GCM
「CAGE FORCE 05」
2007年12月1日(土)東京・ディファ有明
開場15:30 開始17:00
※プレリミナリー・ファイトは15:45〜
▼メインイベント CAGE FORCEライト級王座決定トーナメント決勝戦 5分3R
○アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュートロシア)
判定 2−1
●朴 光哲(KILLER BEE)
※ウマハノフがCAGE FORCE初代ライト級王者に就く。
“ミスターエルボー”の異名が与えられた朴と“クラッシャー”ウマハノフによるライト級決勝戦。ウマハノフは静かな入場曲で金網に入り、指を一本突き上げる。対する朴は大声援に迎え入れられての登場だ。
1R、ジャブを出しながら前へ出る朴へウマハノフがロー、朴が組み付くとウマハノフはヒザ蹴りを見舞うが、金網へ押し込まれていく。するとウマハノフはテイクダウンを嫌がって金網を掴んでしまう場面も。朴がテイクダウンに成功、ところが、ウマハノフがすぐにローリングで体勢を入れ替えてしまう。
朴が両足で蹴って立ち上がり、ジャブで前に出る。両手をグルグル回して挑発、ローキックにウマハノフがタックルを合わせるとヒザ蹴りで迎え撃つ。朴のローにウマハノフの右フック! それでも朴は前に出る。朴のジャブをヘッドスリップでかわすウマハノフは意表を突く上段後ろ廻し蹴り! ダッキングでかわした朴だがウマハノフのパンチをもらう。
朴のジャブをヘッドスリップでかわして右フックを入れるウマハノフ、朴は左ローを蹴るも転倒、ウマハノフが上に乗った。朴は両足で突き放そうとしたが、ウマハノフが足関節に! すぐに立ち上がろうとする朴へウマハノフがパンチを見舞うと、朴の左目蓋から出血が見られたためドクターチェック。再開後、すぐにラウンド終了となった。
2R、ウマハノフは下がりながらローキック、朴はタックルのフェイントを入れつつ前へ出て行く。金網際へ追い込むとフックを放つが、ウマハノフはすぐに脱出。お互いの右フックの腕がクロスした直後、朴の放った左フックがヒット!
すぐに組み付く朴が背中に飛びつくと、ウマハノフは前へ朴を頭から落とすが朴はバックから離れない。体を正面に向けようとするウマハノフ、強引に上になると凶器のヒジを振り落としていく!
一度は起き上がったウマハノフだが、再び上になるとパウンドを落とす。朴も蹴りで応戦。ブレイクとなる。朴の右をかわして右を放つウマハノフ、朴はひるまず前に出て左フックをヒットさせた。
3R、ジャブを出していく朴に右ローを蹴っていくウマハノフ。朴は腕をグルグル回して挑発、パンチで圧力を掛けるがウマハノフが胴タックルで組み付く。そしてテイクダウン成功。朴はラバーガード、ウマハノフは金網に押し付けながらパウンドを打とうとしたが、立ち上がる朴。ウマハノフは金網を背にした朴へパンチのラッシュ! 左右のフックを放つが、朴も強気に打ち返す。
朴の左が突き刺すようにヒット! すかさず組み付いてテイクダウンを奪うウマハノフ。「アクション!」の声が掛かっても両者動かずブレイク。ゆっくり立ち上がるウマハノフはスタミナ切れを感じさせ、朴の応援団から歓声が挙がる。
朴は左をヒットさせながら前へ出る。そこでまたもタックルに行くウマハノフだが、朴がガブって逆に足を取りに行った。両者の手が相手の足に掛かった状態でブレイク。
朴の膝蹴りが決まるが、ウマハノフはやはりタックルでテイクダウンを奪う。すると朴が下からのヒジ打ちをウマハノフの頭部へ! 両足で突き放し、蹴り上げる朴。それでもウマハノフは上をキープしたまま試合終了を迎えた。
王座決定戦のためマストシステムの判定は、一人目がウマハノフ、二人目が朴、そして三人目は……ウマハノフ! 場内にため息が漏れる中、ウマハノフが勝ち名乗りを受け、見事、初代チャンピオンのベルトを巻いた。
ウマハノフは「試合まで2週間しかなかったんですが、出来るだけ練習して臨みました。今まで私を育ててくれたお父さんとお母さんにこの喜びを伝えたいと思います。私を今日、応援してくれた皆さん、練習してくれた皆さん、ありがとうございました」と丁寧にお礼を述べた。
▼セミファイナル CAGE FORCEウェルター級王座決定トーナメント決勝戦 5分3R
○吉田善行(東京イエローマンズ)
反則勝ち 2R0分04秒 ※ローブローによる続行不可能
●ダン・ハーディー(イギリス/ラフハウス・ジム)
※吉田がCAGE FORCE初代ウェルター級王者に就く。
トーナメント全てでKO・一本勝ちを飾り、決勝進出を果たした“柔道エリート”吉田と、準決勝で優勝候補の門馬を破った“黒船”ダン。ウェルター級初代チャンピオンの座に就くのはどっちだ!?
