シュートボクシング協会 国連支援児童福祉・ガン難民救済チャリティーイベント Que
Sera Japon presents 「SHOOTBOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO2007」 2007年10月28日(日)東京・両国国技館 開場14:00 開始15:00▼メインイベント 70kg契約 3分3R ○アンディ・サワー(オランダ/Team
Souwer/S-cup2002&2004/K-1 WORLD MAX2005&2007王者) 判定3−0 ※28−26、28−26、28−26 ●アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン/K-1
WORLD MAX2007日本トーナメント出場) 10月のK-1
MAX優勝で70kg最強を証明したサワーに“最強の挑戦者”オロゴンが挑む。試合前、両選手に野口五郎から花束が贈呈された。 1R、細かくオロゴンに対してサワーはインローを返す。試合前の言葉通り、積極的にパンチで前に出て行くオロゴン。これまでのアップライト気味の構えではなく、前足に重心を乗せて脇を締めたパンチ重視の構えだ。
そのオロゴンにサワーは右ストレートから左フック。右ローを蹴り合う。プレッシャーをかけて前に出てくサワーに左フックを引っ掛けてサイドに回るオロゴン。 ワンツーで前に出て徐々に手数を増やすサワーはラスト1分、まるでスイッチを入れたように一気にラッシュ! 得意の左ボディを打ち込んで、オロゴンの動きを止める。しかしオロゴンもサワーを押し返し、サワーがロープを背にしたところで強烈な右ストレート!
この一発がサワーの顔面を捉えて、崩れ落ちるサワー! 何とオロゴンがサワーから値千金のダウンを奪った。再開後も果敢に打ち合うオロゴンはカウンター気味の左フック! この一発で尻餅をつくサワー。これはスリップとみなされたが、場内はアップセットの予感に一気に沸きかえった。 2R、サワーはいきなりワンツーでオロゴンを吹っ飛ばす。さらにオロゴンに右ストレートをガードさせて右ハイキックを蹴り込む。サワーはワンツーから左ボディ。オロゴンもすぐに左ミドルを返す。オロゴンのミドルをもらいながらも、ガンガン前に出るサワー。パンチでオロゴンの足を止めると強烈な右ロー。これを効かせたサワーが右ストレート! さらにサワーはオロゴンに組み付くと首投げでシュートポイントを奪う! これでポイントは同点だ。左ミドルから左のテンカオを突き刺すオロゴン。サワーは右ストレートを入れて、距離を詰めて右ハイキックと右ロー。オロゴンをコーナーに詰めると左ボディからの連打で滅多打ち! ガードを固めて何とか凌いでいたオロゴンだったが、終了間際にダウンを喫してしまう。 3R、パンチから右ローを蹴るサワー。組みの攻防になると、オロゴンがサワーの体を持ち上げて豪快な投げ! これはシュートポイントにならずも、オロゴンのSBルールへの対応力を感じさせる場面だ。
さらにこの後、サワーも組みの攻防なると投げで応戦! シュートボクシングらしい攻防が続く。しかし地力ではサワーの方が上、オロゴンをコーナーに詰めると左右のパンチから右ローにつなげる。 オロゴンもサワーの右ローに右ストレートを合わせるなど決して試合を諦めない。サワーの左ボディにも、すぐに左ボディを返してすぐに左フック。しかしサワーが左ボディでオロゴンの動きを止めると、サワーが得意の飛びヒザ蹴り! さらにサワーはインローから右ストレート。一気に距離を詰めて細かい連打をまとめる。
必死にブロックを固めるオロゴンに、サワーは右アッパーから左フック。さらに飛びヒザ蹴り! それでもオロゴンは倒れない。ラスト10秒、サワーも何とかオロゴンを倒そうと怒涛の連打! しかしオロゴンはダウンを喫することなく、最後まで立ち続けた。 判定は投げとダウンでポイント逆転したサワーが勝利。今月3日にK-1
MAXで一日3試合戦ったとは思えないスタミナと、ポイントを先制されながらも高い集中力を見せて逆転する姿は“さすが”であった。
