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【J-NETWORK】15歳・藤鬥嘩裟が史上最年少チャンプに!大晦日HIROYAに挑戦状

2007/11/09


J-NETWORK
「Championship Tour of J Final」

2007年11月9日(金)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始16:45


▼メインイベント(第15試合) J−NETWORKスーパー・ライト級王座決定戦 3分5R
○寒川慶一(SFK/スーパー・ライト級1位)
TKO 4R1分28秒 ※レフェリーストップ
●小宮由紀博(フォルティス渋谷/ライト級1位)
※寒川が新チャンピオンの座に就く。

 喜入衆のウェルター級転向に伴い、空位となったスーパーライト級王座を次期エース候補・小宮と関西の寒川が争う。

 寒川は3年前、尾崎圭司に初黒星を付けた実力者。団体に加盟していないフリー系のジムであるため、なかなか試合機会に恵まれず、MA日本キックの後楽園大会に出場したことはあるものの、現在のホームリングであるJ-NETの後楽園には初出場だという。

 1R、両者ともに速いパンチを交錯させ、相打ちも見られる。小宮はパンチでラッシュを仕掛けて倒しに掛かったが、ロープ際でもつれたところで寒川がヒジ一閃! これで小宮は左目尻をカットして流血してしまう。

 流血が酷くなる前に仕留めようと小宮は再びラッシュ、ボディからのコンビネーションで右フックを炸裂させ、ダウンを奪う。一気に盛り上がる場内。小宮は強い左インロー、右ローで寒川の前足を狙い打ち、そこから豪快な右ストレートを伸ばしていく。

 2R、小宮は右のビッグパンチを狙いつつ、右ローを確実に当てて行く。寒川は棒立ちになる場面もあったが、ノーガードや舌を出して小宮を挑発。小宮が右の連打でラッシュ! 寒川はギリギリまで小宮を引きつけてのヒジを狙う。

 3R、ジャブの突き合いからローの蹴り合い。その間にも小宮は右ストレートで倒しに行き、寒川はヒジを狙い続ける。右のパンチを振るって前に出る小宮だったが、出血が酷くなりドクターチェック。再開後、すぐに右ストレートをヒットさせる小宮だったが、すぐに2度目のドクターチェックとなる。

 4R、寒川は右のオーバーハンドで小宮の傷を狙い撃ち。流血のため小宮はパンチが見えにくく、もらってしまう。さらに左回転のバックキック、バックブローも繰り出す寒川。ステップを使って小宮の死角へ回り込み、パンチを入れていくとまたも小宮にドクターチェック。これまでよりも長い時間が費やされ、ついにレフェリーがストップした。

 猛然と抗議する小宮と、涙を流して狂喜乱舞する寒川。勝者と敗者は鮮やかなコントラストを描く。35歳にしてベルトを獲得した新チャンピオンの寒川は、リング上でまだ幼い息子をしっかりと抱きしめて勝利を喜んだ。

●寒川のコメント
「パンチ、ヒジ、ヒザを狙っていたんですけど、今日はヒザよりヒジが当たると思いました。パンチでやられるフリをしてヒジに行ったのが当たりましたね。

 パンチで打ち合いたかったんですけど、彼のパンチも強かったので…。ダウンはフラッシュダウンだったのでダメージはありませんでした。傷は深く切れていたのが分かったし、見えてないのも分かっていました。

 小宮選手はメチャクチャ上手かったですね。彼の人間性も、新日本キックに出た時に同じ控え室で話をして、熱い男だと思っていました。彼と拳を交えたのは嬉しい。

 自分はジムを代表しているし、みんなカバーしてくれているんです。及川(知浩=SB日本スーパーフェザー級王者)さんにはアマから習っているし、関西はみんな団体の垣根を越えて切磋琢磨しているんです。みんなで関西にベルトを、という気持ちで一緒に練習して東京で勝とうとしています。あと吉鷹(弘)さんにも指導してもらっています。

 2004年以降、リングを離れたのは前にいた会社で飲食店の経営を任されたからなんですが、キックがやりたくて退社してしまいました。今日の勝因は“あきらめないこと”。この歳なので、一戦一戦最後だと思ってやってます」




▼セミファイナル(第14試合) J−NETWORKミドル級タイトル戦 3分5R
△寒川直喜(バンゲリングベイ/王者)
ドロー 判定1-1 ※49-50、49-48、49-49
△廣野 祐(NPOJEFA/同級1位)
※寒川が王座防衛に成功。

 DEEPでの総合格闘技、ミャンマーラウェイ挑戦と他流試合を経験してきた寒川が久しぶりにJ-NETのリングに上がった。挑戦者の廣野は4勝(1KO)1敗のホープだが、キャリアから見れば圧倒的に寒川有利。その予想を覆すことが出来るか?

