J-NETWORK
「Championship Tour of J 2nd」
2007年9月16日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始15:00
▼メインイベント J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○ファビアーノ・サイクロン(TARGET)
延長判定 3−0 ※10−8、10−8、10−8
●コウイチ・ペタス(ザ・スピリット)
※ファビアーノがヘビー級王者に就く
今大会の注目度ナンバー1といえば、澤屋敷純一が返上したヘビー級王者の座を狙うべく8月大会からスタートしたヘビー級王座決定トーナメント。
メインで行われた決勝では、準決勝で悠羽輝(和術慧舟會/DURO)を下したコウイチ・ペタス(ザ・スピリット)と、松本勇三(勇三道場)を判定で下したファビアーノ・サイクロン(TARGET)が激突した。
昨年3月のR.I.S.E.のリングで一度闘っている両者。この時はコウイチが1RKO負けしており、ファビアーノにとってはリベンジマッチの意味合いを持つ。
「とにかくリベンジしたかった」という思いの強いファビアーノは1Rからプレッシャーをかけながらロー、ミドル。負けじとコウイチもワンツーで応戦。
3Rには、お互いに2試合目ということもあり疲れが見える。コウイチは必死にパンチを出すが、ファビアーノはガードを固め決定打をもらわない。お互いに手を出し、本戦は五分五分の展開に。
延長戦に突入すると、「悠羽輝戦で前蹴りでボディが効いていた」のを知っていたファビアーノは、一気に首相撲からのヒザ蹴り連打でダウン奪取!
これが運命の分かれ目となり、ファビアーノが判定勝利し見事ヘビー級新王者に輝いた。
▼セミファイナル J−NETWORKライト級王座決定トーナメント一回戦 サバイバルマッチ1
○藤原王子(レグルス池袋)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
●KAWASAKI(リアルディール)
※藤原がトーナメント準決勝に進出
梶原龍児(チームドラゴン)が返上したライト級王座を巡って8名によるトーナメントが開幕。デビュー戦以来負けなしの藤原がセミに登場。
1R、左ミドルを出す藤原にフックを合わせるKAWASAKI。首相撲を仕掛ける藤原はあっという間にKAWASAKIを転ばせ、優位な展開に。
2R、KAWASAKIは突然パンチ連打。藤原もそれに応えるように出しパンチの打ち合いとなった。KAWASAKIはロープ際まで追い込むもクリーンヒットはなし。
3R、何かを叫びながら、ぐちゃぐちゃにパンチを出すKAWASAKI。負けじと藤原も打ち返す。一進一退の攻防戦となり判定へ。「負けたと思った」という藤原だったが、フルマークで判定勝利し準決勝に進んだ。
▼J−NETWORKライト級王座決定トーナメント一回戦 サバイバルマッチ1
○安東辰也(SFK)
判定 2−0 ※30−29、30−30、30−29
●ファイヤー原田(レグルス池袋)
※安東がトーナメント準決勝に進出
安東の後に、ファイヤーが入場すると会場は「ファイヤーコール」一色。1Rからファイヤーはローからワンツーで前にガンガン出る。安東はクリンチで凌いだが、偶発性のバッティング。これで額はカットするも、逆にテンションが上がったファイヤー。ボディフックを振り回しさらに安東を追い詰める。2Rもお互いに一歩も譲らない攻防。
3Rには、ファイヤーのヒジで安東もカット。喜ぶファイヤーだが、自分も先ほどの出血がひどく再度ドクターチェック。
再開すると、ファイヤーはグローブを突き出し「おい、やるぞ!」と安東に呼びかけ。我龍タイムのようなファイヤータイムに突入だ。お互いに激しくパンチを交錯させ、場内は大盛り上がり。僅差の判定で安東が勝利すると、ファイヤーは肩を落とした。
▼J−NETWORKライト級王座決定トーナメント一回戦 サバイバルマッチ1
○細野岳範(チームドラゴン)
判定 2−0 ※30−29、30−30、30−28
●田中信二(ODJ)
※細野がトーナメント準決勝に進出
06年9月に一度対戦している両者(細野は判定勝ち)。1Rはお互いに様子見の展開となる。
2Rになると、細野が積極的に攻撃を仕掛け、田中のパンチの打ち終わりに必ずロー、ミドルを入れていく。田中は手数が減る。
3R、サムゴーに憧れている細野は左ミドルを連発でヒットさせる。田中はパンチで返すが、距離をとられ、有効打はない。
細野にパンチを当て尻餅をつかせる場面もあったが、ダウン奪取とならず。そのまま有効打の多い細野はトーナメント準決勝に進んだ。
▼J−NETWORKライト級王座決定トーナメント一回戦 サバイバルマッチ1
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷)
判定 2−1 ※30−29、29−30、30−29
●菅原勇介(侍塾)
※黒田がトーナメント準決勝に進出
1R、黒田は防御を固めながら前に出る。菅原は下がりながらもパンチ、ミドル。打ち合いになると、黒田は縦ヒジを入れていく。
2R、首相撲からヒザ蹴りの黒田を突き放す菅原はミドルを当てる。そして菅原の左フックがヒットし、黒田が一瞬ぐらつく場面も。
3R、黒田は変わらず首相撲で捕らえると押し込みながらパンチ、ローも混ぜる。手数の減った菅原はスタミナ切れ。首相撲で倒れる場面の目立つ菅原は印象が悪い。
手数で勝利した黒田はマイクアピールで「自分がベルトを巻きます!」と優勝宣言。そして一度敗れている梶原龍児に対して再戦をアピールした。
▼ミドル級 サバイバルマッチ1
○江口真吾(全日本・AJ/全日本ミドル級1位)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
●廣野祐(NPOJEFA/J−NETWORKミドル級1位)