1R、サウスポーの吉田がいきなり胴タックル! テイクダウンに成功し、上になるがダンが下からの腕十字! これを外すと低いタックルに来たダンの首をフロントチョーク気味に捕らえた吉田だったが、ダンに足を掬われて上を奪われる。
しかし、すぐに立ち上がった吉田は組み付くと首投げ! 袈裟固めからパスし、サイドからバックに着く。もう一度上を奪った吉田だったが、ダンがすぐにローリング成功。さらに吉田が立ち上がろうとするも、ダンは両足を絡ませながら上になる。
2R開始直後、タックルに来た吉田に放ったダンのインローが金的を直撃してしまい、試合は一時中断。ダンには反則1が与えられる。長い休憩時間後、レフェリーは両腕を交差して試合終了を告げた。
「ダン・ハーディ選手のローキックをレフェリーは反則と判断しました。そしてドクターの診断の結果、吉田選手が試合続行不可能と判断されました。公式ルールにより、ダン・ハーディ選手の反則負けとなり、吉田選手の勝ちとなります」と磯野ルールディレクターより説明があり、吉田が初代チャンピオンとなったが、ベルトを巻くことはなく担架に乗せられてオクタゴンを後にした。
▼第6試合 57Kg契約5分3R
△漆谷康宏(和術慧舟會RJW)
ドロー 判定 1−0
△ジェシー・タイタノ(米国/Ground-Fu:Spike22Purebred)
1R、サウスポーVSサウスポー。ジェシーは離れたところからストレート、ローキック、左フックを強振してくる。漆谷はバックステップでパンチをかわしつつ、逆に圧力を与えていってローキック。右フックで突っ込みながら組み付くジェシーだったが、漆谷は金網を背にして受け止めて離れる。
右フックで漆谷がフラッシュダウンを喫するが、パウンドを入れようとしたジェシーを足で突き飛ばし、すぐに立ち上がる。左右のフックを強振しながら前に出てくるジェシー、漆谷はかわしながらローキック。圧力を掛けていくのは漆谷だが、ジェシーはすぐにパンチで前へ出てくる。
残り1分半、左右フックで突っ込むジェシーと漆谷がバッティングとなって一時中断。再開後、フックで前へ出たジェシーに漆谷の右フック、ジェシーもすぐにローを返す。ジェシーのタックルをしっかり切った漆谷はスタンドの体勢を保ち、右のインロー、そして左ハイキック。パンチのスピードが速いジェシーだが、漆谷はしっかりかわしてジャブを返す。
2R、圧力を掛ける漆谷はローキック、ジェシーがフックで前へ出てくるとかわしながらの右フック。漆谷が左ストレートからパンチで追いかけていくと、ジェシーは小走りで逃げ、漆谷も走るように追っていく。ジェシーのタックルはしっかり切ってスタンドをキープし、左ミドル、左フック、ヒザ蹴り。
漆谷は前蹴りを出しつつヒザ蹴り、左ストレートからボディ、ジェシーがタックルに来ると切って首ヒザからヒジ! ジェシーが片足を取りに来ると組み付いて金網に押し込み、離れながらパンチと右ロー。ジェシーもフックでいきなり前に出てくるため油断できない。
漆谷はローキックから飛びヒザ、組み付いてのヒザからヒジ。さらには縦ヒジまで見せる。漆谷が左ハイキックから組み付いてのヒザ、さらに金網に押し込んで左ヒジ! 嫌がるジェシーは組み付く。
3R、ジャブを出しつつ右ローキック、下がるジェシーを追っていく漆谷。ジェシーも左右フック、漆谷は前へ出てくるところに右フックを引っ掛けようとする。ローキックの蹴り合い! 漆谷が右インローを蹴るとタックルに来るジェシーだが、漆谷はすぐに金網に押し込んでテイクダウンを許さない。
漆谷のハイキックは空を切る、ジェシーの左右のパンチも漆谷のバックステップにかわされる。ジェシーはタックルに行くがやはりテイクダウンを奪えず、漆谷はガブりながらヒジを入れていく。ブレイク。
ジェシーの左ストレートに漆谷が右フックを合わせ、ジェシーのタックルを切る。ローキックからバックブローを狙った漆谷だが空振り、ジェシーがタックル。漆谷は立ったままスピニングチョークを狙ったが不発。もう一度ジェシーがタックル、これを切った漆谷が飛びヒザ蹴りからパンチを入れたところで時間切れ。ジャッジ1名が漆谷に入れたが、残る二人のジャッジはドローで引き分けに終わった。
▼第5試合 ライト級5分3R
○廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場)
KO 1R0分16秒
●シン・ドゥギ(韓国/CMA KOREA)
1R、圧力を掛けていく廣田が金網際に追い詰めていき、シンが金網を背負うとパンチ一閃! シンが崩れ落ち、廣田が殴りかかったところでレフェリーがストップ。シンはすぐに立ち上がって両手を広げて抗議したが後の祭り。廣田が僅か16秒KOの秒殺劇を演じた。
▼第4試合 バンタム級5分2R
○大沢ケンジ(和術慧舟會A-3)
