DEEP事務局
「ファイティングロード presents DEEP 32 IMPACT」
2007年10月9日(火)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
▼メインイベント 第11試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 76kg以下 5分3R
△長谷川秀彦(日本/SKアブソリュート/王者)
ドロー 判定 1-0
△キム・ドンヒョン(韓国/CMA KOREA/挑戦者)
※長谷川が初防衛に成功
長谷川がKOで敗れてわずか2カ月。タイトルマッチで再び長谷川とドンヒョンは対峙することに……。長谷川が防衛を果たすのか? それとも海外にDEEPのベルトが流出してしまうのか!?
1R、勢いよくワンツーのパンチで出るドンヒョン。長谷川は細かいパンチを出しながら組み付くも、ドンヒョンが上になった。下の長谷川はドンヒョンの両腕をカンヌキで捕らえ何もさせない。
ドンヒョンは立ち上がりながら踏みつけへ。長谷川もうまく立ち上がり、ジャンプしながらパンチを出しながら組み付く。
しかし腰の強いドンヒョンはテイクダウンを許さず上を取る。そしてバックを取ると足をフックし、スリーパー狙いへ。決まらないと見るや、ドンヒョンは腕十字。長谷川は腕をうまく引っこ抜き脱出すると、アキレス腱固めを決める。しかし惜しくもここでゴング。
2R、ドンヒョンは大振りの右フックで前に出ると、長谷川は再び細かいパンチで前に出てプレッシャーをかける。そのままコーナーに押し込むと両者は倒れこんだ。ドンヒョンがバックマウントを取ろうとしたところ、長谷川はうまくスイープして上になる。
ドンヒョンは立ち上がり、クロスガードの長谷川に強烈なパウンド。ブレイクがかかり、ドンヒョンは左ジャブ。長谷川は何発か食らうも、コーナーに押し込む。攻め疲れが見え始めるドンヒョンは1Rのようなキレが見えなくなる。長谷川の思い切ったパンチがヒットし、ドンヒョンが大きくのけぞる場面も。
3R、ドンヒョンが右ストレートで出たところ、長谷川は両足タックル。ドンヒョンはそれを押しつぶすと、長谷川はガードポジションを取りながら下からこつこつとパンチ。一瞬の隙をついたドンヒョンはサイドポジションから一気にマウントへ。そして腕十字の体勢に入ると、長谷川はうまくクロスガードに戻した。
下からの蹴り上げでドンヒョンを突き放す長谷川。立ち上がった長谷川はパンチを繰り出すが、リーチの長いドンヒョンのパンチがヒットする。ここで長谷川が左ハイを放ち、ドンヒョンはぐらついた!
長谷川は蹴り上げやパンチで対抗し、ドンヒョンに攻撃させない。大の長谷川コールの中、長谷川はパンチラッシュ! 最後にドンヒョンがタックルでテイクダウン。そしてジャンピングの踏みつけを放ったところでゴング!
一進一退の攻防の結果、長谷川に一票入り、残り二票はドロー。ドロー防衛を果たした長谷川は「みなさんの応援のおかげで(ベルトの)海外流出は免れました。ドンヒョンはだいぶ強かったです」と最強の挑戦者を退けた安堵感からかにこやかな表情を見せていた。
試合後には、SKアブソリュートの松本天心総帥が「DEEPとSKアブソリュートの全面対抗戦を申し込みたい」と、DEEPに挑戦状を叩き付けている。
▼セミファイナル 第10試合 フェザー級 65kg以下 5分3R
○今成正和(Team-ROKEN/DEEP同級王者)
一本 3R4分32秒 ※アンクルホールド
●阿部裕幸(AACC)
1R、どっしり構える阿部に対し、今成は走りこんで蹴り。これが透かされると、今成もどっしり構えて挑発する。腕を八の字に構える阿部はどっしり構えカウンター狙い。
今成はとび蹴りなどで翻弄するが、阿部は動じることはない。今成は体をほぐしながらミドル。すると阿部はカウンターの左フック。今成はサイドキックを飛ばすも攻めにくそうだ。残り10秒となったが、今成が蹴りを出すだけで終わった。