その一方で、敗れたオロゴンも身体能力やポテンシャルだけでなく、確かな実力を見せたことも事実。この日、TV解説を務めた吉鷹弘氏も「今日のオロゴンだったら魔裟斗以外の日本人以外は勝てないと思う。クラウスとやってもいい勝負するんじゃないですかね。凄い可能性を秘めているし、イージーな相手どころか強豪選手ですよ」と、オロゴンの実力を高く評価している。
▼セミファイナル 72kg契約 3分3R ○ブライアン・ロアニュー(オランダ/RED
DEVIL/SLAM) KO 2R0分44秒 ※右ストレート ●緒形健一(日本/シーザー/S-cup2006王者) 大会直前に対戦相手のアルバート・クラウスが欠場するという、アクシデントに見舞われた緒形。対戦相手はPRIDEやリングスで来日経験のあるブライアン・ロアニューとなった。
なお休憩明け、K-1谷川貞治イベントプロデューサーより、クラウス欠場をお詫びするVTRが場内に流され、その中で谷川EPは「必ずSBの会場で緒形VSクラウス戦を実現させます」とコメントしている。 ロアニューは「移民の歌」のリミックス曲で登場。鎖を振り回すパフォーマンスで会場を沸かせる。対する緒形は真っ白なガウンで静かな入場となった。 1R、パンチで飛び込もうとするロアニューに対し、緒形は左前蹴りとインローを蹴る。ロアニューは緒形の前蹴りに右フックを強振するが、単発で後が続かない。緒形は右ローでロアニューの足を止めて、強烈な左ミドルを蹴る。
そして緒形はロアニューをパンチでコーナーに詰めるとボディにテンカオ。さらにガードを固めるロアニューに左ボディを叩き込む。
残り30秒、ロアニューをコーナーに詰める緒形は再び細かいパンチの連打。そこから右ローを返す。一方的にロアニューを攻め込み、緒形のKO勝ちは時間の問題かと思われたのだが… 2R、インターバルで息を吹き返したロアニューが捨て身のラッシュ! するとここでロアニューのヒザ蹴りが緒形の顔面を直撃! この一発で緒形がまさかのダウンを喫してしまう。何とか立ち上がった緒形だったが、足元はフラフラ。
再開後、必死にパンチを振り回す緒形だったが左フックに右ストレートを合わされて2度目のダウン! 緒形はそのままマットに大の字となり、立ち上がることが出来なかった。大逆転勝利&金星を挙げたロアニューを鎖を振り回して喜びを爆発させる。一方、緒形はセコンドの肩を借りてリングを後にした…
▼第7試合 77kg契約 3分3R ○桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場/第4代修斗ミドル級王者) 判定3−0 ※30−27、30−27、20−27 ●ヤニ・ラックス(スウェーデン/チーム・スカンジナビア/修斗欧州ウェルター級王者) シュートボクシング初参戦となったマッハは入場曲にPRIDEのメインテーマを使って登場! そして曲が「不死身のエレキマン」に切り替わり、リングに上がった。 1R、ややアップライトに構えるマッハ。ラックスのパンチをバックステップでかわすと、強烈な右ローを蹴る。さらに飛びヒザ蹴りやバックキックなど大技を繰り出すマッハ。ラックスもテンカオで飛び込んでいく。
近距離で打ち合いになると、マッハは左フックのカウンターを打ち込む! さらにラックスの右ストレートをかわして右フック。細かいパンチで距離を詰めて首相撲からのヒザ蹴りを打つ。首相撲になると、ラックスもすぐに組み付いて追撃を許さない。 2R、ワンツーで前に出るラックス。しかしマッハはラックスの右ストレートの打ち終わりにカウンターの左フック! これでぐらつかせると、一気にパンチをまとめてラックスからダウンを奪う。再開後、首相撲からのヒザ蹴りで攻めるマッハ。
そしてラックスをロープに詰めると、強烈な左ボディを突き刺す。さらにラックスの右ストレートに右のクロス! マッハはヒザ蹴りと右ロー。組み付いてくるラックスを豪快に投げ捨てる。右フックを当てて攻め込むマッハ。インローから右フックを当てるものの、ラックスは倒れない。 3R、組み付いてくるラックスに背中を見せるマッハは前方回転してヒザ十字。ラックスの左に対して、左ボディから右フックを返す。
