DEEP事務局
「ファイティングロード presents DEEP 34 IMPACT
DEEP 7周年記念興行第1弾ミドル級トーナメント」
2008年2月22日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
※フューチャーファイトは18:00〜
▼メインイベント(第10試合) DEEP第4代ミドル級王者決定トーナメント一回戦
○白井祐矢(Team M.A.D)
判定 3−0
●大類宗次朗(SKアブソリュート)
※白井がトーナメント準決勝に進出
1R、前チャンピオンの長南亮がセコンドで見守る中、白井は打撃でプレッシャーをかける。グラウンドにいきたい大類は組み付くも、粘り腰で上になったのは白井。しかしすぐに上を取り返した大類はパウンド。立ち上がった白井にオンブの体勢でぶら下がる。それをふりほどいた白井は上からパウンド。スタンドに戻ると、お互いに引かない打ち合いを見せる。
2Rも優劣つけがたい打ち合いに。グラウンドの展開でも同じく、白井がテイクダウンし上を取っても、大類が負けじと上を取り返す。スタンドでは白井の右ストレートがクリーンヒットする場面もあったが、決定打にはならない。
3Rになると、大類のローブローで白井はダメージを負ってしまう。回復のために時間がかかり、しばらくして再開。タックルを仕掛ける白井だが、大類がこれをきり優位な試合展開に行かせない。大類は予想以上の踏ん張りを見せ、白井を打撃で追い込む場面も見られたが後一歩。最後に白井がテイクダウンし試合終了。最後のトーナメント準決勝一枠を掴んだのは白井だった。
予想以上に実力が拮抗していた今回のトーナメント、戦前は福田が優勝候補に挙がっていたが、佐伯代表は「これで分からなくなってきた」とトーナメントが混沌としてきたと語る。準決勝&決勝は5月19日の後楽園ホール大会で、再び当日抽選によって組み合わせを決定する予定だ。
▼セミファイナル(第9試合) DEEP第4代ミドル級王者決定トーナメント一回戦
○松井大二郎(フリー)
判定 2−1
●RYO(ランズエンド・ZERO-ONE MAX)
※松井がトーナメント準決勝に進出
1R お互いに様子を見るように打撃を出し合う。最初に仕掛けたのはRYO。フェイントの右ストレートを放ったところ、松井はタックルからテイクダウン。しかしRYOが上になり、ひたすらパウンドを落としていく。ガードポジションの松井は、RYOの腕をキャッチすると腕十字の体勢へ! 完全に腕は伸びきるも、RYOはタップしない。これを凌いだRYOがパウンドで反撃。
2R、殴り合いの中、RYOのローブローで試合は中断。再開後、松井はタックルを仕掛けるも、これをがぶったRYOはうまいようにマウントポジションを奪った。反転した松井に対し、RYOはスリーパー狙いも逃げられる。
スタンドに戻り、両者は乱打戦へ。松井の右ストレートでRYOは前のめりに倒れる。チャンスとみた松井は上からパウンドのラッシュを仕掛けるが、RYOはタフネスぶりを発揮しタップしない。
3R、ダメージを感じさせることなく、RYOは前に出て打撃を振るう。お互いにバチバチの殴りあいへ。松井のタックルをきったRYOはマウントパンチ。うまく上を取り返した松井はパウンドからアキレス腱固めへ。RYOは体を起き上がらせ、パンチを集めたところでゴング。判定2−1と接戦を制したのは松井だった。
▼第8試合 DEEP第4代ミドル級王者決定トーナメント一回戦
○中西裕一(フリー/第6代ミドル級キング・オブ・パンクラシスト)
判定 2−1
●石川英司(GRABAKA)
※中西がトーナメント準決勝に進出
2004年12月のパンクラスのリングで一度対戦したことのある両者。この時は判定で石川が勝利している。
1R、石川はタックルからテイクダウンに成功。上を取ってパウンドを放つ得意な攻めを見せていくも、中西は立ち上がって反撃する。スタンドから再開し、石川はタックルを仕掛けたところ、差し合いへ。