2R、今成は二段蹴りで前に出る。今成のミドルに合わせ、阿部はワンツー。じりじりと阿部がコーナーに詰めていくと、今成はサイドキックで突き放す。
なかなか攻撃しない阿部に対し、消極的だとしてイエローカードが言い渡される。それから阿部がアグレッシブになると思いきや変わらず。今成はタックルやカニバサミで寝技の展開を誘うも、ことごとく潰されてしまった。
再び阿部にイエローカード。残り1枚で阿部は反則負けとなる。阿部はプレッシャーで今成をコーナーに詰めるとワンツー。今成は寝転び、下からの蹴り上げで抵抗した。
3R、今成は左ミドルを連発させる。阿部はカウンターの左フックを合わせる。今成がタックルにくると、それを潰した阿部はパウンドで追撃へ。
一本を狙いたい今成は積極的に組み付き得意の足関節狙い。阿部は一切寝技に付き合うことなく逃げるのみ。
再び今成が足をキャッチするとアンクルホールド。これががっちり決まり、今成がやっとの思いで一本勝ちした。
▼第9試合 ミドル級 82kg以下 5分3R
○桜井隆多(R-BLODD)
TKO 1R終了時 ※ドクターストップ
●石川英司(GRABAKA)
1R パンチで前に出る桜井に組み付いた石川だったが、テイクダウンし上を取ったのは桜井。そしてパウンドの雨を降らせる。石川は桜井の頭部を抱えて込み防御に徹する。構わず桜井が落とし続けたところ、石川は三角締めへ。
これを振りほどいた桜井は四つんばいの石川にパウンド。石川は立ち上がると、桜井はバックをとりスリーパーへ。うまく逃れた石川が上を取り返し、パウンドで反撃に出る。下からの蹴り上げを食らいながらも石川は強烈なパウンドをお見舞い。
ここで惜しくもゴング。先ほどの蹴り上げで石川はまぶたを大きくカットしたため、ドクターチェックが入る。石川の試合続行は無理と判断され、桜井の勝利が告げられた。
▼第8試合 ウェルター級 76kg以下 5分2R
△池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
ドロー 判定 1-0
△國奥麒樹真(フリー)
1R、國奥はけん制の左ジャブを飛ばす。池本はローで前へ。その足をキャッチした國奥は池本をコーナーに詰める。展開がないためにここでブレイク。
ボクシングテクニックを見せる國奥はコーナーに追い込むと、池本は首相撲からのヒザ蹴りで突き放し、手数を出していく。ラウンド間際に池本がパンチのラッシュを仕掛けたところでゴング。
2R、國奥のパンチに合わせて池本が飛びヒザ。國奥はタックルでロープ際まで押し込むが攻め込めない。グラウンドにいきたい國奥はテイクダウン狙いも、上背の池本は粘り腰を見せて寝技にはいかせない。
ようやく國奥がテイクダウンし、パウンドを放ちながらパスを狙ったが終了のゴング。お互いに決め手を欠けたこの闘いはドローに終わった。
▼第7試合 女子ライト級 48kg以下 女子ルール 5分2R
○しなしさとこ(フリー)
一本 1R3分11秒 ※アームロック
●SACHI(禅道会)
1R開始と同時にパンチで攻めるSACHIに対し、しなしは組み付き払い腰へ。これは不発に終わった。お互いに差しあいへ。首投げで上になったしなしは一気に腕十字。完全に腕が伸びきるも、SACHIはギブアップしない。
ならばと、しなしは足をキャッチし、膝十字へ。これも決まらないとみるや、アームロックで一本。引退を賭けた闘いに見事勝利したしなしさとこ(フリー)がリング上でファンに「結婚報告」した。
「私事ですが、結婚することになりました」と勝利の第一声で結婚を報告すると、「上を目指して精進していきます」と現役続行も宣言した。
▼第6試合 ヘビー級 93kg以下 5分2R
○滑川康仁(フリー)
判定 2−0
●藤井勝久(CORE)
キャリアのある両者は“負けられない”という思いが強く、終始噛み合わないような展開となってしまった。
