GCMコミュニケーション
「CAGE FORCE-EX -eastern bound-」 2008年2月11日(月・祝)東京・ディファ有明 開場16:00 開始17:00(予定)
▼メインイベント ケージフォース初代フェザー級トーナメント1回戦
○ウィッキー聡生(シューティングジム横浜) KO 1R2分13秒 ※右フック ●キム・ジョンマン(韓国/CMAコリア・KTT)
前日計量ではトーナメントに優勝して、山本“KID”徳郁の首を狙うと語っていたジョンマン。
対するウィッキーは「やってみないとわからないことばかり。派手な試合をしてパンチでKOしたい。優勝するつもりで頑張ります」と意気込みを語っている。
身体能力の高さとトリッキーな動きが武器のウィッキーは、ピンクの髪型とピンクの試合コスチュームというド派手な姿でケージに登場した。 1R、サウスポーに構えるウィッキーは両手をだらりと下げた独特の構え。そこからジリジリと間合いを詰めて、伸びのある左ミドルを放つ。さらにウィッキーは離れた間合いから体ごとぶつかるようなフルスイングの右フック!
これは間一髪でかわしたジョンマンだが、ウィッキーのどこから飛んでくるか分からない予測不能の打撃を警戒して、なかなか手を出すことが出来ない。 逆にノーガードの状態から拳や肩を振って、パンチと蹴りのフェイントを入れるウィッキー。これでジョンマンを後退させると、ここで再びフルスイングの右フック!
この一発がジョンマンの顔面を打ち抜き、崩れ落ちるジョンマンにウィッキーが追撃のパウンド! ここでレフェリーが試合をストップし、ウィッキーがインパクト大のケージデビュー戦を飾った。 試合後、マイクを持ったウィッキーは「どうも、優勝候補のウィッキーです。優勝するのは山崎(剛)さんじゃなくて自分ですから。後はもう言うことなし!」と天然キャラ爆発のコメントでケージを後にした。
さらにウィッキーはバックステージでも「1回戦を勝ったらイケる!と思ってたんで、優勝できると思います。僕、他の選手のことは知らないんですけど、誰が来てもぶっ倒します」と、ここでも“らしい”言葉で優勝への意気込みを語っている。
▼セミファイナル ケージフォース初代フェザー級トーナメント1回戦
○山崎 剛(GRABAKA) 一本 2R2分30秒 ※チョークスリーパー ●尾崎大海(SHOOTO
JAM WATER)
今大会に参戦した関西パワーゲイト軍団のエース格として、王座決定トーナメントの出場メンバーに抜擢された尾崎。
一方の山崎はケージは今回が2戦目ながら、キャリアでは尾崎を上回っているだけに、ここはすっきり勝って準決勝に駒を進めたいところだ。山崎のセコンドには三崎和雄がつく。 1R、サウスポーの山崎は尾崎に右に回り込みながら、左ストレートを2発。尾崎はそこに左フックを返す。山崎のローブローにより試合は一時中断となるが、すぐに試合は再開。左ストレートや左ミドルなど、今日は積極的に打撃を出していく山崎。しかし尾崎も的確に左フックを当てる。 山崎はタックルで尾崎を金網まで押し込み、投げでテイクダウンを狙うが、尾崎はそれを許さない。逆にスタンドに戻ると細かいパンチの連打で山崎を後退させる。
組みの攻防になると片足タックルを狙う尾崎。山崎はそれを切りながら、スタンドの状態のままチョークスリーパーを狙う。一瞬、苦しそうな表情を浮かべた尾崎だったが、ここからはすぐに脱出。山崎は尾崎の頭をキャッチしてヒザ蹴りを放っていく。 2R、左ミドルを蹴る山崎。それをガードした尾崎がパンチを返すと、山崎はそれを空振りさせてタックルで組み付く。そして尾崎を金網に押し込むと、足へのヒザ蹴りなどで嫌がらせをしながら、両差しをとって足をかけてテイクダウン!
