9月30日(日)岡山・オレンジホールで、NJKF拳之会主催「FIGHTING
EVOLUTION XI〜進化する戦い〜」が行われた。
メインを締め括ったのは11月23日の後楽園ホール興行でバンタム級王座決定戦に出場する拳之会のエース、バンタム級1位の国崇。今回で5回目となる地元興行で国崇が迎え撃ったのは、豪快な左右のフックでダウンを量産してきた同級4位の美保裕介だ。 1R開始直後から自慢の豪快なフックを振るってくる美保に対し、真っ向から打って出る国崇。ラウンド前半、やや動きの固い国崇だったが、要所要所に細かい左のジャブを当てローに繋ぐコンビネーションを見せる。美保は国崇の攻撃をお構いなしにフックを放っていくが、ローのダメージが蓄積し動きが鈍る。 2Rも同じ展開で試合が進むが、ラウンド終盤、遂に国崇がローでダウンを奪う。さらに3R序盤には右の肘でダウンを奪い、完全にペースを掴んだ国崇。最後は必殺技でもある飛び膝蹴りでダウンを奪ってKO勝利、11月の王座決定戦に弾みを付けた。 試合後リング上で、リングアナにマイクを向けられると、国崇は照れながらも、熱く王座奪取を宣言。最後は国崇の周りを、国崇が指導する子供達に囲まれアットホームな和やかムードで幕を閉じた。
セミファイナルではNJKFフライ級若手のホープ中西祐介が星雄晴と対戦。1R開始早々中西がラッシュをかけ、星をロープ際で猛然と攻めるが、仕留めきれず。 ピンチを凌いだ星は、顔面への前蹴りを決めるなど、1R以降は粘りを見せ試合は判定へ。結果的には中西が3-0で勝利したが、一階級上のランカーに苦戦をしいられる形となった。
また今回の興行で最も緊迫した試合となったのは第7試合。MA日本フェザー級5位の勇苡馳、NJKFフェザー級の階勇弥ともに終始ハイレベルな打撃戦を展開。左ミドルの有効打で勝った階が、初の5回戦で金星となる判定勝利を上げた。
前回までの倉敷から岡山に会場を変更して行われた今回の興行。地元拳之会勢の対戦成績は2勝2敗2KO。デビューした3名のうち、第3試合の垣内哲郎が劣勢からのバックブローでKO勝利を上げると、メインで国崇が美保に完勝し、曇り空の会場を盛り上げた。(情報・写真提供 NJKF) NJKF拳之会 「FIGHTING
EVOLUTION XI」 2007年9月30日(日)岡山・オレンジホール <全試合結果>
▼メインイベント 55kg契約 3分5R ○国崇(拳之会/NJKF同級1位) KO 3R1分16秒 ※飛びヒザ蹴り ●美保裕介(PIT/NJKF同級4位)
▼セミファイナル 53.5kg契約 3分5R ○中西祐介(健心塾/NJKFフライ級3位) 判定3-0 ※50-49
49-48 50-49 ●星 雄晴(町田金子/NJKFバンタム級10位) ▼第7試合 交流戦 59kg契約
3分5R ○階 勇弥(健心塾/NJKFフェザー級) 判定3-0 ※50-49、50-48、50-48 ●勇苡馳[ゆういち](Studio-K/MA日本フェザー級5位)
▼第6試合 交流戦 ヘビー級 3分3R延長1R ○岸田知幸(岡山ジム/ヘビー級) KO 3R0分36秒 ※右ストレート ●杉村タンク(契明/MA日本ヘビー級9位)
▼第5試合 交流戦 68kg契約 3分3R ○松岡隆一(武勇会/MA日本ウェルター級) 判定3-0 ※30-27
30-27 30-27 ●白神武央(拳之会/NJKFウェルター級) ▼第4試合 Girls 48kg契約
2分3R ○勝山舞子(上州松井/元MTIA世界女子Sフライ級王者) 判定3-0 ※30-29
30-29 30-29 ●松本理恵(武勇会/フライ級) ▼第3試合 63kg契約
3分3R ○垣内哲郎(拳之会/NJKFライト級) KO 2R2分9秒 ※バックブロー ●宮島教晋(誠至会/NJKFライト級)
▼第2試合 Girls 48kg契約 2分3R △Mai(健心塾/NJKFミニフライ級) 判定0-1 ※29-30
30-30 29-29 △井川 恵(日進会館/ミニフライ級) ▼第1試合 交流戦 ウェルター級
3分3R ○三好玉清 (武勇会/MA日本ウェルター級) 判定3-0 ※30-27、30-27、30-27 ●渡部剛和
(拳之会/NJKFウェルター級)
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