 1R、寒川は右インロー→連打→右インロー、ジャブ→右ミドル→ジャブのコンビネーションで前へ出て、組み付いてくる廣野を2度コカす。廣野もサウスポースタイルからワンツーをヒットさせるも、ジャブで圧力を掛けていくのは寒川の方。

 2R、寒川は右インローから右ストレート、さらに右ストレートと右の蹴りとパンチを多用。廣野がパンチで詰めようとすると長い左手を伸ばし、小刻みに動くジャブで近寄らせない。廣野は蹴りを返すくらいで、なかなかパンチの距離に入れなかった。

 しかし3R、不用意に真っ直ぐに下がった寒川へ廣野の右ストレートが直撃! ロープを背負った寒川へ右アッパー! さらに組み付いてのヒザで押せ押せムードの廣野。寒川はインローとジャブ、右ストレートで巻き返しを図るが、廣野のパンチとヒザをもらう場面が多い。

 4R、寒川がジャブを出すと廣野は前に出ず、寒川の右ストレートに合わせて腕を潜り込ませてのアッパー。廣野のフックも入りだす。終盤には左フックをもらってグラつかされるなど、寒川は完全に空回り。

 5R、パンチで前に出ようとする寒川に廣野の左ストレートが何度もヒット! さらに組んでのヒザ蹴りでも廣野が優勢。寒川は何が何でも倒そうとヒジ、ヒザを繰り出していき、パンチを狙うも逆に左を合わせられてしまった。寒川が意外な大苦戦の末に、終了のゴング。

 判定は三者三様のドロー。寒川が新鋭を相手に辛くも防衛に成功した。「申し訳ない気持ちでいっぱいです。ドロドロしすぎました。ドローは負けに等しいし、ベルトが残ったというだけです。

若い選手が力をつけてきているので、俺の役目はベルトを返上せずに出場し続けることです」とここまで言った寒川は、急に語気を荒げ「負けている選手なのにベルトを返上して世界タイトルを取る人もいますけど、これ(自分のベルト)は意味の無い世界タイトルより意義があると思っています!」と胸を張った。




▼第13試合 J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○細野岳範(チームドラゴン/同級5位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/同級6位)
※細野が新チャンピオンの座に就く。

 ライト級王座決定ワンデイ・トーナメントの決勝戦は、チームドラゴンの細野とJ-NETWORKの黒田で争われることになった。藤原王子の欠場で準決勝が不戦勝となった細野に対し、準決勝で3Rを闘っている黒田は体力的に不利。

 1R、黒田は準決勝と同様にコツコツとローを当てて行く。細野は前蹴りで突き放しながらロー、時折パンチのコンビネーションを繰り出す。組み付く黒田に細野はヒジを振るう。

 2R、細野のワンツーからの左ローに黒田がバランスを崩す場面が目立つ。準決勝・安東戦でのダメージが蓄積しているのだろう。黒田はパンチを捨ててコツコツと粘り強く右ローを返していくが、すぐに組み付いてしまい細野がそこへヒジを入れる。

 3R、細野の左ローが効いているが、黒田の飛び込み左ストレートも2度ヒット。さらに首相撲でのコカし合いとなったが、堅実にローでダメージを与えていった細野が判定3-0で勝利を収め、またもチームドラゴンにベルトをもたらした。

 細野は「嬉しいです。勉強してきたことが出来なくてまだまだです。前蹴りが少し当たったくらいですね。ベルトは心地よいです。もっと練習して面白い試合をしますので、また見に来て下さい」と勝利のコメントを残した。




