KGS主催
「R.I.S.E.XXXVIII(サーティエイト)」
2007年7月22日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント 70kg以下契約 3分3R
○CRAZY884(on the Rope)
延長1R 判定3−0 ※三者とも10−9
●日菜太(湘南格闘クラブ)
旗揚げ当時よりR.I.S.E.で活躍し、2003・2004のDoAトーナメントでは3位に輝いたCRAZY884.2005年10月の尾崎圭司戦後は総合格闘技に専念するため五味隆典、帯谷信弘らと行動を共にしていたが、今年2月よりカムバック。自慢の強打で二連勝を飾っている。対する日菜太は若手の伸び盛りで昨年のDoAではリザーブマッチに出場、今年は本戦出場を狙う。12月のDoA出場へ向けてのサバイバルマッチ、駒を進めるのはどっちだ?
1R、サウスポーの日菜太は左ミドルを連発、884をパンチの距離に入らせない。884の右腕を狙った左ミドルと腹を狙った左ミドルを使い分ける日菜太。884が強引に入ってくると左ストレートで迎え撃つ。左ミドルから左ハイに繋げる日菜太。ジャブで距離を取っての左ミドル、すぐに右腕を伸ばしてステップバックと自分の距離を保つ。884は全く自分の距離に入れない。
2R、日菜太の左ミドルが冴え渡る。ヒットする度に応援団から歓声が沸き起こる。884は左ミドルに合わせての右ボディストレート、手や足でフェイントをかけつつ入って行こうとするが、日菜太は左ストレートからクリンチで打ち合いには持っていかない。左右のパンチで突進する884は日菜太がクリンチするとボディへの連打。左ミドルには軸足蹴りを合わせる。それでも日菜太の的確な左ミドルとクリンチワークを崩すことが出来ない。
3R、日菜太が左ロー、左ミドル、左ハイと左の攻撃を連発。884はパンチを合わせようとするも、日菜太のクリンチに捕まる。左ミドルで自分の距離に入れない884、左ミドルをキャッチして左のパンチを見舞っていく。圧力を掛けて日菜太を追い回す884、左ミドルをキャッチしては転がすも、日菜太は左ミドルの後ですぐに右のパンチを出す。
左ミドルからバックブローを繰り出す日菜太。試合の主導権を握っているのは完全に日菜太だ。しかし、試合時間残りあと僅かというところで、ついに884の強打が爆発! 左ミドルを空振りした日菜太へ884が左フックからの右フックでダウンを奪う! すぐに立ち上がって打ち合いに持って行こうとした日菜太だったが、終了のゴングが鳴った。
判定は29−28、28−28、28−28で884に1ポイント入ったがドロー。決着は延長戦へ持ち込まれた。
延長に入ると日菜太は左ミドルからバックブロー、そして左ミドル。距離を取るのではなく攻めていくが、884のパンチに押され気味。クリンチを多用してしまう。前に出る884は何度も日菜太をコーナーへ押し込んで行き、パンチを振るって行く。クリンチする日菜太にはボディへの連打だ。このアグレッシブポイントが評価され、CRAZY884が破竹の三連勝を飾った。
▼セミファイナル 71.5kg以下契約 3分3R
○MIKOTO(アイアンアックス)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●克(TARGET)
デビューからプロ7戦を全てR.I.S.E.で行ってきたMIKOTO。昨年はDoAトーナメントのリザーブマッチに出場しているが、目指すは本戦出場、そして先輩TATSUJIが成し遂げたDoA制覇だ。今年初戦では復活したCRAZY884に黒星を喫してしまったため、今回が汚名返上のチャンス。対する克は“TARGETの激闘王”、常に殴り合いを挑み、4戦4勝(3KO)の勢いを引っさげてMIKOTO狩りに挑む。
1R、MIKOTOは左フック、右アッパーから右ロー。パンチで襲い掛かっては右ローか組んでのヒザ蹴りに繋げる。前に出るのは克の方だが、パンチがなかなか当たらず組み付かれる場面が多い。