さらにマッハは胴廻し回転蹴りを披露した。自ら組んで投げを狙うラックス。マッハをコーナーに詰めて軽く右を当てる。 しかしマッハも再び強烈な左ボディ。ラックスのヒザ蹴りをブロックしながら右のフックを合わせ、右のボディストレートを打ち込む。やや疲れの見えるマッハに対し、ラックスが前に出て左アッパーから右フック。
そこに右フックを返すマッハ。ラックスの前蹴りを捌いて左フック、終了間際には再び胴廻し回転蹴りを見せた。3R終盤こそ手数が少なくなったとはいえ、伝家の宝刀・左フックからの連打でダウンを奪うなど、健在ぶりをアピールした。
▼第6試合 69kg契約 3分3R ○宍戸大樹(日本/シーザー/SB日本ウェルター級王者) 判定3−0 ※30−29、30−29、30−29 ●ビッグベン・ケーサージム(タイ/ケーサージム/ラジャダムナン&WMCスーパーウェルター級王者) 今年2月のSB後楽園大会で緒形をKOした現役ムエタイ王者のビッグベンに宍戸が挑む。入場ゲートに現れたビッグベンは腰に巻いたベルトを誇示するパフォーマンス。そして宍戸の入場、両国国技館に「少林サッカー」の壮大なテーマが響いた! 1R、サウスポーのビッグベンに対し、宍戸はオーソドックスに構える。細かくローを蹴る宍戸にパンチで飛び込むビッグベン。ここでビッグベンが放った蹴りがローブローとなり、試合が一時中断される。
再開後、宍戸は右ミドル。左に回りながらインローを蹴っていく。するとビッグベンもすかさず左ミドルを返す。宍戸の左ローをキャッチして左ストレートを放つビッグベン。
宍戸をロープに詰めると、右フックから左ローを蹴る。どっしりと構えるビッグベンに対し、左右に動きながらローを蹴っていく宍戸。
しかしビッグベンは宍戸の蹴り足をキャッチして、軸足払いで宍戸をマットに転がす。さらに宍戸をロープに詰めて強烈な左右のローキック! 宍戸は両手のガードを上げて必死にビッグベンのローをカットする。 2R、ビッグベンのローに宍戸がバックブロー! これがビッグベンの顔をかすめるが、ビッグベンは構わず左右のローを連打する。宍戸はビッグベンの顔面に前蹴り。さらに宍戸がバックブローを放つと、ビッグベンもすぐにバックブローを返す。
ジャブと左ローを繰り返すビッグベン。さらに組みの攻防になると、首相撲の要領で豪快な足払い! シュートポイントにこそならなかったものの、シュートボクサー顔負けの豪快な投げで宍戸を転がす。
組みの攻防からビッグベンは離れ際に右フック。宍戸はビッグベンをジャブでロープに詰めてバックキックを放つ。ビッグベンは宍戸を転がして、倒れ際にヒザ蹴り。その後も宍戸の前蹴りをとってこかすなど、何度も宍戸をマットに転がし続けた。
しかしラウンド中盤、ガードを下げて急激に手数が止まったビッグベン。そこに宍戸は右ストレートからの連打を叩き込み、さらにバックブロー! さらに終了間際、宍戸はビッグベンをフロントチョークに捕らえる。 3R、ややスタミナ切れを感じさせるビッグベンだったが、宍戸に組み付いては何度も首相撲で転がし、ジャーマンスープレックスも狙っていく。バックキックで距離を詰める宍戸だったが、ビッグベンの首相撲に捕まってしまう。組み際に右アッパーを突き上げるビッグベン。
その後もパンチで前に出る宍戸に組み付くビッグベンだったが、宍戸が左ストレート気味のジャブを当てるとそこから右ハイキック! クリーンヒットではないものの、攻撃がビッグベンを捕らえる。
さらに宍戸は右ハイキックからワンツー。右ストレートを叩き込むと、ビッグベンの動きが止まる。終了間際、組み付くビッグベンに宍戸がフロントチョーク! この態勢で試合終了となった。 互いに譲らない試合展開となったものの、3R終盤に猛攻を見せた宍戸が判定で勝利! ムエタイの現役王者を下して、完全復活を印象づけた。
▼第5試合 ヘビー級 3分3R ○ギルバート・アイブル(オランダ/ボスジム/第4代リングス無差別級王者) KO 1R1分48秒 ※3ノックダウン ●桜木裕司(日本/掣圏会館) 前日の公開計量から悪キャラ全開のアイブルは、名前をコールされると舌を出して桜木を挑発する。 1R、アイブルは桜木の蹴りを取って右フックを強震! そのまま桜木をコーナーに詰めると左右からフックやアッパーを叩き込む! 必死にブロックを固める桜木だったが、崩れ落ちるようにダウンを喫してしまう。