一瞬の隙をついた中西は石川の腕をキャッチするとアームロックへ。もつれるような形で倒れロープから体がはみ出るも、中西は意地で離さない。ここで決まるかと思われたが、石川は耐えてスタンドの展開に戻る。
2R、打ち合いを経て、石川は組み付く。中西は倒されまいとロープから体を出すと、石川は「おまえ、わざとだろ!」と激怒。引き込んで上になった中西はサイドポジションからパウンド、鉄槌へ。リバースした石川は反撃開始も、左ほほを大きくカットしてしまいドクターチェック。再開後、石川は、目がふさがったまま殴り合いへ。
3R、石川の負傷が激しいために、再びドクターが入る。ダメージは明らかに石川の方にあるために、中西有利。石川は最後の反撃をするかのように、テイクダウンし上をとるとひたすらパウンド。決定打は生み出せないまま、判定へ。僅差の判定で中西がトーナメント準決勝に駒を進めた。
▼第7試合 DEEP第4代ミドル級王者決定トーナメント一回戦
○福田 力(GRABAKA)
判定 3−0
●桜井隆多(R-BLOOD/第2代DEEPミドル級王者)
※福田がトーナメント準決勝に進出
第1試合の前に行われた公開抽選でいきなり優勝候補の2人、第2代ミドル級王者桜井とKILLER
BEEからGRABAKAに移籍したばかりの福田が対決が決定した。
1R、ローの蹴り合いからスタート。圧力をかける福田は胴タックルへ。テイクダウンし、そのままコーナーに詰めるとパウンドを打っていく。一度はサイドポジションを奪った福田だったが、桜井はガードポジションに戻す。福田がひたすら上からパウンドを落としたところで1Rは終了。
2R、このラウンドでは逆に桜井が胴タックルへ。福田は突き放すようにテイクダウンを許さない。身長で上回る福田はコーナーに押し込むと、面白いようにヒザ蹴りを見舞っていく。
ボディにきかされた桜井はたまらず尻もち。下になった桜井はアームロックから腕十字へ。これが決まったかに見えたが、辛うじて福田は回避し、パンチを集めたところでゴング。
3R、前蹴りからパンチを放っていく桜井に対し、福田は組み付きヒザ蹴り。コーナーに追い込むとテイクダウンを奪う。上を取った福田はこつこつとヒザを打っていく。反則となる寝た状態での顔面へのヒザ攻撃を食らった桜井はうめき声。福田にイエローカードが言い渡された。
桜井の回復を待ってから試合は再開。スタンドでの攻防で再び組み付いた福田はヒザ蹴りを連打。桜井はブロックできずに後ろに下がってしまう展開に。
ボディに突き上げるようなパンチを放つ桜井だが、福田の方が主導権を握ったまま。桜井がパンチのラッシュを仕掛けると、偶発性のバッティングで試合は中断。桜井にまたしてもダメージが残る。
残り30秒、最後に福田が突進し胴タックル。桜井がフロントチョークで締め上げたところで試合は終了。判定で福田が勝利し、トーナメント準決勝に進出した。
▼第6試合 DEEP初代女子フライ級王者決定1DAYトーナメント決勝戦 DEEP女子ルール 45kg契約 5分2R ※判定はマストシステム
○しなしさとこ(フリー)
一本 1R2分58秒 ※腕ひしぎ十字固め
●SACHI(禅道会豊橋支部)
※しなしがDEEP初代女子フライ級王者に就く
昨年10月の再戦となった女子フライ級王座決定トーナメント決勝戦、1回戦で一本勝ちを収めたSACHIと判定まで粘られたしなしで、体力的なハンディはついていたかのように思われたが…。
しなしの投げを警戒して大きく距離をとるSACHIに対し、しなしはリング上を旋回しながら徐々に距離を詰めていく。全く攻めてこないSACHIの待ちの姿勢に苛立ったか、しなしは少し遠い間合いからタックル。これをガブッたSACHIはしなしのバックに回る! そのまま後ろに倒れこんでスリーパーの体勢に入るが、しなしがすぐに反転して向かい合う。
あとはしなしの独壇場。パスガードして相手の腕を脇に挟みこんでの腕十字! 昨年の再現のように、完全に伸びきったがSACHIはタップせず、異様に腕が反り返ったところでセコンドからタオルが投入された。
