
明らかに動きが鈍ったカルバンをヒザ蹴りの連打で攻める魔裟斗。左右のフック、そして右ロー、防戦一方になるカルバンへパンチのコンビネーションを叩き込む。
魔裟斗はカルバンの飛びヒザ蹴りをかわすとテンカオ連打、前に出るカルバンへ右アッパー。それでもカルバンは倒れない! 魔裟斗が最後にもう一度パンチで前へ出て、ダメ押しした。
▼セミファイナル K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/K-1WORLDMAX2004&2006世界王者)69.9kg
判定3−0 ※30−28、30−27、30−28
●ニキー・ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム/K-1WORLDMAX2007西欧王者)69.3kg
1R、ジャブから強い右ローを放つニキーが右ストレートから左レバー。パンチで圧力を掛けていくニキーに、ブアカーオは押しながらのハイキック。
ジャブでガードさせての右ハイキック、さらに組み付いてのヒザ蹴り。ブアカーオが左フックからの右フック、組んでヒザ蹴り、突き放してのローと多彩な攻めで上下に揺さぶる。
2R、頭をつけるような距離からショートアッパーの応酬となり、ニキーの右アッパーがヒット! ブアカーオの顔つきが変わり、前へ出てローキック&ヒザ。ワンツーから左ロー、ボディを叩いて左ローと前に出るブアカーオ。
ニキーが前に出てくると右ストレートを突き刺し、すぐに右ロー。左ローから右ロー、さらに前へ出て左フックを叩き込むブアカーオ。完全に横綱相撲の様相を呈してきた。
3R、組み付いてのヒザ蹴りからハイキック、ニキーのパンチをかわして右ローからボディへの左ヒザ。
離れては蹴り、接近してはパンチとヒザ、そしてすぐに離れてまた接近すると変化自在の距離で攻撃を加え続けるブアカーオ。ニキーは前に出ようとするが、ブアカーオに肩で押されて左のパンチを叩き込まれ、まさに為す術なし。ニキーのパンチは空を切り、ブアカーオが格の違いを見せ付けた。
▼第7試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1WORLDMAX2002世界王者)69.5kg
判定3−0 ※三者とも30−29
●ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズMMAアカデミー/K-1WORLDMAX2006ベスト8)69.9kg
1R、右へ大きく回るカラコダは意外にもローキック。クラウスが前に出てパンチから右ロー、そのローでカラコダを転倒させる。圧力を掛けていくクラウス。
が、打ち合いになるとカラコダの左フックがクラウスの顔面を捉える! カラコダは下がりながらもクラウスがパンチで来ると必ずカウンターを打ち返す。それを読んだか、クラウスはパンチの後に右ローをフォローする。
2R、圧力を掛けて前に出るクラウスへカラコダが右ロー、クラウスがパンチを出すとやはりカウンターを突き刺す。クラウスはワンツーから左ハイ、ジャブを出して右ローだ。右ローにバランスを崩すカラコダ。クラウスが右フックから左のヒザを顔面へ突き刺すが、カラコダはすぐに右フック。
カラコダをロープへ詰めたクラウスは左フックのダブルから右ボディ、さらに左ハイと鮮やかなコンビネーションで魅せる。ジャブを出すカラコダにクラウスが意表を突くバックキック! 両者ともに一歩も退かない打ち合いが続く。
3R、左ジャブを伸ばし、クラウスのパンチにカウンターを取ろうとするカラコダ。クラウスはパンチを出しながら右ロー。左フックで倒しにかかるクラウスに、カラコダも左フックを合わせて右アッパー。ジャブを突き刺し、カウンターを奪いに行くカラコダ。クラウスの右ストレートにカラコダが大きく仰け反る!
ロープを背にするカラコダへクラウスがラッシュ、カラコダも左右のフックで倒しに行くが、クラウスは足を止めたままボディワークだけでパンチをヒョイヒョイとかわし、場内を大きく沸かせる! 大歓声の中、ゴングが鳴った。判定はクラウス! 初代王者が熱戦を制した。
▼第6試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシングオランダ/K-1WORLDMAX2005世界王者)71.0kg
KO 1R2分7秒 ※右ストレート
●オーレ・ローセン(デンマーク/Untamed)70.0kg
前日計量で1kgオーバーし、会見も欠席したサワー。実は熱があり、体を動かすのもしんどいという最悪のコンディションだったという。1日経って、どれくらい回復したのか?
