IF−PROJECT/日本ブラジリアン柔術連盟
「GiアマチュアBJJ&グラップリングオープントーナメント2008関東大会」
2008年3月20日(木)東京・台東リバーサイドスポーツセンター柔道場
※この大会の動画をGBR「リングサイドムービー」にて公開中!
https://gbring.com/ringsidemovie/gi080320.htm
8月31日に北沢タウンホールで行われる、IFプロジェクト主催『Giグラップリング・ジャパンオープン2008』。その大一番への出場権が掛った各地区大会(関東、北海道、中部、関西、九州のアブソリュート級優勝者が出場権を獲得となる)の第一弾、関東大会の初日が、雨模様と寒さが戻った東京・台東リバーサイド・スポーツセンターで開催された。
日本ブラジリアン柔術連盟の公認試合となるブラジリアン柔術トーナメントと、併催となる今大会。グラップリングは、実力に準じてクラスC〜クラスAにカテゴライズされ、柔術と同様のクラス分けされたトーナメントで争われる。
プロ選手や柔術黒帯ファイターの出場も見られたクラスAでは、アブソリュート級以外、ガロ級、プルーマ級、ペナ級、レーヴィ級、メジオ級、ペサード級の6階級が行われ、先ごろ、『戦極』への参戦が発表されたばかりの北岡悟(パンクラスism)が圧倒的な強さを見せて、優勝を勝ち取った。
▼アダルトクラスAメジオ級(−78・9kg)
優勝 北岡悟(パンクラスism)
参加人数3名の同級で、1回戦からの参戦となった北岡は、まずは阪剛の愛弟子・遠藤亮太郎(アライアンス・スクエア)と対戦した。試合開始早々にテイクダウンに成功すると、遠藤がガードから起き上がってくるように誘い込み、ここでギロチン一閃。
秒殺で初戦を突破した北岡、決勝の相手・池田賢治(パラエストラ八王子)戦もすぐに5−0でリードする。上四方からチョークを狙い、池田がここからエスケープを図るため起き上がる動作を持っていたかのように、再びギロチンへ。
全く危なげなく、2試合連続の一本勝ちを果たした北岡は、日曜日に行われるアブソリュート級には盟友・八隅孝平が出ることもあり、無差別級出場は回避。同日開催のコンバットレスリングに出場する。
戦極への出場が決まっている北岡が、この時期にグラップリングの試合に出場したのは、「一本勝ちの感覚を思い出すため」(北岡)。「刀は肉、生身の体を切らないと錆びついてしまうじゃないですか」という北岡は、グラップリングで勢いをつけて新天地へ赴く。
▼アダルトクラスAペナ級(−66・9kg)
優勝 石川祐樹(トライフォース麹町)
準優勝 水洗裕一郎(X-TREME柔術アカデミー)
3位 北村潔(NOVA UNIAO JAPAN)
3位 若松史朗(パラエストラ吉祥寺)
最大10名の参加となったペナ級では、Giグラップリングの常連で、昨年はADCC日本予選にも出場している西林浩平(GRABAKA柔術クラブ)が、初戦で敗北という波乱が見られた。西林を破った北村潔(ノヴァウニオン・ジャパン)を準決勝で破った石川祐樹が、決勝で水洗裕一郎(X-TREME柔術アカデミー)をレフェリー判定で下し、優勝を決めた。
一階級下のプルーマ級で活躍することが多かったマッチョ・ドラゴンの異名を持つ石川は、昨年、自らのアカデミーを立ち上げ、トーナメントに出場する機会が減っていた実力者だ。1回戦から出場となった石川は、小林良太(リバーサル)戦でパスガード&マウントを繰り返し、17−0で勝利すると、2回戦で坂本勝康(和術慧舟会)をテイクダウンで下す。
一本勝ちこそなかったが、4試合で1ポイントも落とすことなく、ある意味で完全優勝を果たした。自らの動きを確かめるかのように慎重かつ、盤石の試合展開を見せたマチョ・ドラ、グラップル・シーンを活性化できる楽しみな存在が復活した。
▼アダルトクラスAペナ級プルーマ級(−60・9kg)
優勝 松本義彦(パラストラ川越)
準優勝 若林次郎(パラエストラ東京EAST)
7人参加のプルーマ級(−60・9kg)で優勝したのは、パラストラ川越の松本義彦。準決勝でらしくアキレス腱固めを極めた若林次郎から、バックマウントを奪い、そのままキープし逃げ切った。
▼アダルトクラスAレーヴィ級(−72・9kg)
優勝 高橋良治(日本大学櫻丘高等学校)
準優勝 下林義尚(パラエストラ八王子)
クラスAレーヴィ級(−72・9kg)は、このところ道衣有りでは茶帯の壁に阻まれている高橋良治が、ノーギでテイクダウンダウンの強さを発揮し優勝。
▼女子アダルトクラスAペナ級(−55.9Kg)
優勝 高橋美季(ヒロブラジリアン柔術アカデミー)
女子クラスAペナ級では、高橋美季(ヒロ・ブラジリアン柔術アカデミー)のラバーガードからフットチョーク、腕十字で女子柔術界のオピニオン・リーダー茂木康子(ストライプル)を苦しめぬき、最後はリバーサルを奪い優勝を決めている。
▼アダルトクラスAガロ級(−54・9kg)
優勝 志田裕幸(和術慧舟会)
▼アダルトクラスAペサード級(−90・9kg)
優勝 荒井勇二(Max Jiu-Jitsu Academy&Yoga Studio)
なお、グラップリングと併催されたブラジリアン柔術部門では、紫帯アブソリュート級で石動龍(パラエストラ川越)が、門澤顕(クレイジービー)を破り優勝した。
写真&レポート=高島学
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