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【SWAT】西坂、松井、エリック、大沼がミドル級トーナメント準決勝に進出

2007/08/26


▲写真左よりトーナメントを勝ち上がったエリック、西坂、松井、大沼

 8月26日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックスにて、ZST事務局『SWAT!13』が開催され、「ジェネシストーナメント2007」ミドル級1回戦4試合が行われた。

 トーナメントのため、時間切れの場合は判定により勝敗が決する特別ルールが採用されたが、蓋を開けてみれば1回戦全試合がすべて一本かKOで決まるというZSTらしいアグレッシブな試合が続く試合内容となった。そして1回戦を勝ち上がった4選手の中で、最もインパクトを残したのが高橋“BILLY”雄介(AACC)を1R0分32秒、腕ひしぎ十字固めで秒殺した松井崇(TEAM BADASS13)。

 今回がSWATデビュー戦となった松井は、豪快な首投げで高橋をテイクダウンした松井は、バックを取ろうとする高橋の動きに合わせてポジションをキープし、しっかり腕十字を極めた。SWAT常連ファイターである高橋を相手に、何もさせずに一本勝ちという結果は、松井の実力の高さを見せ付けたと言いだろう。

 松井は中学・高校時代に柔道を学び、国際武道大に進学後はレスリングで活躍、レスリングでは全国社会人オープン選手権で3位に輝いた実績を残している。現在は井口攝(TEAM BADASS13)の下で総合格闘技を学んでいる
という松井。試合後には「自分は優勝以外は考えてない」とトーナメント制覇に向けて意気込みを語っている。試合結果詳細は以下の通り。

ZST事務局 「SWAT!13」
2007年8月26日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場15:30 開始16:00

<全試合結果>

▼メインイベント 「ジェネシストーナメント2007」 ミドル級1回戦  
○西坂タツヒコ(ノヴァウニオン・ジャパン)
KO 1R3分19秒 ※左フック
●三浦伸哉(フリー)

 思い切りのいいパンチで前に出る西坂は、投げでテイクダウン奪うと、足関節やパスガードを仕掛けるなど、序盤から一気に攻め込む。

 この寝技からは逃げられた西坂だったが、スタンドに戻るとどっしりとした構えから左右のパンチを繰り出し、右ストレートから返しの左のフックを叩き込み、三浦をマットに沈めた。


▼セミファイナル 「ジェネシストーナメント2007」 ミドル級1回戦 
○松井 崇(TEAM BADASS13)
一本 1R0分32秒 ※腕ひしぎ十字固め
●高橋“BILLY”雄介(AACC)

 高橋の左フックをもらう場面もあった松井だが、一気距離を詰めて組み付くと豪快な首投げでテイクダウンを奪う。高橋は下から足をかけてバックを狙うが、松井は高橋の頭を持ったまま上手くポジションをキープ。ロープ際だったものの、しっかりと腕十字を極めた。


▼第13試合 「ジェネシストーナメント2007」 ミドル級1回戦
○エリック・フォート(ノヴァウニオン・ジャパン)
一本 2R3分45秒 ※裸絞め
●長井憲治(U-FILE CAMP 赤羽)

 1R開始直後、いきなり長井に掴みかかっていくエリック。そのまま抱っこちゃんガードで引き込もうとするなど、完全に打撃を捨てた寝技スタイルだ。そのエリックを突き放して打撃を入れたい長井だったが、エリックのしつこさになかなか打撃を入れられない。

 2Rに入ると長井のローを中心とした攻撃が当たり始め、エリックにグラウンドで上のポジションを許しながらも、下からの三角絞めを極めかけるなど攻勢に出る。しかしエリックがこの三角絞めを自分の足で長いの体を挟むようにしてディフェンスすると、そのまま頭を抜いて長井の後へ。ここからエリックは裸絞めを極めて逆転勝利を収めた。


▼第12試合 「ジェネシストーナメント2007」 ミドル級1回戦
○大沼啓介(バトラーツジム「B−CLUB」) 
一本 1R0分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●永木健二(ALLIANCE−SQUARE) 

 1R、永木にテイクダウンを許した大沼だったが、落ち着いて下からアームロックやギロチンを狙い、最後は腕十字で一本勝ち。危なげない試合運びで1回戦を突破した。


▼第11試合 ライト級シングルマッチ
○太田裕之(ZFC)
一本 1R2分34秒 ※チキンウイングアームロック
●佐藤 恵(骨法烏合会矢野卓見道場)

 テイクダウンを奪った太田が丁寧にパスガードしてアームロック。一度は逃げられて立ち上がられたものの、再びグラウンドで上のポジションをとると、上四方からがっちりアームロックを極めた。試合後、太田は「格闘家として一花も二花も咲かせたいです!」とマイクアピール。


