TBS/FEG
「Ameba presents K-1 WORLD MAX 2007〜世界一決定トーナメント決勝戦〜」
2007年10月3日(水)東京・日本武道館
開場17:00 開始18:00
▼メインイベント 世界一決定トーナメント準決勝戦 K-1ルール 3分3R延長2R
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ)
TKO 2R終了時 ※セコンドからのタオル投入
●魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
※サワーが第6代K-1 WORLD MAX世界王者に。
魔裟斗、悲願の世界王座奪回まであとひとつ! サワーも2年ぶり2度目の優勝に王手をかけた。両者は昨年の決勝トーナメント準決勝で初対戦し、その時はサワーがダウンを奪った末に判定で勝利している。
前回同様、魔裟斗はかなり深い手負いの状態。魔裟斗のリベンジなるか、それともサワーが返り討ちにするのか? 決勝戦はフリーノックダウン制で行われる。
1R、ワンツー&ローで一気に前へ出て行く魔裟斗。勢い余ってローブローになってしまう。ワンツー、ローから右ストレートで飛ばしていく魔裟斗。サワーは両腕ブロックしているが、勢いに押される。
矢のようなワンツーを放ち、重いローを叩き込む魔裟斗。サワーのローには必ずワンツーを合わせる。サワーのブロックの上からパンチを叩きつけ、下がらせる魔裟斗がローキック。
サワーもハイキックを返す。魔裟斗がレバーブローから右ストレート、ブロックを固めたサワーにアッパーを連打。クリーンヒットは奪えていないが、ガードの上から叩きつけてサワーを下がらせている。
2R、ジャブから近づいていく魔裟斗が右ストレートからロー、サワーもローキックを返して飛びヒザ蹴り。ローの蹴り合い、魔裟斗は下がらずパンチを繰り出していく。
魔裟斗の右フック、左フック、さらにヒザ蹴り! サワーも打ち返し、ローキックだ。激しく打ち合う両雄! フックとレバー、さらにローキックの打ち合い。魔裟斗は右アッパーを繰り出すが、サワーのローも強烈に入る。何度もハイキックを狙うサワー。
レバーから右ロー、さらにインローを放つサワーへ魔裟斗は右アッパー。サワーの右フックに魔裟斗がバランスを崩し、左右ローキックで魔裟斗は倒れる寸前! なんとかゴングに救われたが、魔裟斗はロープにもたれかかったままだ。地力でコーナーへ戻ることも出来ない。
インターバルが終了し、セコンドアウトの声にも魔裟斗は立ち上がることが出来ない! そして、魔裟斗のコーナーからついにタオルが舞った……!! 魔裟斗の王座奪回の夢、散る! サワーが2年ぶり、2度目の優勝を飾った。しかし、敗れた魔裟斗も最後まで攻め続ける姿勢を見せ、素晴らしい闘いぶりだった。
▼セミファイナル スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
○イ・スファン(韓国/韓国体育館)
判定3−0 ※30−26、30−26、30−25
●安廣一哉(日本/正道会館)
1R、サウスポーのスファンは左ストレートと左ミドル。安廣はジャブを突きながら左に回るが、スファンの左ミドルで尻餅を付く。これはダメージがなかったものの、スファンはジリジリと前に出てジャブを突き刺す。
安廣は狙い済ましたカウンターの右ストレート。これがスファンの顔面に当たる。インローを蹴り合う両者。しかし安廣がコーナーに詰まったところで、スファンの左ハイキックからの左ストレートがヒット! 安廣がダウンを喫してしまう。再開後もスファンは左ミドルと左ストレートを繰り出していった。
2R、左右の前蹴りで安廣を突き放し、左ストレートを打ち込むスファン。安廣は胴廻し回転蹴りを放つ。しかしスファンはそれに動じることなく、首相撲からのヒザ蹴り。
そしてジャブとインローで攻撃を組み立て、左ストレート一閃! これで安廣がこの試合2度目のダウンを喫する。
安廣は右フックやバックブローを繰り出すが、クリーンヒットはない。逆にスファンは前蹴りやインローで安廣に距離を詰めさせず、完璧に試合をコントロールする。
3R、ここもスファンがローと前蹴りで試合を支配。やや手数が減ったものの、タイミングよく左ミドルを放ち、パンチの距離になるとクリンチで安廣に追撃を許さない。
逆転を狙う安廣だったが、攻撃が右ストレート一辺倒になってしまい、スファンは頭を下げてそれを空振りさせる。
スファンは終盤、左の奥足ローを効かせて、安廣が前に出てくるところに左のテンカオ。スファンが技術の差を見せて完勝した。
▼第8試合 世界一決定トーナメント準決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)
サワーはダンスしながらの入場。2003年に初めてMAXに出場した時、クラウスに1回戦でKOに敗れた苦い思い出を払拭するためにリングへ上がる。
