「IMPERIAL〜帝国〜」
2007年9月19日(水)ウランバートル:モンゴル相撲競技場
開始18:00
モンゴル最強のキックボクサー ツグト“忍”アマラの初プロデュース格闘技イベントが、9月19日(現地時間)モンゴルで開催された。全8試合の中、総合2試合、キックボクシング2試合を日本VSモンゴルとし、開催されたIMPERIAL。約2000人収容の相撲競技場には、約3000人の観客が観戦に訪れ、立ち見まで出る盛り上がりを見せた。
▼総合格闘技ルール ライト級70Kg契約
○ジャダンバ・ナラントンガラク(モンゴル)
判定
●美木 航(和術慧舟會RJW)
1R前半に美木がナラントンガラクを三角に捕らえるも、極めきれず。その際に足首を痛めた美木は、急速に動きに精彩を欠き、一方的なナラントンガラクのペースに。フルに戦うも、最後は判定でナラントンガラクが勝利。ナラントンガラクのフィジカル面の強さをアピールした試合だった。
<美木のコメント>
下から三角を掛けて締め上げているときに、足首がやばい壊れるかも…と思いましたが、ナラントンガラク選手は力も体も強いので、ここで仕留めなきゃと思って、全力で締め上げたのですが、やっぱり壊れちゃいましたね。立った時、足首がぐらぐらで…。いや、もう何も言えないです。自分に負けました。
▼総合格闘技ルール 95Kg契約
○内藤征弥(和術慧舟會A-3)
TKO 2R ※レフェリーストップ
●ビン・バオーチュル(モンゴル)
前半ビンの重いパウンドが内藤を捕らえ、ビン有利な展開。なんとか、自分のペースに持ち込みたい内藤。流れを変えたのは、スタンドのパンチだった。ペースを掴んだ内藤は、完全に相手をコントロール。バックマウントでパンチを出し続ける内藤。最後はレフリーストップがかかり、内藤の勝利。
<内藤のコメント>
アウェーで勝てて嬉しいです。1Rで下になってしまった時は、まずい!と思いました。パウンドがドーン!って感じで重かったですね。相手の打撃が殆ど出ねかったので、スタンドのパンチで流れを変えてバックマウント状態になった時、勝つと思いました。でも、空気が薄いせいか、すぐに息があがっちゃうんですよね。そういえば、美木の試合で下から三角で締め上げているときに、ジャダンバのピンチだ!って、客席からペットボトルがたくさん飛んできたのは驚きました(笑)
▼キックボクシングルール ウェルター級 67Kg契約
○アルタンゲレル・ガントムール(モンゴルプロキックボクシング)
KO 1R
●金統光(藤原)
1R開始早々にガントムールは回転蹴りの大技をみせる。金はローキックで応酬。その後、間合いを見たガントムールが距離をつめ左フックを3発浴びせ、金はダウン。金は実力を出せずにリングを降りた。
<金のコメント>
大会が大きくて緊張しました。最初、相手が回転蹴りとか大技を出してきたので、ローキックで距離を見ようと何発か出したのですが…その後は覚えてないですね。相手の間合いが上手かったですね。
▼エキシビジョンマッチ ライト級61Kg契約
高野洋一(神武館)
VS
サルルー・オット(モンゴルプロキックボクシング)
<高野のコメント>
相手はボクシングをやっていたそうで、ジャブもストレートも癖のないパンチを出してくる選手でした。かなり、パンチを貰ってしまいました。風邪をひいてしまい、ベストな体調でこられなかったのは、申し訳なかったです。イベント自体は、とてもいい感じの大会ですね。モンゴルの選手も良い選手がたくさんいました。
●IMPERILプロデューサー ツグト“忍”アマラの大会統括コメント
「今回は初めての母国での興行開催で、たくさんの方にご協力頂きました。ありがとうございました。2000人キャパに3000人もの人達が来て、凄く盛り上がりましたね。モンゴルの人も日本の人もタイの人も見に来てくれました。会場が小さいと感じましたね。
試合前から気になっていたのですが、日本から来て貰った選手達が、とても疲れていました。空気が薄いせいだと思います。日本で見ていた彼らとは、あきらかに動きが違いました。1R目は良いのですが、2R目からは息が上がったり、疲れが急激に見えるんですよね…。
美木選手は、寝技も立ち技もとても良い選手なのですが、今回は試合前から疲れているように見えました。ナラントンガラクは力がとても強いし、寝技でも良い動きをしていました。強くなっていますね。
内藤選手は、1Rは、パウンドを浴びて、やや危ない展開でしたが、落ち着きを取り戻した後は、さすが安定した強さでした。サルルーは、負けましたけど、重いパウンドを見た感じでは、打撃を強化すれば、これからが楽しみな選手ですね。
キックでは、金選手は良いところが出せないまま終わってしまいました。ガントムールは、間合いを見るのが上手い。高野選手はエキシビジョンで試合をしてもらいましたが、本番さながらの内容でした。
今回は、初めての興行にしては良かったと思います。年2回くらいのペースでやって行きたいと思います。モンゴル人選手も日本で通用する強い選手がたくさんいる。活躍の舞台とチャンスを増やしていきたいと思います。ありがとうございました」
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