KGS主催
「3A-LIFE presents R.I.S.E.-β- “L7”」
2007年10月28日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:20
KAMINARIMON開始11:00
▼メインイベント(第9試合) DoA’07
LAST SURVIVAL 3分3R延長1R
○裕樹(リアルディール)
判定3−0 ※三者とも30−28
●水谷秀樹(スクランブル渋谷)
R.I.S.E.の中量級戦線を牽引する両者がついに激突。“闘神降臨”水谷が奇跡のハイキックを爆発させるのか、それとも“博多の悪童”裕樹がローキックで沈めるのか?
1R、ローキックの蹴り合いからヒザ合戦。水谷はパンチでの打ち合いを避け、裕樹の弱点とされるボディを徹底してヒザで狙う。対する裕樹は左ローとパンチのコンビネーションがよく、無闇にローを蹴ることをしない。その効果は早くも現れ、裕樹の左ローからのワンツーで水谷は腰を落とす。
2R、裕樹はパンチのコンビネーションから左ロー、右ローも織り交ぜて攻撃を上下左右に振っていく。水谷はヒザを入れようと掴みに行くが、裕樹に押し放されてローを蹴られる。前蹴りとローも繰り出す水谷は何度も掴もうと接近していくが、裕樹は水谷が接近するとアッパーを突き上げ、フックからローキック。
3R、裕樹の押してのローが何度も決まり、水谷はもういつ倒れてもおかしくない状態。それでも前進してヒザ蹴りを入れようとし、裕樹にアッパーを突き上げられ、右ストレートで距離を詰められてローキックを叩き込まれる。それでも水谷は粘りに粘り、最後まで立ち続けた。
判定で勝利した裕樹、内容は完勝と言えるほどの差を見せ付けた。しかし、「水谷さんは根性があって全然倒れなくて、正直、負けたと同じようなもの。水谷さんは凄く強いと思います。素晴らしい選手だと思います」と水谷を称えた。そして、「勝ったのでひとつ言い訳してもいいですか? 実は今日、38度の熱があってグダグダでした」と告白。
さらには「俺の今年の目標は、DoAで優勝して尾崎選手との再戦をR.I.S.E.のリングでやることです。絶対に次は勝ちます。KOします。だから絶対にDoAは優勝します!」と、昨年のDoAトーナメント準決勝で対戦し、敗れた尾崎にリベンジ宣言した。
▼セミファイナル(第8試合) DoA’07
LAST SURVIVAL 3分3R延長1R
○龍二(リアルディール)
KO 1R1分38秒 ※右フック
●須藤信充(team SUDO)
真の天才か、それともただのビッグマウスか? “帰ってきた天才”須藤信充が約1年ぶりのリング復帰、DoA出場権を賭けて同じハードパンチャーの“九州荒武者無骨不動”龍二と対戦した。龍二もかつてはK-1
WORLD MAX出場間違い無しとマスコミに太鼓判を押された男だ。
当初、この一戦は今年4月の後楽園ホール大会で予定されていたが、須藤の負傷で延期となっていた。
1R、龍二は回りこみながらの右ロー、須藤は連打ではなく一発一発の重みがある右フックやレバーブローを繰り出していく。ブンブンと振り回す須藤のパンチの迫力に、場内からはどよめきが起こる。
しかし、龍二は慌てることなく須藤のパンチをブロックしながらローを返していく。そして、龍二の左フックに須藤が大きく振りかぶっての左フックを返そうとした瞬間、龍二の返しの右フックがカウンターで炸裂!
大の字に倒れる須藤! 体を起こそうとするも言うことを聞かず起き上がれない。その様子を見たレフェリーがストップを宣告、龍二は大きくジャンプして勝利を喜んだ。
▼第7試合 DoA’07
LAST SURVIVAL 3分3R延長1R
○拳士(シルバーウルフ)
判定3−0 ※30−25、30−25、30−26
●CRAZY884(on the Rope)
共にボクシングをバックボーンに持つ“狂乱の拳”CRAZY884と“拳狼”拳士。CRAZYはR.I.S.E.復帰後三連勝中だが、ボクシングでの実績はプロボクシングA級トーナメント優勝の経験を持つ拳士の方が上。ボクシング対決と見られるこの一戦、勝負を決するのはやはりパンチか?