1R、クラウスは圧力を掛けて前に出て行くとサワーはパンチを避けながらローキック。サワーは左インローを連発、ガードを固めてクラウスのパンチに備え、ローキックへ繋げていく。やはり佐藤戦でのローのダメージは深い。
クラウスはサワーのガードを崩そうとボディを打ち始めると、サワーは飛びヒザ蹴りを繰り出す。サワーの左ロー二発からレバーブロー、クラウスのレバーブローには右ローを返す。
2R、パンチで迫るクラウスにサワーは左ミドル、左ロー。パンチの応酬から右ローを蹴るサワー、クラウスが下がると飛びヒザ蹴りだ。
左フックから右アッパー、打ち下ろしの右フック、レバーブローとローのコンビネーションとサワーがクラウスを手数でも圧倒する。
3R、パンチで行くクラウスにサワーも打ち返す。返しの左ローに思わず足を上げてしまうクラウス。サワーの左ハイキックを肩で止めてサワーをひっくり返すクラウスは最後まで諦めずにパンチを出していく。
サワーのローにパンチを合わせ、飛びヒザ蹴りも繰り出すクラウスだが、サワーも飛びヒザ蹴りを連発。左フックを返してさらに飛びヒザ蹴り。
ラスト、最後までパンチを出していくクラウスに歓声が沸き起こるが、すでにパンチに力がない。サワーも打ち返し、ローキックをダメ押しに入れて判定勝利を飾った。
▼第7試合 世界一決定トーナメント準決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
KO 2R0分41秒 ※左フック
●アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン オデッサ)
一回戦で絶対王者ブアカーオを破って波に乗る魔裟斗。対戦相手は「上がってきたら困る」と警戒心を見せていたキシェンコだ。
1R、キシェンコはブアカーオと同じように魔裟斗の左足に右ローを連打する。魔裟斗もワンツーから連打で前に出るが、キシェンコは前蹴りで魔裟斗を突き放し、やはり右ローを蹴る。
魔裟斗は下がりながらも細かくパンチを返し、左のインロー。キシェンコもザンビディスで内股にダメージを追っており、かなりこのローを嫌がる。
キシェンコは左手をちょんと前に出して右ミドルと右ロー。魔裟斗は徹底してインローを返す。キシェンコは魔裟斗のワンツーに左ボディ、魔裟斗もワンツーから右ローを蹴る。そし魔裟斗がインロー。キシェンコは内股を真っ赤に晴らしながらも、右ストレートからパンチで前に出て、バックブローも繰り出す。
魔裟斗のインローで再びバランスを崩すキシェンコだったが、遂に右ストレートが魔裟斗の顔面を捉える! 一瞬、動きが止まる魔裟斗。そこにキシェンコは右ストレートを連打して、さらに左フックとテンカオ! 魔裟斗がパンチから右ローを返したところでラウンド終了となった。
2R、左ハイキックを飛ばすキシェンコ。魔裟斗はキシェンコのジャブに右ストレートを合わせる。逆にキシェンコは魔裟斗の右ローにワンツー。ここからキシェンコはパンチの打ち合いに持ち込み、左フックから右ストレート! これが魔裟斗の顔面をとらえる。
一気に攻め込むキシェンコに対し、真っ向勝負でパンチで打ち合う魔裟斗。 お互いのパンチが顔をかすめるスリリングな攻防が続く中、魔裟斗の伝家の宝刀・左フックが炸裂! この一撃でマットに大の字になるキシェンコ! 魔裟斗が衝撃のKO勝利で決勝進出を決めた。
▼第6試合 世界一決定トーナメント準々決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ)
KO 2R1分43秒 ※右フック
●ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME)
1R、ワンツーと前蹴りで前に出るのはドラゴ。サワーはガードを固めてローを返していくが、ドラゴのローがサワーの急所を直撃! 試合中断となる。
再開後、フックで飛び込むドラゴは右ローを返し、サワーはワンツーからレバーブロー。
前に出るのはドラゴだが、サワーはガッチリと両腕ブロック。ならばとドラゴはガードさせて左ミドルをヒットさせる。
ラスト10秒、サワーがパンチで前へ出て行くと、ドラゴが右ストレートを返す。
2R、左ミドルを何度も炸裂させるドラゴ、サワーはパンチを出して圧力を掛けようとするも、ドラゴは前蹴りで突き放す。
ドラゴが巧みに闘っていたように見えたが、ドラゴが不用意に左を出したところでサワーの右クロスカウンター! ドラゴは意識を失い、バッタリと倒れた。
▼第5試合 世界一決定トーナメント準々決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−29
●佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
公開練習で自分もMAXを背負って戦うと力強く語った佐藤。これまでノンリスキーファイトから一転「相手を壊すような試合をしたい」と激闘を予告した。そしてその言葉通り、クラウスとの再戦は激闘となった!