年末に寒川直喜の持つJ-NETミドル級王座挑戦が決まっている廣野だが、その前哨戦で全日本キック1位という厚き壁に挑むことになった。
1Rからパンチで出る廣野に対し、江口はひたすら首相撲を仕掛けヒザ蹴り。距離があくと江口は前蹴り、ミドル。そしてパンチで詰める廣野に首相撲と変わらない展開。
3R終盤には、「江口、つまらないぞ!」という観客から野次が飛ぶ。
廣野は首相撲を仕掛けると何も出来ず、ブレイクを待つのみ。判定決着となり、江口が勝利した。
「クソ試合でした。廣野選手に申し訳ないことをしてしまいました。違う試合をするつもりだったのですが……。うち(全日本キック)は厳しいのでまた試合が組んでもらえるように頑張ります」とマイクを握った江口は煮え切らない表情。
一方の廣野は大事な一戦を前に痛い敗北となってしまった。
▼56kg契約 ムエタイ・ルール 3分5R ※インターバル2分
○ノッパチャイ・ラッタナウォン(タイ/ラジャダムナン元バンタム級2位)
TKO 2R2分50秒
●藤鬥嘩裟(天空・藤/J-NETWORKフライ級7位)
“魔裟斗II世”として注目を集める14歳の天才少年・鬥嘩裟はデビュー以来の連勝記録は5。しかし今回の相手ノッパチャイはラジャの元ランカーだけに強敵だ。
1R、リズミカルな動きの鬥嘩裟は得意の前蹴りを出す。じっくり様子を伺うように構えるノッパチャイは強烈な左ミドル! これで一瞬ひるんだ鬥嘩裟に対し、ヒジ、ヒザで畳みにかかる。
それを凌いだ鬥嘩裟はノッパチャイのミドルをキャッチすると後方にぶった押す。これで目の色の変わったノッパチャイはパンチを出すようになる。
2R、余裕からか(?)ノッパチャイは攻めてこない鬥嘩裟に対し、リングに手をつくカポエラキックでけん制。距離をつめたノッパチャイはくみついてヒジを振るっていく。すると鬥嘩裟は右テンプルをカット! 「一回血が見えていかなきゃまずいと思った」という鬥嘩裟は負けじと縦ヒジを振るう。
しかし、百戦錬磨のノッパチャイが一枚上手。首相撲からのヒジで、先ほどとは違う鬥嘩裟のテンプルがざっくり切れ(試合後18針縫うほどの傷の深さ)、無念のドクターストップに……。顔面が血で染まるほどの大流血の鬥嘩裟は「ありがとうございました!」と四方の客にあいさつしリングを後にした。
▼ウェルター級ランキング査定試合 サバイバルマッチ1
○宮越宗一郎(宮越道場)
判定 3−0 ※30−27、30−27、30−27
●田島直樹(湘南格闘クラブ)
▼ウェルター級 3分3R
○涼平(TARGET-Z)
KO 2R0分30秒
●織田亮介(y-park)
▼フェザー級 3分3R
○丸山武士(天空・藤)
判定 2−0 ※29−28、28−28、29−28
●武延(y-park)
▼J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント準決勝戦第2試合 サバイバルマッチ1
○ファビアーノ・サイクロン(TARGET)
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−28
●松本勇三(勇三道場)
※ファビアーノがトーナメント決勝に進出
元ヘビー級王者・馬場伸孝の負傷欠場に代打出場となった空手家・松本勇三。これでブラジル対決となった。
1R、遠い間合いからハイ、ローを繰り出す松本。距離を潰すファビアーノは16cmの上背を利用し、クリンチからのヒザ蹴りで圧倒する。
2Rも体格で上回るファビアーノは圧力をかけながら猛然とヒジを振るっていく。松本は後退しながらもロー、ミドル。ファビアーノはヒジ狙いに終始。
3Rには疲れの見える両者。松本はかかと落としなどを繰り出すも、ファビアーノはかまわず前に出てパンチ。手数でファビアーノが決勝戦に駒を進めた。
▼J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント準決勝戦第1試合 サバイバルマッチ1
○コウイチ・ペタス(ザ・スピリット)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−28
●悠羽輝(和術慧舟會/DURO)
※コウイチがトーナメント決勝に進出
1R、ローの蹴り合いからスタート。コウイチのワンツーが入ると、悠羽輝もローを返していく。そしてチャンスとみればパンチのコンビネーションを見せる。
2Rに圧力をかけながら前に出るコウイチに対し、悠羽輝は下がりながらミドル。コウイチのローで悠羽輝はダメージが蓄積される。
3R、両者ともに一歩もひかない打ち合いに。悠羽輝が押し返すも、コウイチはパンチ、ミドルの巧みなコンビネーションで攻める。
最後にコウイチが左ハイをヒットさせたところでゴング。判定勝利でコウイチが決勝戦に進出した。
▼J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント リザーブ戦 サバイバルマッチ1
○古田太一(アイアンアックス)
判定 3−0 ※30−27、30−27、30−26
●富樫龍一(梁山泊)
1R、圧力をかける富樫は後ろ回し蹴りやバックブローと、巨漢にも関わらずトリッキーな技を繰り出す。古田は突き放すジャブをヒットさせる。
2R、重戦車のように突進する富樫はローを出すが、古田のワンツーが入っていく。3Rになると、それまでこつこつと出していた古田のローでダメージが蓄積された富樫は失速。
古田の首相撲からのヒザ蹴りもヒットし、富樫は立っているのがやっとだ。ローで2度のダウンを奪った古田がトーナメントリザーブの権利を得た。
▼フレッシュマンファイト 60kg契約 3分3R
○青津潤平(NPOJEFA)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
●小川顕広(y-park)
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