山崎は一気にサイドポジションまで移行して、尾崎をしっかり押さえ込む。サイドポジションからヒジ打ちを落とす山崎。尾崎が体を反転させてタックルに切り返すと、それを潰しながら後ろに回りチョークスリーパー! 山崎が得意のバックチョークで尾崎からタップを奪った。 試合後、山崎は「試合はやっぱり勝ちたいけれど、勝ち負けだけじゃないし、自分が練習してきたことを見てもらったり、何かを感じて欲しいと思ってやってます。でもこのトーナメントは絶対に優勝してやる!!!!」と絶叫マイクで締めくくった。なお3選手が出場したパワーゲイト軍団は2敗1分と完敗。今後の定期参戦&巻き返しが期待される。
▼第6試合 ウェルター級 5分3R
○門馬秀貴(和術慧舟會A-3) 一本 1R1分44秒 ※腕ひしぎ十字固め ●イ・ヨンフン(韓国/CMA
KOREA KTT)
昨年9月のダン・ハーディ戦以来の復帰戦となった門馬。今大会も大きな声援に包まれてケージに登場、セコンドには秋山成勲がつく。 1R、腰を落としてじっくりと構える門馬は牽制の左アウトロー。そして間合いを測りながら右ローを蹴る。このローをすくってテイクダウンを奪うヨンフ。しかし門馬はヨンフをクローズガードの中に捉えると、ハイガードの状態からヨンフの足をすくって腕十字! 自らの腕をクラッチし、門馬の体を持ち上げるようにしてこれをディフェンスするヨンフだったが、門馬も渾身の力でヨンフの左腕を伸ばす。するとヨンフがマットに崩れ落ち、そのままタップ! 見事な一本勝ちで復帰戦を飾った門馬は、お決まりの“オーバー・ザ・ケージ”で金網を飛び出すと、客席までなだれ込み、応援団と喜びを分かち合った。
▼第5試合 ライト級 5分3R
○廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場) KO 2R0分8秒 ※右フック ●ジョニー・フラシェ(ブラジリアン・トップ・チーム フランス)
昨日の計量では69.9kgでリミットをパスしたフラシェだが、昨年9月パンクラスでの前田吉朗戦では64kg以下で試合をしており、廣田と比べると体が人回り小さい。 1R、いきなり左ミドルを連打するフラシェ。廣田はそれをブロックしながら左フックを返す。そして組みの攻防になると廣田が必殺のサバ折りでフラシェをテイクダウン。ハーフガードからパスガードを狙う。
これを体のバネを活かしたブリッジで脱出するフラシェだが、廣田はすぐに組み付いてテイクダウン。廣田がイノキ・アリ状態からパンチを落としていく。ここからタックルで上になろうとするフラシェだが、廣田はその立ち上がり際を狙ってボディにヒザ蹴り。 距離が開いてスタンドでの攻防になると左ボディから返しの右フックを打つ廣田。組み付いてサバ折りでテイクダウンを狙うと、フラシェは自らガードに引き込む。フラシェの頭を金網に押し付け、立ち上がったパンチを落とす廣田。
強烈な左のパウンドを効かせると、一気にパスガードしてバックマウントを奪う。ここで廣田は腰を上げて逃げようとするフラシェの動きに合わせて腕十字を狙うが、ここはフラシェに前に振り落とされてしまう。 これでグラウンドで上下を入れ替えたフラシェは、逆に廣田に後ろに回り込んでバックからチョーク狙い! 必死に廣田の首に腕を巻きつけてチョークを狙っていくが、廣田はこれをディフェンス。フラシェがバックをキープした状態でラウンド終了となった。 1R終盤にはピンチを迎えた廣田だったが、2Rが始まると一気にパンチで前に出る。そして左フックでフラシェをぐらつかせると、そこからトドメの右フック! この一発でフラシェは崩れ落ち、廣田が追撃のパンチを落とそうとしたところで、試合終了となった。
▼第4試合 ライト級 5分3R
○児山佳宏(パラエストラ松戸) TKO 2R2分8秒 ※パウンド ●杉内 勇(Team-Roken)
レスリングでインターハイに出場、2005年には修斗の新人王トーナメントで準優勝し、同年のDEEPフューチャーキングトーナメントでも準優勝している児山。
対するは“DEEPからの刺客”として送り込まれた杉内だ。 1R、児山はパンチからタックルに行くが、そこへ杉内が右フックを合わせる!