判定 3−0
●パンチィー山内(総合格闘技コブラ会)
1R、サウスポーの山内が左インローから左ハイキックを放つと、大沢は蹴り足をキャッチしてテイクダウン。すぐに金網際に山内の体を持っていく。下から足関節を狙ってくる山内へヒジを放つ大沢。
スタンドに戻ると、再びローからハイキックを繰り出す山内だが、やはり大沢にテイクダウンを許す。バックへ回る大沢。スリーパーを仕掛けつつバックマウントを整えていくも、山内がバックへ回りスタンドに戻ることに成功。大沢はすぐに放して金網を背にする山内へ連打を見舞う。離れた山内はハイキック。大沢はボディからフックとパンチで追い回すと、山内は抱きついて引き込む。
大沢のパウンド、山内の足を持ってコントロールしながら一発を狙っていく。そして左ヒジを2度叩き付けたところでラウンド終了。
2R、山内のミドルをキャッチして大沢がテイクダウン、下から足を利かせる山内に大沢はパウンドを見舞っていく。金網に押し付け、ボディ、顔面と右のパンチを落とす大沢。山内は下からの踵蹴りを繰り出して防戦だ。大沢が抱きかかえられてしまったところでブレイク。
右フックからの左フックで組み付いた山内だが、胴タックルでテイクダウンしたのは大沢の方。金網に押し込みながらのパウンド、山内は同じように足を利かせて大沢を転がそうとしたり、踵蹴りを繰り出していく。膝を入れてパスしようとした大沢だが、山内が立ち上がる。
すぐにパンチを入れていく大沢だったが、山内に組み付かれてグラウンドへ。山内の足に悩まされながらも的確にパンチや鉄槌を入れていって判定で勝利した。
▼第3試合 5分2R
○水垣偉弥(シューティングジム八景)
判定 3−0
●小塚誠司(格闘サークルOZ)
終始、試合を優位に進めていたのは水垣。1R、回転の早いパンチ連打で金網まで追い込んだ水垣は、両足を救うようにテイクダウン! 下から小塚は腕十字を極めにいくも、水垣は防御しパウンドを放っていく。一瞬の隙をついて立ち上がった小塚だが、再び水垣にパンチをまとめられてしまう。
2R、パンチ連打から一気にテイクダウンした水垣が主導権を握ったまま。蹴りで突き放したい小塚だが、全くスタンドの展開にいけない。残り時間が僅かのところで、小塚がアンクルホールドを決めるも決めきれず。9月に続いて、水垣がケージフォース2勝目を上げた。
▼第2試合 ライト級5分2R
△ISE(PUREBRED大宮)
ドロー 判定 0−0
△飯田崇人(和術慧舟會A-3)
1Rから激しくパンチを交錯させる両者。ワンツーのパンチのコンビネーションのISEに対し、飯田は右ロー。圧力をかけるISEは飯田を金網に押し込み、ヒザを連打。距離を取ったISEは勢いを持ったままパンチのラッシュを仕掛け、飯田は防戦一方だ。
グラウンドの展開でも上のポジションを取るISEはパウンドを連打。飯田は決定打をもらわないように防御し、足をキャッチすると膝十字へ。ISEはうまく逃げパウンドで反撃に出る。
2R、パンチをもらいすぎて顔面が流血でいっぱいの飯田はISEにタックルしテイクダウンを奪う。立ち上がったISEは飯田に対し強烈なパンチを連打。お互いに激しくパンチを出し合ったが決定打はなし。
飯田の出血がひどくなったために、ここでドクターチェックが入る。再開後も、KO狙いで両者は激しく拳を出し合ったが時間切れとなった。
▼第1試合 ミドル級5分2R
○内藤征弥(和術慧舟會A-3)
TKO 1R4分45秒
●佐藤豪則(チーム・桜畑)
1R、ジャブから一気に組みついた内藤はテイクダウンに成功する。ガードポジションの佐藤に対し、内藤はパウンドを連打。下の佐藤は腕十字を決めにかかったが、内藤がうまく逃げる。下から蹴り上げる佐藤の足が内藤の顔面にクリーンヒット!
これで意識もうろうとなった内藤に対し、チャンスと見た佐藤が猛反撃に出る。フロントチョークを決め、さらに立ち上がるとパンチのラッシュを仕掛けた。フラフラの内藤だったが、パンチとヒザ蹴りで抵抗。ここで佐藤は右目じりをカットし、ドクターチェックが入った。傷口の深い佐藤が試合続行出来なく、内藤が間一髪で勝利を呼び込んだ。
▼プレリミナリー・ファイト第3試合 フェザー級 5分2R ※ヒジ無し
○川原誠也(P’sLAB横浜)
判定 3−0
●荒川裕志(KILLER BEE)
▼プレリミナリー・ファイト第2試合 ライト級 5分2R ※ヒジ無し
○太田純一(GOKITA GYM)
判定 3−0
●滝田浩史(シューティングジム八景)
▼プレリミナリー・ファイト第1試合 バンタム級5分2R ※ヒジ無し
○遠藤大翼(和術慧舟會駿河道場)
TKO 1R2分52秒
●桑原宏幸(TWIST)
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