▼第10試合 ウェルター級シングルマッチ
○吉田智彦(U−FILE CAMP.com)  
一本 2R2分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●高橋圭典(チーム陸河童)

 1Rの前半こそ高橋にテイクダウンを奪われ、守る時間が続いた吉田だったが、後半はポジションを返してグラウンドで上を取る時間が増える。そして2R、高橋の足関節狙いに対して、マウントポジションを奪うと、そこから腕十字を極めた。


▼第9試合 フェザー級シングルマッチ
○吾妻エメルソン(秋本道場 Revo龍tion)
KO 1R2分39秒 ※右フック
●宮川武明(P’s LAB横浜)

 いきなり飛び付きギロチンを見せたエメルソン。スタンドの展開になっても、アグレッシブな打撃で前に出て、最後は右フックを一閃! この一発が宮川の顔面を打ち抜き、エメルソンが豪快なKO勝ちを見せた。


▼第8試合 バンタム級シングルマッチ
○藤原敬典(秋本道場 Revo龍tion)
一本 2R1分22秒 ※腕ひしぎ三角固め
●清水俊裕(宇留野道場)

 1Rから強烈な左ミドルとパンチを当てていく藤原だったが、清水のがむしゃらなファイトにやや手こずり、腕十字やチョークを狙われる。しかし2Rに入るとヒップスローでスイープし、そこから三角絞め→腕ひしぎ三角固めに移行して一本勝ち。

「自分はストライカーで、周りからはグラウンドで下になると(藤原の)ペースじゃないと思われてるみたいなんで、今日は下からでも関節技を取れるところを見せられたと思う」(藤原)



▼第7試合 フライ級シングルマッチ
△田丸慶輔(宇留野道場)
時間切れドロー
△鈴木 忍(パラエストラ柏)

 掌底スタイルの田丸は執拗に鈴木の足を狙い、ひたすら足関節を狙い続ける。鈴木はそれを凌いでスタンドで打撃を当て、グラウンドでもポジションを奪うものの極めきれず。



▼第6試合 バンタム級シングルマッチ
△杉田一朗(心温塾) 
時間切れドロー
△戸澤真澄美(GRABAKAジム)

 戸澤は右フックから組み付いてテイクダウン、そこからギロチンチョークを狙っていく。杉田は戸澤に攻められるものの、その都度ポジションを返して反撃の隙をうかがう。終盤、戸澤がネックロックを仕掛けるものの、杉田はこれも凌いで結果はドロー。



▼第5試合 フェザー級シングルマッチ       
―大村 朗(フリー)
ノーコンテスト 2R0分50秒 ※偶然のバッティングによる負傷
―平田真徳(U−FILE CAMP町田)

 1Rから互いに殴り合う激しい打撃戦となったが、2Rに大村が組みついてテイクダウンを狙った際に偶然のバッティングが発生。大村が頭部から出血し、ドクターが試合をストップ。バッティングが故意のものではなかったため、ノーコンテストとなった。


▼第4試合 ウェルター級シングルマッチ
○浅野誉也(AACC)
一本 1R1分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●平山敬悟(パラエストラ八王子)

 平山のパンチをもらう浅野だったが、両足タックルでテイクダウンを奪うと、落ち着いて腕十字を極めた。


▼第3試合 ライト級シングルマッチ
○二ツ森敬浩(パラエストラ柏)
TKO 1R3分21秒 ※セコンドからのタオル投入
●佐藤好宏(チーム09)

 1R、佐藤が鋭いジャブと右ストレートで二ツ森を追い込んでいくが、二ツ森がテイクダウンを奪うと、そこから腕十字へ。佐藤はタップしなかったものの、セコンドからタオルが投入された。


▼第2試合 バンダム級シングルマッチ ※グラップリングルール
○菅野隆行(リバーサルジム)
一本 2R1分59秒 ※腕ひしぎ十字固め
●檀上 遼(骨法烏合会矢野卓見道場)

 めまぐるしくポジションが入れ替わる軽量級らしい寝技の展開が続く中、2Rに上四方を取られた檀上が師匠譲りのセンタクバサミ! しかし菅野が頭を引き抜いて腕十字を極めた。


▼第1試合 ライト級シングルマッチ ※グラップリングルール
○富山浩宇(P’s LAB横浜)
一本 1R2分50秒 ※腕ひしぎ十字固め
●清水俊一(宇留野道場)

 清水が引き込んで下から関節技を仕掛けていくが、富山が一気にパスガードして、アームロックを狙いながら腕十字へ。清水の腕が伸びたところでレフェリーが試合を止めた。


【関連リンク】
≫ZST公式サイト
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