ニュージャパンキックボクシング連盟
FIGHTING EVOLUTION ]V 〜進化する戦い13th〜
「13・The Last Supper / 13・最後の晩餐」
2007年11月23日(金・祝)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼ダブルメインイベント 61kg契約 3分5R
○アタチャイ・フェアテックス(タイ/フェアテックス/元ルンピニーJr.フェザー級王者&現同スタジアムSフェザー級5位)
KO 3R2分0秒 ※レバーブロー
●桜井洋平(Bombo Freely/NJKFライト級王者)
ついに訪れた日タイ頂上決戦。昨年の真王杯を圧倒的な強さで制し、日本60Kg級最強の座に就いた桜井と、“ムエタイの天才”と呼ばれ選手の入れ替わりが激しいムエタイにおいて、長期に渡ってトップクラスに君臨するアタチャイ。
“神の領域”に達しているアタチャイのテクニックを、桜井は“ディザスター・ラッシュ”で打ち崩すことが出来るのか?!
桜井はリング下まで来るとすでにリング上でスタンバイしているアタチャイをひと睨み。場内に「洋平!」コールがこだまする中、アタチャイはゆっくりとワイクーを舞った。
1R、左右にステップを刻む桜井はサウスポーのアタチャイに対して左回り。ジャブで牽制しながらボディを狙う。右ストレートから右ロー、アタチャイも左ローと左ボディ。
すかさず桜井がパンチを返すと、アタチャイは神技スウェーでかわす。アタチャイが左ミドル、パンチで前へ出た桜井に左ミドルの軌道でヒザ蹴りを入れる。
桜井は左フックをヒットさせるも、スウェーでかわされ後が続かない。ハイキックを空振りさせると、すぐにピタリと桜井の背後についたアタチャイは微笑みかける。左ミドルをヒットさせ、桜井のバックブローはスウェーでかわす。すぐに左ミドル。桜井は右のボディを当てるもその他の攻撃は空振りさせられる。
2R、ジャブを伸ばし、ステップを刻みながら左に回る桜井。アタチャイがパンチを出して距離を詰めたところでバックブローをヒットさせる! しかし、アタチャイはすぐに組み付いてサバ折りで倒し、追撃弾を許さない。桜井のパンチをかわして左ミドル。アタチャイの左ロー、左ミドル。
桜井が右フックをヒットさせたと思った瞬間、すぐにアタチャイの返しの左フックに桜井がダウンを喫する! ローを蹴るアタチャイは桜井が組んでくるとヒザ。左ミドルで突き放し、左ストレート。
パンチをかわされての左ミドルで膝を突いてしまう桜井。ダウンでもおかしくなかった場面。しかし、ダウンにはならず。アッパーからボディ、そして左のヒザ! 再びダウンする桜井。立ち上がったところでゴングに救われた。
3R、圧力を掛けて前に出るアタチャイ。ボディブロー、ヒザと桜井のボディへ集中攻撃。ここで桜井はなりふり構わずパンチで一気に前へ出る! が、アタチャイの左ミドル連打をもらって後退、さらにヒザを突き上げられてヒジ、ボディブロー。再び前へ出たところに左ストレートを合わされてまたもダウン!
立ち上がった桜井へアタチャイは一気に仕留めにかかった。左ミドル、左ボディ、ヒザで長身が真っ二つに折れたところで顔面へヒザ、そしてダメ押しのヒジで2度目のダウン。ガムシャラにパンチで前へ出て回転ヒジも繰り出した桜井だったが、左ミドルの三連発をもらい、レバーブローをグサリと突き刺され、桜井はもんどり打ってマットに沈んだ。
▼ダブルメインイベント NJKFバンタム級王座決定戦 3分5R
○前田浩喜(インスパイヤード・モーション/同級2位)
判定3−0 ※49−47、48−47、50−49
●国崇(拳之会/同級1位)
※前田が新王座に就く。
米田貴志の王座返上により、長期間に渡ってバンタム級の帝王として君臨した前王者の国崇と、10勝(6KO)1敗で5連続KO勝ち中の前田によって王座決定戦が争われる。
1R、サウスポーの前田が左ミドル二連発から左ロー、国崇は圧力を掛けて前に出て右ロー。さっそく得意の左ハイキックを連発する前田、国崇も蹴り込みの深い右ローで応戦する。国崇が回り込む前田をロープ際へ追い込んでいったところで、ローを途中でやめて体が正面を向いてしまったところへ前田の左ストレートがズバリと入って国崇ダウン!
