新日本キックボクシング協会
「BREAVE HEART6」
2007年9月2日(日)東京・ディファ有明
開場15:45 開始16:00
▼第15試合
メインイベント 日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○正木和也(藤本/同級王者)
KO 1R1分40秒 ※3ノックダウン
●SHING(治政館/同級2位/挑戦者)
※正木が2度目の防衛に成功。
前回のガンスワン戦では苦杯を舐めた正木だったが、この日は圧倒的な力の差を見せ付けた。じっくりと相手の動きを見るように動くSHINGに対して、小刻みにインローを蹴っていった正木。
この攻撃自体は当たらなかったものの、手数を出したことで動きが軽くなった正木は、SHINGが出したインローに対してカウンターの右ストレート! この一発がSHINGが顔面を打ち抜き、鮮やかなダウンを奪う。
何とか立ち上がったSHINGだったが、足元はフラフラ。再開後、必死に組み付いてダメージを回復させようとするものの、それを振りほどいた正木が右のパンチを当てると、SHINGが二度目のダウン。それでも立ってくるSHINGに正木がパンチの連打を叩き込み、SHINGをマットに沈めた。
試合後、リング上でマイクを握った正木は、新日本キックボクシング協会・伊原代表にやや言わされる形ではあったものの「K-1にも出てみたいです…」と控えめにマイクアピールしている。
▼第14試合
メインイベント 日韓ヘビー級国際戦 3分3R
△内田ノボル (ビクトリー/日本同級王者)
判定0-0 ※3者とも30-30
△明賢滿(韓国)
7月の後楽園大会では國吉にまさかの判定負けを喫した内田。タイトルホルダーとして今日の試合はすっきり勝っておきたいところだったが…
内田は1Rから手足の長い明に苦戦を強いられる。明がリーチを生かしてジャブ&ローで攻撃を組み立てると、内田は距離を詰めることが出来ず、単発の右ローを当てるだけになってしまう。
2Rに入ってもその展開は変わらず、逆に自分の間合いを保つ明が、いきなりの右ストレートや左フックを当てる場面も。なかなか試合は内田のペースにはならず、そのまま最終ラウンドへ。
3Rになり、右ストレートを連打して一気に前に出て行く内田。その後も明のパンチに対して右のカウンターを何度も打ち込んでいくが、クリーンヒットはない。
終盤は明が内田のパンチを殺そうとクリンチを多用したため、パンチのチャンスがないままタイムアップ。判定では0-0のドローとなったものの、内田にとっては納得のいかない試合内容だったと言えるだろう。
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▲リング下で試合を見守るワンロップ(右)とカノンスック(左) |
▼第13試合 セミファイナル 日泰ウェルター級国際戦 3分3R
○クンタップ・ウィラサクレック(タイ/M-1スーパーウェルター級王者)
判定2-0 ※30-30、30-29、30-28
●荻野兼嗣(ビクトリー/日本同級3位)
VS日本人に圧倒的な強さを発揮しているムエタイ戦士を多数擁する日本のムエタイジム、ウィラサクレック・フェアテックスジム。これまで各団体に選手を送り込んで猛威を奮ってきたが、ついに新日本キックへ選手を送り込むことになった。
その先陣を切ることとなったクンタップは、いつも通り、ジムののぼりを持ったセコンドに先導されて登場。ウィラサクレックはもちろん、ワンロップやカノンスック、ゲンナロンがリング下で見守る中、元MA日本ウェルター級王者であり、現在は日本ウェルター級3位の荻野兼嗣(ビクトリー)と相対した。
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▲右ミドルを蹴った後、すぐに右のインローを蹴るクンタップ。 |
1R、サウスポーの荻野はオードックスのクンタップに対してインローを飛ばす。クンタップは右足を引いて、それを空振りさせると「当ててみろ」とばかりに前足を大きく踏み出して挑発し、逆に強烈なインローと右ミドルを飛ばす。
インローのフェイントから右アウトローを蹴る荻野。クンタップが距離を詰めてきたところに右フック、また左ストレートを打つ場面があったものの、クンタップは自分の頬を叩く余裕を見せた。
そんなクンタップだったが、2Rに入ると猛攻撃を見せる。強烈な右ミドルを連発して荻野の前進を止める。
荻野はクンタップのミドルに対してサイドステップを使いながら、右フックを打っていくがクリーンヒットはない。逆にクンタップはラウンド終盤まで右ミドルを蹴り続け、ポイントを稼ぐ。
3Rに入るとクンタップは逃げ切りモードに入り、下がりながら荻野が前に出て来たところに右ミドル。荻野も左ストレートからの連打で攻勢に出たものの、クンタップの守りは固く、クンタップが判定2-0で荻野を下した。
試合後にはワンロップらと共に記念撮影に応じたクンタップ。前述したようにウィラサクレックジムには、クンタップ以外にも日本人キラーが数多く在籍しており、今後も新日本キックへの参戦が続くようであれば、彼らの参戦が期待されるところだ。
▼第12試合 セミファイナル 日韓フライ級国際戦 3分3R
○がってん古川(治政館/日本同級2位)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-29
●崔英燮(韓国)
▼第11試合 日本フェザー級 3分3R
△岡田武士(トーエル/同級1位)
判定1-1 ※30-30、30-29、29-30
△内田雅之(藤本/同級5位)
▼第10試合 日本ミドル級 3分3R
―青木克眞(トーエル/同級1位)
ノーコンテスト 1R、偶然のバッティングにより青木が負傷
―宮本武蔵(治政館/同級5位)
▼第9試合 日本バンタム級 3分3R
△木暮 智(ビクトリー/同級1位)
判定0-0 ※3者とも30-30
△吉川 靖(伊原道場/フライ級7位)
▼第8試合 日本ライト級 3分3R
○石井達也(藤本/日本同級4位)
判定3-0 ※3者とも30-29
●YOSHIO(治政館/日本同級9位)
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