再開後、アイブルはすぐに桜木をコーナーまで詰めてヒザ蹴りから連打。ガード固める桜木に対して、ブロックの間ヒザ蹴りを突き上げると右ストレートを叩き込んで2度目のダウンを奪う。 このままアイブルの圧勝かと思われたが、桜木の左フックからの右がヒット! 一瞬、アイブルの動きが止まる。しかし足を止めての打ち合いになると、アイブルが打ち下ろしの右ストレート! これで桜木には3度目のダウンが宣告され、アイブルが3ノックダウンでKO勝利を奪った。
▼第4試合 70kg契約 3分3R ○横田一則(日本/GRABAKA/第3代DEEPライト級王者) 判定3−0 ※30−29、30−29、30−29 ●ファディル・シャバリ(モロッコ/Team
Souwer/WFCA世界スーパーウェルター級王者) 現役のDEEP王者としてSBに挑戦する横田。試合前の煽り映像では「投げまくります」と発言するなど、キックの実績では格上のシャバリに対して勝利 1R、横田は細かくジャブを突いてサイドステップ。そして両足タックルでシャバリをロープまで吹っ飛ばす! さらに横田はパンチで前に出るシャバリに組み付いてテイクダウン、再びパンチからの両足タックルでシャバリを持ち上げる。
その後も横田はタックルを多用して、シャバリにパンチを許さない。そして終了間際、横田が必殺の首投げ! シュートポイントにこそならなかったものの、横田の投げで場内が沸いた。 2R、横田の投げを警戒してか、シャバリはなかなか手を出せない。横田のジャブにシャバリが右ストレートのカウンター。横田は組み付いて首投げを仕掛ける。
その後も組み付いて投げを仕掛ける横田とパンチで勝負したいシャバリ。横田が組み付いてはブレイクという展開が続き、試合はやや膠着気味に。終了間際、シャバリの右ストレートで横田がバランスを崩す。 3R、前蹴りから飛び込んで右ストレートを打つシャバリ。横田はシャバリのパンチに組み付いて投げを狙う。するとここでシャバリの左ローが横田の下腹部を直撃! 横田はその場に座り込み、インターバルが与えられる。
再開後、シャバリがテンカオで前に出るが、ここで横田の首投げが見事に炸裂! これで横田がシュートポイントを奪う! 再開後、パンチで前に出て行くシャバリだったが、横田はそこに両足タックルを合わせて、スラムでシャバリを叩きつける。最後は突進してくるシャバリをジャブ&前蹴りで突き放し、反撃を許さず。 やや試合がかみ合わない場面があったものの、パンチと投げを上手く組み合わせた戦い方で横田が強豪シャバリを下した。
▼第3試合 72kg契約 3分3R ○マルコ・ピケ(オランダ/Team
Souwer/WAKO世界ミドル級王者) 判定3−0 ※30−27、30−27、30−28 ●大野崇(日本/Unite-K/ISKA世界ミドル級王者) 1R、長身で細かくステップを使う、いかにもオランダ黒人系のピケ。ジャブとローの対角線コンビネーションで攻める。大野は下がりながら左ミドル。ピケはそこに右フックで飛び込む。さらにピケは大野の左ミドルをキャッチして軸足払い。
大野の前蹴りを腕で流して強烈な右ローを蹴る。大野のミドルにカウンターの左フックを合わせるピケ。ワンツーで前に出て行く。さらにパンチで詰めて強烈な右ロー! そして大野のミドルに対するカウンターの左フックでダウンを奪う。 2R、前に出て来るピケを前蹴りで突き放す大野。しかしピケは左フックで前に出ながら右ローを蹴り込む。大野の前蹴りに対し、ピケは無理矢理前に出てヒザ蹴りを入れる。下がりながら左ミドルを蹴り続ける大野。
距離を詰めて右アッパーを突き上げるが、ピケは圧力で大野を下がらせて右ロー! 下がる大野をパンチで追いかける。ピケは左フックから組んで右のヒザ蹴り。ピケはひたすた前に出てパンチ&ローで大野を削る。 3R、ここもピケが右ミドルで先制する。さらに右ローで大野をマットに転がす。ピケは右ミドルを蹴って組んでヒザ蹴り。投げを狙う大野だったが、ガッチリ組み付いてそれを阻止する。