1R、前に出るのはオーレでローキックを飛ばし、首相撲でサワーを投げ飛ばす。右ストレートを連打して前に出るオーレ。サワーは両腕ブロックをしながら弱々しく下がるも右クロス。オーレはパンチでどんどん前へ出て行くが、サワーを捕らえることは出来ない。サワーはオーレの突進をかわし、右ハイキックからオーレが打ち返してくるところへ狙い済ました右のクロスカウンター! この一発でオーレはもんどりうって倒れ、10カウントを聞いた。サワーが最悪のコンディションながらもテクニックの違いを見せ付け、オーレを返り討ちにした。
▼第5試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKF/K-1WORLDMAX2007日本王者)69.9kg
判定3−0 ※30−29、30−28、30−27
●デニス・シュナイドミラー(ドイツ/Feuer
sports/K-1WORLDMAX2007東欧王者)69.7kg
1R、佐藤の右ローにデニスはパンチを返し、佐藤の蹴り足を掴んでのパンチ、佐藤はジャブで突き放す。ジャブから右ローを繰り返す佐藤、デニスもローを返すが圧力を掛けていくのは佐藤の方だ。
デニスが連打でインファイトに行こうとすると、佐藤はすぐに腕を差して連打を止める。そして、前に歩くようなヒザ蹴りで顔面を狙う。佐藤の右ローキック! デニスが左右のフックで前に出ると、佐藤は顔面へのヒザ蹴り!
2R、前に出る佐藤は右ローと左ヒザ、デニスは左右のパンチを伸ばしていく。佐藤がジャブから右ヒザ、デニスのワンツーに右の顔面ヒザ。デニスが連打に来ると首相撲に捉え、突き放すと同時に左ロー。ここから佐藤の左ローが面白いように決まりだす。佐藤は左ローの連打、右の顔面ヒザ! 粘るデニスを確実に佐藤の左ローが蝕んでいく。
3R、前に出る佐藤は右ローから左ロー、パンチの連打でコーナーへ追い詰め、左ハイキックから飛びヒザ蹴り。押しての左ロー、顔面ヒザ、そして右ローとリーチを活かした闘い方をする佐藤。
デニスもパンチを返していくが、佐藤のローをもらうと下がってしまう。佐藤はパンチでガードを固めさせての左ロー、右ロー、そしてボディへのヒザ。フックを振り回すデニスへ、佐藤は首ヒザの連打から左右のローキックだ! ゴングが鳴ると佐藤は両手を大きく挙げて勝利をアピールした。
「こんばんは。愛を知る県、名古屋から来た佐藤です。今日は応援に来てくれた人がいっぱいいて、仕事休んで学校休んで来てくれてありがとうございます。去年はベスト8で負けたんで、臥薪嘗胆の気持ちでしっかり練習して試合をします」とアピールした。
▼第4試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム/推薦選手)69.2kg
本戦判定 ※30−30、30−30、30−30
延長戦判定3−0 ※三者とも10−9
●ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME/K-1WORLDMAX2006ベスト4)70.0kg
ドラゴはいつもどおり、入場時間をたっぷりと使ってのドラゴダンス! ファンも両手を高く上げてのクラッピンハンドでドラゴを煽る。
1R、ドラゴは先制の左ハイキック、そしてもう一度左ハイキック。右ローから左ハイキックと高い蹴りを出してザンビディスにガードさせ、パンチを打たせない作戦だ。ザンビディスはステップを踏みながら回っていき、レバーブローからの右フックを狙う。
ドラゴの右ローに左右のボディからのヒザ蹴りを返すザンビディス。ドラゴが右ハイを二発、そこからバックキック! ザンビディスはボディから右ローだ。足を使って大きく回るザンビディスは、追ってくるドラゴに飛びヒザ蹴り。ドラゴはガードして右ローキック。
2R、やはりハイキックを多用するドラゴにザンビディスはボディからのフックを狙う。ステップワークから飛びヒザ蹴りを繰り出すザンビディスは、ドラゴの蹴りをかわすと一気に連打。
ザンビディスは飛びヒザ蹴り、ローキックの応酬からドラゴが右フックを繰り出すが、ザンビディスも打ち返す。ボディを叩き、さっと離れるザンビディス。ドラゴのバックキックは失敗、ザンビディスが左右のボディを叩くとドラゴはガードして丸まってしまうが、すぐに右ローキックで前に出てザンビディスを防戦一方にさせる。
3R、前に出るドラゴは右ロー、ザンビディスは左フックで迎え撃つ。ザンビディスの左右のボディとドラゴのヒザ蹴りが激しく交錯! ドラゴのローにフックを合わせるザンビディス。ドラゴのバックキックがヒット!