1R、CRAZYが圧力を掛けて何度も拳士をコーナーへ追い詰める。しかし、拳士はCRAZYの追撃を許さず、逆に右フックを当てていく。CRAZYはノーガードになって挑発してのパンチ、ヒザ。
2R、拳士は意外にも左ミドルを連打し、ローキックを見舞う。CRAZYはあくまでもパンチ勝負を挑みかかるが、拳士の右アッパーからの右フック連打でダウンを喫してしまう。熱くなったCRAZYは大振りのパンチで打ち合いを挑むも、拳士の右のパンチが見えておらず、またも右フックでスリップ気味のダウンを奪われてしまった。
3R、CRAZYが連打で前に出てボディとアッパーを狙うがその後のクリンチが多く、勢い余ってバッティングになってしまう。これで拳士の前歯が折れた。獰猛に襲い掛かるCRAZYだが、拳士はクリーンヒットを許さず、逆にロープ際で体勢を入れ替えての左フック。これをもらってCRAZYが転倒したところでダウンの宣告。「ダウンじゃない」とアピールするCRAZYだったが、その後のパンチも有効打には結びつかず、大差の判定負けを喫した。
▼第6試合 DoA’07
LAST SURVIVAL 3分3R延長1R
○日菜太(湘南格闘クラブ)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−26
●MIKOTO(アイアンアックス)
左ミドルに定評のある“湘南タイフーン”日菜太と、TATSUJIの弟分“鉄の斧”MIKOTOによるR.I.S.E.期待の若手対決。日菜太は21歳、MIKOTOは24歳。
1R、MIKOTOはパンチ、日菜太は左ミドルと右フックを中心に攻める。日菜太が左ミドルを蹴ると、MIKOTOがパンチを合わせようとする攻防。日菜太が左ミドルを餌にしての右フックを何度かヒットさせる。
2R、日菜太が左ミドルを軸に右フック、さらに左ローも加えていき、組んではヒザ蹴りと多彩な攻め方を見せる。MIKOTOはパンチとローで攻めていくも日菜太のミドルに押され気味。強くてタイミングのいい左ミドルで圧力を掛けていく日菜太は、左ローを確実に効かせて行く。
3R、左ミドルから右フック、左ローの使い分けでMIKOTOを翻弄する日菜太。MIKOTOが左ローに膝を曲げる場面が多くなる。すると日菜太は左ローからの左フックでダウンを奪う! MIKOTOはこのダウンの宣告に不服そうな顔をして苦笑いで立ち上がる。MIKOTOは日菜太に何度も首相撲で投げられてしまい、その度に痛む足でゆっくりと立ち上がるため、余計にローのダメージが見えてしまう。判定で日菜太が圧勝、ホープ対決を制した。
▼第5試合 DoA’07
LAST SURVIVAL 3分3R延長1R
○小宮山大介(北斗会館)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●大渡博之(正道会館)
新極真会の第20回全日本ウェイト制空手道選手権大会軽量級優勝の“空手界の異端児”小宮山と、正道会館の第3・4・6・7回全日本空手道選手権大会軽量級優勝の“正道の雄”大渡による空手対決。
1R、序盤の前蹴りの飛ばし合いから一転、大渡がハイキックからの上段廻し蹴りを繰り出すと一気にヒートアップ。小宮山が左フックを当ててから大きく振りかぶっての右フックをビッグヒットさせる。この一発で足にきた大渡だったが、組み付いて難を逃れる。小宮山はフックで突進するが、大渡がクリンチ。
2R、大渡は1Rのダメージがまだ残っているのか、組んでのヒザを多用。フックを一発放ってはすぐに組み付いてヒザを入れる。小宮山は組まれるとやりにくそうだったが、パンチをやめてローキックを連打。しかし、打ち合いになったところで相打ちの形となり、大渡の左フックで小宮山がダウン!
焦る小宮山は胴廻し回転蹴りを繰り出し、フックを振り回して倒し返そうとするが、大渡は組んでのヒザで連打を許さない。
3R、大渡は徹底して組んでのヒザ。小宮山はフックで突進し、何とかダウンを奪い返そうとするが、逆にアッパーをもらう。小宮山もフックでふっ飛ばし、アッパー&フックで猛攻を加えた。その甲斐あって、本戦は三者とも28−28でドロー。延長戦に突入する。
延長戦、パンチで行く小宮山に組んでのヒザの大渡。小宮山も一発当てては組み付く。軸足払いで優勢をアピールする小宮山だが、蹴り足を掴んでの投げにはイエローカードを出されてしまう。小宮山は飛び掛るようにダッシュしてのフック、一発当たってはクリンチになりブレイクとなったが、最後はパンチのラッシュで逆転勝利に成功した。
▼第4試合 DoA’07
LAST SURVIVAL 3分3R延長1R
○大輔H.G.(TARGET)
KO 1R2分49秒 ※左フック
●國安浩史(シルバーウルフ)
“ハードニトロ”大輔HGはいつものようにHGファッションで登場。3勝(2KO)2敗のHGに対し、“覚醒する新たなる狼”シルバーウルフの國安は3戦3勝(2KO)とここまで負けなし。
1R、サウスポーのHGは右前蹴りから左ミドルのコンビネーションを多用。パンチで入ろうとする國安の出足を止める。HGの応援団からは「大輔、お前のミドルは最高だ!」と応援の声が飛ぶ。
左ミドルで國安の腕を潰しにかかるHGは、左ミドルから右フック! これでダウンを奪い、一気にパンチでラッシュをかける。最後はロープを背負わせた國安へ左ストレートをぶち込み、豪快にKO勝利を飾った。
▼第3試合 60kg以下契約 3分3R
○板橋 寛(スクランブル渋谷/R.I.S.E.
FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07 第3位)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−27
●長岡理郁(Studio-K)
安定した実力で関係者の評価も高い25歳の板橋。大道塾の末広智明には2連敗を喫したが、その他の負けはない。対する長岡はキックボクシングの団体に上がり、3勝1敗2分の戦績を残す36歳。
1R、両者ともにスピードのあるパンチでの攻防だが、板橋がミドルキック、前蹴り、ヒザを織り交ぜてパンチを入れるので優勢だ。板橋の左ヒザが突き刺さると、長岡は嫌がって組む。
2R、ストレートパンチの連打で前に出る長岡に対し、板橋はパンチとキックのコンビネーションから接近するとヒザを突き刺す。板橋の右フックが何度もヒット。両者スピードのあるパンチでの攻防で観客を沸かせる。
3Rも熱闘は続く。板橋が左ミドル、その左ミドルをフェイントしての左ストレートを面白いように決める。しかし、長岡もワンツーで反撃。最後まで両者手数が出て、コンビネーションと技の多彩さに勝った板橋が熱湯を制した。
▼第2試合 67kg以下契約 3分3R
○並木祐二(クロスポイント・ムサシノクニ/2007年
KAMINARIMONトーナメント 65kg級準優勝)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−28
●敏暴ZLS(チームゼロス/2007年 KAMINARIMONトーナメント
65kg級優勝)
3月のKAMINARIMON60Kgトーナメント決勝戦で対戦し、敏暴ZLSが優勝、並木が準優勝。当初は7月にプロでの再戦が予定されていたが、チームゼロスの地元で発生した新潟中越沖地震のため延期となり、今回ようやく実現したいわくつきのカードである。
山口元気クロスポイント代表をして「殺気がある」と言わしめる並木は、試合開始と同時に荒々しくパンチとローで猛進する。それに対し、敏暴はミドルを連発、並木はやや後手に回り始める。ところがこの並木、試合中に暴言を吐いたり、倒れた敏暴の頭を踏みつける真似などをしてレフェリーから再三口頭注意を受けるほどのクレイジーぶりを発揮。
2R、並木が長いリーチを活かした左フックで何度も敏暴をグラつかせたが、敏暴もパンチで反撃。並木はハイキックを空振りさせられるとそのまま回転してのバックブロー、飛び蹴り、飛びヒザ蹴りと破天荒な動きを爆発させる。左フックで2度ダウンを奪った並木だが、狙いすぎの大振りフックとなってしまい、敏暴のパンチでの反撃を許す。
3R、並木は前蹴りを多用してダウンのポイントを守って闘うのかと思いきや、パンチを振り回してガンガンと打ち合う。笑いながら両手を目の前でブラブラさせたりと、もうムチャクチャ。徹底したヒールキャラぶりだ。敏暴はそんな挑発に乗らず、打ち合いでワンツーをヒットさせて好勝負を展開させたが、並木の左フックも強く逆転はならなかった。
▼第1試合 61kg以下契約 3分3R
○高平大需(ドージョーチャクリキ・ジャパン)
KO 1R2分18秒 ※左フック
●大嶋茂樹(スクランブル渋谷/2007年
KAMINARIMONトーナメント 60kg級優勝)
今年3月のKAMINARIMON60Kgトーナメントで優勝、19歳でプロデビューした期待の新鋭・大島。コトネイロというバンドのパーカッショニストとしても活躍するという一面を持つ。60Kgトーナメントの『FLASH
to CRUSH』でのデビュー戦はTURBOにKO負けを喫したが、今回こそ初白星を飾りたいところ。
一方の高平はその『FLASH to CRUSH』のオープニングファイトで同じくデビューしたチャクリキの新鋭。華々しい舞台でデビューした大島と立場を入れ替えることが出来るか?
1R開始から高平が猛ダッシュ。パンチとキックのコンビネーションで大島を押しまくり、大島に体勢を立て直させる隙を与えない。ハイキックも織り交ぜながら連打で前に出る高平が左フックで3度のダウンを奪い、会場を大いに暖めた。
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