必死に左ミドルとテンカオを繰り出す大野。しかしピケはそこに飛びヒザ蹴り! さらに強烈な右ローで大野の動きを止めると、ワンツースリーと連打。3R終盤になっても前に出続けるピケは右ストレート! ピケは大野の左ハイキックをブロックして、大野の左ストレートにカウンターの左フック。さらに首相撲からヒザ蹴りを連打する。 そしてこのまま試合が終了。初来日のピケだったものの、実力者の大野をワンサイドとも言える試合内容で勝利。今後の定期参戦に期待がかかる。
▼第2試合 65kg契約 3分3R ○及川知浩(及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者) TKO 3R1分06秒 ※レフェリーストップ ●阿部裕幸(AACC) 1R、阿部はDEEPの今成戦で見せた独特の構え。しかしこの日はカウンター待ちだった前回と違い、自ら積極的に前に詰めて左右の連打を見せる。
ややパンチをもらった及川だったが、パンチからヒザ蹴り! これで阿部の動きを止めると、ワンツー、左フック。阿部のボディに前蹴りを突き刺し、右ローを蹴り込む。左右のフックで前に出る阿部。
及川はそれをジャブで止めて右ロー。しかし阿部の右ストレートで後方に吹っ飛ぶ及川。ブロックを固めて阿部の猛攻を凌ぐ。そして及川は右テンカオで阿部の動きを止めると、そこから右ストレートで前に出て、コーナーに詰めて連打! これで阿部がダウンを喫した。 2R、ワンツーで前に出て行く阿部。及川はそこに飛びヒザ蹴り! さらに右ストレートから左ボディ。及川は総合格闘家が苦手とされるボディへの攻めと首相撲からのヒザ蹴りを続ける。左右のフックで前に出る阿部に対し、及川はそれをしっかりブロックし、タイミングよく右ローを蹴っていく。
そして及川はジャブで阿部を後退させて右ストレートからの連打。そしてパンチを効かせてから強烈な右ロー! さらにそこから顔面にヒザ蹴りを蹴るなど、攻撃を上下に散らす。そして及川が左の前蹴りからテンカオ。
右ローを連打すると、阿部にダウンが宣告される。再開後、及川は阿部をロープに詰めて怒涛の連打! ここでラウンド終了のゴング。阿部はゴングに救われる形となった。 3R、及川がジャブと右ローを放つと、簡単に倒れる阿部。これでダウン。そして及川が豪快な首投げでシュートポイント。そして右ローを蹴るとマットに崩れる安部。レフェリーが試合を止めた。
▼第1試合 60kg契約 3分3R ○石川剛司(シーザー/SB日本フェザー級1位) 判定3−0 ※30−28、30−28、30−28 ●村浜武洋(大阪ファイティングファクトリー/元SB日本カーディナル級王者) オペラ歌手による演奏を含めたド派手な演出でスタートした両国大会。その先陣を切るのは村浜のSB復帰戦となった。 1R、ローと前蹴りを飛ばす石川。村浜は鋭いステップインからパンチを打つチャンスをうかがう。石川は右ローから右ハイキック、ジャブと前蹴りで村浜に距離を詰めさせない。村浜はボディから顔面にパンチを打ち分けていくが、クリーンヒットはない。
細かくジャブを突いて右ストレートで飛び込む村浜。石川はロープに詰まると投げを見せる。村浜は石川をコーナーに詰めてパンチから右ロー。序盤はジャブと前蹴りで距離を作っていた石川だったが、終盤はパンチからローにつなげる村浜の攻撃が当たり始めた。 2R、ジャブから右ローにつなげる村浜に対し、ワンツーから前に出て右ミドルを蹴る石川。さらに石川は細かいパンチで村浜を後退させて右ストレート! 村浜が尻餅をつくがここはスリップ。村浜はバックドロップを狙う。
しかし石川が村浜を右ミドルで後退させると、右ストレートでスリップ気味ながらダウンを奪う。村浜は一気に距離を詰めて組み付く。ダウンを奪った後も落ち着いてジャブ&ローで距離を取る石川。
村浜はジャブを突いて前に出て行こうとするが、距離が詰まると石川に組まれてしまい、有効打がない。しかし石川の右ローに村浜が右フック! 一瞬、石川がバランスを崩すが、すぐに村浜に組み付いてダメージを誤魔化した。 3R、右ローを蹴り合う両者。距離が離れると石川が左前蹴りと右ローを飛ばして、村浜を突き放す。そしてこのラウンドも距離が詰まるとクリンチで村浜の連打を殺す石川。村浜は右ローを蹴りながら、石川の右ローに右フックのカウンター!
