新日本キックボクシング協会
「ATTACK-5」
2007年7月8日(日)東京・ディファ有明
開場15:45 開始16:00
▼第14試合
メインイベント 日泰ウェルター級国際戦 3分3R
○ガンスワン・Be Well(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●正木和也(日本同級王者/藤本)
ここまで1勝3敗と苦戦が続く日本勢。今大会、現役王者として対抗戦に挑む正木は、ムエタイ戦士の猛攻を食い止めることができるか?
1R、サウスポーのガンスワンに対して、前足と奥足に右ローを蹴る正木。ガンスワンはそこにカウンターを狙いつつ、左ミドルから左ストレートを打ち込む。ガンスワンの右に回ってローを蹴る正木。ガンスワンは距離が詰まると、正木を首相撲に捕まえる。終了間際、ガンスワンが正木を後退させて左ストレートを打つ。
2R、コンパクトにワンツーを打ち込む正木に対し、ガンスワンはパワフルな連打を繰り出す。左ミドルを蹴るガンスワン。そして組み際に短い距離でヒジを一閃! 正木は頭部をカットしドクターチェックが入った。会場にガツンと音が聞こえるほどの衝撃だったため、ドクターストップの不安もあったが、ここは試合続行。
再開後、正木は右の前蹴りとロー、さらにワンツーで飛び込んでいく。そこに左のヒジを狙うガンスワン。この左ヒジを繰り出し、そこから左ハイキック。さらに右アッパーから左ストレートとパンチで畳み込む。二段蹴りの奇襲攻撃を見せる正木。ガンスワンは左右の前蹴りを顔面に突き刺す。
3R、インローを蹴る正木だったが、ガンスワンは一気に距離を詰めて左右のフック。さらにそこからヒザ蹴りとミドルを蹴りこむ。正木もガンスワンが来るところに右ヒジを狙い、そして右ローを蹴り返していく。しかしガンスワンの左ストレートがヒット!
ガンスワンはここから右フック、そして左のテンカオを突き刺す。このテンカオで横を向いてしまう正木。正木は終了間際、逆転の右ヒジを繰り出すが当たらず。
ガンスワンの判定勝ちとなり、対抗戦は日本の1勝4敗という厳しい結果に終わった。
▼第13試合
メインイベント 日泰ウェルター級国際戦 3分3R
○ソーンラム・ソーウドムソン(元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者/タイ)
判定2−0 ※30−27、28−28、30−28
●荻野兼嗣(日本同級3位/ビクトリー)
1R、ジャブ&ローで攻める荻野に対し、ソーンラムはタイミングよく左ミドルを蹴る。荻野は左右のフックから左ロー、ソーンラムはそれを受けて左ストレートで飛び込んでいく。ほとんどローをカットしないソーンラムに対し、パンチと左ローを繰り返す荻野。ソーンラムも前に出てパンチを振り回すが、荻野はしっかりとディフェンスする。
2Rに入ってもパンチで前に出るソーンラム。下がりながら左ローを蹴る荻野という展開が続く。するとここでソーンラムが強烈な左ボディストレート! そこから強烈な右フックを顔面に返す。このボディで動きが止まってしまう荻野。
再びソーンラムの強烈な左ボディストレートを受けると、遂にダウンを喫してしまう。このまま勝負を決めようと一気に攻勢に出るソーンラム。荻野ローをすくってヒザ蹴り、さらに左ストレートで襲い掛かる。しかしここから荻野も反撃、打ち合いの中で逆に左ストレートを当て返し、そこからパンチをまとめる。
3R、荻野は左ローと左ストレートで攻める。しかしソーンラムは構わず前に出て左ミドル、さらに左ストレートから右フックを返す。荻野をコーナーに詰めると、左ストレート、左ヒジ、右フックと連打で畳み掛ける。劣勢の荻野だったが、これを凌ぐと左ローを起点に前に出て、さらにそこから左ストレート。ソーンラムをロープ際に釘付けにするとパンチとローの乱れ打ち! 荻野の逆転勝ちが期待されたものの、ソーンラムは決定打を許さず終了のゴングを聞いた。
▼第12試合
メインイベント 日泰ウェルター級国際戦 3分3R
○井場洋貴(日本同級6位/治政館)
TKO 2R終了 ※ソンマイが試合放棄
●ソンマイ・ケオセン(タイ)
井場以上の声援を受けたソンマイ。元々ライト級のソンマイだけに、井場の方が一回り体も大きい。
1R、インローとジャブを繰り出す井場に対して、ソンマイは下がりながら右ミドルを返す。ジリジリと前に出てプレッシャーをかける重い右ローを蹴りこむ。左フックが交錯する両者。すると終盤、ソンマイは左フックを立て続けに繰り出した。
2R、ジャブ&右ローで攻撃を組み立てる井場。ソンマイは1Rと同じように下がりながら右ミドルを蹴る。井場は下がるソンマイに左右の連打。ソンマイはそれをブロックして右ヒジを返す。
井場は左ボディフックや右ボディストレートでパンチを下に集め、ソンマイのブロックの間を狙って、顔面にフックやアッパーを打ち込む。しかしソンマイも左右のフックを返して応戦する。
しかし3R開始前、ソンマイ陣営がレフェリーに試合放棄をアピールし、これが認められて井場がTKO勝利。何とも煮え切らない結末となった。
▼第11試合
セミファイナル 日泰フェザー級国際戦 3分3R
