DEEP事務局・南部虎弾プロデュース
「センチュリー21トータルハウジングPresents DEEP GLOVE」
2007年7月26日(木)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
※オープニングファイト18:15〜
▼メインイベント 総合ルール 5分2R
○寒川直喜(日本/バンゲリングベイ/J-NETWORKミドル級王者)
TKO 1R1分13秒 ※ドクターストップ
●キム・ギョンナム(韓国/CMA KOREA)
1R、ギョンナムは左右のフックで前に出て行く。寒川はそれを上半身の動きでかわし、鋭いジャブを返す。このジャブで顔をしかめるギョンナム。さらに寒川は強烈なローでギョンナムの出足を止める。するとここでギョンナムの左目が大きく腫れ上がりドクターチェック。観客からは「続けろ!」という声もあったが、ドクターはストップを宣告した。
相手選手の負傷によるTKO勝利ということで、やや消化不良の面があった寒川だったが、この試合で出したのはジャブとローのみ。
たった数発のジャブでギョンナムを戦闘不能に追い込んだことを考えれば、インパクトある勝利だったと言えるだろう。
リング上でマイクを渡されると「キックで通用したジャブなんですけど、そのジャブだけで倒れてびっくりしました。そのくらい打撃の差があったのかな」と試合を振り返った寒川。
試合後のインタビュースペースでは、今後の総合挑戦について「自分は喧嘩したら強いと思われたくて格闘技を始めた。いつも勘や気分で試合を決めているんで、もしオファーがあるんだったらやりたくなるかもしれません」と語っている。
また押尾学とは交流があり、押尾のライブで警備の仕事をしたこともあるという寒川は「押尾学とやりたいって人がいましたけど、僕がボディガードやっているんで、僕にキックルールで勝った芸能人限定で(笑)。自分が非公認で相手しますから」と冗談交じりに語っていた。
▼セミファイナル キックルール(ヒジなし) 70kg契約 3分3R
○ビッグベン・ケーサージム(タイ/ケーサージム/ラジャダムナンスタジアム&WMCスーパーウェルター級王者)
判定 2-0
●ウォラウットノーイ・フェニックスジム(タイ/PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアムSフェザー級7位&ルンピニースタジアムSフェザー級5位)
あまりにも強すぎて対戦相手が見つからなかった現役ラジャ王者のビッグベン。結局、対戦相手は加藤督朗が代表を務めるPHOENIXジムに所属するウォラウットノーイとなった。
ビッグベンのセコンドには青木真也。かつてビッグベンが来日した時から交流があるという青木は、ビッグベンのモンコンを外すという大役を任された。
1R、サウスポーのビッグベンはジャブ、フックから左ロー。ウォラウットノーイの蹴りに左ストレートを合わせ、蹴り足を掴んでローやパンチを叩き込む。対するウォラウットノーイもビッグベンの圧力に押し負けることなく、右ミドルを蹴り返していった。
2R、パンチで突進するビッグベンに右ミドルと前蹴りを蹴るウォラウットノーイ。ビッグベンはそれでも構わず前に出て右フック、左右のローを打ち込んでいく。
ウォラウットノーイのハイキックをスウェーでよけるビッグベン。これには会場からもどよめきが起こる。ウォラウットノーイのガードの合間を縫うように、ビッグベンは右フックやアッパー。さらに強烈なローキックを蹴る。
3R、互いにミドルを蹴り合う両者。ビッグベンはウォラウットノーイをロープに詰めると、荒々しくパンチを振り回す。
しかしウォラウットノーイも右ミドルでビッグベンを蹴り離し、クリーンヒットを許さない。残り1分、左ストレートや右フックを当てるビッグベン。しかしウォラウットノーイは倒れない。そして残り10秒、ビッグベンはガードを固めて亀になるウォラウットノーイに右フック、左アッパーを立て続けにヒットさせるが、ウォラウットノーイもパンチを返す。
判定は2-0でビッグベンとなったが、現役王者相手に善戦したウォラウットノーイにも大きな拍手が送られた。
▼第8試合 U系エスケープルール 15分1本勝負
○滑川康仁(日本/チームM.A.D.)
