8月12日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックスにてZST事務局主催『SWAT!-GX1』が行われ、第9試合で元修斗世界王者のアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(通称ペケーニョ)の実弟であるレオナルド・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)が一本勝ちを収めた。
SWATのグラップリングルールの大会としてスタートを切ったSWAT!-GXシリーズ。その中でサプライズとなったのがレオナルドの参戦だ。入場式で選手代表の挨拶を行うという異例の扱いを受けたレオナルドは、大会関係者への感謝の意を述べる一方で、「今日はペケーニョのテクニックを見せたいと思います」と宣言した。
その宣言通り、レオナルドはペケーニョ譲りのテクニックを随所に披露する。小島一朗(ZFC大井町)の組み手争いにやや手こずったレオナルドだったが、鋭い両足タックルで先制のテイクダウンを奪う。
レオナルドはオープンガードの小島にアキレス腱固め。さらに試合がスタンドに戻ると、引き込む小島に対してハーフガードで上になったレオナルドは、小島の足を掴んでレッグロックのように捉える。
再び試合がスタンドになると、レオナルドは小島の頭を叩き落とすようにしてがぶりの態勢へ。片足タックルを仕掛けた小島の腕と首を固めたレオナルドは小島の体を前方に転がすようにして、いわゆるアナコンダチョークを狙う。
そして小島が体を起こしてタックルに来たところで、電光石火のギロチンチョーク! 体を回転させて逃げようとする小島だったが、レオナルドはその動きに上手く対処し、最後はガッチリと首を締め上げて、タップを奪った。兄ペケーニョの必殺技と同じギロチンチョークによる一本勝ちで、レオナルドがインパクト大の日本デビュー戦を飾った。
「相手選手はとても強くてタフな選手だったね。僕にとっても難しい試合だったよ。ギロチンチョークが得意技かって? そりゃ当然だよ(笑)」と試合後のレオナルド。
格闘技を始めたのは17歳で、その頃からペケーニョに格闘技の手ほどきを受けており、「最近は日本で練習しているけれど、ブラジルにいる時は兄と一緒に一日三回みっちり練習している。だから兄が使うテクニックはほとんど僕も使える」という。
今回はグラップリングでの試合となったが、やはり期待されるのが総合格闘技での試合。
過去にHERO’Sのミドル級トーナメントの出場メンバーにも名を連ねたことのあるレオナルドは「今度は総合の試合をやってみたいね。出来れば日本で総合の試合をやりたいよ」と日本での総合挑戦に前向きなコメントを残している。
しばらくは日本に滞在し、柔術の道衣メーカーDUMAUが主催するグラップリングトーナメントにも参戦予定のレオナルド。今後、日本マットでどんな活躍を見せてくれるのか、注目が集まる。その他の結果は以下の通り。
ZST事務局「SWAT!-GX1」
8月12日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場15:30 開始16:00
<全試合結果>
▼メインイベント フェザー級タッグマッチ グラップリングルール
△清水俊一&清水俊裕(共に宇留野道場)
時間切れドロー
△片山 伸(T-Pleasure)&大村 朗(パラエストラ福島)
▼セミファイナル ウェルター級シングルマッチ グラップリングルール
○小谷ヒロキ(しんわフィットネストータルコンバット)
一本 1R1分13秒 ※ヒールホールド
●虎士 (AACC)
▼第12試合 ウェルター級シングルマッチ グラップリングルール
○金原正徳(パラエストラ八王子)
一本 1R3分18秒 ※アームロック
●奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
▼第11試合 バンタム級シングルマッチ グラップリングルール
△小林悟郎(U-FILE CAMP.com)
時間切れドロー
△二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
▼第10試合 フライ級シングルマッチ グラップリングルール
○矢島雄一郎(禅道会総本部)
一本 2R3分3秒 ※腕ひしぎ十字固め
●伊海敬介(SUBMIT静岡)
▼第9試合 ウェルター級シングルマッチ グラップリングルール
○レオナルド・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/“ペケーニョ”ノゲイラファイトチーム)
一本 1R2分41秒 ※ギロチンチョーク
●小島一朗(ZFC)
▼第8試合 ライトヘビー級シングルマッチ グラップリングルール
△西坂タツヒコ (ノヴァウニオン・ジャパン)
時間切れドロー
△鈴木槙悟 (ALLIANCE-SQUARE)
▼第7試合 フェザー級シングルマッチ グラップリングルール
○岸 貴之(クロスワンジム湘南)
一本 1R3分48秒 ※裸絞め
●小森祐史(ストライプルノース東京)
▼第6試合 ライト級シングルマッチ グラップリングルール
○上田厚志 (骨法烏合会矢野卓見道場)
一本 1R2分52秒 ※腕ひしぎ三角固め
●大野翔馬(総合格闘技MOVE)
▼第5試合 バンタム級シングルマッチ グラップリングルール
―福田正人(勝村道場)
ノーコンテスト 2R0分27秒 ※偶然のバッティングによる両者負傷
―榛葉善也 (ZFC大井町)
▼第4試合 ライト級シングルマッチ グラップリングルール
△佐藤 恵(骨法烏合会矢野卓見道場)
時間切れドロー
△石塚雄馬(ロデオスタイル)
▼第3試合 フェザー級シングルマッチ グラップリングルール
△谷口久満(チーム09)
時間切れドロー
△黒澤信也 (リバーサルジム)
▼第2試合 ライト級シングルマッチ グラップリングルール
○吾妻エメルソン(秋本道場 Revo龍tion)
一本 1R3分39秒 ※ノースサウスチョーク(上四方チョーク)
●中西圭介(AACC)
▼第1試合 バンタム級シングルマッチ グラップリングルール
○横山大輔(クロスワンジム湘南)
一本 1R3分58秒 ※アンクルホールド
●松本義彦(パラエストラ川越)
|