▼第12試合 J−NETWORKバンタム級タイトル戦 3分5R
○牧 裕三(アクティブJ/王者)
判定3-0 ※49-48、49-48、49-47
●古谷繁明(ソーチタラダ渋谷/同級1位)
※牧が王座防衛に成功。

 1R、静かな立ち上がり。牧は下がりながらロー。負けじと古谷もローを返す。牧は時折右ハイも交ぜていく。

2R、牧のローで古谷は足が止まってしまいなかなか自分のペースにいけない。攻めあぐねていると、牧はワンツーからのローで攻撃につないでいく。

 3R開始とゴングと同時に、古谷がパンチラッシュを仕掛け、牧はダウン! 何とか立ち上がった枚はダメージを微塵も感じさせることなく、猛然とラッシュを仕掛けた。首相撲からヒザ蹴りで畳みにかかる。古谷はうまく距離をとり、有効打をもらわない。

 4R、先ほどのダウンの悪いイメージを払拭すべく、このラウンドも牧がラッシュ! 古谷は防戦一方となりロープ際に詰められ苦戦を強いられる。

 5R、牧のパンチで両目を大きく腫らした古谷はタフネスぶりを発揮し、枚の怒涛のラッシュをしのぐ。それから「首相撲のテクニックは自分の方が上だとわかっていた牧は接近戦でヒザ、ヒザ、ヒザ。

 場内は牧コールと古谷コールが二分する中、牧が最後まで攻撃をし続けたところでゴング! ダウンを奪われたものの、見事にポイントを取り返した牧が防衛に成功した。




▼第11試合 J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○藤鬥嘩裟(=ふじ・つかさ/天空・藤/同級7位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●薩摩サザ波(TARGET−Z/同級1位)
※藤が新フライ級王座に就く。

  1R、鬥嘩裟は独特なリズムから前蹴り&パンチを放ち、薩摩に攻撃させない。鬥嘩裟の蹴り足の着地と同時に、薩摩は右ローの徹底した攻撃に出る。鬥嘩裟はヒザブロックすることなく、足を引いたりして交わす。

 ワンツーから右ミドルで薩摩が前に出るも、鬥嘩裟に前蹴りを合わせられ尻餅をついてしまう場面が何度も。至近距離でも鬥嘩裟は薩摩のボディに前蹴り突き刺し、薩摩は自分の攻撃にいけない。

  2Rも鬥嘩裟が前蹴りで攻める。薩摩は組み付にいきにくが、鬥嘩裟に密着されてしまう。ローでプレッシャーを与える薩摩。鬥嘩裟は前蹴りだけでなく、右ミドルも繰り出す。

 薩摩はぐるぐると回りながら、ロー。一方の鬥嘩裟は力のこもった右ミドル。残り終盤には、ジャンピング前蹴りで追撃。

 3Rには、鬥嘩裟が前に出たところを、うまくサイドに周る薩摩。このラウンドでも、鬥嘩裟が前蹴りで突き放す展開。薩摩は転倒する場面が目立つようになる。鬥嘩裟の蹴り終わりを狙って、薩摩は組み付いてヒザ蹴り。しかし勢いのある鬥嘩裟が判定勝利!

 日本キック史上最年少で見事にベルトを獲得した鬥嘩裟はマイクを握り、「(加藤)会長との毎日の練習のおかげで勝つことができました。決勝戦の相手は強く、自分のストを尽くすことが出来なかったんですけど、勝てて嬉しいです」と涙ながらに喜びの声を語った。

 そしてリングを降りようとしたのだが、観戦に訪れていたK-1・大成敦ルールディレクターのGOサインを受けて、鬥嘩裟が再びマイク! 「K-1MAXに僕より先にデビューしたHIROYA選手とは近々対戦することになると思うんですけど、絶対に負けません!」。大晦日のK-1Dynamite!!で十代キック最強決定戦が実現か!?