一本 1R1分06秒 ※逆方エビ固め
●ハミッシュ・ロバートソン(ニュージーランド)
3回のロープエスケープで一本勝ちとなるU系ルールが採用さえた一戦。何とロバートソンはボクシンググローブを着けての登場! 対する滑川は掌底にショートパンツ姿と、ルール・両者の試合コスチュームを含めて、異種格闘技戦の匂いのする試合となった。
1R、鋭い蹴りを飛ばすロバートソンに対して、滑川がタックルでテイクダウン。滑川はバスターでロバートソンをマットに叩きつけて、クローズガードを割ると、足を取って片エビ固めへ! するとロバートンソンがタップ! 滑川がプロレス技でタップを奪った。
▼第7試合 UKF女子総合タイトルマッチ 5分2R
○篠原 光(日本/チーム南部/王者)
一本 2R ※アームバー
●ゲベカ・べック・ニネスボグック(オーストラリア/挑戦者)
※篠原がタイトルを防衛
大会パンフレットにモンコン&首飾りというムエタイスタイル全開の写真が掲載された挑戦者ゲベカ。顔にワセリンを塗ってきたり、試合コスチュームもキックパンツにアンクルサポーターと、ストライカーであることは火を見るよりも明らかだ。
1R、組み付く篠原に首相撲からヒザ蹴りを連打するゲベカ。篠原は組み付いて首投げでテイクダウンを奪うと、マウントからパンチを落とす。ブリッジでポジションを返すゲベカ。篠原がガードから腕十字を仕掛けるも、これも腕を引っこ抜いてディフェンスする。
ゲベカのパンチをもらいながらも、必死に組み付いてテイクダウンを狙う篠原。テイクダウン出来ないと見るや、引き込んで三角絞めと腕ひしぎ十字固めでゲベカをタップ寸前まで追い込む。しかしゲベカは驚異的な粘りを見せて、篠原の関節技から脱出。スタンドの再開後、首相撲からのヒザ蹴り、そしてパンチを当て続ける。
2R、明らかにスタミナが切れた篠原にゲベカはヒザ蹴りとパンチの連打。力なく引き込む篠原に鉄槌を落とす。スタンドの展開になるとゲベカが右ストレート、右ロー。篠原も何とか前進して右フック、そして必死の形相で首投げ! これでサイドポジションをとると袈裟固めからのアームバーでタップを奪った。
▼第6試合 総合ルール 5分2R
○佐々木有生(日本/GRABAKA)
一本 1R1分46秒 ※腕ひしぎ十字固め
●ソ・ボグック(韓国/CMA KOREA)
UFNでのディーン・リスター戦以来、約1年ぶりの試合となった佐々木。日本での試合は05年12月のタカ・クノウ戦以来となるため、久しぶりの日本での試合で健在ぶりをアピールしたいところだ。
1R、いきなり距離を詰めて組み付くボグック。そのまま佐々木をコーナーまで押し込むと、先にテイクダウンを奪う。ガードポジションになった佐々木だったが、ボグックがパンチを打とうと前のめりになったところで、自分の腰を切りながら、体を深くもぐりこませて腕十字へ! ボグックの体を前方に回転させて、じっくり腕十字を極めた。
▼第5試合 100万円争奪芸能人最強決定戦キックルール 3分2R
○ダンナ小柳(日本/電撃ネットワーク)
判定3-0
●エスパー伊東(日本/所属不明)
当初、エスパーの対戦相手には“シミケン”こと清水健太郎がリストアップされていたのだが、諸々の条件面で交渉が決裂。そのため急遽、電撃ネットワークのダンナ小柳がスクランブル出場することが南部プロデューサーにより告げられる。(清水は来場しておりメイン前に君が代を歌った)
エスパーはエレクトリカルパレードのテーマに乗って登場。続いて小柳がリングイン! キックパンツ姿も様になっている小柳だったが、何と格闘技の心得はゼロだという。エスパーはヘッドギアを着用、さらに南部プロデューサーがその場で試合時間を決めるというハチャメチャなルールの下、試合が始まった。
