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新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 14」
2007年7月22日（日）東京・後楽園ホール
開場16：45 開始17：00
 ▼トリプルメインイベント3 第12試合 日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
○石井宏樹（藤本/王者）
判定3-0 ※50-48、50-48、50-49
●朴 龍（韓国/市原/1位）
※石井が8度目の防衛に成功。
ライト級で7年もの長期政権を築いている王者・石井が、同級1位の朴を迎え撃った。約2年ぶりとなる再戦、これで3度目の対戦となる両者だが、試合は1Rから石井が試合をコントロールする。
頭を低くして突進してくる朴に対して、射程が長くスピーディなジャブを当てて、そこから右ローキック。距離が詰まれば右ストレートや左フックを当てていく石井。1R終盤には左のインローから左フック、そこから細かいパンチの連打で朴をロープ際に釘付けにした。
 2R、石井は左ミドルと前蹴りで朴の前進を許さない。そして鋭いジャブを突いて朴の顔面を跳ね上げさせ、それでも朴が前に出てくれば右ストレートを突き刺す。さらに石井は先に右ローを蹴って、朴がそれにローを蹴り返したところで左フック。首相撲の離れ際には右ヒジも見せる。
3R、劣勢が続く朴だが、これまで以上に圧力をかけて前に出て左フックや右ストレート。距離を取って戦っていた石井だったが、やや足が止まりその場でブロックに徹する場面も。しかしそこはすぐに建て直し、右ローを軸に攻撃を組み立てる。
そして4R以降は朴の攻撃をサイドステップでヒラリヒラリとかわして的確にジャブと右ローを当て続けた石井。目立ったポイントはなかったものの、5R通じて試合を支配し、判定3-0で8度目の防衛を果たした。
 石井の試合後のコメント
「初対戦の時から相手の気持ちが強いのは知っていたし、噛み合う試合になることは分かってました。だから展開的には考えていたものだったんですが、体が動かなかったですね。
ライト級だと減量がちょっと厳しいんですよ。通常体重も増えていて、70kgちょっとあるんです。だからそろそろ考えないとなって。階級を上げることですか？ 今は何も言えません。
次の小宮戦は倒したいですね。前の試合で勝ってはいるんですけど、僕の方が倒されていますから、今度はキッチリ倒して勝ちたい。やっぱり日本人に倒されたんで悔しいですよ。前回のような試合にはならない？ もちろんです。
（日本人対決が続くことについては？）タイ人と試合をしたいんですけど、次の次くらいまで試合が決まっちゃっているんで…もしベルトを返上してタイ人に集中するのもあるかなと思いますけど、仮に返上したからと言ってタイ人ばかりと試合が出来るかどうかは分からないですから。自分もあまり先は長くないんで（苦笑）」
 ▼トリプルメインイベント2 第11試合 日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○菊地剛介（伊原道場/王者）
TKO 4R0分43秒 ※ヒジによるカット
●蘇我英樹（市原/2位）
※菊地が初防衛に成功。
今年1月の後楽園大会の再戦でもある菊地VS蘇我の顔合わせ。蘇我は1Rから菊地のローキックに合わせてパンチで前に出て、近距離で連打を繰り返す。その後も菊地のローに構わずパンチで飛び込む蘇我。
菊地は蘇我の勢いに押され気味だったものの、2R以降は左右のローを効かせて、前蹴りで距離を取って蘇我に前進を許さない。そして4R開始直後、蘇我の左フックにカウンターの立てヒジ！ これで蘇我の左目尻を切り裂き、レフェリーストップを呼び込んだ。
 ▼トリプルメインイベント1 第10試合 日本ミドル級タイトルマッチ 3分5R
△松本哉朗（藤本/王者）
判定1-0 ※47-47、48-48、48-47
△後藤龍治（伊原道場/挑戦者/IMFスーパーウェルター級王者）
※松本が5度目の防衛に成功。
ミドル級タイトルマッチは王者・松本が、昨年7月に判定勝利している挑戦者・後藤と対戦。
右ストレートから左フックを狙う松本は、2Rにパンチの打ち合いから左フックを打ち込んで先制のダウンを奪う。
このまま松本が試合のペースを掴むかに思われたが、3Rから後藤が怒涛の反撃！ 後藤は圧力をかけて前に出てパンチで松本を棒立ちにさせると、そこに強烈な右ローキックを蹴りこむ。
 試合が進むに連れて明らかに手数が落ちた松本を右ローでぐらつかせる後藤。そこから左アッパー、右フックなどパンチの連打をまとめて、4R終盤にはヒジ打ちで松本の額を切り裂く。
最終ラウンドに入っても、後藤の攻勢は続き、ローのダメージと疲労からか、首相撲の展開になると松本がマットに転ぶ場面が目立つ。松本が何とかダウンを免れる形で試合は終了。
判定はジャッジ1名が松本を支持する形でドロー、松本にとっては際どい試合内容でのタイトル防衛となった。一方、判定に納得がいかない後藤は「これでええんか！ 新日本！」と叫んでリングを降りた。
▼ダブルセミファイナル 第9試合 ヘビー級 3分3R
○國吉（治政館/1位）
判定2-0 ※30-29、30-30、30-29
●内田ノボル（ビクトリー/王者）
▼ダブルセミファイナル 第8試合 バンタム級 3分3R
○阿部泰彦（JMN/5位）
判定2-0 ※30-29、30-29、30-30
●深津飛成（伊原道場/王者）
▼第7試合 フライ級 3分3R
○池田茂由（伊原/4位）
判定2-0 ※30-28、30-28、30-30
●越川大樹（市原/7位）
▼第6試合 ウェルター級 3分3R
○佑人（治政館）
TKO 2R0分10秒 ※ヒジによるカット
●滝田純一（伊原土浦/8位）
▼第5試合 ライト級 3分3R
○平野一誠（トーエル）
TKO 2R2分45秒 ※ヒジによるカット
●松村清次（伊原稲城）
▼第4試合 ウェルター級 3分2R
○渡辺健司（伊原稲城）
判定2-0 ※20-19、20-18、20-20
●後藤貴志（トーエル）
▼第3試合 ウェルター級 3分2R
△中元孝介（伊原道場）
判定0-0 ※19-19、19-19、19-19
△安藤 崇（トーエル）
▼第2試合 ウェルター級 3分2R
○光将（治政館）
判定2-0 ※20-19、20-19、20-20
●工藤直弥（横須賀太賀）
▼第1試合 ライト級 3分2R
○竹若佑輝（八景）
判定3-0 ※19-18、19-18、19-18
●竹高弘祐（市原）
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