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【シュートボクシング】及川が代役ビュングにまさかの敗北、菊地はヒグソンに勝利

2007/12/23



シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING2007 無双〜MU-SO〜其の伍」
2007年12月23日(日)大阪IMPホール
開場15:30 開始16:00

▼メインイベント(第14試合) 61kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R 無制限延長R
○ジョン・ビュング(韓国天氣ジム/韓国ムエタイ協会フェザー級王者)
再延長判定3-0 ※10-9、10-9、10-9
●及川知浩(及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者)

 当初、豪州ムエタイ3冠王のアンドリュー・ビレッジ(Team JABOUT)と対戦する予定だった及川だが、ビレッジが負傷により欠場。急きょ、06年12月に歌川暁文を下しているジョン・ビュングを迎え撃った。

 1R、歌川戦と同様に積極的にパンチで飛び込むビュングに対し、及川は右ローで迎撃。まずは様子見とばかりに、アウトボクシングでビュングの出方を探る。2Rに入っても及川は右ローを軸に試合を構成。ビュングもパンチを振り回すが、足が横に流れ始めるなど明らかに左足にダメージが見て取れる。

 このまま及川有利で試合が進むかと思われたが、3Rになって徐々に形勢が逆転。左足にダメージはあるものの、ビュングが連打を放つと及川の手数が激減。セコンドから「返しがないよ!」との声が飛び始める。4〜5Rも右ストレートを軸に攻めるビュングの前に、及川は有効な打撃を返すことができない。序盤の貯金がモノを言い本戦はドロー(1-0でビョング)で凌いだが、明らかにビュング有利の状況で延長戦に突入することを余儀なくされる。

 延長ラウンドになると、さらにその傾向は顕著なものに。再延長に突入すると、もはや及川にビュングの圧力をとめるだけのスタミナはなし。最後はほぼ一方的にパンチを浴び続け、及川が判定3-0で敗れ去った。



▼セミファイナル(第13試合) 70kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R 無制限延長R
○菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級1位)
判定3-0 ※50-47、50-47、50-47
●アダム・ヒグソン(TEAM TOMPKINS/KING OF THE GLADIATORS 王者)

 7月、緒形健一との壮絶な打ち合いのすえ、ダウンを奪って勝利したヒグソンが再来日。オランダ大会からの連戦となる菊地と対戦した。身長180pのヒグソンは序盤からリーチ差を活かしつつ、積極的に手数を出していく。一方で菊地も強烈な右ローキックをお返し。圧力では適わないものの、要所でヒグソンにダメージを与えていく。中盤にはヒグソンの突進力を利用し、首投げでシュートポイントを奪取。互角以上の攻防を見せ1Rを終える。

 だが2Rに入ると、ヒグソンはさらに攻め手をアップ。フック系のパンチが顔を捕らえ始め、ラウンド後半になると菊地の鼻から出血が見られるようになる。3Rになるとヒグソンは得意のヒザ蹴りで、さらに前進。中盤はややヒグソンが支配する形となる。

 4Rになってもヒグソンの前進は止まらない。だが「止まったらパワーで押されるので、一回離れてステップを使うよう心がけた」という菊地は、その言葉通りに距離を取ってワンツーを出すと、これがモロにヒット。シュートポイントに続き、値千金のダウンを奪取する。5Rも攻めの姿勢を見せたヒグソンだが、菊地は間合いをうまくキープ。緒形を下したヒグソンを破り、菊地が空位となっているスーパーウェルター級王座に向け大きな一歩を踏み出した。




▼第12試合 58kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
○ナグランチューン・マーサM16(及川道場/SB日本スーパーフェザー級2位)
判定3-0 ※30-26、30-27、30-26
●崎村暁人(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーバンタム級3位)

 SB軽量級注目の一戦は、偶発的なバッティングにより、やや消化不良ともいえる一戦となった。インファイトを仕掛ける崎村は右ストレートでナグランチューンをぐらつかせるなど、序盤は試合を優位に進める。だが、早い飛び込みが災いし、前述のバッティングを誘発。

 崎村が左目尻をカット、ナグランチューンは右目の視力を奪われてしまう。ダメージとしてはナグランチューンの方が濃いように見えたが、ここから怒とうの巻き返しを展開。バックドロップで2ポイント、右ストレート、左ジャブでそれぞれダウンを奪取。結果、KOこそならなかったが、ナグランチューンが大差の判定勝ちをものにした。




▼第11試合 55kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
○ファントム進也(龍生塾/SB日本スーパーバンタム級3位)
一本 3R0分49秒 ※フロント・ネックロック
●京谷祐希(Team Free Style/第2回全日本グローブ空手 全日本大会優勝)

 スーパーバンタム級のベルトまで、あと一歩。躍進が続くファントムが、この日も安定した実力を見せつけた。序盤は京谷のラッシュに手こずる場面もあったが、要所での首投げでシュートポイントを確実に奪取。最後は京谷の首を絞りあげ、連勝を「4」に伸ばすことに成功した。






▼第10試合 95kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○岩下雅大(龍生塾/SB日本ヘビー級5位)
KO 3R1分16秒 ※右フック
●キング(截空道)

▼第9試合 62kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
○KING康平(SFKファクトリー)
TKO 3R2分40秒 ※右目尻をカット。ドクターストップ
●木田なっくる将大(龍生塾)

▼第8試合 86kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
○梅野孝明(寝屋川ジム)
延長判定3-0 ※10-9、10-9、10-9
●伊賀弘治(龍生塾)

▼第7試合 59kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R 延長2R
○福地翔太(グラップリングシュートボクサーズ)
再延長判定3-0 ※10-9、10-9、10-9
●松本 忠(立志会館)

▼第6試合 70kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R 延長2R
○百武政敏(誠空会)
TKO 1R終了時 ※鼻からの出血でドクターストップ
●佐々木誠(寝屋川ジム)

▼第5試合 67kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R 延長2R
○田川☆まん太郎(グラップリングシュートボクサーズ)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
●川田康広(立志会館)

▼第4試合 65kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○KY陽平(截空道)
判定3-0 ※27-25、28-26、28-26
●野上祐太(風吹ジム)

▼第3試合 53kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○クボチューンレーナM15(及川道場)
判定2-0 ※30-28、30-27、30-30
●岡 加奈子

▼第2試合 62kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○ACT裕輔(龍生塾)
KO 2R1分12秒 ※右ローキック
●若山正治(真我館)    

▼第1試合 56kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○尹戸雅教(立志会館)
判定2-0 ※29-28、29-28、28-28
●藤本昌大(龍生塾)

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