ゴングが鳴らされると先に仕掛けたのは小柳! 体格差を利して突進してエスパーにパンチの連打を浴びせかける。エスパーも必死にローキックやバックブロー(!)で反撃を試みるも、あまりにも攻撃力がなさすぎるため、小柳にダメージはない。
すると小柳のバックブローでエスパーがダウン! このまま小柳が押し切るかに思われたが、大会当日に試合が決まったことも影響してスタミナ切れを起こしてしまう。エスパーにとってはチャンス到来!……だったのだが、こちらもスタミナ切れを起こしてしまい、何もしないまま1R終了のゴングを聞いた。
2R、また小柳のラッシュを受けたエスパーだったが、セコンドの羽田会長の「試合は勇気だ!」という声を聞いて左フックをヒットさせる! しかし両者すぐにスタミナ切れを起こし、ちょっと手を出してはブレイクというグズグズの展開に。判定は1Rにダウンを奪った小柳に軍配が上がり、小柳がたなぼた式に100万円を手にした。
▼第4試合 総合ルール 5分2R
○藤井克久(日本/CORE)
判定2-0
●桜木裕司(日本/掣圏会館)
1R、鋭いローを中心に藤井に距離を詰めさせない桜木。左ミドルやバックキックを当てて、打撃でペースを掴む。
しかしラウンド終盤に藤井が桜木のパンチにタックルを合わせてテイクダウン。そこから一気にマウントポジションまで移行し、しがみつく桜木にパンチを落とす。桜木は背中を見せるようにして、亀になってこのポジションから脱出した。
2R、パンチのプレッシャーで前に出て行く桜木は、藤井を後退させてそこにローキックを蹴りこむ。さらに左右のフックで前に出る桜木。組み付こうとする藤井を突き放して、右アッパーや左フックを当てる。
しかしやや打撃では劣勢かに思われた藤井も、手数こそ少ないもののタイミングよく右ストレートを返していく。
最後は桜木が胴廻し回転蹴りを出したところで試合終了となった。1Rのマウントからの攻撃が評価され、判定は藤井がものにした。
▼第3試合 おやじDEEP変則ルール 1Rボクシング 2Rキックボクシング
○羽田真宏(日本/白龍ジム)
判定3-0
●千島広明(日本/BCG&マッハ道場)
羽田のセコンドはオープニングファイト第1試合でエキシビジョンマッチを戦ったばかりの早知予。対する千島には桜井“マッハ”速人と長南亮という超豪華コンビがセコンドについた。
そんなリング外の熱が伝わったのか、おやじバトルでありながら試合は1Rから互いの気持ちが全面に出た熱戦に! 2Rに頭が下がった千島にハイキック気味のミドルを当てた羽田がダウンを奪い勝利となったものの、熱い試合に客席からは拍手が送られた。
▼第2試合 ボクシングエキシビジョンマッチ 2分3R
―コウジ有沢(草加有沢ボクシングジム)
エキシビジョンのため勝敗なし
―大嶋紀胤(シャイアン山本ジム)
▼第1試合 総合ルール 5分2R
○原 学(ビックマウス)
TKO 2R3分2秒 ※レフェリーストップ
●吉川祐太(格闘探偵団バトラーツ)
▼オープニングファイト第2試合 ホスト最強決定戦 判定なし 5分2R
○レイチェル(ボンバイエ)
TKO 1R1分46秒 ※レフェリーストップ
●ミッキー(天然水)
▼オープニングファイト第1試合 ボクシングルールエキシビジョン 3分1R
―早千予(白龍ジム)
エキシビジョンのため勝敗なし
―菊池奈々子(代々木ブルースカイ)
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