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シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING2007 無双〜MU-SO〜其の参」
2007年7月28日（土）東京・後楽園ホール
開場17：30 本戦開始18：00
※スターティングファイト17：45〜
▼メインイベント 日本シュートボクシングVS北米MMA対抗戦 大将戦 71kg契約
エキスパートクラス特別ルール3分3R無制限延長R
○アダム・ヒグソン（カナダ/KING OF
THE GLADIATORS王者）
判定3−0 ※29−28、29−27、29−28
●緒形健一（シーザー/S-cup2006覇者）
 ヒグソンは不気味なドクロのマスクを被り、黒いツナギを着ての入場。セコンドには本来、緒形と対戦する予定だったが怪我で欠場となったサム・スタウトの姿が。緒形には『ザ・ハングマン』などで有名な俳優・名高達郎さんが激励に訪れた。
1R、オーソドックスに構えたヒグソンは長いリーチからジャブを飛ばし、サウスポーにチェンジして左ストレートをヒットさせる。右に左にと構えをチェンジするヒグソン、緒形はジャブから右ロー、しかしヒグソンの左アッパーをもらう。
ヒグソンの左ストレートをモロに喰らった緒形はスイッチが入り、左右の連打で一気にラッシュ！ 相打ち覚悟で打ち合いに持っていくが、ヒグソンも左を当てる。そしてヒグソンが逆に前へ出たところ、左ストレートで緒形が前のめりにダウン！ ゴングに救われる形となった。
 2R、サウスポースタイルから連打を出して前に出るヒグソン。フック、ヒザ、ボディ、顔面前蹴りと緒形を攻めまくる。右ストレートで前に出る緒形、ヒグソンはニヤリと笑ってハイキック。緒形の右ストレート、そして右ロー。
ヒグソンは掴んでハイアングルのヒザ。ジャブ、右フック、ワンツー、またも掴んでのヒザと攻めまくるヒグソンに緒形もヒザを返すが、ヒグソンの連打に動きが止まる！ 緒形の左ミドルが2発きれいに入ったところでゴング。緒形の劣勢は続く。
3R、ジャブからミドルで前に出て、緒形の右にアッパーを合わせるヒグソン。連打で前に出るヒグソン、掴んでヒザに来たところで緒形が投げを放つも失敗。
 右のジャブを突きながら前に出るヒグソンに緒形は下がり気味。ワンツー、前蹴り、左フックをもらった緒形は右フックと右ストレートで応戦する。足を止めて打ち合う緒形！ その最中、舌を出して挑発する。
ヒグソンの連打をもらいながらも相打ち覚悟で左右のパンチを出し続ける！ すさまじい気迫で左右の拳を振るう緒形！ ついにヒグソンが右フックでグラつく！ 追撃の拳もヒットし、ヒグソンはダウン寸前に！ が、ここで無情のゴングが鳴った。
エース緒形が敗れたことにより、対抗戦は2勝1敗で北米MMA軍団が勝利！ 立ち技最強を標榜するSBのトップ二人が敗れるという形で、総合格闘技にまさかの苦杯を舐めさせられる形となった。再戦はあるのか!?
▼セミファイナル 日本シュートボクシングVS北米MMA対抗戦 副将戦 70kg契約
エキスパートクラス特別ルール3分3R無制限延長R
○マーク・ホーミニック（カナダ/元TKO世界ライト級王者）
判定2−0 ※30−29、30−30、30−28
●菊地浩一（寝屋川/SB日本ウェルター級1位）
 1R、ワンツーからレバーとパンチのコンビネーションを見せるホーミニック。「ハッ！」と声を出しながらパンチを上に集めてレバー、そしてローへと繋げてくる。菊地のガードが下がると左フック。
菊地はパンチを両腕でブロックしながら左ロー。徹底的にレバーブローを狙ってくるホーミニック、顔面への連打が速いため、菊地はボディのガードが間に合わない。菊地は強烈な左ミドル、そして左のインロー。
2R、ホーミニックが連打からレバー、そして両足タックルで菊地を転がす。菊地は左ローを飛ばしていくが、ホーミニックのレバー狙いは止まらない。
 菊地の蹴り足をキャッチしては転がすホーミニック。軽やかなステップを踏みつつ、右ストレート＆左アッパーを放つ。前に出る菊地だが、ブロックに手を使わされてしまい連打を受ける。菊地の返しのフックはホーミニックがステップでかわした。ホーミニックはアウトボクシングに徹する。
3R、ホーミニックのレバーと菊地の左インローが相打ち。菊地のローにワンツーを合わせるホーミニック、菊地のブロックへの連打からレバーブロー。ホーミニックのステップに空振りが続く菊地、ホーミニックはタックルでテイクダウン！ ロープに詰めた菊池は左ストレートを狙うが、ホーミニックはノーガードで上体のウィービングだけでかわす。
 菊地の左ロー、そして前蹴り。ノーガードで上体を振りながらパンチをかわしたホーミニックは、体を一瞬沈めての右アッパー！ ブロックの隙間を突いたこの一撃で、菊地のアゴが跳ね上がる！ 菊地は挽回しようと左ローで突っ込むが、残り時間は数秒しかなかった。
初参戦にしてSBウェルター級トップの菊池に判定勝ちしたホーミニックは、腕立て伏せのパフォーマンスで余力をアピールした。SBとの見事な融合を果たした総合格闘家ホーミニック。今後が楽しみな存在が現れた。
▼第9試合 日本シュートボクシングVSアメリカMMA対抗戦 先鋒戦 62kg契約
エキスパートクラス特別ルール3分3R無制限延長R
○石川剛司（シーザー/SB日本フェザー級1位）
判定3−0 ※30−29、30−29、30−29
●“クレイジードッグ”スミス（カナダ/MMACカナダライト級王者）
 「究極のド突き合いをする」と宣言した石川に対し、スミスは「ルールや戦績なんて関係ない。立ち関節技を極めてやるよ」と、逆に石川の得意技で仕留めてやると挑発した。
