FEG/河南テレビ
「CUP NOODLE PRESENTS K-1 TRYOUT 2007 SURVIVAL」
2007年8月16日(木)東京・ディファ有明
開場15:00 開始16:00
観衆=1,212人(満員)
▼第7試合 日中国交正常化35周年記念7対7 親善マッチK-1ルール 3分3R
△洪光(ホン・グァン)
ドロー 判定 1−0 ※30−29、29−29、29−29
△富永健義(日本)
ここまでの中国との親善マッチは日本の3勝3敗。
1R、いきなりインローとサイドキックを繰り出す洪。このサイドキックに富永はなかなか距離が詰められず。洪のインローを受け続けてしまう。さらに洪は富永が距離を詰めてきたところに、足をすくいながら右ストレート! これで洪は何度か富永をマットに転がす。
2R、洪はサイドキックからの踏み込み+左右の連打で前に出る。洪は富永をサイドキックで突き放し、そのまま右ストレートを振って細かい連打。洪は圧倒的な手数で富永を翻弄する。
しかし3Rに入ると、富永が怒涛の反撃! 手数の減った洪を追いかけるようにしてパンチの連打を浴びせる。
渾身の力で右ストレートや右フックを繰り出す富永。洪は頭を下げてそれをディフェンスして、何とかクリーンヒットは許さない。そのまま試合終了となり判定は0-1のドロー。富永が最終ラウンドの猛攻で何とかドローに持ち込んだ。
▼第6試合 日中国交正常化35周年記念7対7 親善マッチK-1ルール 3分3R
○王洪祥(ワン・ホンシャン/中国)
判定 3−0 ※30−26、30−25、30−25
●春日俊彰(日本)
1R、左右のミドルを蹴る王は、パワフルなパンチで突進。ガードを固めて亀になる春日に、強烈はヒザ蹴りを突き刺す。これは掴みということでコーションが与えられた王だったが、距離が開くと左右のハイキック。
春日は王の圧力に萎縮したのか、ほとんど手を出すことがないまま、ラウンド終了のゴングを聞く。
2R、何とかローやミドルを繰り出す春日だったが、大振りすぎて自分がバランスを崩してしまう。王は手数こそ少ないものの、バックキックや蹴り足すくいからの右ストレートなどで春日を圧倒。
春日はダウンを宣告されてしまう。その後も攻め続ける王だったが、春日を倒すまでには至らず、互いにお見合いの状態が続く。
3R、王の攻撃を受けるとすぐにマットに転んでしまう春日。ダウンこそ宣告されないものの、何度もマットに転ぶため印象が悪い。結局、このラウンドにもダウンをとられた春日が大差の判定負け。試合内容に関しても膠着気味のものとなってしまった。
▼第5試合 日中国交正常化35周年記念7対7 親善マッチK-1ルール 3分3R
○河野真幸(日本)
判定 3−0 ※30−26、30−26、30−26
●王多峰(ワン・ドォーフォン/中国)
スーパーヘビー級同士の激突とあって、1R開始直後からメガトン級の殴り合い! 大振りの左右のフックを振り回す王に対して、河野は右ストレート!
王のローブローで1分間のインターバルもあった河野だったが、その後も細かいパンチで王を攻め続ける。ラウンド終了間際にはプロレス魂爆発のドロップキックまでヒットさせる。
2R、ジャブ&ローで攻める河野は突進してくる王を突き放すと、離れ際の左ハイキック! この一発で河野が鮮やかにダウンを奪う。
何とか立ち上がった王だったが、すでにもうフラフラ。ロープにもたれかかるようにして、ファイティングポーズをとる。このまま一気に押し切りたい河野だったが、蹴りでバランスを崩した際に王に乗っかられてしまうなど、アクシデントが続く。
3R、ダメージ&スタミナ切れで完全にフラフラの王。何と自分が攻撃を出してバランスを崩してマットに転び、そのまま立ち上がることが出来ずに団を宣告されてしまう。ここは何とか立ち上がった王だったが、もうKO寸前である。
しかしそれでも大振りのパンチを振り回して最後の抵抗を試みる王。すると河野もここまでの疲れとパンチを警戒してか、手数が止まってしまい、前に出られない。河野としてはKO勝ちのチャンスがあっただけに惜しい試合となってしまった。
▼第4試合 日中国交正常化35周年記念7対7 親善マッチK-1ルール 3分3R
○濱田淳史(日本)
KO 2R1分26秒 ※右ロー
●戦東偉(ジェン・ドンウェイ/中国)
ここまで1勝2敗と負け越している日本チーム。J-NETWORKなどすでにプロとしてキャリアを積む濱田に勝ち星の期待がかかる。
1R、いきなりサイドキックで濱田を吹っ飛ばす戦。しかし濱田は試合が進むに連れて、それをサイドステップで交わして右ローを蹴っていく。
戦の蹴り足すくいからのパンチに対しても、両腕閉じブロックでしっかりディフェンス。そしてセコンドの前田憲作氏の指示通りに、右ローをフェイントにしての右ハイキック! 完全に試合をコントロールする。