1R、右ストレートで前に出るクラウスに、佐藤がいきなり右のテンカオ! さらにワンツーで前に出て行く。さらに佐藤はジャブを突いて、クラウスが前に来るところに左のテンカオを突き刺す!
その後も佐藤は左を長く使って、テンカオ。クラウスも左フックや右ボディをもらいながらも、佐藤はそれをジャブ&テンカオで迎え撃つ。
さらに佐藤はクラウスのガードの間に右ストレート! クラウスは組み際に右アッパーと左フック。佐藤は前重心のクラウスをインローでバランスを崩させる。しかし佐藤ジャブの終わりにクラウスの左! このパンチがぐさりと佐藤の顔面に突き刺さったが右ローを返す。
さらに佐藤は飛びヒザ蹴り! クラウスの右ストレートに合わせた奥足へのローでバランス崩す。そして佐藤は左ハイ、左手を出してテンカオ、左ローと攻撃をつなげる。
しかし終盤クラウスの右アッパーや左フックが立て続けにヒット! しかし佐藤は一歩も下がらない。佐藤はクラウスにパンチで真っ向勝負する構えだ。
2R、ワンツーで前に出る佐藤はインロー。クラウスは左フックから飛び込んで、細かくパンチをまとめる。佐藤はクラウスのパンチにインローを合わせ、距離が詰まっても組み付かずにショートの右フックを打ち下ろす。その後も佐藤はジャブを使ってインロー。クラウスも手を出すが身長差もあって、なかなかクリーンヒットはない。佐藤は左のテンカオから右ひざ蹴り!
クラウスも何度も佐藤のヒザ蹴りをもらうものの、こちらも一歩も下がらずワンツースリーと連打を返す。そしてパンチの回転力を上げて前に出るクラウスが右アッパー! そして左フック! この連打で一瞬、佐藤の動きが止まる。
このままクラウスが押し切るかに思われたが、佐藤はジャブを突いて右ハイキックを二発! さらに飛びヒザ蹴りまで繰り出す。
しかしクラウスの左フックが佐藤の顔面を捉える! 佐藤はそれを押し返して左アッパーや右ストレートを返す。逆にクラウスも驚異のスタミナでボディと顔面に左右のフックとアッパーの連打! 佐藤も気迫で奥足ローを蹴り返す。互いに一歩も引かない激しい殴り合いが続いたが、ややクラウス優勢か。
3R、右ローを打ち合う両者。ここから佐藤は右ローを連打する。左ボディを返すクラウス。佐藤はヒザ蹴りでクラウスのパンチを迎え撃つ。しかしここでクラウスの右ストレートが立て続けにヒット! 足元がふらつく佐藤! しかし佐藤は下がらない。逆に奥足へのローを蹴り返す。
クラウスも佐藤に止めを刺そうと左ボディと右アッパー。さらにワンツーから左ボディを突き刺す。それでもワンツーと右ローで前に出る佐藤。ここまで攻め込まれながらも、佐藤はクラウスを下がらせてワンツー、右ロー、奥足ロー、そしてヒザ蹴りと手数を止めない。
その佐藤にクラウスがワンツーを叩き込む。それでも佐藤下がらない! 逆に佐藤は前蹴りでクラウスを突き放し、ヒザ蹴りと奥足へのロー! クラウスも気合を入れてパンチを返す。
佐藤の奥足ローでバランスが崩れるクラウス。しかし残り1分過ぎ、クラウスが右ストレートから連打! ロープに詰まり、クラウスのパンチで佐藤の動きが止まってしまう。
これで足元がフラつく佐藤。誰もが万事休すと思った場面だったが、佐藤は何とか踏みとどまり、ワンツーから右ロー! さらに組みヒザを連打。さらに右ハイキックからバックキック!
