マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟/真樹ジム総本部
「KICK GUTS 2007 梶原一騎21回忌追悼記念・第10回梶原一騎杯」
2007年8月12日(日)東京・後楽園ホール
開場16:50 本戦開始17:20
▼ダブルメインイベント 第14試合 WMAF世界スーパーライト級王座決定戦 3分5R
○タップルワン・ポーチョーローソーン(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定ライト級5位)
KO 1R0分38秒 ※左フック
●壮泰(橋本/MA日本同級王者)
※タップルワンが王座を獲得。
ムエタイ現役ランカーがその凄まじさを見せつけた! タップルワンはMA日本キックのホープ“スーパーツインズの兄”壮泰を全く寄せ付けず、秒殺KO勝ちを飾った。
左ミドルを蹴る壮泰をローでコカし、余裕を見せるタップルワン。もう一度、壮泰が右ミドルを蹴った後、タップルワンは前に出るフェイントをかける。これに反応した壮泰が左の前蹴りを出そうとしたところ、タップルワンはサイドステップで蹴りを外して左フック一閃!
バッタリと倒れた壮泰は立ち上がろうとするも体がいうことをきかず、頭を起こすことが出来ない。一時は担架も用意される戦慄のKO劇でこの日の興行は幕を閉じた。
「全く記憶がない」と壮泰。記憶がなくなるのは、デビュー戦でKO負けして以来のことだという。「いつもどおり蹴りで行こうと思ってました。タップルワンのビデオは米田さんとやった1試合だけ手に入ったんですけど…。カッコ悪いですね」
過去にムエタイ戦士と1試合を経験し、勝利している壮泰だが「現役は全然違う。やはり壁は高いっス」と現役ランカーの強さに舌を巻いた。
一方のタップルワンは3年くらい前、広島のキックボクシングジムでトレーナーをやっていた経験もあり、今回の来日は4日前だったという。また、4年前にはラジャダムナンスタジアムのフェザー級王座に就いていたことも明かした。
▼ダブルメインイベント 第13試合 WMAF世界ミドル級王座決定戦 3分5R
○K・ルイス(花澤/同級1位)
延長判定3-0 ※三者とも10-9
●我龍真吾(ファイティングマスター/M-1同級王者)
※K・ルイスが王座を獲得
※※本戦は49-49、49-50、49-49
前回の白須戦で世界王座を逃した我龍に、再び世界王座獲得のチャンスが巡ってきた。対するルイスは日本チャンピオンになったこともなく、キャリアや実績では我龍が圧倒的に上回っている。
1R、両者ともじっくりと相手を見る出だし。ルイスは強い右ローを放ち、体格的にハンディのある我龍はやや体で押され気味だったが、後半は前蹴りを突き刺し、レバーを叩く。
2R、顔面からレバーにパンチを繋げる我龍が一気に攻める。ルイスもミドルキックで応戦するが、レバーを叩かれて体がくの字に。我龍がパンチで入っていくと、ルイスは両腕を首に巻きつけてクリンチ。我龍は足を痛めているのか、得意のローキックが全く出ない。
3R、左右のフックでガムシャラに前へ出る我龍。しかし、すぐにクリンチに捕まってしまい、いきなりの右ストレートも空振りしてやはり組み付かれる。噛み合わない展開が続いた。
4R、左右のパンチを繰り出しながら前へ出る我龍だが空振りが多く、下がりながら迎え撃つルイスのパンチの方がヒット数は多い。後半、ようやく我龍のパンチがヒットし、ゴング間際には飛びヒザ蹴りも繰り出した。
5R、やはりパンチを出しながらガムシャラに突進する我龍に、ルイスは右ローキック。そして残り1分になったところで我龍は両手を差し出して“我龍タイム”を要求するが、ルイスはそれに応じず我龍の周りをグルグルと周るだけ。諦めた我龍が打ちにいくと、ルイスはクリンチ。全く噛み合わない試合は我龍に1ポイント入ったが延長戦へと突入。
延長戦になるとルイスが狙いを右ローキック一本に絞って蹴りまくる! 我龍もパンチで突進するが、右ローを蹴られてしまう。空振りも多く、空振りしたところでルイスの左右フックをもらってしまった我龍。
ルイスは突き放してローキック、我龍は再び“我龍タイム”を要求するも、ルイスは完全に無視。我龍はひたすらパンチで前に出たが、印象が悪くジャッジは三者ともルイスの勝利を支持した。
「まだ納得してないのでもう1回やらせてもらえれば嬉しい。もう1回やりたい。次はいい試合をします」日本を飛び越えて世界と名の付くベルトを腰に巻いたルイスだったが、喜びはなかった。
▼第12試合 セミファイナル MA日本ライト級暫定王者決定戦 3分5R
○山本佑機(橋本/同級1位)
KO 2R2分21秒 ※右ローキックで3ノックダウン
●ナックル・ユウジ(契明/同級4位)
※山本が暫定王座に就く。
MAライト級現王者の木村が負傷によって長期欠場となったために、暫定王座決定戦として行われるこの一戦。