さらに石川をコーナーに詰めて左フック! 徐々に村浜のパンチが当たり始めるが、石川はクリンチを多用。残り15秒、村浜の左右のフックがヒット! 石川の顔が跳ね上がるが、石川もすぐに村浜の首を取ってヒザ蹴り。終盤、村浜に反撃を許した石川だったが、2Rのダウンで明確なポイントを奪って、村浜を判定で退けた。 試合後、石川は同級王者の及川に対して「ベルトを取りに行くから待っとけや!」と挑戦表明。過去、及川に敗れている石川だが、果たして二人の再戦は実現するか!?
▼オープニング第3試合 60kg契約 3分3R ○歌川暁文(U.W.Fスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級1位) TKO 1R1分4秒 ※ドクターチェック ●杉田一朗(心温塾/チームZST) 1R、左ミドルから首相撲のヒザ蹴りを連打する歌川。杉田は必死に背筋を伸ばそうとする杉田だったが、歌川のクラッチが強くヒザ蹴りを顔面にもらってしまう。さらに歌川タイミングよくパンチを当てて、スリップ気味でダウンを奪う。ここで杉田にドクターチェック、その結果、鼻骨骨折の疑いがあると判断され、試合が止められた。
▼オープニング第2試合 エキスパート特別ルール 70kg契約 3分3R ○中島弘貴(シュートボクセ・アカデミージャパン) TKO 2R0分30秒 ※セコンドからのタオル投入 ●塚本拓生(グラップリング・シュートボクサーズ) 1R開始直後に中島がいきなりパンチでダウンを奪うと、再開後も右アッパーから飛び込んで細かい連打で襲い掛かる。ここでバッティングが発生し、塚本が出血。ドクターチェックが入る。塚本の右ストレートに右のクロスを合わせる中島。パワフルなラッシュで塚本をロープ際まで押し込むと、塚本をマットに叩きつける。するとここで再び塚本が出血、2度目のドクターチェックとなる。 再開後、組みの攻防から中島は離れ際の飛びヒザ蹴り! さらに右フックで飛び込む。塚本は左ミドルで距離を取ろうとするものの、中島の前進は止まらない。長身の塚本を組みでもコントロールし、立て続けに飛びヒザ蹴りを放つ。そして塚本をコーナーに詰めると右フック! この一発で塚本がダウンを喫する。さらにここで塚本にドクターチェック、左目尻からの出血はかなりひどいようだ。 完全に試合のペースを掴んだ中島は2R、ワンツーから塚本の首を捕まえて強烈なヒザ蹴り! この一撃で塚本はマットに崩れ落ち、セコンドからタオルが投入される形で試合が終わった。これで中島は無傷の4連勝。回転力のある連打で鋭いヒザ蹴りの破壊力は充分、そろそろランキングでも上位陣との対戦が見てみたい。
▼オープニング第1試合 エキスパートクラス特別ルール 55kg契約 3分3R ○ファントム進也(龍生塾/SB日本スーパーバンタム級4位) KO 2R0分45秒 ※右ロー ●鈴木友則(湘南) 1R、ローとミドルを蹴る鈴木。ファントムは圧力をかけながら前に出て、鈴木のミドルをブロックして右ローを返していく。ファントムの強烈な右ローで鈴木がバランスを崩す。ファントムはローを警戒する鈴木に左ボディ! さらにジャブを突いて右ハイキック、右ローとパンチと蹴りのコンビネーションで攻め立てた。 2R、組み付いて投げを狙う鈴木だったが、ファントムはそれを突き放すと、強烈な右ロー! これで鈴木が立て続けにダウンし、鈴木のKO勝ちが告げられた。
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