最後の最後まで佐藤は勝利を諦めていない! これに応えるようにクラウスが怒涛のラッシュ! 佐藤もクラウスと激しく打ち合い、大歓声に包まれた試合終了となった。
試合は3Rにパンチでダウンを奪いかけたクラウスに軍配。準決勝へと駒を進めた。一方、敗れた佐藤も戦前の「MAXを背負う」という言葉を体現するような熱い試合を繰り広げ、ファンから拍手喝さいを浴びた。
▼第4試合 世界一決定トーナメント準々決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン オデッサ)
延長判定3−0 ※10−9、10−9、10−9
●マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis
Club)
1R、キシェンコはガードを固めながら蹴りを出し、ザンビディスをコーナーへ追い込んでいく。左ハイキックを連発して距離をとるキシェンコ、ザンビディスは左インローを蹴り返しつつ、ボディからのフックを狙う。
ザンビディスがワンツーを放つとしっかりガードして左ハイを返すキシェンコ、ザンビディスが左へ回ろうとすると右ローを蹴る。
2R、変わらずに左ハイキックを蹴るキシェンコに左右のボディを叩きつけるザンビディス。接近してヒザを蹴り上げるが、ザンビディスはよく動いて右インローを蹴り続ける。
ジャブと左ハイで距離をとるキシェンコ。ザンビディスは左右のボディから右ロー、さらにハイキック。身長差をものともせず、ザンビディスは切り込んでいく。
3R、ザンビディスが右インローと右ハイキック。キシェンコは左ハイ、ジャブ。前に出るキシェンコはパンチを出すが空振り、ザンビディスは飛んでの二段前蹴りを繰り出す。
左フックを振ってきたザンビディスにキシェンコは左右のボディ。ザンビディスがパンチで前へ出るとキシェンコはガッチリとガードして右ストレートを返す。本戦は30−29、30−30、29−29でドローに。
延長戦、キシェンコは左のジャブを伸ばしながら前へ出て行く。ザンビディスは飛びヒザ蹴り、圧力を掛けていくキシェンコはガードを固めるザンビディスの顔面へヒザ蹴りを二連発、右フック、そしてヒザ蹴りでザンビディスを下がらせる。
ボディを叩くザンビディスにキシェンコは左ハイキック、左のインローでザンビディスを転倒させる。左右の六連打を見舞い、ザンビディスが前へ出てくるとヒザを突き上げるキシェンコ。
何とかパンチをヒットさせたいザンビディスだが、最後までペースを乱さず自分の距離で闘ったキシェンコが判定で勝利した。
▼第3試合 世界一決定トーナメント準々決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
判定3−0 ※30−27、30−27、29−27
●ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)
気合十分の魔裟斗に対し、ブアカーオも表情に力が入っている。ブアカーオがセコンドにモンコンを外す時、早くも武道館に魔裟斗コールが巻き起こった。
1R、魔裟斗は右ロー。ブアカーオは右の前蹴りで魔裟斗を突き放す。ブアカーオはそこから右ロー、そして前蹴りを蹴る。魔裟斗はブアカーオの右ミドルをキャッチして右ストレートで前に出る。ジャブを突く魔裟斗にブアカーオは右ロー。左フックから組み付いてヒザ蹴りを打つ。さらにブアカーオの右フックが勢い余ってヒジ気味に入ってしまう。
ブアカーオは左前蹴り、魔裟斗は距離を詰めて左ボディ。ブアカーオも果敢にパンチを返すが、魔裟斗はブアカーオの組み際に右アッパーと左フック! ブアカーオも強烈な右ローを飛ばすが、魔裟斗は再び右アッパーから左フックを当てる。
ブアカーオの右ローと魔裟斗の右アッパーが交錯。ブアカーオは左手を伸ばしたディフェンスが主なため、魔裟斗はそこに右アッパーを合わせていく。
ブアカーオは魔裟斗に組み突くと、バランスを崩して右ロー。魔裟斗のパンチをダッキングして組みつく。さらに前蹴りと右ローを繰り出すブアカーオ。魔裟斗はブアカーオの左手の下から右アッパーを突き上げて左フック。
ブアカーオもすかさず右ストレートを返すが、魔裟斗が左アッパーから右ストレート! するとこれでブアカーオがダウン! 魔裟斗が絶対王者から先制のダウンを奪った! 一気に沸き返る武道館、立ち上がったブアカーオは明らかに表情を変えて右ストレートを強振して前に出る。