2R、右へ回りながら右ロー、克が距離を詰めてくると組みついてヒザを出すMIKOTO。ジリジリと距離を詰める克は組み付くMIKOTOにもパンチを入れていく。MIKOTOが左右フックから組み付いてのヒザ、右へ回り込み、克がパンチで詰めてくると打ち合うが両者ともパンチの精度は今ひとつ。
3R、左右のフックで攻めるMIKOTO、克も打ち合いに応じるが、MIKOTOに組み付かれる。MIKOTOは回り込んでの右ロー、左右フック、そして組み付き。克はパンチで行くとすぐに組み付かれてしまうため、自分の攻撃を加えることが出来ない。前に出る克に右ローを連打し、パンチの距離になるとMIKOTOは組み付く。克の右フックにバランスを崩したMIKOTOだが、すぐに飛びヒザ蹴り! 最後までMIKOTOが自分のペースと距離で試合を進めた。
▼第3試合 70kg以下契約 3分3R
○大渡博之(正道会館/KAMINARIMON
CLIMAX’06準優勝)
判定3−0 ※30−27、30−26、29−26
●古川照明(インスパイヤード・モーション/NJKFウェルター級3位)
“エリートサラリーマン空手家”大渡と、強豪軍団インスパイヤードモーション所属の古川が激闘を繰り広げた。大渡はデビュー以来2勝(2KO)1敗、対する古川は7・1NJKF後楽園大会に緊急出場してローキックで逆転KO負けを喫している。21日間のインターバルでどこまで回復しているのか?
1R、前に出て行くのは大渡、パンチから右ローへ繋げて行く。古川もフックを狙っていき、至近距離での闘いが多いためクリンチになる。ブレイクの声の後に古川のヒザが大渡の急所に入ってしまい、試合は一時中断。古川にイエローカード。再開後、大渡はステップを使って回り込みながら右ローを蹴るが、古川は突進して捕まえてのヒザ蹴り。
2R、ローの蹴り合いから至近距離での打ち合いで大渡の連打がヒット! 組み付く古川。ヒザ蹴りの攻防になった所で今度は大渡のヒザが古川の急所に入ってしまった。左右のフックで前に出る古川、大渡は下がりながらも右ロー。大渡が前へ出て左ミドルからパンチを連打すると古川は組んでのヒザ蹴り。大渡の左ミドル、右ローがヒット、すかさずパンチを連打するも古川に組み付かれてしまう。
3R、パンチで前に出る古川に右ロー、左ミドルを入れる大渡。左右フックを放つ古川へ大渡も連打で打ち合う。大渡のパンチがヒットすると、組み付いてしまう古川。大渡の右ストレートが鮮やかにヒット! フックで強引に前へ出てくると左ミドル。倒さんと前に出る古川に大渡が組み付いたところで古川がバッティングとなってしまい、さらに再開直後、打ち合いとなったところでまたもバッティング。古川にレッドカードの減点が与えられた。
このまま判定になれば減点のある古川が敗れるのは明らか。ところが、両者は左右のフックで激しい打ち合いを展開し、古川も右フックで猛然と突っ込んでいく。大渡の右ハイキック、すぐに古川が左フックで突っ込んでいったが空振り、振り返ったところに大渡の右フックがヒット! 古川がダウン、両手を高く上げてガッツポーズの大渡! カウント内に立ち上がった古川だったが、すぐに終了のゴング。古川は号泣した。
▼第2試合 57kg以下契約 3分3R
○永山敬之(士道館札幌道場/KAMINARIMON
CLIMAX’06 60kg級準優勝)
判定3−0 ※30−28、30−27、29−28
●長田康助(スクランブル渋谷/KAMINARIMON
55kgトーナメント優勝)
▼第1試合 57kg以下契約 3分3R
○武延(TARGET)
KO 1R1分49秒 ※3ノックダウン
●マルコス・マエジマ(ブラジリアン タイ)
写真提供=株式会社KGS/撮影:山本千代
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