2R、明らかにローを嫌がる戦に対して、濱田は的確にローを蹴り続けダウンを奪う。何とか立ち上がった戦だったが、ファイティングポーズを取ることが出来ず。濱田が余裕のKO勝利を収めた。
▼第3試合 日中国交正常化35周年記念7対7 親善マッチK-1ルール 3分3R
○黄何清(ホワン・ハーチン/中国)
判定 3−0 ※30−27、30−27、30−27
●山本哲也(日本)
1R、黄は散打出身らしくパンチで前に出る山本をサイドキックで蹴り離す。さらにボディだけでなく、山本の顔面にサイドキックを突き刺すなど、山本にペースを掴ませない。
そして黄はガード度外視の振り回しパンチでラッシュ! 山本はガードを固めるので精一杯になり、ダウンが宣告される。
2R、やはり黄はサイドキックを多用。そして左右の振り回しパンチで前に出て行く。しかし山本も黄の大振りパンチに対して、左右のストレートを返す。
1Rほどの勢いがなくなった黄だったが、手数が止まらないため山本はなかなか前に出て行けない。
3R、右ローを蹴っていく山本。黄はそこにサイドキック、さらにサイドキックをフェイントにしての右ストレートを打つ。その後も全身を使ってフルパワーでパンチを繰り出す黄に対し、山本は見合う状態が続いてしまう。
終了間際、左フックからの連打で黄を棒立ちにさせた山本だったが、ダウンは奪えず。第1試合に引き続き、黄が1Rのダウンを守りきって判定勝利。
▼第2試合 日中国交正常化35周年記念7対7 親善マッチK-1ルール 3分3R
○立川隆史(日本)
判定 3−0 ※30−28、30−27、30−28
●閻文凱(ヤン・ウェンガイ/中国)
太鼓持参の大応援団の声援を背にリングに上がった立川。1R、立川はガードをしっかり固めて右ローで前に出る。ローをもらいながらも、左右のフックを返すヤン。
立川はそれをしっかりガードしてコツコツ右ローを蹴っていく。ヤンはその蹴り足をすくって右ストレートで飛び込むが、立川のブロックは固い。逆に終盤、立川の右ローでヤンの体が流れる。
2R、右ローを蹴る立川とそこにパンチで飛び込むヤンという展開が続く。ローのダメージとスタミナ切れのヤンに対して、立川コールを受けて右ローを蹴り続ける立川。しかしヤンもフラフラになりながら必死にパンチを返していく。
3R、立川はジャブを突いて左右のロー。するとヤンがマウスピースを吐き出して、両膝に手をついてその場に立ち止まってしまい、ダウンが宣告される。もはや戦意喪失状態となったヤンに、必死にローを蹴る立川。
しかしヤンも何とか前に出て、手を出し続けた。KO勝利こそ逃したものの、3Rのダウンが決め手となり判定勝利。まだまだ技術的には難のある立川だが、気持ちが前に出るファイトでデビューを飾った。
▼第1試合 日中国交正常化35周年記念7対7 親善マッチK-1ルール 3分3R
○孫武(ソン・ウー/中国)
判定 3−0 ※29−26、29−26、29−26
●伊藤 純(日本)
1R、散打がバックボーンの孫は、ガードを固めて頭から突っ込んで突進する。そして組みつくとヒザ蹴り、さらには伊藤を担ぎ上げてマットに叩きつけて、レフェリーから注意を受けてしまう。
しかし孫は前に出てくる伊藤に対して、下がりながらも的確に左フックや右ストレートを返し、機を見ては一気に距離を詰めて左右のフックを振り回す。
そしてここから右フック、左ハイを二発! これでぐらつく伊藤に、孫が右ストレートを叩き込みダウンを奪う。孫はパンチの連打でラッシュを伊藤に襲い掛かるが、伊藤も必死のディフェンスでラウンド終了のゴングを聞いた。
2R、左ハイキックと右ストレートで前に出る孫。伊藤の左フックに左フックを合わせ、伊藤の攻撃を空振させると、両手を広げて挑発する。
伊藤の右ローでややバランスを崩す孫だったが、飛び膝やサイドキックを披露。そして左サイドキックから、そのまま踏み込んで右ストレート!
ここからパンチのラッシュを仕掛けて、2度目のダウンを奪う。その後、孫はヒザ蹴りと左フックで前に出るが、1R同様に伊藤がこのラウンドを逃げ切る。
3R、必死に前に出る伊藤だったが、孫が細かい連打で伊藤をロープまで押し込む。しかしここから伊藤が意地を見せて、スタミナ切れの孫に怒涛のラッシュ!
孫が時間稼ぎするようにマウスピースを吐き出すと、大ブーイングが起こる。完全に手の止まった孫に伊藤が右アッパーと右フック。
そして残り1分、伊藤の強烈な左ストレートがクリーンヒット! 伊藤は逃げ回る孫を追い回して、必死に連打を繰り出すが、孫はダウンを許さず。1、2Rのダウンを守りきる形で孫がかろうじて勝利をもぎとった。
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