1R開始早々、接近戦のナックルに対し、「こつこつとローを当てていく作戦だった」という山本は軽いステップから左右のローを見舞っていく。そして相手のガードの上からでも山本は左ミドルを当てていった。
ナックルも負けじと右ローを出すが、山本は必ず一発を返していく。手数では断然山本の方が多い。
2R、山本はミドルとローを打ち分けながら前に圧力をかける。ナックルもローを返していったが、足にダメージが蓄積されたナックルはダウン! そこを見逃さず山本が2度のダウンを奪い、レフェリーが試合をストップした。
暫定王者となった山本は「まだ暫定なんで、年末にチャンピオンの木村さんとやって本当のチャンピオンになりたいです」とマイクアピール。
▼第11試合 プロレス タッグマッチ60分一本勝負
初代タイガーマスク&スーパータイガー
VS
鈴木みのる&MAZADA
▼第10試合 交流戦 フライ級3分3Rサドンデスマッチ1
○関 正隆(昌平校/元NKB同級王者)
延長判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●飛燕野嶋(契明/MA日本同級王者)
※本戦30-29、29-30、30-30
MA王者・飛燕に対し、元NKB王者・関の一戦。
1R 飛燕が圧力をかけると、関はじりじりと下がりながらこつこつとローを当てていく。コーナーに詰めた飛燕はパンツラッシュを仕掛けるも決定打はなし。
2Rも変わらずプレッシャーをかけるのは飛燕。しかし飛燕は関のローをもらいすぎたせいか、前に出れなくなった。そこを見逃さない関は、左ハイを織り交ぜながらローを当てていく。
飛燕はディフェンスを固めながら前に出てパンチ連打。お互いにハードパンチャーだけに激しくパンチが交錯される。
3Rに突入するも、両者は一進一退の攻防を見せ優劣つかず。延長ラウンドに突入した。お互いに疲れの見せる中、飛燕はクリンチからヒザ蹴り。
関も負けじとパンチで応戦する。そしてミドルを有効的に決めていく。判定勝負となり割れながらも関が勝利した。
▼第9試合 早千予引退試合・交流戦 バンタム級3分3Rサドンデスマッチ1
○早千予(白龍/女子キック世界八冠王)
判定3-0 ※30-29、30-27、30-29
●せり(巴組/J-GIRLSバンタム級王者)
この試合を持って引退する早千予。最後の相手はJ-Girsバンタム級王者・せり。試合開始前、違反行為となる足への二重サポーターをしていた早千予にイエローカードが渡される。
1R、左右のミドルをガンガン出しながら前に出る早千予の圧力に負けるように、せりは下がりながらもパンチを返していく。
距離が縮まれば早千予はバックブロー。コーナーに追い込んだ早千予はパンチの連打と首相撲からのヒザ蹴り。終始早千予のペースのまま1R終了。
2R、ガードを固めるせりに対し、早千予はパンチからミドルにつなぐコンビネーション。そして後
ろ回し蹴りも繰り出す。疲れの見えるせりは何とか反撃に転じるも、早千予の猛攻は止まらない。
3R パンチの打ち合いに出る両者。勢いの止まらない早千予はミドル連打で攻め込むも、せりは王者の意地を見せ一切怯むことなく反撃する。お互いに決定打のないまま試合終了。
主導権を握り続けた早千予が判定勝利で最後を締めた。マイクを握ると「今日の試合を持ちまして引退します。これから第2の人生を頑張りたいと思います」と語った。
▼第8試合 フェザー級ランキング戦3分3Rサドンデスマッチ1
○奥山光次(渡辺/同級2位)
判定3-0 ※三者とも30-39
●勇苡馳(STUDIO-K/同級5位)
▼第7試合 バンタム級ランキング戦3分3Rサドンデスマッチ1
○RIOT(真樹ジムオキナワ/同級2位)
延長判定3-0 ※三者とも10-9
●高橋拓也(習志野/同級3位)
※本戦は30-29、29-30、30-30
▼第6試合 国際交流戦 スーパーライト級3分3R
○Joe(モンゴル新東金/モンゴル65kg王者)
KO 2R3分0秒 ※左フック
●近藤一輝(真樹ジムオキナワ/MA日本ライト級9位)
▼第5試合 国際交流戦 フェザー級3分3R
○白鳥 剣(モンゴル新東金/モンゴル60kg王者)
TKO 3R0分42秒 ※左ヒジによるカット
●拳 竜(士魂村上塾/同級7位)
▼第4試合 スーパーウェルター級70kg契約 3分3R
○根本雅文(習志野)
KO 3R1分22秒 ※左ハイキック
●ウチマ(真樹ジムオキナワ)
▼第3試合 スーパーフェザー級2分3R
○“PITBULL”滝口潤(チームピットブル)
判定2-0 ※29-28、28-28、29-28
●大山和也(真樹ジムアイチ)
▼第2試合 ウェルター級新人王決定トーナメント2回戦 2分3R延長1R
○カルロス(真樹ジムオキナワ)
判定2-0 ※30-29、29-29、29-28
●モハン・ドラゴン(士魂村上塾)
▼第1試合 ウェルター級新人王決定トーナメント2回戦 2分3R
○川野賀郎(Studio-K)
判定
●玉城賢一(真樹ジムオキナワ)
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