これでリラックスしたか、強い左ミドル、左ハイ、左ボディを叩きつける前田。ジャブを出しながら圧力をかけていく国崇だが、前田がハイキックを飛ばしてくるためガードを挙げねばならず右のパンチを使えない。
2R、左ストレートと左ミドルを連発する前田に、前へ出ながらパンチとローを放つ国崇。右ハイを多用する国崇に前田も左ハイを返す。国崇がロープへ詰めたところで左ヒジ! グラッと来る前田へ国崇がヒジを連発していく! 逃げる前田だが、ローと左ボディはしっかりと返す。ハイキックの交換、国崇の右ストレートに前田はクリンチ。
3R、前田の左ミドルと国崇の右ローの合い打ち、国崇はパンチでどんどん蹴りの距離を詰めていく。前田もパンチと前蹴りで応戦、国崇は構わず強引にパンチの距離へ入っていく。左ボディ、左ストレートの前田。
前へ出てくる国崇を蹴りで止めるも、組み付いた国崇が強烈なヒザ。左ハイには右ローを合わせ、パンチからヒジで前へ出る国崇。疲れの見える前田にロープを背負わせていく国崇は追撃の手を緩めず、パンチと右ローで前田を追い詰めていった。形勢逆転!
4R、パンチで距離を詰める国崇に蹴りで距離をとろうとす前田。ビッグパンチを狙う国崇に前田の左ローと左ストレートが入る。ミドルの蹴り合い、前蹴りで突き放す前田。左ボディには右ローを返した国崇だが、前田の前蹴りに転倒してしまう。国崇の右ローで前田はダメージが明らかだが、手は出し続ける。
ボディが効いて踏ん張りが利かないのか、国崇は前蹴りでの転倒を繰り返す。前へ出る国崇の右ローとパンチ。パンチの打ち合いから国崇が右ハイキック、そしてパンチへと繋げていくが前田もクリンチで逃れた。
5R、前田が左ローの連打、国崇もパンチで追い詰めて得意の飛びヒザ蹴り。が、これは前田がキャッチして叩き落す。左ローを出しながら距離をとろうとする前田に、国崇はパンチで近寄って右ロー。国崇の右ローに左足を挙げて耐える前田。縦ヒジで突っ込んだ国崇がさらにヒジ、そしてアッパー。
前田は前蹴りで距離をとり、組み付いていく。ストレートの交換から前に出た国崇が再び飛びヒザ蹴りを放つも不発、アッパーで迫る国崇に前田はステップ&クリンチで逃げる! 国崇が右ローを蹴ったところで試合終了のゴングとなった。
判定は3−0で前田が新チャンピオンの座に! NJKFバンタム級に新たなる時代をもたらした。
▼セミファイナル 交流戦 70Kg契約3分5R
○健太(E.S.G./NJKFウェルター級1位)
KO 3R1分26秒 ※ボディアッパー
●後藤友宏(青春塾/全日本キックボクシング連盟ウェルター級8位)
1R、後藤が左インローで先制、健太も左フックから右ローを返す。ワンツーを突き刺し、右ローに繋げる健太。後藤も左ロー。しかし、その一発がローブローになる。
左インローからの右ローで健太の前足を集中攻撃する後藤、健太はパンチで突っ込んでいくが後藤に下がられて当たらない。パンチは空振りするもローを当てて行く健太は、コーナーへ詰めた後藤に右ヒジ。健太が組み付いてヒザを入れたところで初回終了。
2R、ローの蹴り合い、健太のパンチは空を切る。コーナーへ詰めていく健太の顔を後藤のハイキックが舐め、健太は突っ込んで行くもパンチが当たらない場面が目立つ。
前足のローをスネでカットしながら、パンチを狙っていく健太。突っ込んでいくのをやめてローをカットし、後藤が下がる前にパンチを当てるという肉を切らせて骨を断つ作戦だ。