勝ち名乗りを受けたしなしは顔をくしゃくしゃにして号泣。「今日は二本目のベルトを取れて本当に嬉しい。もう一本ベルトを取れるように頑張りたいと思います」と、一階級上のベルトも視野に入れていることをリング上で宣言すると、再び涙を流した。
▼第5試合 無差別級契約 5分2R
○滑川康仁(TeamM.A.D)
一本 1R2分58秒 ※アキレス腱固め
●カルロス・トヨタ(HARD COMBAT)
1R、打撃勝負になるかと思われたが、意外にも滑川がタックル! そのままテイクダウンを奪ってパウンド、カルロスが下から腕十字を仕掛けてくると持ち上げてのバスターだ。
立ち上がってパンチの応酬から、今度はカルロスがタックル。ガブった滑川はカルロスの上を奪い、アキレス腱固めにいく。カルロスは上から滑川の顔面目がけて何度もパンチを落としたが、絞め続けた滑川が根性勝ち、カルロスが先にタップした。
▼第4試合 70kg以下契約 5分2R
△Barbaro44(クラブバーバリアン)
ドロー 判定 1−0
△井上誠午(和術慧舟會GODS)
1R、Barbaroがまだ固さを感じさせる井上へ一気にパンチでラッシュ。ロープに釘付けにして滅多打ち、井上が倒れるとパウンドだ。しかし、井上は下からの腕十字で逆襲、これを外されるとすかさず足関節へ移行する。
Barbaroは起き上がってパウンド、パスしてマウントを奪いマウントパンチ。亀になった井上のバックを奪ってスリーパーを狙ったが、極まらずに今度は井上が上になる。するとBarbaroが足関節へ! 井上が逃れようとすると、Barbaroは再びバックへ回る。
2R、井上が飛び付き腕十字の奇襲をかけたが失敗! Barbaroはパンチで攻めていくが、井上も打ち返してバックブローを繰り出す。ハイキックからバックブロー、そしてタックルと変則的な攻めを見せる井上。縦横無尽に暴れまわる井上に、Barbaroは手を焼く。
Barbaroのパンチに下がらず、パンチ&キック&タックルを型にはまることなく様々な形で仕掛けていく井上。Barbaroは上になってパウンドを狙ったが、井上がバタバタと動かす足に阻まれて手が出せず、判定はドローとなった。井上の奮闘が光った一戦だった。
▼第3試合 65kg以下契約 5分2R
△北田俊亮(パラエストラ千葉)
ドロー 判定 0−0
△寺田 功(ALLIANCE)
1R、得意のキックボクシングで攻めようとする寺田に、北田はタックル。しかし、これを受け止めた寺田が上になり、パウンドの体勢を整えようとするが、北田が下から頭を抱えて寺田へ連打を加える。下になっても打撃の手を休めない北田。
その後も北田がタックル、寺田が上になるという展開が続いたが、北田はすぐに下からの細かい連打で全く劣勢を感じさせない。終盤には上になってパウンドを入れる。
2Rもタックルに行く北田、それを切って上になる寺田という展開。寺田は組みにくる北田へヒザ蹴りを狙うが、スピーディーに動く北田を完全には捕らえきれない。ラスト、北田は三角絞めを狙っていったが、タイムアップでドローとなった。
▼第2試合 77.1kg以下契約 5分2R
△岩瀬茂俊(T-BLOOD)
ドロー 判定 1−1
△濱村 健(CMA京都 成蹊館)
腰を落とした空手の構えで圧力をかけていく濱村に、岩瀬はタックル。堪える濱村を抱えたままクルクルと回転してテイクダウンを奪い、完璧に肩固めの体勢に入ったかと思われたが、岩瀬はなぜか解いてしまう。
スタンドに戻ると濱村がパンチ&蹴りで優勢に立ち、岩瀬もパンチを打ち返すが打撃では濱村に分がある。
2Rは打撃の展開、やはり濱村が圧力をかけて岩瀬を追い詰めていき、ロー&ミドルキックからのパンチ。岩瀬もパンチを返し、タックルに行くが今度はガブられてしまう。立ち上がって打ち合いを展開し、タックルに行く岩瀬だが、寝技に持ち込むことが出来ないままタイムアップ。打撃で濱村、寝技で岩瀬という試合展開そのままに判定1−1でドローとなった。
▼第1試合 95kg以下契約 5分2R
○中西良行(PRB)
判定 3−0
●井上俊介(フリー)