2R、ブアカーオは右ローを連打。そして魔裟斗のパンチに合わせて組みついてヒザ蹴りを返す。魔裟斗は左ボディ。ブアカーオは左フックからヒザ蹴りを突き刺す。魔裟斗は右ストレートから左フック、その後もパンチを出していくが、ブアカーオはそこに強烈な右ローとヒザ蹴りを蹴り込む。
さらに右ストレートも打って、何とかポイントを挽回させようとするブアカーオ。さすがの魔裟斗もブアカーオの右ローで体が流れてしまう。ブアカーオのワンツーに魔裟斗が右アッパー! 魔裟斗も要所要所ではタイミングよくパンチを打ち込んで反撃する。
強烈な右ローからブアカーオが右ストレート! その後もブアカーオはパンチと右ローのコンビネーション、終了間際には左ミドルのフェイントを入れながら前に出て、右ローを蹴り込んだ。ブアカーオは右ローで確実に魔裟斗の左足にダメージを蓄積させていった。
3R、魔裟斗のパンチに組み付くブアカーオ。魔裟斗のパンチをブロックして突き離して右ローを蹴る。ダウンを奪った右ストレートを繰り出す魔裟斗。
ブアカーオもそれをかわして右アッパーから左フック。ポイントで負けているため、遮二無二パンチで前に出て行く。しかし魔裟斗も強烈な左ボディ、そしてワンツー! 右ストレートがブアカーオの顔面を捉えると、一気に場外が沸き返る!
組み際にブアカーオのバッティングが入って試合が一時中断。再開後、ブアカーオは右ロー。パンチを出して組み付くとそのままロープに押し込む魔裟斗。そこからブアカーオを突き放して右ストレート!
1Rほどの勢いはないものの、魔裟斗は確実にパンチを当てていく。組みヒザを出したいブアカーオだったが、魔裟斗もしっかりディフェンス。追撃を許さない。
そして魔裟斗はブアカーオの右に対してジャブというよりもストレートに近い鋭い左! 右アッパーからどんどん前に出て行く。そしてブアカーオが左手を伸ばしたところに右アッパーが突き刺さる!
そしてこの右アッパーでブアカーオがバランスを崩す。そして魔裟斗が左フックを打ったところで試合終了。魔裟斗は両手を挙げて勝利を確信するガッツポーズ! 判定は3者30-27で魔裟斗! 試合前の宣言通り、魔裟斗が絶対王者を撃破した。
▼第2試合 リザーブファイト K-1ルール 3分3R延長1R
○ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズMMAアカデミー)
KO 3R1分56秒 ※2ノックダウン
●小比類巻貴之(日本/BRAVI RAGAZZI)
レフェリーチェックで向かい合った両雄はフェイス・トゥ・フェイスで睨み合い。カラコダが額を押し付けるとコヒも鬼の形相でガン睨みだ。
1R、ゴングと同時にいきなり前へ出て行くカラコダは左右のフックを振り回す。肩を押し付けながら右のショートパンチを繰り出すカラコダにコヒは首相撲で逃れるという展開が続く。
左肩を押し付けながら超接近戦で右ショートアッパーを突き上げるカラコダ。ブレイク後、カラコダが近づいていくとコヒは飛びヒザ蹴り、構わず接近してショートパンチを打ち込むカラコダ。コヒは首相撲からのヒザだ。コヒは首相撲に注意1が与えられる。
カラコダは肩を押し付けての密着した状態からボディ打ち、右ショートアッパーを繰り返す。首相撲に持ち込んでしまうコヒについに警告が宣告される。それでも変わらずカラコダが肩を押し付けてショートパンチ、コヒは首相撲と突き放しての右ロー。
距離を潰してくるカラコダにコヒは抱えながら踵蹴り、突っ込んでくるカラコダに回り込みながら右ローを蹴るが、カラコダはボディから左右のフックを飛ばしてくる。コヒは回り込むか突き放すかしたいところだが、カラコダの超接近戦を許してしまう。
2R、突っ込むカラコダにコヒは前蹴り、しかし体を密着させるカラコダにクリンチを繰り返してしまう。前に来るカラコダに右ローを蹴るコヒだが、接近戦を気にしているためかパンチをもらってしまう。左右のフックを当てては密着するカラコダ、コヒはクリンチするしかない。
ブレイク後、コヒが右ロー、カラコダはやや距離をとって左のボディから右フック。またも警告されるコヒ。ガードを固めて接近、密着した状態でのパンチに組むしかないコヒは闘いにくそう。
3R、やはり入っていくカラコダは右のボディからアッパー。組み付くコヒにまたも警告。カラコダは左右のフック、密着状態から右アッパー。クリンチしてしまうコヒへついにイエローカードが掲示される。密着状態からコヒは胴廻し回転蹴りを放つが、カラコダはあくまでも接近戦。圧力でコヒを下がらせたカラコダは、突っ込むような左ストレートでコーナーのコヒへ一撃! コヒがダウン!