ドラゴは左ミドル&ヒザ蹴りと蹴り技中心に攻め、ザンビディスはボディからのフックを狙う。ボディを叩きながら前に出るザンビディスは、右フックを狙うがドラゴもヒザ蹴りと顔面への前蹴りで前へ出る! ローの応酬が続く中、ゴングが鳴った。
しかし、判定は三者とも30−30でドロー。勝敗は延長戦にまでもつれこんだ。前に出るドラゴは右ローから左右のパンチ。ドラゴは前蹴り、ワンツーから右ロー、左ハイキックと攻める。
ザンビディスは下がりながらもボディを叩き続けるが、ドラゴの右ローに体を捻ってしまう。逆にザンビディスのボディをドラゴは体を丸めてガードする。ドラゴの左ストレートに合わせたザンビディスの左ハイキックがヒット! ラッシュを賭けるザンビディスだが、ドラゴも左右のパンチとヒザ蹴りを出して突進だ。死力を振り絞る両者は最後まで打ち合い、蹴り合い続けて場内を沸かせた。
▼第3試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ/推薦選手)69.7kg
KO 3R1分24秒 ※左フック
●イ・スファン(韓国/韓国体育館/K-1WORLDMAX2007アジア王者)69.8kg
1R、サウスポーのイをキシェンコはロープに詰めての強烈レバーブロー。キシェンコがワンツーから再びレバーブロー、イは下がり続ける。前に出るキシェンコは顔面からレバーを狙い続け、右フックから左右のフックの連打でイを追い回す! 強気に前に出るキシェンコにイも左ストレートを返すが、完全に圧力負けしている。
2R、イは左ミドルから左テンカオ、前に出るキシェンコに左ミドルを合わせていくと、キシェンコは強烈な左ローを連発。キシェンコのレバーが再び炸裂! イは両腕ブロックを固めながら左ストレートを狙う。キシェンコのパンチにイが左ストレート!
キシェンコはバランスを崩すも右ローを返し、イはキシェンコの右のパンチに右アッパーを合わせようとする。下がりながらもローキック、ジャブを出すイ。パンチを出して攻めるのはキシェンコだが、イの手数も増えてきた。
3R、イがパンチを出していくとキシェンコは左右のボディ、そして連打から左フック! ガクッときたイにスタンディングダウンが宣告される。詰めに入るキシェンコはワンツーから右ハイ、さらにストレートを突き刺して左フック。キシェンコが左フックを一閃! 弾けるように吹き飛んで倒れるイ!
