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【新日本キック】石井が因縁の小宮に完全決着勝利、菊地も竹村を退ける

2007/09/16



新日本キックボクシング協会/TITANS事務局
「TITANS NEOS 2」

2007年9月16日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00

▼第14試合 ダブルメインイベント 63.5kg契約 3分5R
○石井宏樹(日本ライト級王者/藤本/新日本キックボクシング協会)
判定2−0 ※50−50、50−49、50−48
●小宮由紀博(J-NETWORKライト級1位/フォルティス渋谷/J-NETWORK)

 全14試合、すべてが対抗戦という新たな試みで行われた『TITANS NEOS』後楽園大会。第13試合までは7勝4敗2分と、すでに新日本側が対抗戦勝ち越しを決めているものの、文句なしの大将戦であり因縁の再戦であるメインの一戦を前に、場内の盛り上がりは最高潮に達する。

 前回の戦いは今年4月。小宮からダウンを奪われ、あわやKOというところまで追い込まれた石井が、5R残り47秒でヒジを繰り出し逆転勝利。あと一歩のところで対抗戦勝ち星を逃した小宮は、控室で涙しすぐさま再戦を申し込んでいる。

 同日にディファ有明でJ-NETWORK興行があることを忘れさせるほどの大応援団をひきつれて新日本へ乗り込んだ小宮。石井の首を狩るべく、1Rから猛攻。石井も一瞬のスキさえも見せまいと距離をコントロールしながら、パンチとローを叩き込んでいく。
 ともに一歩も退かず、倒れずに3R突入。ラウンド開始直後に小宮が右フックをヒットさせ、連打で石井をロープ際まで追い込む。小宮のローがローブローへ入り一時中断も、石井は左ジャブから右のロー。フェイントで小宮を攪乱しながら、右のストレートをヒットさせる。

 4Rを前にしたインターバルで、場内は石井コールと小宮コールが交錯。じわじわと距離をつめる石井に小宮が思い切りよくパンチ連打。左をちらつかせて石井が右、小宮がヒジを放つと石井も因縁のヒジ! 警戒しつつも小宮がパンチからミドル。互いにダウンのないまま最終ラウンドへ突入する。

 互いに両拳をあわせて5R開始。石井のハイキックを小宮がかわすも、追撃のローがローブローとなり一時中断。再開直後に石井のローキックで小宮がバランスを崩すと、場内は石井コール。対抗するように小宮コールも沸き起こる。前に出た小宮が右、左とストレート。ロープ際に追い込まれた石井がカウンターの右。ラウンド終了のゴングが鳴り、判定は石井勝利を告げた。

 採点結果は50-50、50-49、50-48の2−0で石井の勝利。敗れた小宮は四方に頭を下げ、リングを降りた。


▼第13試合 ダブルメインイベント 58kg契約 3分5R
○菊地剛介(日本フェザー級王者/伊原/新日本キックボクシング協会)
判定3−0 ※三者とも50−47
●竹村健二(SB日本スーパーフェザー級1位、元全日本フェザー級1位/名古屋JKF)

 TURBO戦以来、久々の対抗戦に気合い十分の菊地。竹村も新日本キック初参戦を、先にパンチで切り込んで挨拶。竹村の前蹴りに、菊地はローキック。組みつく竹村に強烈な右ヒジをくらわせる。

 2R、ローの蹴り合いから菊地がヒジ。ローで竹村を遠ざけるが、竹村は接近して組みつき、離されるとパンチ。ローブローが入った竹村はうずくまってしまい、インターバル。

 再開後にパンチを繰り出した菊地が竹村を突き放して左ハイキック! 受けながらも一度は前に出た竹村だったが、よろめいたところにパンチラッシュをくらってダウン。ダメージは明らかながらも、ラウンド終了のゴングに救われる。

 勢いにのった菊地はパンチ連打。組みつきを多様しながらヒジでの逆転を狙う竹村。苛立ちからかバランスを崩した菊地に竹村がハイキック。

 4R、飛び込んでヒジを放った竹村、ローブローを受けて一時中断。組みつきを多様する竹村を前に、菊地も思うように攻撃が出せない。最終R、確実に勝ちを決めたい菊地がハイキックを放つも不発。判定は三者とも50-47で菊地勝利となった。


▼第12試合 ダブルセミファイナル 67kg契約 3分3R
○タカオサミツ(日本ウェルター級1位/伊原/新日本キックボクシング協会)
判定3−0 ※三者とも30−28
●北山高与志(J-NETWORKウェルター級王者/SFKキックボクシング/J-NETWORK)

 ダブルセミファイナル第2試合、J-NETウェルター級王者・北山高与志を迎え撃ったタカオサミツは、前蹴りからヒジ、パンチを受けながらも前へ出て右を返す。2R、タカは北山へカウンターの右を合わせてダウンを奪うことに成功。
 
 すぐさま立ち上がる北山がパンチを繰り出すも、タカはタイミングを計って右、ヒザを放ち、北山に有効打を出させない。3R、北山のヒジでタカがアゴ下から出血。ボディへの連打を放ち挽回を狙う北山だったが、ダウンを取り返すことは出来ず。判定でタカオサミツが勝利した。