ダメージのあるコヒを左右フックで追うカラコダ。カラコダのショートの連打に右ローを返したコヒだったが、左フックでうずくまるようにダウン! 2ノックダウンでカラコダが勝利。コヒはうずくまったまま、しばらくは立ち上がれなかった。
▼第1試合 スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
○HIROYA(日本/フリー)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●クォン・オルチャン(韓国/清国ジム)
日韓最強高校生対決と銘打たれた一戦。日本凱旋試合となったHIROYAがムエタイ修行の成果を見せられるか?
1R、右ローを蹴るHIROYAに対して、クォンはそのまま前に出て左ボディから右ストレート。HGIROYAもすぐに右ストレートを返す。どんどん前に出てプレッシャーをかけていくクォン。
HIROYAは下がりながらも右ローと左ミドルを返す。接近戦でパンチの交換になると、クォンを前蹴りで突き放すHIROYA。そして右ロー、さらにワンツーから右アッパーを突き上げると、再び強烈な右ローを蹴る。
さらにHIROYAは左ボディから右ロー。右ストレートから左ボディを打つ。HIROYAの攻撃を受けるクォンだったが、前進をやめずに右ストレートを返す。HIROYAはそれを右ボディストレートで止めると、右ストレート、左フック、右アッパーと怒涛の連打。
最後には必ず右ローで攻撃を終わらせる。距離が開くと、クォンは左ミドルを二発。HIROYAは右ストレートで前に出て、そしてショートの右フックを打ち込む。
2R、ここでも前に出るクォンは右ストレートから左フック、そして右ミドル。HIROYAをロープに詰めると左ボディ。さらにクォンは左ボディから顔面に左フックを打ち込む。
左フックを返すHIROYA。クォンは徹底してHIROYAのボディに左ボディを突き刺す。クォンの圧力に下がるHIROYAだが、クォンに手を出させてそこに右を返す。
左ミドルを蹴り合う両者。クオンはパンチをまとめて左ボディ、そして左ミドルを蹴る。ここからHIROYAは右ローに攻撃の照準を絞って、クォンのサイドに回りながら右ローを蹴り続ける。HIROYAはクォンの足に前蹴り、そこから右ローを蹴るなど、小技も効かせる。
それでもクォンはパンチでHIROYAを押し返して左ミドル。これが二発立て続けにHIROYAのボディに入る。クォンを前蹴りで突き放すHIROYAは、ワンツーから左ボディ。そして強烈な右ストレート! 思わずクォンの首がのけぞるが、すぐにHIROYAにクリンチしてヒザ蹴りを返す。終盤、HIROYAは右ロー、そしてローフェイントにして飛び込むような右ストレートを打ち込んだ。
3R、ここも右ローで攻めるHIROYA。ワンツーから左ボディを返す。対するクォンはここでも左ボディ中心の攻め。ワンツー左ボディから右ミドルと対角線コンビネーションで攻めるHIROTA。前に出るクォンを右ストレートで迎え撃つ。パンチの距離のHIROYAを左ミドルで蹴り離すクォン。HIROYAをコーナーに詰めて左ボディを打ち込む。
HIROYAは左フックから右ロー。そして一気に前に出て右ストレート! これで一瞬クォンの動きが止まるが、クォンはHIROYAを押し返す。HIROYAはそれを前蹴りで突き飛ばし、距離を取るとすかさず右ロー。さらにジャブを突いてワンツー。下がりながらも攻撃が止まらないHIROYAとは対照的に、クォンは手数が止まってしまう。
ここで一気に攻め込むHIROYA。右ストレートから右ロー、そしてインローを返す。HIROYAはクォンをジャブで下がらせて右ロー、再び右ストレートから右ローのコンビネーションを見せる。クォンも最後の意地を見せて、ワンツーからハイキックを出すが、HIROYAはそれをスウェーでかわす。KO勝ちこそ逃したものの、HIROYAのテクニックが光る一戦だった。