20歳のキシェンコが見事なKO勝ちで、MAXに新しい風を吹かせた。最後は豪快に倒されたイも敗れたとはいえ可能性を見せてくれたといえるだろう。
▼第2試合 スーパーファイト 3分3R延長1R
○小比類巻貴之(日本/チームドラゴン)70.0kg
判定3-0 ※30−28、30−29、30−28
●ツグト“忍”アマラ(モンゴル/フリー)68.6kg
1R、コヒは右へ回りながらの右ロー、忍のパンチをかわしていく。右ローを確実に当てていくコヒに忍はバックブロー、ワンツーで仕掛けて行くもコヒは無理して打ち合わずクリンチ。忍はワンツーで突進、コヒはやはり打ち合わずにクリンチだ。
2R、回らなくなったコヒに忍が左ハイキック、右フック。コヒは下がりながらも掴んでのヒザ蹴り、顔面前蹴り。コヒは再び回り始め、堅実に右ローキック。忍が前に出てくると飛びヒザ蹴りを繰り出すが、忍がかわす。ジリジリと詰める忍に右ローを蹴り続けるコヒ。忍が踏み込むとすぐに掴んでのヒザだ。
3R、パンチで前に出る忍にコヒは左のテンカオ、離れると右ロー。ジャブで距離をとり、回り込んでの右ローを叩き込んいくコヒ。右ローで忍が尻餅をつくと、コヒはガッツポーズ。
右ローを連打し、ハイキックも繰り出すコヒ。忍もパンチを振り回すが、コヒの右ロー連打、そして顔面への前蹴り。コヒの右ローに忍の体が泳ぐ。するとコヒはまたもガッツポーズ。完勝で復活勝利を挙げた。
「これからまた頑張ります。ありがとう、みんな!」と満面の笑顔でコヒは場内へアピールした。
▼第1試合 スーパーファイト 3分3R延長1R
○TATSUJI(日本/アイアンアックス)70.0kg
判定2−0 ※29−28、29−29、29−28
●アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)70.0kg
畑山から倒す打ち方を短い期間ながらも学んだというTATSUJI。どう変化しているかが見ものだ。
1R、TATSUJIのフックにワンツーを返すアンディ。ジャブと前蹴りで距離を取るアンディへ、TATSUJIは踏み込んで行っての左フック。左右のフックで前に出て行くTATSUJIを組み付いて止めるアンディ。
鋭い右ストレートをヒットさせ、前に出るアンディへTATSUJIの前蹴りからの右フックがヒット! 腰を落とすアンディ。一気に追い込んでいくTATSUJIだが、アンディは組み付いて耐える。
2R、左右のストレートを伸ばすアンディに右から入っていくTATSUJI。アンディは飛び込みながらのヒザから組み付く。逃げるアンディにTATSUJIが踏み込んでの右フック、TATSUJIは頭を低くして入り右フック。
TATSUJIが左ボディから右フック、アンディはTATSUJIのパンチの圧力に耐え切れずクリンチが多い。前に出るTATSUJIにアンディが顔面前蹴りを突き刺すが、TATSUJIは“来いよ”とカモンゼスチャー。頭を低くして左右のフックを入れるTATSUJIに、アンディは左のテンカオを確実に当てて行く。
3R、TATSUJIが左から右フック、そのまま突っ込んでいく。ブレイク直後、アンディの右ストレートがクリーンヒット! 一気に左右のストレートで詰めるアンディ。足を使いながらジャブ、右ローを当てていくアンディへTATSUJIも左右のフックで応戦。右ストレートを狙うアンディ、TATSUJIが組み付く。離れ際にアンディが放った左インローが下腹部に入ってしまい、試合は一時中断。左右のフックを放ちながら前に出て行くTATSUJIだが、アンディのクリンチにどうしても捕まってしまう。
またもKOを逃したTATSUJIはガックリと肩を落として自軍コーナーへ戻ったが、判定勝利を収めた。
▼オープニングファイト第3試合 K-1ルール 3分3R
△尾崎圭司(日本/チームドラゴン)69.9kg
判定2-0(尾崎)→審議の結果ドロー
△パク・ウィング・ヒョング(香港/ウーニク・タイボクシング)69.0kg
1R、ローの蹴り合いの中、ヒョングの左ローに左ミドルを合わせようとする尾崎。ヒョングは右ローを激しく蹴り続ける。上にパンチを集め、右ローを蹴りこむヒョング。尾崎も右ローを単発ながら返し、左ミドル。尾崎の右クロスは空を切り、踵落とし、バックキックも空振りに終わる。
2R、尾崎が前に出てローキック、ヒョングも強気に打ち合う。尾崎が右クロスを合わせようとするが失敗、続く左フックはヒット。上にパンチを集め、右ローに繋げるヒョング。いきなり組みついてのヒザも見舞う。
