Zuffa LLC
「Ultimate Fighting Championship 74 Respect」
2007年8月26日(土・現地時間)米国ネヴァダ州ラスベガス マンダレイベイ・イベンツセンター
▼メインイベント UFC世界ヘビー級選手権 5分5R
○ランディー・クートゥアー(米国)
TKO 3R1分37秒
●ガブリエル・ゴンザガ(米国)
5度の世界王座獲得、二階級制覇、数々の金字塔をMMA界に残しているランディー・クートゥアー、44歳の鉄人が、また人々の記憶にいつまでも残るであろう勝利を挙げた。
今年の3月に現役復帰を果たすと同時に、ティム・シルビアを下しUFC世界ヘビー級王座に返り咲いたクートゥアー。
ミルコ・クロコップ、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラらPRIDEヘビー級戦線をわかした強豪選手の移籍と続く、UFCのヘビー級王者として、彼らとの頂上対決が注目を集めていたが、その初防衛戦の相手は意外にも非PRIDEファイターのガブリエル・ゴンザガだった。
ズッファのUFCの敷いたレールは、4月の英国大会でそのゴンザガと闘ったミルコ・クロコップとクートゥアーの一戦、しかし、この試合でゴンザガがミルコを右ハイキックでKOし、挑戦権を獲得。一夜にして、ファンの衆目を集めるようになったゴンザガは、その鮮烈なミルコ戦の勝利で、初めての選手権試合で優勢にあると予想されるまでになった(ファン投票ではクートゥアーが有利だが、賭け=オッズではゴンザガがピックされていた)。
しかし、試合は一方的と表現しても良いものとなった。ファーストコンタクトで右ストレートを打ち込むと、そのまま組み付いて、ケージに押し込む。テイクダウンを奪って、バックポジションからパウンドを打ち込む王者は、その後も打ち合いは常に優勢に、逆にパンチを受けるとすぐにタックルからテイクダウン、もしくはバックコントロールと試合を支配した。
1Rの終了時には、バックを許し、アッパーを受けたゴンザガが激しく出血し、動きが鈍くなる。
2Rにはいっても、組技、打撃ともにクートゥアーに圧倒された挑戦者、ミルコを倒したハイキックも見切られてしまう。
3R、そのハイキックがクートゥアーの顔面をかすめると、王者は一気に距離をつめてテイクダウンし、ケージにゴンザガを押し込む。そのまま左のパウンドを連打し、TKO勝ち。劣勢の予想を覆すばかりか、その強さに誰もが感嘆の声をあげる――歴史に残る一戦となった。
▼ウェルター級 5分3R
○ジョルジュ・サンピエール(カナダ)
判定
●ジョシュ・コスチェック(アメリカ)
セミファイナルのウェルター級サバイバル戦は、ジョシュ・コスチェックのパンチ、テイクダウン狙いをほぼ完封したジョルジュ・サンピエールが勝利した。遠い間合いから、ローキック、組み付いてもテイクダウンを奪い強さを見せつけた前王者。なんといってもコスチェックのテイクダウン狙いを1R以外は完全に遮断したバランスの良さは絶品、トップをキープしてパウンドを落とし、最後は足関節を繰り出す余裕を見せたGSPが、復活の勝利をあげた。
▼ライト級 5分3R
○ロジャー・フエルタ(アメリカ)
TKO 3R1分50秒
●アルバート・クレーン(アメリカ)
▼ライト級 5分3R
○ジョー・スティーブンソン(アメリカ)
判定
●カート・ぺリグリーノ(アメリカ)
ライト級ではロジャー・フエルタと、ジョー・スティーブンソンが勝利、ステロイドの陽性反応が出、その行方が注目されるライト級戦線で、王座に一歩近づいた。
試合結果は以下の通り。
▼ミドル級 5分3R
○パトリック・コート(アメリカ)
TKO 1R4分45秒
●ケンドール・グローブ(アメリカ)
▼ミドル級 5分3R
○ターレス・レイチ(ブラジル)
一本 1R3分47秒 ※アームバー
●ライアン・ジェンセン(アメリカ)
▼ライトヘビー級 5分3R
○レナート“ババル”ソブラル(ブラジル)
一本 2R3分30秒 ※アナコンダチョーク
●デビッド・ヒース(アメリカ)
▼ヘビー級 5分3R
○フランク・ミア(アメリカ)
一本 1R1分17秒 ※キムラロック
●アントニー・ハードンク(アメリカ)
▼ライト級 5分3R
○クレイ・グイダ(アメリカ)
判定
●マーカス・アウレリオ(ブラジル)
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