▼オープニングファイト2 リザーブファイト2 K-1ルール 3分3R延長1R
○ムラッド・ディレッキー(トルコ/ユニバーサルジム)
TKO 2R0分39秒 ※レフェリーストップ
●サトルヴァシコバ(日本/勇心館)
2月のオランダ大会ではクラウスを1RKOで破っているディレッキー。開幕戦に出場できなかったためオープニングファイトでの出場となったが、本来なら今回の決勝トーナメントに名を連ねていてもおかしくない選手だ。
1R、サウスポーのヴァシコバは左ロー二発、左ハイキックを狙っていく。ディレッキーは鋭いワンツーから顔面前蹴りを突き刺す。ヴァシコバの右フックがディレッキーをグラつかせる。
左ローを主軸に前へ出て行くヴァシコバ、ディレッキーがパンチで前に出てくるとヴァシコバは左フックで迎え撃つ。だが、ディレッキーの右ストレートで動きが止まり、前蹴りからの右フックでダウンを奪われてしまう。ラウンド終了直前にも右ストレートをもらって膝が折れるヴァシコバ。
2R、ディレッキーはバックスピンキック、飛びヒザ蹴りから組んでのヒザ蹴りを連打。ブレイク後、右アッパーからの左フックでヴァシコバは通算2度目のダウンを喫する。
立ち上がり、頭を下げてパンチを出しながら前へ突っ込んで行くヴァシコバに、ディレッキーは左飛びヒザ蹴りから左フックを引っ掛けるように当て、ヴァシコバが前のめりに倒れこんだところでレフェリーがダウンをとり、ディレッキーが圧倒的な強さを発揮した。
▼オープニングファイト1 K-1ルール 3分3R延長1R 75kg契約
○GORI(ロタ/PUREBRED大宮)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−26
●亮司(日本/フリー)
1R、ジャブをついてGORIのサイドに回る亮司。GORIはそれを捕まえてテンカオ。亮司が左フックから右ストレート、GORIも右ストーレトを返す。細かい連打をまとめる亮司。
GORIは亮司のブロックの間から右アッパーと左ボディ。亮二がクリンチで逃げる。GORIのパワフルな攻撃の前に手数が減る亮司。そこに再びGORIが右アッパーを突き上げる。
2R、インローで亮司のバランスを崩すGORI。亮司の右ハイキックをブロックして右ストレートを返す。ワンツーから左フックを打つ亮司。
さらにGORIの右ストレートにカウンターの右、さらに返しの左フックを打ち込む。ここで亮司がペースを取り戻すかに思われたが、徐々にGORIがパンチの回転を上げて前に出る。
必死にGORIのパンチをブロックして、亮司が右ストレートを返す。しかしGORIはそれをブロックして右フック。さらに亮司の右の打ち終わりにGORIの左が突き刺さる。さらに右ストレートでロープにつめてテンカオを突き刺す。やや手が止まったGORIに亮司が右ストレートを連打して前に出る。
3R、互いにインローを蹴り合う両者。しかしGORIが右ストレートから一気に前に出て亮司をロープに詰める。細かくジャブを突いて右ストレートを打つ亮司。
GORIは右ローと軸足払いを狙うが、亮司は転ばない。GORIに右フックから左フックを返す亮司。確実にパンチは当たっているのだが、GORIは下がらず前に出る。
守勢に回っていたGORIだったが、ここで強烈な右ストレート! 亮司をロープに押し込むが、亮司はサークリングで態勢を入れ替えると左フックから右ストレートで反撃。GORIがバランスを崩す。
ここで一気に逆転を狙って連打をまとめる亮司だったが、逆にGORIのカウンターの右ストレート! この一発で亮司からダウンを奪い、GORIが勝利を確かなものにした。
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