尾崎は前に出てロープへ詰めるが、ヒョングは右ローを蹴り続ける。尾崎も右ローからバックブロー。前に出る尾崎だが、入っていくとパンチからの右ローをもらってしまう。尾崎も返しの左ロー、これをヒョングは嫌がる。ヒョングは左のヒザを連発して突き刺し、尾崎はバックキック。尾崎は今ひとつ攻めきれない状態が続く。
3R、前に出て左ローを蹴る尾崎、ヒョングも右ローを蹴り返す。尾崎の右クロスに後退するヒョングだが、尾崎の攻撃に合わせて必ずパンチを放ってくる。疲れの見えるヒョングは尾崎が入ってくるのを待ってパンチとヒザ。尾崎は右ロー、ロープに詰めてのバックキック。尾崎の右クロスがヒットするも、ヒョングもすぐにフックを返す。尾崎のラッシュにヒョングも応えて打ち合いの中、試合終了のゴングが鳴った。
一旦は尾崎が判定2−0(30−30、30−28、30−29)で勝利したが、審議委員から異議申し立てが付き、審判団でビデオを見直した結果29−29でドローという判定に修正された。尾崎の勝利としたジャッジに関しては何らかのペナルティが与えられ、審判部の方から再戦願いが提出されることになる、と全試合終了後、大成敦ルールディレクターより発表された。
▼オープニングファイト第2試合 K-1ルール 3分3R
○名城裕司(日本/頂上会 テアゲネス・スポーツ・アカデミー)70.0kg
KO 2R2分46秒 ※3ノックダウン
●白虎(日本/Ranger品川)70.0kg
1R、ゴングと同時に前蹴りで突っ込む名城。そのまま一気にパンチで打ち合いに持って行き、左フックをクリーンヒットさせる。最初は面食らったかのような白虎も打ち合いに行くが、名城は前に出ながらの胴廻し回転蹴り。
白虎はステップを使いながら回り込み、名城はパンチでどんどん前へ出て行く。白虎は首相撲で名城を転がす。突っ込んでいく名城に白虎の右フックがカウンターでヒット、その後の右ストレートで名城ダウン!
名城はそれでも前に出て打ちに行き、白虎も強気に打ち合う。左フックを連続でヒットさせ、組み付く名城にヒザ蹴りを入れる白虎。名城が右フックからの左ハイキック!
2R、ジャブで距離をとる白虎にパンチで前に出て行く名城。左ストレートからの右フックで今度は白虎がダウン! 左右のフックで足を止めて打ち合う両雄。白虎は組み付いて回復を待ち、名城はどんどんパンチで攻めていく。至近距離でフックを打ち合う! その打ち合いの中、右フックで名城が2度目のダウンを奪取。左右のフック連打で名城が白虎を滅多打ちにしたところで、レフェリーが割って入った。
▼オープニングファイト第1試合 K-1ルール 3分3R
○ファリッド・ヴィヨム(フランス/フェニックスムエタイ)70.0kg
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●ノンタナン・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムック)69.9kg
1R、前蹴りから右ローのファリッド、ノンタナンも前蹴りで突き放すが、ファリッドは右ストレートを合わせる。圧力を掛けながら左フックを狙うファリッドにノンタナンは下がりながらジャブ、そして右ロー。
前蹴りとジャブを多用して距離をとろうとするノンタナン、ファリッドはパンチ&ヒザでレバーを攻めながら右ロー。ノンタナンも左ミドルを蹴っていくが、パワーを感じさせない。ファリッドが圧力を掛け続けて右ローを放ったところでラウンド終了。
2R、ファリッドの右ローとノンタナンの左ミドルの応酬となる。ファリッドはやはり圧力を掛けてワンツーの連打、左ミドル&左テンカオ。ファリッドのワンツーに対してノンタナンは左ハイキック、さらに足払いで転倒させた。ジャブと前蹴りでようやく前に出始めたノンタナンは、ファリッドのパンチをガードしながら前蹴りと左ミドル。ラウンド終了間際にファリッドの左アッパーがヒット!
3R、ファリッドがいきなりの左アッパー、ノンタナンのハイをスウェーして連打を加えていく。ノンタナンはあくまでもジャブと前蹴りで距離をとるが、ファリッドはワンツーを出しながらどんどん前へ。ノンタナンはテンカオから首ヒザ、右ロー。ファリッドの連打を両腕でガードして、打ち終わりに右ハイキックをヒットさせる。ファリッドは前に出てローとパンチ、ノンタナンは最後まで前蹴りで距離を取り続けたが、手数があまりにも少なかった。
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