1R、滑川が右ストレートを放つと、藤井がタックルで組み付く。それをガッチリ受け止めた滑川はコーナーに押し込むもそこから展開が作れない。いったん離れてもこの攻防が何度も続く。残り10秒のところで、滑川がパンチラッシュしテイクダウンしたがゴング。
2R、プレッシャーをかける滑川は再びコーナーに押し込む展開に。スタンドの攻防になると、滑川のローに合わせて藤井が左フックで尻餅をつかせパウンドを落とす。しかしそこから決定打はなし。ラウンド間際に激しくパンチを交錯させ試合終了。滑川が判定で勝利を収めた。
▼第5試合 ライト級 70kg以下 5分2R
○ハン・スーファン(CMA KOREA)
判定 3−0
●Barbaro44(クラブバーバリアン)
1R、軽く様子見でパンチを出す両者。ワンツーを出しながらスーファンは押し込むと、Barbaroは防戦一方となる。いったん距離をとるBarbaroは立て直そうとパンチを出すも、スーファンの回転力の早いパンチの前に押されてしまう。
モロに顔面に食らったBarbaroはコーナーに倒れこむも耐えるタフネスぶりを発揮。攻め疲れか(?)ガードが下がり始めたスーファンに対し、Barbaroはタックルするも展開作れず。
2R、スーファンのバッティングで試合は一時中断する。再開後、テイクダウンしたスーファンはパウンドで猛攻に出る。Barbaroはラバーガードで防御するのに精一杯。
ブレイクがかかり、いったん離れると、スーファンは疲れているため座り込む。パンチを両者が打ち合うと、リーチのあるスーファンの手数が多くヒット。そのまま判定でスーファンが勝利した。
▼第4試合 フェザー級 65kg以下 5分2R
○山崎 剛(GRABAKA)
判定 2−0
●吉田幸治(フリー)
1R、カエル飛びから一気にタックルを仕掛けた山崎。パウンドを放ちながら山崎はパスガードを狙う。下から吉田は腕十字狙いへ。それに対し、山崎もカウンターで腕十字を仕掛ける。
吉田は腕をガッチリホールドし、バスターで山崎をリングに叩きつけた。それでも山崎は腕を放さない。ラスト10秒で、吉田は腕を引っこ抜きパウンドで逆襲! ここでゴング。
2R、山崎がタックルし上をとるとパウンド連打! アームロックも決めかけたが、吉田はうまくそれを凌ぎパウンドで反撃する。
両者立ち上がると、差し合いに。バックを取った山崎は再び腕十字へ。しかし吉田はうまく脱出しパウンド。決着つかず判定へ。優位に試合を進めた山崎が勝利した。
▼第3試合 無差別級 5分2R
○川口雄介(BULL DOG)
TKO 1R2分7秒 ※レフェリーストップ
●水口清吾(フリー)
左ジャブを当てていく川口。倒れこむ水口が立ち上がると、川口はヒザ蹴りからパンチラッシュへ。
ロープ際に押し込まれるも、水口はタフネスぶりを発揮し打ち返す。顔面血だらけの水口はフラフラ。まともに歩けないためにレフェリーが試合を止めた。
▼第2試合 無差別級 5分2R
○マッスルヒラヌマ(フリー)
TKO 1R3分47秒 ※レフェリーストップ
●保坂正成(CORE)
1R開始早々、右フックをヒットさせた保坂が横たわるヒラヌマにパウンドの雨を降らせる。ヒラヌマは下からホールドし防御に徹した。
マウントを取った保坂だったが、ヒラヌマが立ち上がり逆襲に! 怪獣ばりの殴り合いを展開すると、競り勝ったヒラヌマが逆転する。上を取ったヒラヌマはたこ殴りで勝利した。
▼第1試合 無差別級 5分2R
○井上俊介(フリー/1999年インターハイ柔道競技100Kg超級優勝)
TKO 1R0分25秒 ※レフェリーストップ
●和歌嵐(手塚道場/2004年第31回全日本サンボ選手権100Kg級優勝)
山下清を思わせる入場曲と風貌でリングインした井上はがっちりと観客のハートを掴む。1Rに井上が右ロー、右フック。カウンターで和歌嵐がストレートを合わせるも、井上の右ストレートがクリーンヒット! 和歌嵐が前のめりに倒れたところで、レフェリーが試合を止めた。
|