全日本サンボ選手権三連覇、SAW日本国際選手権優勝、コンバットレスリング・オープン選手権優勝という実績を誇る中西。佐伯代表が「メガトンとは別枠」と期待をかけるヘビー級のホープである。対する井上もインターハイ柔道100Kg超級での優勝経験があり、シュートボクシングにも出場。現在は吉田道場へ出稽古に通っており、セコンドには中村和裕と小見川道大がつく。
1R、井上がパンチからローキックのスピードあるコンビネーションで攻め、サウスポーの中西はタックルを狙う。中西がパンチで打ち合いに行っても井上はパンチからローのコンビネーションを出しながら回り込み、打撃では一枚上手かと思わせた。
ところが、打ち合いの中で中西の右ストレートがヒット! ダウンする井上はすぐに立ち上がって応戦しようとするが、中西は右フックで再び倒す。追撃の手を休めない中西を井上が投げたが、上になったのは中西。パウンドを打ち込んでいくと、井上がリバーサルに成功して逆に上になり、パウンドを入れていく。
2R、鼻から激しく出血する井上だが、コンビネーションは相変わらず冴えている。ハイキックも織り交ぜ、シャープな打撃を繰り出していく。中西は左フックから左ハイ。井上もハイキックを返し、パンチへ繋げていく。井上のバックブローがヒット!
グラつく中西はタックルに行くが、井上は押し潰してパンチを見舞う。上になった中西はパウンドからV1アームロックを狙うが、またも井上がリバーサルに成功。
立ち上がると井上がパンチで攻め、中西は首相撲からのヒザ蹴り。中西が再びタックルでテイクダウンを奪い、パウンドを入れていったところでゴングとなった。ド迫力の攻防と井上のガッツに場内は沸いたが、中西が判定で勝利している。
▼DEEP初代女子フライ級王者決定1DAYトーナメント1回戦第2試合 DEEP女子ルール 45kg契約 5分2R ※判定はマストシステム
○しなしさとこ(フリー)
判定 3−0
●浜田福子(総合格闘技コブラ会)
※しなしがトーナメント決勝に進出
パンチで前に出る浜田に、しなしはパンチで打ち合う素振りを見せながらも狙いはやはり組み。パンチの距離から手を伸ばして組み付き、投げでテイクダウンを奪う。ここから得意の腕十字を狙っていくしなしだったが、浜田は両脇を締めて腕をしっかりと組み、しなしに腕を渡さない。
時折、左フックをヒットさせるしなし。浜田がパンチで前へ出て来ると捕まえて投げ、テイクダウンするとやはり十字を狙うが浜田のディフェンスは固い。
浜田が立ち上がるとすぐにタックルへ行き、徹底的に寝技へ引き込むが極めることは出来ない。
2Rも同様の展開で、腕が取れないしなしはスリーパーにいったり、足関節にいったりと揺さぶりをかけるが、グラウンドになると固い防御一辺倒の浜田に突破口を見出すことが出来ず、首を捻りながらの判定勝ちとなった。
▼DEEP初代女子フライ級王者決定1DAYトーナメント1回戦第1試合 DEEP女子ルール 45kg契約 5分2R ※判定はマストシステム
○SACHI(禅道会豊橋支部)
一本 2R2分08秒 ※腕ひしぎ十字固め
●永易加代(パラエストラ東京)
大きく距離をとるSACHIに永易はパンチ、ミドルキックからのタックルを狙い、SACHIはそれをジャブで迎え撃つという攻防が続く。前に出て距離を詰める永易、SACHIはジャブを使いながらあくまでも待ちの状態でパンチを決めていく。
永易はテイクダウンを奪うも、SACHIのクロスガードが固くパスガード出来ず、リストも固められて身動きが出来ない状態。
2R、永易のタックルでテイクダウンされたSACHIだったが、今度はクロスガードにならずオープンガード。パスガードを狙う永易に下からの腕十字を極めて決勝進出を決めた。
▼フューチャーファイト 73kg以下契約 5分2R判定なし
○鈴木亮司(ALLIANCE−SQUARE)
一本 2R2分08秒 ※スリーパーホールド
●奥山健太(禅道会)
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