▼第11試合 ダブルセミファイナル ヘビー級 3分3R※ヒジなし
○ノブ・ハヤシ(K-1 JAPAN GP 1999、2004準優勝/チャクリキ・ジャパン)
判定2−0 ※30−29、30−29、29−29
●ファイザル・ザカリア(ニュージーランド)



▼第10試合 ヘビー級 3分3R※ヒジなし
○嚴士鎔(日本ヘビー級1位/伊原/新日本キックボクシング協会)
KO 1R0分57秒 ※右フック
●若翔洋(フリー)

 J-NETWORK、ウィラサクレックジム、士道館、MAとさまざまな団体の選手が登場した今大会。3勝4敗2分で新日本キック勢負け越しの結果から休憩をはさみ、後半戦へ突入。休憩明けは、若翔洋の登場で場内は異様な空気に。ヘビー級1位の嚴士鎔が1R57秒、右フック一発で勝利。対抗戦をドローへ戻してみせる。

 さらにダブルセミファイナルで、ノブ・ハヤシがニュージーランドのファイザル・ザカリアを相手に判定勝利。残り3試合を前に勝ち越しへ持ち込む。


▼第9試合 ヘビー級 3分3R
○スウィーン・カーオ(タイ)
判定3−0
●國吉(日本ヘビー級3位/治政館/新日本キックボクシング協会)
※2R、国吉にダウンあり


▼第8試合 ウェルター級 3分3R
○ウィラチャート・ウィラサクレック(元ルンピニースタジアム認定ライト級6位/ウィラサクレック・フェアテックス/M-1)
TKO 2R終了 ※ドクターストップ=ヒザ蹴りによるアゴ骨折の疑い
●石原裕基(日本ライト級3位/伊原/新日本キックボクシング協会)

 第8試合には、ウィラサクレックジムが今大会でついに新日本キックの後楽園ホール初出陣。『M−1』を主催するほか、ワンロップ・ウィラサクレック、コムパヤック・ウィラサクレックら、他団体で華々しく活躍しているタイ人を抱えるウィラサクレックが送り出したのは、元ルンピニースタジアムライト級6位のウィラチャート・ウィラサクレック。

 日本ライト級3位の石原裕基が迎え撃ったが、ウィラチャートはパンチを巧みにかわして自身のリズムに石原を巻き込み、2R終盤ロープ際でヒザ蹴り! ダウンを奪われた石原は、同ラウンドを凌ぎきるも、アゴ骨折の疑いもあるとして2R終了時、ドクターストップ負けに。

 9・2ディファ有明のクンタップに続いて白星を飾ったウィラサクレック陣営は勝利の記念撮影、ジムの旗を新日本のリングに掲げてみせた。


▼第7試合 ウェルター級 3分3R
○ソーンラム・ソーウドンソン(タイ)
判定3−0
●緑川 創(日本ウェルター級4位/藤本/新日本キックボクシング協会)
※3R、緑川にダウンあり


▼第6試合 ライト級 3分3R
○中尾 満(日本ライト級6位/伊原/新日本キックボクシング協会)
KO 1R0分50秒 ※右ヒジ
●木村敬明(J-NETWORKフェザー級1位/レグルス池袋/J-NETWORK)


▼第5試合 ウェルター級 3分3R
△佐々木泰士(日本ウェルター級10位/トーエル/新日本キックボクシング協会)
判定1−0
△坂本 章(MA日本ウェルター級6位/士道館橋本道場/MA日本キックボクシング連盟)


▼第4試合 ウェルター級 3分3R
△渡辺健司(伊原稲城支部/新日本キックボクシング協会)
判定1−0
△武藤大亮(MA日本ウェルター級9位/マイウェイ/MA日本キックボクシング連盟) 


▼第3試合 51kg契約 3分2R※ヒジなし
○江幡 睦(伊原土浦/新日本キックボクシング協会)
KO 1R1分22秒 ※右フック
●井原将光(ウィラサクレック・フェアテックス/M-1)


▼第2試合 53kg契約 3分2R※ヒジなし
○江幡 累(伊原土浦/新日本キックボクシング協会)
判定3−0
●加納平栄太(ウィラサクレック・フェアテックス/M-1)


▼第1試合 フライ級 3分2R※ヒジなし
○加藤竜二(士道館橋本道場/MA日本キックボクシング連盟)
判定3−0
●西畑竜治(伊原/新日本キックボクシング協会)

 前半戦では、新日本キック・伊原土浦ジムから双子の16歳・江幡累と江幡睦がそろってデビュー。第2試合で累が勝利した直後に、同じ顔で同じトランクスの睦がリングに登場。累は思い切りのいいパンチで突進、パンチの連打でダウンを奪った後、右フックで再度ウィラサクレックジムの井原将光を倒し、対抗戦で貴重な勝ち星をあげてみせる。

 続く2試合はドロー。しかし第6試合、J-NETWORKフェザー級1位の木村敬明を相手に、ライト級6位の中尾満が右ヒジ一発でKO勝利! 階級は違えど、他団体のトップランカーを一撃で沈めたが、続く日本VSタイ3試合では、いずれも新日本勢が敗れる結果に。第7試合の緑川創、第9試合の國吉ともに、決め手を出せぬまませめぎ合いの中でダウンを奪われ、悔しい判定負けとなってしまった。

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