1R、ジャブを放ちながら右インローへ繋げていくスミスに、石川は下がりながらもフックを合わせていく。「ピッ！」と口笛のような音を発しながら前に出るスミス、ボクシング主体のパンチコンビネーションだ。ボディかローへ繋げてくるスミスのコンビネーションに、石川も右フックを合わせようとする。
2R、ジャブで前に出るスミス、石川は右ローキック。石川のワンツーがヒット、首ヒザに繋げる。組み付いたスミスはバックドロップを狙ったが、これは失敗。
 石川の打ち終わりに右フックをヒットさせるスミス、石川は右ロー。ボディから顔面を狙うスミスを左ローで後退させる石川、スミスはジャンプしてのフックで飛び込んでくる。
3R、ジャブの相打ちからフックで打ち合う両雄。組み付いたところで石川が投げを見舞うもシュートにはならず。石川の右フックがヒット、スミスが下がる！ 石川が前に出るとスミスもパンチを放ち、再び石川を後退させる。すると今度は石川、ボディへヒザ蹴りを連打。
明らかに嫌がるスミス、石川はボディへのパンチも繰り出す。ラスト30秒、パンチを連打してくるスミスに後手に回りながらも、石川は右ローを蹴っていった。石川はバッティングにより左目上をカット、流血するが判定勝利を収めた。
▼第8試合 エキスパートクラス特別ルール 三原日出男引退試合 3分3R無制限延長R 60kg契約
○及川知浩（及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者）
TKO 1R終了時 ※ドクターストップ
●三原日出男（シーザー/同級4位）
 浜田省吾のメインテーマ曲「オン・ザ・ロード」を最後の入場曲に選んだ三原。今回の試合で勝っても負けても引退することを決めている。対戦相手は自ら指名したチャンピオンの及川だ。
1R、強打をちらつかせながら右ローを狙い撃ちする及川、三原は左のミドル＆ハイキック。及川がパンチで入ってくると縦・横のヒジを合わせようとする三原だったが、左ヒジで先にカットされたのは三原の方だった。
額から出血し、ドクターチェックを受ける三原。こんな形で引退試合を終わらせたくないと、場内からは三原コールが沸き起こる。なんとか試合再開するも、ワンツーで前に出る三原へ容赦なく右ヒジを叩きつける及川。
 しかし、三原に2R開始のゴングが鳴らされることはなかった。額以外にも頭部に深い傷があり、試合続行不可能でドクターストップの裁定が下ったのだ。場内からは不満の声も挙がったが、三原は笑顔で及川と肩を組み、一緒に写真に収まった。
「今日は本当にありがとうございました。自分はチャンピオンになれなかったんですが、こんな風に引退試合をやらせていただいたんですけども、これまで自分はいろんな人に支えられてここまで来ました。対戦を快く引き受けてくれたチャンピオンの及川選手、ありがとうございました。さすがチャンピオンです。これからも頑張ってもらいたいと思います。
 次にジムで一緒に練習してくれたみんなに感謝したいと思います。職場の皆さんにも助けていただいて協力していただいたことで練習が出来たし、皆さんの声援が励みになりました。お客さんに喜んでもらえる試合をするというのが自分のモチベーションでした。
ここまでやってこれたのは丈夫な体に産んでくれた両親のおかげだと思っています。アマチュア、プロ、自分にとってSB人生は夢を見ているような時間でした。今度は誰かがこの場所で自分の代わりに夢を見てもらい、自分が見ることが出来なかった夢の続きを見てもらいたいと思います」と挨拶。
 男泣きしたシーザー会長は「三原をこの15年間支えてくれて本当にありがとうございました。三原って男は何も恵まれてないし、何もない男です。でもSBの裏方でずっとSBを支えてくれました。
彼はこうやって引退していくけれども、誰かが引き続いていかなければならない。名もない男でしたが、SBには宝物でした。三原、ありがとう！」と震える声を振り絞り三原の労を労った。
▼第7試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R 68kg契約
○アントニオ・カルバーリョ（カナダ/シャオ・フランコMA/修斗世界ライト級1位）
判定 3−0 ※30−27、30−27、29−27
●山口太雅（寝屋川/SB日本スーパーウェルター級5位）
▼第6試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R 70kg契約
○金井健治（ライトニング/SB日本スーパーウェルター級4位）
判定 3−0 ※30−25、30−26、30−25
●スティール・ヤマウチ（アクティブJ/元J-NETWORKミドル級王者）
▼第5試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R 55kg契約
○ファントム進也（龍生塾/同級6位）
TKO 2R2分03秒
●えなりのりゆき（シーザー/SB日本スーパーバンタム級3位）
▼第4試合 フレッシュマンクラスルール 3分3R延長2R
○中島弘貴（シュート・ボクセ・アカデミージャパン）
TKO 1R1分18秒
●菱田剛気（RIKI GYM）
▼第3試合 スターティングクラスルール 2分3R延長1R ヘビー級
○岩下雄大（龍生塾）
TKO 2R終了時
●レオナルド・イトウ（ムエタイ・ドリーム・チーム）
▼第2試合 スターティングクラスルール 2分3R延長1R 57kg契約
○山本秀峰（マッハ道場）
TKO 1R1分38秒
●脇田 誠（風吹）
▼第1試合 スターティングクラスルール 2分3R延長1R 60kg契約
○松本 忠（立志會館）
延長判定 2−1 ※10−9、9−10、10−9
●崎村暁人（グラップリングシュートボクサーズ）
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