●藤鬥嘩裟のコメント
「近い将来、HIROYA選手と対戦することになると思います。今年の年末でのオファーが来てもやります。体重差(約8kg)は問題ありません。今後は日本のトップランカーとの闘いもあると思いますけど、全ては会長に任せます」





▼第10試合 68kg契約 3分3R
○牧野智昭(ソーチタラダ渋谷) 
KO 1R2分39秒 ※3ノックダウン
●涼平(TARGET)




▼第9試合 ライト級 3分3R
○青津潤平(NPOJEFA)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-26
●小道洋輔(ドージョー・チャクリキ)




▼第8試合 J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝第2試合 サバイバルマッチ1
○細野岳範(チームドラゴン/同級5位)
不戦勝
●藤原王子(レグルス池袋/同級2位)





▼第7試合 J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝第1試合 サバイバルマッチ1
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/同級6位)
判定2-0 ※29-28、29-29、30-29
●安東辰也(SFK/同級3位)





▼第6試合 J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
○リョウ・ペタス(ザ・スピリット/同級10位)
延長1R 判定3-0 ※三者とも10-8
●田中信二(ODJ/同級8位)
※本戦は30-29、29-30、30-30でドロー





▼第5試合 J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝戦第2試合 サバイバルマッチ1
○薩摩サザ波(TARGET−Z/同級1位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●山野寛之(チームドラゴン/同級4位)

 1R 様子見の展開。薩摩を中心に、ぐるぐると時計周りの山野はパンチで出る。対する薩摩は首相撲で捉え、連打をもらわない。お互いに探るように攻撃しあう。薩摩はローを放ちながら、相手が詰めてくるとクリンチ。

2R 上下に打ち分けるコンビネーションでプレッシャーをかける薩摩。距離が縮まると、首相撲からのヒザ蹴りで優位に試合を組み立てる。山野は先手先手で攻撃も、キャリアで上回る薩摩が試合を組み立てる展開に。

 3R お互いに接近戦で差しあいへ。薩摩のヒジが先に入り、山野は額をカット! ドクターチェックの後に再開。一気にペースを上げる山野だが、薩摩がクリンチで封じる。

 接近戦に持ち込み薩摩は首相撲へ。薩摩のプレッシャーに押されながらも山野は左ストレート、右ロー。最後に打ち合いを見せたが、先手に回るのは薩摩。そのまま主導権を握った薩摩が判定で勝利し、鬥嘩裟と決勝で対決することが決定した。




▼第4試合 J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝戦第1試合 サバイバルマッチ1
○藤鬥嘩裟(天空・藤/同級7位)
判定3-0 ※三者とも29-28
●三好 純(y-park/同級6位)

 1R開始と同時に鬥嘩裟の前蹴りと三好のローが交錯し、両者は尻餅。再開後、鬥嘩裟の前蹴りで三好は大きく吹っ飛ぶ。鬥嘩裟が前に出てきたところを三好が右フック。

 クリーンヒットされ表情が変わった鬥嘩裟だったが、前蹴りで三好を何度も転倒させる。三好のローに合わせて鬥嘩裟はパンチ連打で応戦。鬥嘩裟はワンツーを放つと前蹴りを必ず入れ、三好は自分の攻撃がなかなか当たらない。

 2R、鬥嘩裟は前蹴り&ワンツーのプレッシャーで三好を後退させる。ジャストタイミングで顔面にも鬥嘩裟の前蹴りが突き刺さり、三好は大刻のけぞる。

 チャンスがあれば一気にパンチで勝負に出る三好だが、どうも前蹴りで距離をとられ有効打を決めれない。終盤には鬥嘩裟が縦ヒジを振るう。

3Rも鬥嘩裟ペース。前蹴り、右ミドルで前に前にでると、三好は転倒してしまう。フックを当てにいく三好が一気に出たのだが、前蹴りで突き放される。パンチの打ち合いになると両者は一歩もゆずらない。

 勢いの衰えない鬥嘩裟はそれからも随所で前蹴りを放ち、三好の顔面にグサリ。これでダウン奪取。そのまま鬥嘩裟のペースのまま試合は終了。判定で勝利した鬥嘩裟が決勝に進出した。



▼第3試合 J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
○清水雄介(尚武会)
判定3-0 ※三者とも30-29
●源リョウ(JTクラブ)


▼第2試合 フェザー級 3分3R
○ロベルト(club EDO)
判定2-1 ※30-29、28-30、30-29
●鮫島満博(フォルティス渋谷)



▼第1試合 63.5kg契約 3分3R
○ケンジロウ(侍塾)
判定3-0 ※30-27、29-27、30-26
●後藤洋平(フォルティス渋谷)



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