まともにもらった児山はダウンするが、すぐに立ち直ってタックルを仕掛けていく。すると杉内は下から足を利かせながら寝技のプレッシャーをかけ、児山にパウンドを打たせない。 2R、今度は打撃に行かずいきなり片足タックルを仕掛けた児山。上からパウンドを狙おうとすると、杉内はやはり足を利かせてガードし、動き回って児山にパウンドの体勢を作らせない。 しかし、背中を見せて立ち上がろうとした杉内をなおも児山が抑え込みにかかり、杉内が正面を向いたところで児山が長いリーチから強烈な左のパウンド!一発で杉内のマウスピースが吹っ飛び、動きが止まる。児山がパウンドで一気に畳み掛けて勝負を決めた。
▼第3試合 ウェルター級 5分2R
△瀬戸哲男(極真会館) ドロー 判定0−1 △高嶋俊成(格闘集団BRAVE)
ケージの中で戦い続ける極真空手家の瀬戸と、パワーゲートからの刺客・高嶋。 1R、サウスポー高嶋は細かくパンチを連打しながら組み付き、テイクダウンを狙うが瀬戸は金網を背にして倒れない。
逆に高嶋の足を下段踵蹴りで何度も蹴っていく。大きな動きがないためブレイクに。この展開が何度も続く。ラウンド終盤、瀬戸の右ローキックがカウンターで入り、高嶋はダメージを感じさせる。 2Rも同じように高嶋が細かい連打で突進、組み付いて瀬戸を金網まで追い込むが、瀬戸はテイクダウンさせずに下段踵蹴りを連打。
瀬戸は離れると右ローキック、左インロー、そして右ハイキック。しかし、高嶋がパンチを出してくるとすぐに下がってしまうため、なかなか打撃の攻防に結びつかない。 何度も同じ展開が続いてブレイクとなるため、レフェリーのブレイクのタイミングも早い。高嶋が強引に倒しに行ったり、瀬戸が投げを見舞おうとしたシーンもあったが、金網際での膠着が多く、スッキリしない試合内容でドローとなった。
▼第2試合 ライトヘビー級 5分2R
○尾崎広紀(和術慧舟會 東京本部) テクニカル一本 2R0分37秒 ※アームロックでレフェリーストップ
●ノーマン・パライシー(ブラジリアン・トップ・チーム フランス) レスリングをベースに持ち、試合前には「私の秘密のテクニックを使うには良い相手。オクタゴンマジックを見せる」と豪語していたノーマン。
対する尾崎はデビュー前から大器と期待されていたが、怪我により戦列を離れていたため今回が約7ヵ月ぶりの試合だ。 いかにも重そうなパンチ、特に左フックを振るって圧力をかけていくノーマン。尾崎はパンチを出しながら近付いてタックルに行くが、ノーマンは体で受け止めてすぐに突き放す強さを見せる。尾崎はノーマンの左フックに対して、右フックをかぶせていく。 何度かタックルを仕掛けるもなかなかテイクダウンを奪えなかった尾崎だが、右ミドルキックで転倒したノーマンの上を奪い、パウンドを入れていく。
しかし、ノーマンは体を起き上がらせるとすぐにタックルで尾崎をテイクダウン、スナップの効いた強烈なパンチを振り下ろしていくと尾崎が後頭部から流血してしまう。 尾崎のドクターチェック後、ノーマンはすぐにタックルしてテイクダウン。パウンドを入れていこうとすると尾崎が背中を見せて立ち上がる。
ノーマンはすぐにバックを奪うが、これは尾崎の罠だった。バックを取らせてのアームロック(桜庭ロック)は尾崎の得意技であり、ノーマンの腕を脇に挟んで絞り上げる。必死に耐えるノーマン。ここで1Rが終了。 2R、アームロックを防御したことで疲れたか、やや元気のないノーマンに尾崎は打撃で圧力を掛け、左ミドルキックから右アッパー! この一発でノーマンは崩れ落ち、尾崎はすかさず上に乗ってアームロック! 暴れるノーマンを抑え込みながらV1アームロックに移行、思い切り腕を捻り挙げたところでレフェリーがストップした。
▼第1試合 バンタム級 5分2R
○中原太陽(和術慧舟會GODS) 一本 1R1分7秒 ※膝十字固め ●手塚基伸(総合格闘技コブラ会)
2008年ケージフォースのオープニングを飾る一戦。中原は4月5日から始まるバンタム級王座決定トーナメント出場が決定しているだけに、ここで勝ってトーナメントに弾みをつけたいところ。
対するは初参戦となる大阪の六角形リングのイベント『パワーゲート』軍団の先鋒・手塚。以前は禅道会に所属し、リアルファイティング空手道選手権を高校生で制して史上最年少王者になった他、同大会で全試合サブミッションによる一本勝ちを飾った経歴を持つ。
1R、手塚がパンチからのタックル、中原はこれを切って潜り込み、足を取って膝十字! 完全に型にハマったかに見えたが手塚はこれに耐え、中原も足首固めに移行するような素振りを見せたが、思い直してそのまま膝十字で絞り上げる。長い時間耐えた手塚だったが、最後はタップを余儀なくされた。 中原の師匠格にあたる宇野薫は、「以前なら諦めて別の技に変えていたと思う。あそこで変えなかったことで一皮向けたんじゃないですか」と、中原の成長の証を喜んだ。
▼プレリミナリーファイト第2試合 フェザー級 5分2R
○直撃我聞(PUREBRED大宮) 判定3−0 ●佐々木良太(B-CLUB) ▼プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級 5分2R
○鈴木わたる(パワーオブドリーム) 一本 1R0分37秒 ※袈裟固め ●渡辺 学(綱島柔術)
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