後藤がローを当ててパンチで入ろうとした刹那、健太がカウンターの右フック! これで後藤が前のめりにダウンする。ロープ際へ右を連打して追い込んでいく健太。右アッパー、右ストレートを入れたところでラウンド終了。
3R、ジャブ、ボディから右ストレートを叩き込む健太。ロー、パンチと上下に振ると後藤もローを蹴り返す。しかし、後藤に前ラウンドまでの勢いはない。
健太はパンチとヒジをガードさせて首相撲に捕らえ、組んでの右ヒザをボディへ一発突き刺す! 後藤がダウン! 立ったところに健太が右のボディアッパーを叩き込むと、後藤はたまらずマットへ沈んでいった。
▼第6試合 60kg契約 3分5R
○カノンスック・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック/M-1フェザー級王者)
KO 2R2分46秒 ※左ストレート
●大和哲也(大和/NJKFライト級3位)
1R、サウスポーのカノンスックはローとミドルで威嚇。大和は左へ回りながら左ロー。徐々に圧力を掛けていくカノンスックはボディからハイキックで場内を沸かせる。
大和のパンチは軽くかわし、蹴り込みの深い左ローから左ハイキック。カノンスックが左ボディブロー、大和がパンチを出すと左ロー。大和はロープを背負いそうになる場面もあるが、回り込んでの左ローを蹴っていく。
2R、ガードを固めながら前へ出るカノンスックは蹴り込みの深い左ロー、大和も右ストレートと左フックを返す。大和の左フックをかわして左ロー、さらにハイキックも狙っていくカノンスック。
カノンスックの左ローに大和が左フックを合わせ、カノンスックが転倒するとレフェリーはなんとダウンを宣告! ダウンじゃないと両手を大きく広げるカノンスックだったが、これがタイ人の怒りに火をつけた。
一気にパンチで前へ出たカノンスックは、ロープを背負った大和に左ストレートを突き刺してあっという間にダウンを奪い返す! 大和は吹っ飛ぶようにダウン!
そのままパンチでラッシュをかけるカノンスック、コーナーでメッタ打ちに合う大和は左フックをもらって膝から崩れ落ち、2度目のダウン。最後はカノンスックが左の連打を3度続けざまに叩き付けたところで、レフェリーが試合をストップした。
▼第5試合 ヘビー級交流戦 3分3R
○天昇山(キング/NJKFヘビー級1位)
KO 2R1分37秒 ※右ローキック
●李 成天(ワイルドシーサー群馬/MA日本キックボクシング連盟)
▼第4試合 ミドル級 3分3R
○守屋拓郎(町田金子/同級4位)
KO 3R1分6秒 ※右ローキック
△小澤和樹(ブリザード/同級7位)
▼第3試合 ライト級 3分3R
○名和儒孝(キング/同級10位)
判定3−0 ※50−49、50−49、50−48
●ガンバ黒田(OGUNI/同級5位)
▼第2試合 バンタム級 3分3R
○一輝(OGUNI/NJKFライト級8位)
KO 4R0分43秒 ※右ローキック
●松葉賢治(インスパイヤード・モーション/NJKFライト級12位)
▼第1試合 交流戦 70kg契約3分3R ※ヒジなし
△アツシ(シルバーウルフ)
判定1−1 ※30−29、29−30、30−30
△JUN Da 雷音(ESG)
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