○チョンブートン・ゲニワット(元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者/タイ)
TKO 2R1分46秒 ※ヒジによるカット
●内田雅之(日本同級6位/藤本)
ここまで6勝5分と無敗街道を突き進む内田が、元ラジャダムナン王者チョンプートンに挑んだ一戦。
1R、ジャブとローで距離を測る展開が続く中、内田が左右のロー。さらに軸足払いでチョンプートンをマットに転がす。徐々に動きが軽くなる内田はローから右ストレート、そのままバックヒジを繰り出す。
対するチョンプートンは右ミドル、内田がそれをキャッチしたところに右ストレート。細かくスイッチを繰り返し、右ミドルを蹴っていく。内田はコツコツ右ローを蹴り、ボディへのジャブから顔面への右ストレート、攻撃を上下に散らす。
2R、右ミドルを蹴るチョンプートン。内田はパンチのプレッシャーで前に出て右ロー。チョンプートンは左フックから右ストレートを打つ。右ストレートで飛び込んで左ボディを返す内田。このままパンチで攻勢に出たいところだったが…前に出て組み付こうとするチョンプートンが、その離れ際に右ヒジ! これで内田の頭部を切り裂く。
内田は一気にラッシュをかけてチョンプートンをロープまで詰めるのだが、ここでドクターチェック。最後の猛攻も空しく、ドクターストップが宣告された。
▼第10試合
セミファイナル 日泰バンタム級国際戦 3分3R
○ノッパチャイ・ラッタナヲン(タイ)
判定3−0 ※三者とも30−28
●木暮 智(日本同級1位/ビクトリー)
なぜかコブクロで入場するノッパチャイ。リングサイドに駆け寄るファンの子供ににっこり笑うなど、余裕を見せる。対する木暮はサラ・ブライトマン「Time
to say Good-Bye」でリングイン。リングアナが名前をコールすると、ノッパチャイに大声援が送られた。
1R、間合いを測るノッパチャイに木暮は左ローを飛ばす。互いに距離を詰められない展開が続くが、ノッパチャイが木暮のローをすくって、倒れ際に膝を突き立てる。左ローとミドルを蹴る木暮。するとノッパチャイが一気に前に出てヒザ蹴りと左のヒジ! この攻撃にノッパチャイ応援団は大きく沸き返る。しかしその後も動きも少ない展開が続き、このラウンドは静かな立ち上がりとなった。
2R、ノッパチャイはジリジリと前に出て、左のフェイントから右フック、さらにそこから左フックを返し、木暮のバランスを崩してヒザ蹴りを叩き込む。そしてノッパチャイが右ヒジを叩き込み、木暮から豪快なダウンを奪う。さらにノッパチャイ右で距離を測りながら、木暮をロープに詰めて左ストレート、、左ヒジ、ヒザ蹴り、右フックと怒涛のラッシュ! しかし木暮も必死にこれをブロックして距離を取ると、飛びヒザ蹴りを返す。
3R、下がりながらローとミドルを蹴るノッパチャイ。木暮が左ミドルを蹴ると、ノッパチャイもすぐに左ミドルを返し、2Rと同じように右で距離を取りながら左ストレートを打ち込む。すると木暮はカモンジェスチャー、これがノッパチャイの闘争本能に火をつけたのか、ノッパチャイは左を強振して木暮を威嚇する。左ミドルを飛ばし、前に出る木暮だったが、ノッパチャイのパンチを警戒してか、そこから手数が出ない。
逆にノッパチャイは左ストレートから、木暮の蹴り足をすくってヒザ蹴りとヒジ打ち。木暮は逆転の飛びヒザ蹴りを狙ったが不発。試合終了のゴングが鳴ると、左ヒジのパフォーマンスを見せたノッパチャイが判定勝利を飾った。
▼第9試合 日本ミドル級 3分3R
○榊 克幸(同級5位/トーエル)
TKO 1R0分47秒 ※ヒジによるカット
●持田貴朗(ビクトリー)
▼第8試合 日本ウェルター級 3分3R
△緑川 創(同級4位/藤本)
ノーコンテスト ※1Rにバッティングで高崎が負傷
△高崎博一(同級8位/誠真)
▼第7試合 日本ライト級 3分3R
△YOSHIO(治政館)
ドロー 判定0−1 ※29−29、30−29、30−30
△北道 一(誠真)
▼第6試合
日本ライト級 3分3R
○ジョニー・オリベイラ(トーエル)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●大塚隼人(ビクトリー)
▼第5試合
日本ウェルター級 3分2R
△土屋修平(伊原道場)
ドロー 判定1−0 ※20−19、20−20、20−20
△後藤貴司(トーエル)
▼第4試合
日本ライト級 3分2R
○坂梨隼人(伊原道場)
判定3−0 ※20−18、20−19、20−19
●照島 竜(市原)
▼第3試合
日本バンタム級 3分2R
○橋浦 猟(治政館)
不戦勝 ※馬場が負傷欠場
●馬場ワタル(横須賀太賀)
▼第2試合
日本ライト級 3分2R
△金子太郎(治政館)
ドロー 判定0−0 ※三者とも20−20
△桐生大地(ビクトリー)
▼第1試合
日本バンタム級 3分2R
○古河たすく(トーエル)
判定3−0 ※20−18、20−18、20−19
●石堂大地(横須賀太賀)
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